1: :2015/12/27(日) 19:29:51.64 ID:
LINE
5:34
穂乃果:どうも!新田恵海役の高坂穂乃果です!
真姫:何言ってんのよ
穂乃果:返信はやっ
真姫:悪かったわね
穂乃果:1人で遊びに行くのもなかなか楽しかった
真姫:珍しいわね
穂乃果:だって海未ちゃんもことりちゃんも今日は用事で出かけてるもん!
真姫:だから1人で遊びに行ったのね
穂乃果:年末はお小遣い増えるからね!
真姫:なるほど
穂乃果:で、いま帰ってるところ!
5:34
穂乃果:どうも!新田恵海役の高坂穂乃果です!
真姫:何言ってんのよ
穂乃果:返信はやっ
真姫:悪かったわね
穂乃果:1人で遊びに行くのもなかなか楽しかった
真姫:珍しいわね
穂乃果:だって海未ちゃんもことりちゃんも今日は用事で出かけてるもん!
真姫:だから1人で遊びに行ったのね
穂乃果:年末はお小遣い増えるからね!
真姫:なるほど
穂乃果:で、いま帰ってるところ!
2: :2015/12/27(日) 19:30:39.76 ID:
穂乃果:真姫ちゃんなら暇かなーってLINEしてみたらすごい早さで返信きたζ*'ヮ')ζ
真姫:なによそれ…
真姫:ま、確かに暇だったけど
穂乃果:いぇい!
穂乃果:電車に乗ってる間、暇だからねー私!
真姫:音楽でも聞いてれば?
穂乃果:イヤホン忘れたorz
真姫:あーあ
真姫:なによそれ…
真姫:ま、確かに暇だったけど
穂乃果:いぇい!
穂乃果:電車に乗ってる間、暇だからねー私!
真姫:音楽でも聞いてれば?
穂乃果:イヤホン忘れたorz
真姫:あーあ
3: :2015/12/27(日) 19:31:09.56 ID:
真姫:私の貸してあげるわ
穂乃果:ありがと
真姫:うちまで来たらね
穂乃果:明日行くよ
真姫:わかったわ
穂乃果:…
穂乃果:意味ないじゃん!笑
真姫:笑笑
穂乃果:ありがと
真姫:うちまで来たらね
穂乃果:明日行くよ
真姫:わかったわ
穂乃果:…
穂乃果:意味ないじゃん!笑
真姫:笑笑
4: :2015/12/27(日) 19:31:52.10 ID:
穂乃果:あ、席空いた
穂乃果:乗って2駅目で席空くとか珍しい
真姫:よかったわね
穂乃果:この座った時の膝の開放感
真姫:あー、なんかわかるわよ、それ
穂乃果:電車の椅子って意外に柔らかいよね
真姫:そう?
穂乃果:お金持ちにはわからないよーだ!
真姫:なによ!
真姫:そこまでお金があるわけじゃないし…
穂乃果:真姫ちゃんちほどあれば世間では金持ちっていうんだよ…
真姫:そう…
穂乃果:あめ食べよ…
真姫:好きにしなさい…
穂乃果:乗って2駅目で席空くとか珍しい
真姫:よかったわね
穂乃果:この座った時の膝の開放感
真姫:あー、なんかわかるわよ、それ
穂乃果:電車の椅子って意外に柔らかいよね
真姫:そう?
穂乃果:お金持ちにはわからないよーだ!
真姫:なによ!
真姫:そこまでお金があるわけじゃないし…
穂乃果:真姫ちゃんちほどあれば世間では金持ちっていうんだよ…
真姫:そう…
穂乃果:あめ食べよ…
真姫:好きにしなさい…
5: :2015/12/27(日) 19:32:21.25 ID:
穂乃果:これおいしい
穂乃果:三ツ矢サイダーの飴のやつ
真姫:そりゃよかったわね
穂乃果:電車の席の端っこってなんか綺麗じゃない?
真姫:そうかしら
穂乃果:うん
穂乃果:なんか眠くなってきた
真姫:寝たら?
穂乃果:うん
穂乃果:おやすま
真姫:おやすまー
穂乃果:三ツ矢サイダーの飴のやつ
真姫:そりゃよかったわね
穂乃果:電車の席の端っこってなんか綺麗じゃない?
真姫:そうかしら
穂乃果:うん
穂乃果:なんか眠くなってきた
真姫:寝たら?
穂乃果:うん
穂乃果:おやすま
真姫:おやすまー
6: :2015/12/27(日) 19:33:40.15 ID:
8:35
LINE
穂乃果:うわああああ!
穂乃果:ここどこ!?
真姫:まだ家に着いてないの?
穂乃果:真姫ちゃん安定の返信の早さ
穂乃果:…じゃなくて、本当にどこ!?ここ!!
真姫:落ち着きなさい
真姫:まだ家じゃないの?
穂乃果:うん…寝てたら知らないとこにいた
LINE
穂乃果:うわああああ!
穂乃果:ここどこ!?
真姫:まだ家に着いてないの?
穂乃果:真姫ちゃん安定の返信の早さ
穂乃果:…じゃなくて、本当にどこ!?ここ!!
真姫:落ち着きなさい
真姫:まだ家じゃないの?
穂乃果:うん…寝てたら知らないとこにいた
7: :2015/12/27(日) 19:34:02.91 ID:
穂乃果:電車が山の中走ってる
真姫:山?
真姫:その路線で山はないはずだけど…
穂乃果:\(^o^)/
真姫:今どこ走ってるの?
真姫:調べるわよ
穂乃果:うーん、わかんない
真姫:山?
真姫:その路線で山はないはずだけど…
穂乃果:\(^o^)/
真姫:今どこ走ってるの?
真姫:調べるわよ
穂乃果:うーん、わかんない
8: :2015/12/27(日) 19:34:34.22 ID:
穂乃果:というか人が全然いない
真姫:比喩?
穂乃果:いや、ほんとに
穂乃果:何があったの
真姫:どういうこと…
穂乃果:わからない…
真姫:比喩?
穂乃果:いや、ほんとに
穂乃果:何があったの
真姫:どういうこと…
穂乃果:わからない…
10: :2015/12/27(日) 19:35:21.83 ID:
穂乃果:あれ?
真姫:どしたの
穂乃果:ぜんぜん駅に着かない
穂乃果:長くても2、3分で着くのに
真姫:勘違いじゃないの?
穂乃果:違う違う
穂乃果:LINEしてるから時間はわかるし
真姫:車掌さんに聞いて見たら?
真姫:乗る電車間違えたとか
穂乃果:都会の申し子の私が?
真姫:変なところで意地張らないの
穂乃果:聞いてきまーす
真姫:どしたの
穂乃果:ぜんぜん駅に着かない
穂乃果:長くても2、3分で着くのに
真姫:勘違いじゃないの?
穂乃果:違う違う
穂乃果:LINEしてるから時間はわかるし
真姫:車掌さんに聞いて見たら?
真姫:乗る電車間違えたとか
穂乃果:都会の申し子の私が?
真姫:変なところで意地張らないの
穂乃果:聞いてきまーす
11: :2015/12/27(日) 19:36:00.81 ID:
穂乃果:いってきた
穂乃果:というか中見えなかった
真姫: ζ*'ヮ')ζ??
穂乃果:なんか特殊なガラス?で見えなかった
真姫:マズイわね…
穂乃果:どうしよ
穂乃果:というか中見えなかった
真姫: ζ*'ヮ')ζ??
穂乃果:なんか特殊なガラス?で見えなかった
真姫:マズイわね…
穂乃果:どうしよ
12: :2015/12/27(日) 19:36:31.57 ID:
穂乃果:あ、駅に着きそう
真姫:目的の?
穂乃果:んん、知らないとこ
真姫:なんて駅?
穂乃果:えっとね…
真姫:目的の?
穂乃果:んん、知らないとこ
真姫:なんて駅?
穂乃果:えっとね…
13: :2015/12/27(日) 19:37:03.25 ID:
穂乃果:きさらぎ駅
穂乃果:…ってアナウンスがあった
穂乃果:…ってアナウンスがあった
14: :2015/12/27(日) 19:37:28.17 ID:
真姫:聞いたことないわね
真姫:調べてみるわ
穂乃果:降りてみたほうがいい?
真姫:…そうね、そのほうがいいんじゃないかしら
穂乃果:降りてみる
穂乃果:ところでさ
真姫:ん?
真姫:調べてみるわ
穂乃果:降りてみたほうがいい?
真姫:…そうね、そのほうがいいんじゃないかしら
穂乃果:降りてみる
穂乃果:ところでさ
真姫:ん?
15: :2015/12/27(日) 19:37:59.98 ID:
穂乃果:LINEの時間ずれてない?
穂乃果:私のスマホは今10時30分なんだけど…
真姫:…は?
穂乃果:私のスマホは今10時30分なんだけど…
真姫:…は?
17: :2015/12/27(日) 19:38:29.75 ID:
真姫:いや、私のは合ってるわよ
真姫:LINEと同じ
真姫:8時50分よ
穂乃果:うそ、とりあえず親に電話してくる
真姫:はい
穂乃果:…電話使えない
穂乃果:なんか繋がらない
真姫:どういうことなの…
真姫:LINEと同じ
真姫:8時50分よ
穂乃果:うそ、とりあえず親に電話してくる
真姫:はい
穂乃果:…電話使えない
穂乃果:なんか繋がらない
真姫:どういうことなの…
18: :2015/12/27(日) 19:39:11.39 ID:
穂乃果:やばい、無人駅だここ
真姫:誰もいないの?
穂乃果:まじで、誰もいない
穂乃果:電気もないし
真姫:えっ
穂乃果:月明かりにここまで感謝したのは初めてだよ
真姫:よく降りたわね…
穂乃果:不安な気持ちでいっぱいでした
真姫:誰もいないの?
穂乃果:まじで、誰もいない
穂乃果:電気もないし
真姫:えっ
穂乃果:月明かりにここまで感謝したのは初めてだよ
真姫:よく降りたわね…
穂乃果:不安な気持ちでいっぱいでした
19: :2015/12/27(日) 19:39:43.99 ID:
真姫:ちょっと、それ本当ならピンチ?
穂乃果:うん、ピンチ
穂乃果:グループいってみる
真姫:そうしたほうがよさそうね
LINE・μ's
穂乃果:\(^o^)/
真姫:それじゃ伝わらないわよ
かよ:なに?
凛:??
絵里:なにかあったの?
穂乃果:うん、ピンチ
穂乃果:グループいってみる
真姫:そうしたほうがよさそうね
LINE・μ's
穂乃果:\(^o^)/
真姫:それじゃ伝わらないわよ
かよ:なに?
凛:??
絵里:なにかあったの?
21: :2015/12/27(日) 19:40:13.90 ID:
穂乃果: ζ*'ヮ')ζ
真姫:ちょっと、ふざけてる場合じゃないでしょ
真姫:今、穂乃果がよくわからない駅に迷い込んでるの
穂乃果:電車で寝たらきさらぎ駅ってとこにいた
かよ:調べたけど、そんなとこないよ
絵里:はやっ
にこ:さすが花陽ね
にこ:というか、存在しない駅に穂乃果はいる、ってこと?
真姫:そうなの、そこが問題
真姫:ちょっと、ふざけてる場合じゃないでしょ
真姫:今、穂乃果がよくわからない駅に迷い込んでるの
穂乃果:電車で寝たらきさらぎ駅ってとこにいた
かよ:調べたけど、そんなとこないよ
絵里:はやっ
にこ:さすが花陽ね
にこ:というか、存在しない駅に穂乃果はいる、ってこと?
真姫:そうなの、そこが問題
22: :2015/12/27(日) 19:40:40.32 ID:
のぞみ:お父さんとかには電話したん?
穂乃果:繋がんない
絵里:え?
穂乃果:電話が繋がんないの
凛:穂乃果ちゃんにかけてみるね
穂乃果:さんくっすん
のぞみ:よんだ?
かよ:(・・?)
穂乃果:雪穂に連絡入れてみる
絵里:そうね
穂乃果:繋がんない
絵里:え?
穂乃果:電話が繋がんないの
凛:穂乃果ちゃんにかけてみるね
穂乃果:さんくっすん
のぞみ:よんだ?
かよ:(・・?)
穂乃果:雪穂に連絡入れてみる
絵里:そうね
23: :2015/12/27(日) 19:41:06.16 ID:
穂乃果:雪穂、テスト期間でスマホ使ってないんだった\(^o^)/
のぞみ:ウチから家に電話しよっか?
穂乃果:頼んます
かよ:位置情報送れる?
穂乃果:やってみる
にこ:心配ね…
真姫:そこがわかれば迎えに行くわ
穂乃果:やったね
穂乃果:…あれ、位置情報できない
かよ:??
穂乃果:なんか使えないの
のぞみ:ウチから家に電話しよっか?
穂乃果:頼んます
かよ:位置情報送れる?
穂乃果:やってみる
にこ:心配ね…
真姫:そこがわかれば迎えに行くわ
穂乃果:やったね
穂乃果:…あれ、位置情報できない
かよ:??
穂乃果:なんか使えないの
24: :2015/12/27(日) 19:41:30.08 ID:
凛:穂乃果ちゃん、電源切ってないよね?
穂乃果:うん
凛:なんか電話しても繋がんない
絵里:これはもしかしてヤバイやつ?
真姫:もしかしなくても緊急事態よ
真姫:穂乃果のとこだけ時間ずれてるらしいし
穂乃果:うん、今10時35分
真姫:は?
にこ:?
絵里:???
穂乃果:うん
凛:なんか電話しても繋がんない
絵里:これはもしかしてヤバイやつ?
真姫:もしかしなくても緊急事態よ
真姫:穂乃果のとこだけ時間ずれてるらしいし
穂乃果:うん、今10時35分
真姫:は?
にこ:?
絵里:???
25: :2015/12/27(日) 19:41:57.92 ID:
真姫:あれからもう20分は経ってるわよ?
穂乃果:…私も体感的にはそう感じてる
真姫:…おかしいわね
穂乃果:とりあえず怖いからベンチに座ってるね
にこ:あたりに自動販売機とかないの?
凛:なぜ自動販売機?
にこ:明るくて見慣れたものがあれば不安な気持ちも和らぐじゃない
穂乃果:自販機は…ないね
にこ:そう…
穂乃果:…私も体感的にはそう感じてる
真姫:…おかしいわね
穂乃果:とりあえず怖いからベンチに座ってるね
にこ:あたりに自動販売機とかないの?
凛:なぜ自動販売機?
にこ:明るくて見慣れたものがあれば不安な気持ちも和らぐじゃない
穂乃果:自販機は…ないね
にこ:そう…
26: :2015/12/27(日) 19:42:25.29 ID:
のぞみ:というか、自販機があっても何も飲まんようにね?
穂乃果:え?
のぞみ:いや、もしそこが別の世界だったりしたら飲み食いは禁物やん
にこ:別の世界って…
凛:…でも、そう考えられるだけの材料は揃ってるよね
絵里:ちょっと、不安になるじゃない
のぞみ:ごめん
穂乃果:え?
のぞみ:いや、もしそこが別の世界だったりしたら飲み食いは禁物やん
にこ:別の世界って…
凛:…でも、そう考えられるだけの材料は揃ってるよね
絵里:ちょっと、不安になるじゃない
のぞみ:ごめん
28: :2015/12/27(日) 19:42:51.45 ID:
かよ:駅ってどれくらいの広さ?
穂乃果:うーん、部室3つ分くらい
かよ:あ、そんなもん
絵里:どうかしたの?
かよ:いや、手がかりが必要かなって
絵里:さすがかよね
穂乃果:写真撮ってくる
穂乃果:うーん、部室3つ分くらい
かよ:あ、そんなもん
絵里:どうかしたの?
かよ:いや、手がかりが必要かなって
絵里:さすがかよね
穂乃果:写真撮ってくる
29: :2015/12/27(日) 19:43:12.11 ID:
穂乃果:…カメラが使えぬ
凛:と、いいますと
穂乃果:メモリ不足って言われる
かよ:写真消した?
穂乃果:結構消した
穂乃果:でも使えない
かよ:おかしいね
絵里:こわいわね…
凛:と、いいますと
穂乃果:メモリ不足って言われる
かよ:写真消した?
穂乃果:結構消した
穂乃果:でも使えない
かよ:おかしいね
絵里:こわいわね…
30: :2015/12/27(日) 19:43:53.39 ID:
穂乃果:ちょ、不安になること言わないでよ
真姫:やめてあげてよ
絵里:ご、ごめん
穂乃果:不安だからあたり調べてくるね
絵里:気をつけてね
真姫:電池は?
穂乃果:残り39%
真姫:やばいじゃない
真姫:やめてあげてよ
絵里:ご、ごめん
穂乃果:不安だからあたり調べてくるね
絵里:気をつけてね
真姫:電池は?
穂乃果:残り39%
真姫:やばいじゃない
31: :2015/12/27(日) 19:44:21.84 ID:
穂乃果:通知切っとくよ
真姫:そうしなさい
絵里:気をつけてね
かよ:私も色々調べてくるね
凛:凛も手伝おうか?
かよ:いや、いいよ
絵里:なんか不安ね…
のぞみ:お家の方の心配度MAXでやばい
のぞみ:警察に電話するって
絵里:ヤバイじゃない!
真姫:そうしなさい
絵里:気をつけてね
かよ:私も色々調べてくるね
凛:凛も手伝おうか?
かよ:いや、いいよ
絵里:なんか不安ね…
のぞみ:お家の方の心配度MAXでやばい
のぞみ:警察に電話するって
絵里:ヤバイじゃない!
32: :2015/12/27(日) 19:44:52.52 ID:
真姫:まあ、高校生の娘がこんな時間になっても行方不明だったら心配よ…
のぞみ:不安やね
のぞみ:お祈りしとこ*\(^o^)/*
真姫:ふざけてる場合じゃないでしょ
絵里:そうよ
のぞみ:ごめん…
凛:ところで、ことりちゃんと海未ちゃんは?
絵里:たしかに
絵里:用事かしら?
凛:こんな時は真っ先に心配しそうなのに
のぞみ:不安やね
のぞみ:お祈りしとこ*\(^o^)/*
真姫:ふざけてる場合じゃないでしょ
絵里:そうよ
のぞみ:ごめん…
凛:ところで、ことりちゃんと海未ちゃんは?
絵里:たしかに
絵里:用事かしら?
凛:こんな時は真っ先に心配しそうなのに
33: :2015/12/27(日) 19:45:21.88 ID:
凛:一体なんなんだろ、きさらぎ駅
のぞみ:うーん、霊的な何かとか…
絵里:そんな非現実的な
かよ:でも、そう考えてもおかしくないくらいの状況だからね…
凛:まあ、たしかに…
海未:ただいま用事から戻りました
海未:これは一体…
かよ:聞くより、ログ見てきたほうがわかりやすいと思うよ
のぞみ:そうやね
のぞみ:うーん、霊的な何かとか…
絵里:そんな非現実的な
かよ:でも、そう考えてもおかしくないくらいの状況だからね…
凛:まあ、たしかに…
海未:ただいま用事から戻りました
海未:これは一体…
かよ:聞くより、ログ見てきたほうがわかりやすいと思うよ
のぞみ:そうやね
34: :2015/12/27(日) 19:46:46.70 ID:
海未:読んできました
凛:はやっ
海未:これは…場所がわからないのであれば、迎えに行くこともできませんね
のぞみ:穂乃果ちゃんのお父さんも、それが不安みたいで…
海未:そうですね…
かよ:穂乃果ちゃん…無事だといいけど…
凛:はやっ
海未:これは…場所がわからないのであれば、迎えに行くこともできませんね
のぞみ:穂乃果ちゃんのお父さんも、それが不安みたいで…
海未:そうですね…
かよ:穂乃果ちゃん…無事だといいけど…
35: :2015/12/27(日) 19:47:22.97 ID:
ーーーーーーーーー
穂乃果「よし、通知を切って・・・」
穂乃果「ライトは・・・使っちゃえ、いいよね、少しくらい」
穂乃果(うわぁ、逆に不気味だなぁ、ライト…)
穂乃果(でも、ないと細かいものが見えないし)
穂乃果「駅によくある看板みたいなのは…あった」
『きさらぎ駅』
穂乃果「よし、通知を切って・・・」
穂乃果「ライトは・・・使っちゃえ、いいよね、少しくらい」
穂乃果(うわぁ、逆に不気味だなぁ、ライト…)
穂乃果(でも、ないと細かいものが見えないし)
穂乃果「駅によくある看板みたいなのは…あった」
『きさらぎ駅』
36: :2015/12/27(日) 19:47:49.74 ID:
穂乃果「落書きとかはないし」
穂乃果「物音ひとつしない…」
穂乃果「あ、時刻表」
穂乃果「私の一時間ちょっと前にも、一本きてるけど…」
穂乃果「…もう今日は電車こないね」
穂乃果「明日の朝、5時…」
穂乃果「耐えられないよ」
穂乃果「改札は…」
穂乃果「物音ひとつしない…」
穂乃果「あ、時刻表」
穂乃果「私の一時間ちょっと前にも、一本きてるけど…」
穂乃果「…もう今日は電車こないね」
穂乃果「明日の朝、5時…」
穂乃果「耐えられないよ」
穂乃果「改札は…」
37: :2015/12/27(日) 19:48:26.72 ID:
穂乃果「機械…というか、見たことない形してるな」
穂乃果「切符を通すところが見あたんない」
穂乃果「…最悪、下をくぐって出れるな」
穂乃果「なんか上の方は高くて通れそうにないし」
穂乃果「外は、山と草むらだけ…」
穂乃果「…なんなの、ここ」
穂乃果「早く帰りたいよ…」
穂乃果「切符を通すところが見あたんない」
穂乃果「…最悪、下をくぐって出れるな」
穂乃果「なんか上の方は高くて通れそうにないし」
穂乃果「外は、山と草むらだけ…」
穂乃果「…なんなの、ここ」
穂乃果「早く帰りたいよ…」
38: :2015/12/27(日) 19:49:02.62 ID:
LINE
ことり:穂乃果ちゃん大丈夫!?
穂乃果:いま調べてきた
穂乃果:吐きそう
かよ:どんな感じだった?
穂乃果:なんか落書きとかひとつもないし…
穂乃果:本当に駅なの?ここ
真姫:電車から降りたんでしょ?
穂乃果:そうだけど…
穂乃果:時刻表もあるし、改札もあるよ
穂乃果:けどさ…
ことり:私もそっちに行く!
ことり:どうやったらいけるの!?
穂乃果:わからないよ!!!
絵里:ちょ、落ち着きなさい
ことり:穂乃果ちゃん大丈夫!?
穂乃果:いま調べてきた
穂乃果:吐きそう
かよ:どんな感じだった?
穂乃果:なんか落書きとかひとつもないし…
穂乃果:本当に駅なの?ここ
真姫:電車から降りたんでしょ?
穂乃果:そうだけど…
穂乃果:時刻表もあるし、改札もあるよ
穂乃果:けどさ…
ことり:私もそっちに行く!
ことり:どうやったらいけるの!?
穂乃果:わからないよ!!!
絵里:ちょ、落ち着きなさい
39: :2015/12/27(日) 19:49:36.08 ID:
穂乃果:落ち着かないよこんなの!!
にこ:穂乃果、深呼吸して
にこ:外を見なさい
凛:…
穂乃果:外…
真姫:そう、落ち着かないと何もできないわ
のぞみ:線路があるやろ?
のぞみ:最悪、そこを歩いて帰ればええんよ
凛:あ、それならいつかは帰れるね!
凛:何時間かかるわかんないけど…
にこ:穂乃果、深呼吸して
にこ:外を見なさい
凛:…
穂乃果:外…
真姫:そう、落ち着かないと何もできないわ
のぞみ:線路があるやろ?
のぞみ:最悪、そこを歩いて帰ればええんよ
凛:あ、それならいつかは帰れるね!
凛:何時間かかるわかんないけど…
40: :2015/12/27(日) 19:50:05.70 ID:
穂乃果:…
穂乃果:…そうだね、落ち着いたよ
絵里:どうするの?
穂乃果:線路歩いてみる
ことり:大丈夫なの…?
海未:やめておいたほうが…
かよ:いや、今はそれしかないと思うよ
のぞみ:もし別の世界だとしても、何か来る前に行動したほうがええしね
穂乃果:…そうだね、落ち着いたよ
絵里:どうするの?
穂乃果:線路歩いてみる
ことり:大丈夫なの…?
海未:やめておいたほうが…
かよ:いや、今はそれしかないと思うよ
のぞみ:もし別の世界だとしても、何か来る前に行動したほうがええしね
41: :2015/12/27(日) 19:50:39.38 ID:
穂乃果:とりあえず、怖いけど通知切ってしばらく歩いてみるね
穂乃果:あと24%しかない
にこ:!!
にこ:まずいわね…
真姫:まって、あと1つ
穂乃果:?
真姫:…今、何時?
穂乃果:あ
絵里:なに?
凛:なにがあったの?
穂乃果:あと24%しかない
にこ:!!
にこ:まずいわね…
真姫:まって、あと1つ
穂乃果:?
真姫:…今、何時?
穂乃果:あ
絵里:なに?
凛:なにがあったの?
42: :2015/12/27(日) 19:51:08.32 ID:
穂乃果:11時、14分…
真姫:…
海未:どういうことです?
ことり:時間が…
のぞみ:時間の流れがおかしいね
かよ:そんなの聞いたことないよ
のぞみ:…こっちの方面でも、調べてみる
かよ:私も調べてくるよ
凛:どういうことなの…
真姫:…
海未:どういうことです?
ことり:時間が…
のぞみ:時間の流れがおかしいね
かよ:そんなの聞いたことないよ
のぞみ:…こっちの方面でも、調べてみる
かよ:私も調べてくるよ
凛:どういうことなの…
43: :2015/12/27(日) 19:51:36.52 ID:
穂乃果:…
穂乃果:…とりあえず、歩いてくる
にこ:何かあったら連絡しなさいよ
ことり:画面の明るさは最小にしてね
絵里:怪我しないようにね
凛:…行っちゃったみたい?
穂乃果:…とりあえず、歩いてくる
にこ:何かあったら連絡しなさいよ
ことり:画面の明るさは最小にしてね
絵里:怪我しないようにね
凛:…行っちゃったみたい?
44: :2015/12/27(日) 19:52:27.36 ID:
ーーーーーーーーー
穂乃果(なんでこんなことに…)ザッザッ
穂乃果(線路、ところどころ木が折れてて危ない…)
穂乃果(石が敷いてあるから歩きにくいし…)
穂乃果(線路の横がすぐ山になってるのが、逆に安心できるよ…)
穂乃果(反対側は道と草むらだけど…)
穂乃果(道…というか、なんというか…)
穂乃果(とにかく…)
穂乃果「こわいよぉ…」フルフル
穂乃果(なんでこんなことに…)ザッザッ
穂乃果(線路、ところどころ木が折れてて危ない…)
穂乃果(石が敷いてあるから歩きにくいし…)
穂乃果(線路の横がすぐ山になってるのが、逆に安心できるよ…)
穂乃果(反対側は道と草むらだけど…)
穂乃果(道…というか、なんというか…)
穂乃果(とにかく…)
穂乃果「こわいよぉ…」フルフル
45: :2015/12/27(日) 19:52:51.29 ID:
穂乃果(こわい、こわい、こわい)ザッザッ
穂乃果(後ろが気になって仕方ないよ…)キョロキョロ
穂乃果(どこ見てても不安になる…)
穂乃果「はぁっ、はぁっ…」
穂乃果(だめ、もう背中が気になって仕方ない)
穂乃果(歩きたくない…でも)
穂乃果「…こっちに行ったら、帰られるかもしれないんだから」
穂乃果(後ろが気になって仕方ないよ…)キョロキョロ
穂乃果(どこ見てても不安になる…)
穂乃果「はぁっ、はぁっ…」
穂乃果(だめ、もう背中が気になって仕方ない)
穂乃果(歩きたくない…でも)
穂乃果「…こっちに行ったら、帰られるかもしれないんだから」
46: :2015/12/27(日) 19:53:33.33 ID:
…ピロリン…
穂乃果「…え」
穂乃果(…先の方から、着信音…?)
穂乃果(どういうこと)
穂乃果「だ、誰かいるってこと…?」
穂乃果(とにかく、行ってみないと…)ガクガク
穂乃果(足が震えてうまく進めない…!)フルフル
穂乃果「…え」
穂乃果(…先の方から、着信音…?)
穂乃果(どういうこと)
穂乃果「だ、誰かいるってこと…?」
穂乃果(とにかく、行ってみないと…)ガクガク
穂乃果(足が震えてうまく進めない…!)フルフル
47: :2015/12/27(日) 19:54:08.34 ID:
穂乃果(…トンネルが見えてきた)
穂乃果(えっと…こういうところは、行かないほうがいいんだよね)
穂乃果「…」ピタッ
穂乃果「トンネル…?」
穂乃果「…というか、来るとき」
穂乃果( ト ン ネ ル な ん て と お った っ け ? )
穂乃果(えっと…こういうところは、行かないほうがいいんだよね)
穂乃果「…」ピタッ
穂乃果「トンネル…?」
穂乃果「…というか、来るとき」
穂乃果( ト ン ネ ル な ん て と お った っ け ? )
48: :2015/12/27(日) 19:54:46.79 ID:
穂乃果(じゃあ、ここは…)
穂乃果「とっ…とりあえず、LINE、LINE…」
LINE
穂乃果:こわい
ことり:穂乃果ちゃん!
絵里:何かあったの?
穂乃果:…トンネルが
真姫:トンネル?
真姫:あなた、来るときにトンネルなんて
穂乃果:…うん、通ってない
のぞみ:どういうことや…
穂乃果「とっ…とりあえず、LINE、LINE…」
LINE
穂乃果:こわい
ことり:穂乃果ちゃん!
絵里:何かあったの?
穂乃果:…トンネルが
真姫:トンネル?
真姫:あなた、来るときにトンネルなんて
穂乃果:…うん、通ってない
のぞみ:どういうことや…
49: :2015/12/27(日) 19:55:12.57 ID:
凛:線路が二本あったりは?
穂乃果:ない、一本しかなかった…
かよ:よくわからないことになってきたね…
にこ:それははじめからでしょ
海未:そのトンネル、名前はなんというのですか?
海未:普通だったら、名前が上か横の方にあるものですが…
穂乃果:特にない
穂乃果:こわい!誰か助けてよ!
真姫:落ち着きなさい、深呼吸
ことり:すぐ助かるから…
穂乃果:あれ、海未ちゃん?
海未:はい?
穂乃果:ない、一本しかなかった…
かよ:よくわからないことになってきたね…
にこ:それははじめからでしょ
海未:そのトンネル、名前はなんというのですか?
海未:普通だったら、名前が上か横の方にあるものですが…
穂乃果:特にない
穂乃果:こわい!誰か助けてよ!
真姫:落ち着きなさい、深呼吸
ことり:すぐ助かるから…
穂乃果:あれ、海未ちゃん?
海未:はい?
50: :2015/12/27(日) 19:55:40.68 ID:
穂乃果「海未ちゃん!」
穂乃果「助けに来てくれたんだね!」ブンブン
??「………ぁ、ぁい……」
穂乃果「え…?」
穂乃果(なんか、右足引きずって…)アトズサリ
穂乃果「…!」チラッ
LINE
海未:私は家にいますよ?
真姫:なに、そこに海未がいるの?
凛:それ本当に海未ちゃん?
にこ:やばくない?
ことり:逃げて!
絵里:ちょ、え、偽物がいるってこと?
かよ:逃げたほうが…
のぞみ:穂乃果ちゃん、本当に海未ちゃんか!?
穂乃果「助けに来てくれたんだね!」ブンブン
??「………ぁ、ぁい……」
穂乃果「え…?」
穂乃果(なんか、右足引きずって…)アトズサリ
穂乃果「…!」チラッ
LINE
海未:私は家にいますよ?
真姫:なに、そこに海未がいるの?
凛:それ本当に海未ちゃん?
にこ:やばくない?
ことり:逃げて!
絵里:ちょ、え、偽物がいるってこと?
かよ:逃げたほうが…
のぞみ:穂乃果ちゃん、本当に海未ちゃんか!?
51: :2015/12/27(日) 19:56:19.56 ID:
??「…の…ぁ…っ!」ダダッ
??「ぅあ!」ズテンッ
穂乃果「ひっ」
穂乃果(転んだ!)
穂乃果(今のうちに線路の外に…!)タタッ
穂乃果「はぁっ、ぐっ、あぁ」ガシャン
穂乃果(これくらいのフェンスなら乗り越えられる…!)
穂乃果「…くぁ!」ダンッ
穂乃果(よし!乗り越えた!)
穂乃果(とにかくトンネルとは反対方向に…!)タタタッ
穂乃果「!?」ビクッ
穂乃果(あれは…!)
??「ぅあ!」ズテンッ
穂乃果「ひっ」
穂乃果(転んだ!)
穂乃果(今のうちに線路の外に…!)タタッ
穂乃果「はぁっ、ぐっ、あぁ」ガシャン
穂乃果(これくらいのフェンスなら乗り越えられる…!)
穂乃果「…くぁ!」ダンッ
穂乃果(よし!乗り越えた!)
穂乃果(とにかくトンネルとは反対方向に…!)タタタッ
穂乃果「!?」ビクッ
穂乃果(あれは…!)
52: :2015/12/27(日) 19:56:52.62 ID:
LINE
海未:穂乃果!
のぞみ:穂乃果ちゃん!返事して!
絵里:穂乃果!
真姫:どういうことよ…!
かよ:わけがわからないよ…
凛:なにが起こってるの!?
にこ:穂乃果はどうなったの!?
穂乃果:たすかった
海未:穂乃果!
のぞみ:穂乃果ちゃん!返事して!
絵里:穂乃果!
真姫:どういうことよ…!
かよ:わけがわからないよ…
凛:なにが起こってるの!?
にこ:穂乃果はどうなったの!?
穂乃果:たすかった
53: :2015/12/27(日) 19:57:16.25 ID:
ことり:穂乃果ちゃん!
穂乃果:それ、私の名前だよね?
ことり:え?
ことり:う、うん…
かよ:突然どうしたの
凛:たすかったの?
のぞみ:穂乃果ちゃん、なにがあったんや
海未:私らしき人はどうなったのですか?
穂乃果:なんか、転んだみたいでその隙に逃げてきた
絵里:無事で何よりだわ…
穂乃果:それ、私の名前だよね?
ことり:え?
ことり:う、うん…
かよ:突然どうしたの
凛:たすかったの?
のぞみ:穂乃果ちゃん、なにがあったんや
海未:私らしき人はどうなったのですか?
穂乃果:なんか、転んだみたいでその隙に逃げてきた
絵里:無事で何よりだわ…
54: :2015/12/27(日) 19:57:41.23 ID:
のぞみ:それで、たすかった、って?
穂乃果:ああ、なんかね
凛:?
穂乃果:親切な人が車で通りかかったから
穂乃果:乗せてくれたの
絵里:よかった、たすかったのね…
凛:一安心にゃ ζ*'ヮ')ζ
穂乃果:ああ、なんかね
凛:?
穂乃果:親切な人が車で通りかかったから
穂乃果:乗せてくれたの
絵里:よかった、たすかったのね…
凛:一安心にゃ ζ*'ヮ')ζ
55: :2015/12/27(日) 19:58:10.02 ID:
真姫:いやいやいやいや
ことり:の、乗せてくれたって
海未:本当に大丈夫なのですか…?
穂乃果:真姫ちゃんもいるし
凛:!?
絵里:!?
真姫:私はここよ
ことり:どういうこと
にこ:またニセモノ…?
ことり:の、乗せてくれたって
海未:本当に大丈夫なのですか…?
穂乃果:真姫ちゃんもいるし
凛:!?
絵里:!?
真姫:私はここよ
ことり:どういうこと
にこ:またニセモノ…?
56: :2015/12/27(日) 20:00:05.14 ID:
ことり:乗っても大丈夫なの!?
穂乃果:大丈夫だよ、女の人だし
かよ:そうじゃなくて
絵里:ちょ、降りたほうが…
にこ:…言いにくいわね
にこ:穂乃果、あなたはいま判断力が鈍ってるはずよ
穂乃果:え?
穂乃果:大丈夫だよ、女の人だし
かよ:そうじゃなくて
絵里:ちょ、降りたほうが…
にこ:…言いにくいわね
にこ:穂乃果、あなたはいま判断力が鈍ってるはずよ
穂乃果:え?
57: :2015/12/27(日) 20:00:33.40 ID:
凛:???
にこ:その…
のぞみ:要するに、その人、本当に人間?
海未:…
ことり:もし、それ以外だったら…
海未:あ、場所!
海未:その人に場所を聞いてください!
真姫:そうよ、それならすぐに迎えに行くわ!
凛:…穂乃果ちゃん?
にこ:その…
のぞみ:要するに、その人、本当に人間?
海未:…
ことり:もし、それ以外だったら…
海未:あ、場所!
海未:その人に場所を聞いてください!
真姫:そうよ、それならすぐに迎えに行くわ!
凛:…穂乃果ちゃん?
58: :2015/12/27(日) 20:01:10.40 ID:
穂乃果:えっとね、ちょっと言えないって
かよ:…
凛:…
のぞみ:早く降り!
海未:いますぐその車を降りてください!
真姫:お願いだから!
真姫:不安なのはわかるけど、降りて!
かよ:帰ってこれなくなっちゃう!
凛:穂乃果ちゃん!
絵里:穂乃果!返事して!!
にこ:おねがい!返事を!
ことり:穂乃果ちゃん…
かよ:…
凛:…
のぞみ:早く降り!
海未:いますぐその車を降りてください!
真姫:お願いだから!
真姫:不安なのはわかるけど、降りて!
かよ:帰ってこれなくなっちゃう!
凛:穂乃果ちゃん!
絵里:穂乃果!返事して!!
にこ:おねがい!返事を!
ことり:穂乃果ちゃん…
59: :2015/12/27(日) 20:01:42.11 ID:
穂乃果:あ
凛:!
かよ:!
海未:穂乃果っ
にこ:どうしたの!?
穂乃果:でんち
穂乃果:きれる
絵里:穂乃果!
のぞみ:電池きれたら連絡手段が…!
にこ:移動しながら、ライト使ってたのね…
真姫:…マズイわね
かよ:穂乃果ちゃん…
ことり:そんな…
ーーーーーーーーー
…その日、いくら待っても、穂乃果が再びメッセージを送ることはなかった。
凛:!
かよ:!
海未:穂乃果っ
にこ:どうしたの!?
穂乃果:でんち
穂乃果:きれる
絵里:穂乃果!
のぞみ:電池きれたら連絡手段が…!
にこ:移動しながら、ライト使ってたのね…
真姫:…マズイわね
かよ:穂乃果ちゃん…
ことり:そんな…
ーーーーーーーーー
…その日、いくら待っても、穂乃果が再びメッセージを送ることはなかった。
61: :2015/12/27(日) 20:04:40.04 ID:
ーーーーーーーーー
次の日 部室
希「…大変なことになったね」
絵里「えぇ…」
ことり「うぅ…穂乃果ちゃん…」
海未「………」
凛「…ただいま」ガチャ
花陽「…」
真姫「…穂乃果のお家、行ってきたわよ」
真姫「…大変なことになってるわ」
にこ「…一旦、状況を整理しましょう」
次の日 部室
希「…大変なことになったね」
絵里「えぇ…」
ことり「うぅ…穂乃果ちゃん…」
海未「………」
凛「…ただいま」ガチャ
花陽「…」
真姫「…穂乃果のお家、行ってきたわよ」
真姫「…大変なことになってるわ」
にこ「…一旦、状況を整理しましょう」
62: :2015/12/27(日) 20:05:09.87 ID:
海未「…まず、昨日のこと」
絵里「穂乃果が、『きさらぎ駅』という駅に迷い込んで、帰ってこれなくなった」
にこ「穂乃果が乗ってたであろう路線を調べたけど、そんな駅はどこにもなかったわ」
希「GPSは使えない、電話は繋がらない」
希「けど、ラインは使えたっぽい」
にこ「それに、なぜか時間がずれてた」
にこ「さっき希達と考えてみたけど、法則性は見当たらなかった」
希「まだ、見つかってないだけかもしれないけど…」
絵里「穂乃果が、『きさらぎ駅』という駅に迷い込んで、帰ってこれなくなった」
にこ「穂乃果が乗ってたであろう路線を調べたけど、そんな駅はどこにもなかったわ」
希「GPSは使えない、電話は繋がらない」
希「けど、ラインは使えたっぽい」
にこ「それに、なぜか時間がずれてた」
にこ「さっき希達と考えてみたけど、法則性は見当たらなかった」
希「まだ、見つかってないだけかもしれないけど…」
63: :2015/12/27(日) 20:05:37.29 ID:
真姫「…それから、今、穂乃果の家に行ってきたんだけど」
海未「…どうでした?」
花陽「…もう、わけがわからないよ」
ことり「…?」
真姫「…穂乃果なんて、いないって」
にこ「…は?」
真姫「ほむらには、娘は1人、雪穂ちゃんしかいないって」
真姫「そう言われたわ」
海未「…?」
ことり「…!?」
絵里「…いないことになってる、ってこと?」
海未「…どうでした?」
花陽「…もう、わけがわからないよ」
ことり「…?」
真姫「…穂乃果なんて、いないって」
にこ「…は?」
真姫「ほむらには、娘は1人、雪穂ちゃんしかいないって」
真姫「そう言われたわ」
海未「…?」
ことり「…!?」
絵里「…いないことになってる、ってこと?」
64: :2015/12/27(日) 20:06:02.79 ID:
凛「……うぅ」
希「そんな馬鹿な」
花陽「雪穂ちゃんも、私たちのことは知ってるけど、そこまで仲良くはない様子で…」
真姫「海未とことりのことは、知ってるっぽいけど」
海未「なにが起こってるのですか…?」
ことり「わけわからないよ…」
希「そんな馬鹿な」
花陽「雪穂ちゃんも、私たちのことは知ってるけど、そこまで仲良くはない様子で…」
真姫「海未とことりのことは、知ってるっぽいけど」
海未「なにが起こってるのですか…?」
ことり「わけわからないよ…」
65: :2015/12/27(日) 20:06:30.44 ID:
希「穂乃果ちゃんのことを覚えているのは、ウチらだけ…」
真姫「念のため、学校の何人かにそれとなく聞いてみたけど…」
にこ「…だれも覚えていなかった」
真姫「…えぇ」
ことり「穂乃果ちゃんはいるもん!」
凛「そうだよ、穂乃果ちゃんはいたはず」
凛「強引に雪穂ちゃんに聞いてみたけど、二階の部屋は1つ余ってる、って」
花陽「…雪穂ちゃんにも、なぜか理由がわからないけど空いている部屋があるの」
海未「…穂乃果の部屋」
花陽「…うん」
真姫「念のため、学校の何人かにそれとなく聞いてみたけど…」
にこ「…だれも覚えていなかった」
真姫「…えぇ」
ことり「穂乃果ちゃんはいるもん!」
凛「そうだよ、穂乃果ちゃんはいたはず」
凛「強引に雪穂ちゃんに聞いてみたけど、二階の部屋は1つ余ってる、って」
花陽「…雪穂ちゃんにも、なぜか理由がわからないけど空いている部屋があるの」
海未「…穂乃果の部屋」
花陽「…うん」
66: :2015/12/27(日) 20:07:54.38 ID:
ことり「でも、穂乃果ちゃんのLINEのアカウントは消えてる!」
ことり「これは夢なの…!?」
ことり「穂乃果ちゃんは…っ」
海未「ことり、落ち着いて」
希「仮に、きさらぎ駅が別の世界だとしよう」
にこ「希!」
希「何もわからんよりは、マシなはずや」
真姫「そうね、非現実的だけど、そう考えるのが一番手っ取り早いわ」
ことり「これは夢なの…!?」
ことり「穂乃果ちゃんは…っ」
海未「ことり、落ち着いて」
希「仮に、きさらぎ駅が別の世界だとしよう」
にこ「希!」
希「何もわからんよりは、マシなはずや」
真姫「そうね、非現実的だけど、そう考えるのが一番手っ取り早いわ」
67: :2015/12/27(日) 20:08:48.79 ID:
凛「そんな漫画みたいなこと…」
花陽「うぅ…」
希「穂乃果ちゃんは、なんからの原因でそこに連れて行かれた」
真姫「あとで、穂乃果とのLINEを見返して、何か手がかりがないか探してみるわ」
絵里「えぇ、お願い」
真姫「…もう何回もしてるけど」
希「…それで、穂乃果ちゃんは、帰るために線路の上を移動した」
花陽「うぅ…」
希「穂乃果ちゃんは、なんからの原因でそこに連れて行かれた」
真姫「あとで、穂乃果とのLINEを見返して、何か手がかりがないか探してみるわ」
絵里「えぇ、お願い」
真姫「…もう何回もしてるけど」
希「…それで、穂乃果ちゃんは、帰るために線路の上を移動した」
68: :2015/12/27(日) 20:09:30.40 ID:
海未「そして、その後…」
希「…トンネルについて、海未ちゃんらしき人を見た」
絵里「…もしかしたら、焦った穂乃果が髪が長い女の人を見間違えただけかもしれないけど…」
希「その可能性の方が高いやろうね」
希「…トンネルについて、海未ちゃんらしき人を見た」
絵里「…もしかしたら、焦った穂乃果が髪が長い女の人を見間違えただけかもしれないけど…」
希「その可能性の方が高いやろうね」
69: :2015/12/27(日) 20:09:55.99 ID:
希「その後、穂乃果ちゃんからの連絡が途絶えたあと、誰かの車に乗せられて、そのまま…」
にこ「おそらく、線路の上を歩くときにスマホのライトを使ってたんでしょう」
花陽「電池がなくなるほどの時間…」
凛「こっちときさらぎ駅では、時間の流れが違うっぽいから…」
にこ「少なくとも、ライトだけで20%近い電池が失われるほどの距離を移動した、ってことになるわね」
にこ「おそらく、線路の上を歩くときにスマホのライトを使ってたんでしょう」
花陽「電池がなくなるほどの時間…」
凛「こっちときさらぎ駅では、時間の流れが違うっぽいから…」
にこ「少なくとも、ライトだけで20%近い電池が失われるほどの距離を移動した、ってことになるわね」
70: :2015/12/27(日) 20:10:24.60 ID:
希「問題は、この車の運転手が何者か、ということ」
絵里「…それに、穂乃果が言った」
絵里「真姫もいるし、ってのは、どういう意味かしら」
ことり「真姫ちゃんは、そのとき…」
真姫「家にいたわ」
真姫「部屋から一歩も出てないわ」
凛「海未ちゃんモドキと同じ、ニセモノ…ってこと?」
海未「そう考えるのが妥当でしょう」
絵里「…それに、穂乃果が言った」
絵里「真姫もいるし、ってのは、どういう意味かしら」
ことり「真姫ちゃんは、そのとき…」
真姫「家にいたわ」
真姫「部屋から一歩も出てないわ」
凛「海未ちゃんモドキと同じ、ニセモノ…ってこと?」
海未「そう考えるのが妥当でしょう」
71: :2015/12/27(日) 20:10:47.08 ID:
海未「…ですが」
にこ「それがわかったところで…」
花陽「穂乃果ちゃんと連絡が取れないんじゃ…」
ことり「……」
絵里「警察も動いてくれないし」
海未「どうすれば…」
ことり「私、行く」
にこ「それがわかったところで…」
花陽「穂乃果ちゃんと連絡が取れないんじゃ…」
ことり「……」
絵里「警察も動いてくれないし」
海未「どうすれば…」
ことり「私、行く」
72: :2015/12/27(日) 20:12:26.25 ID:
希「…でも、場所が」
ことり「穂乃果ちゃんと全く同じ行動をするの」
ことり「そしたらいけるかもしれない」
真姫「…私も行くわ」
海未「でしたら、私も行きます」
絵里「そんな簡単に…!」
ことり「でも、行かなきゃ穂乃果ちゃんは!」
希「…そうやね、それが一番かもしれん」
にこ「希…!」
ことり「穂乃果ちゃんと全く同じ行動をするの」
ことり「そしたらいけるかもしれない」
真姫「…私も行くわ」
海未「でしたら、私も行きます」
絵里「そんな簡単に…!」
ことり「でも、行かなきゃ穂乃果ちゃんは!」
希「…そうやね、それが一番かもしれん」
にこ「希…!」
73: :2015/12/27(日) 20:12:50.95 ID:
真姫「今から、穂乃果がしたであろう行動を紙に書き出すわ」
海未「問題は、どの路線に乗ったかわからない、ということ…」
ことり「手分けして、みんなで乗ってそうなところに乗ろうよ」
真姫「そうしましょう」
花陽「…私たちは」
海未「試してみるのは、私と、ことりと、真姫の3人だけにしましょう」
希「ウチらは、何かあったときに対処できるようにここで待機しとく」
海未「…えぇ、お願いします」
絵里「任せて」
凛「わかったよ」
海未「問題は、どの路線に乗ったかわからない、ということ…」
ことり「手分けして、みんなで乗ってそうなところに乗ろうよ」
真姫「そうしましょう」
花陽「…私たちは」
海未「試してみるのは、私と、ことりと、真姫の3人だけにしましょう」
希「ウチらは、何かあったときに対処できるようにここで待機しとく」
海未「…えぇ、お願いします」
絵里「任せて」
凛「わかったよ」
74: :2015/12/27(日) 20:13:25.65 ID:
にこ「…念のため、3人は常に位置情報を発信できるような設定にしておいて」
花陽「私とにこちゃんと絵里ちゃんで、常に見張っておくようにする」
海未「わかりました」
真姫「3人試しても、辿り着けるのは1人だけ…」
凛「帰ってこれなくなったときは…」
海未「GPSで常に見張っていれば、消えた地点が手がかりになるはず」
海未「…そこまで詳しくはありませんが」
ことり「念のために、予備の充電池も持って行っていこう」
花陽「そうだね」
絵里「充電は満タンにしておいて」
真姫「えぇ」
海未「そうしましょう」
ことり「…待っててね、穂乃果ちゃん」
ことり「助けに行くから…!」
花陽「私とにこちゃんと絵里ちゃんで、常に見張っておくようにする」
海未「わかりました」
真姫「3人試しても、辿り着けるのは1人だけ…」
凛「帰ってこれなくなったときは…」
海未「GPSで常に見張っていれば、消えた地点が手がかりになるはず」
海未「…そこまで詳しくはありませんが」
ことり「念のために、予備の充電池も持って行っていこう」
花陽「そうだね」
絵里「充電は満タンにしておいて」
真姫「えぇ」
海未「そうしましょう」
ことり「…待っててね、穂乃果ちゃん」
ことり「助けに行くから…!」
76: :2015/12/27(日) 20:14:28.11 ID:
きさらぎ駅編1
おしまい
キサラギ駅編に続く…かも
おしまい
キサラギ駅編に続く…かも
78: :2015/12/27(日) 20:16:52.60 ID:
書いてたら思ったより長くなりそう
元はあのきさらぎ駅の話ですが、ラストは別に考えています
見てくださる人がいれば書くつもりです。
元はあのきさらぎ駅の話ですが、ラストは別に考えています
見てくださる人がいれば書くつもりです。
92: :2015/12/27(日) 21:00:45.81 ID:
最初のlineにほっこりした
99: :2015/12/27(日) 21:47:03.86 ID:
きさらぎ駅懐かしい
101: :2015/12/27(日) 22:19:21.29 ID:
3G網で通話はするのに電話使えない、データ通信は使える謎。
LTEでデータ通信してるんだろうが、3G繋がんなくてLTEだけ使えるエリアはほとんどないに等しい。
LTEでデータ通信してるんだろうが、3G繋がんなくてLTEだけ使えるエリアはほとんどないに等しい。
103: :2015/12/27(日) 22:42:05.60 ID:
>>101
ホラーであっちな世界にこの世の科学も理屈もあったもんじゃねえよ
ホラーであっちな世界にこの世の科学も理屈もあったもんじゃねえよ
104: :2015/12/27(日) 22:46:43.71 ID:
>>101
こんなマジレスはじめて見た
こんなマジレスはじめて見た
143: :2015/12/28(月) 18:43:42.73 ID:
キサラギ駅編1
144: :2015/12/28(月) 18:44:29.46 ID:
LINE・μ's
海未◆:ただいま乗りました
絵里:おっけー
ことり◆:ことりももうすぐ
真姫◆:私はもう乗ってるわ
のぞみ:念のため荷物の確認してね
かよ:位置情報は全員ばっちり
凛:okだよ
海未◆:充電池、三ツ矢サイダーの飴、もちました
ことり◆:ことりも
真姫◆:私も
海未◆:ただいま乗りました
絵里:おっけー
ことり◆:ことりももうすぐ
真姫◆:私はもう乗ってるわ
のぞみ:念のため荷物の確認してね
かよ:位置情報は全員ばっちり
凛:okだよ
海未◆:充電池、三ツ矢サイダーの飴、もちました
ことり◆:ことりも
真姫◆:私も
145: :2015/12/28(月) 18:44:53.37 ID:
絵里:…真姫、あなた本当に大丈夫なの…?
海未◆:私とことりはともかく、あなたは…
真姫◆:うるさいわね、1年生だからお留守番してろって?
のぞみ:…真姫ちゃん
真姫◆:頼まれてもこの席は誰にも譲らないわよ
真姫◆:…あの時、私が正しい指示が送れていれば
にこ:今更言ったって仕方ないでしょ
にこ:私はあんた達を信用するわ
ことり◆:にこちゃん…
海未◆:私とことりはともかく、あなたは…
真姫◆:うるさいわね、1年生だからお留守番してろって?
のぞみ:…真姫ちゃん
真姫◆:頼まれてもこの席は誰にも譲らないわよ
真姫◆:…あの時、私が正しい指示が送れていれば
にこ:今更言ったって仕方ないでしょ
にこ:私はあんた達を信用するわ
ことり◆:にこちゃん…
146: :2015/12/28(月) 18:45:30.10 ID:
にこ:確認するわよ
にこ:今日はなるべくここで会話をするようにする
真姫◆:…後から確認しやすいようにね
にこ:電車に乗って2つ目の駅を過ぎたところで、端の席に座る
凛:この端、というのがどこかわからないから…
かよ:一か八かだね
にこ:で、座ったら飴を食べる
絵里:穂乃果の事だから、多分これは噛み砕いたのでしょうね
にこ:そのあと、疲れた穂乃果はすぐに寝てるわ
にこ:どうしても眠れそうにない人は、さっきもたせた睡眠薬で眠りなさい
真姫◆:ばっちりよ
にこ:今日はなるべくここで会話をするようにする
真姫◆:…後から確認しやすいようにね
にこ:電車に乗って2つ目の駅を過ぎたところで、端の席に座る
凛:この端、というのがどこかわからないから…
かよ:一か八かだね
にこ:で、座ったら飴を食べる
絵里:穂乃果の事だから、多分これは噛み砕いたのでしょうね
にこ:そのあと、疲れた穂乃果はすぐに寝てるわ
にこ:どうしても眠れそうにない人は、さっきもたせた睡眠薬で眠りなさい
真姫◆:ばっちりよ
147: :2015/12/28(月) 18:46:11.92 ID:
真姫◆:寝るのが難しいように感じるけど、目を閉じて、深呼吸して、じっとしてれば眠れない人間なんて滅多にいないわ
にこ:真姫の言う通りにして、心を落ち着かせてね
絵里:無理はしないようにね
にこ:あと、もし失敗しても二回目に挑戦はしないように
絵里:時間が遅くなったらあぶないかもしれないからね
にこ:真姫の言う通りにして、心を落ち着かせてね
絵里:無理はしないようにね
にこ:あと、もし失敗しても二回目に挑戦はしないように
絵里:時間が遅くなったらあぶないかもしれないからね
148: :2015/12/28(月) 18:46:38.85 ID:
真姫◆:いま、飴を口に入れたわ
のぞみ:おっけい、噛み砕いたらそのまま寝るように
真姫◆:次会うときはきさらぎ駅ね
真姫◆:…だといいけど
凛:…うん
真姫◆:おやすみ
のぞみ:3分1の確率…やね
のぞみ:おっけい、噛み砕いたらそのまま寝るように
真姫◆:次会うときはきさらぎ駅ね
真姫◆:…だといいけど
凛:…うん
真姫◆:おやすみ
のぞみ:3分1の確率…やね
149: :2015/12/28(月) 18:47:21.54 ID:
海未◆:私も食べますね
海未◆:普段は噛み砕くタイプではないのですが…
絵里:まあ、噛み砕いた方が行ける確率は高いでしょうし
かよ:いってらっしゃい
かよ:今のところ位置情報は正常だね
海未◆:では眠ります
海未◆:おやすみなさい
凛:おやすみ
海未◆:普段は噛み砕くタイプではないのですが…
絵里:まあ、噛み砕いた方が行ける確率は高いでしょうし
かよ:いってらっしゃい
かよ:今のところ位置情報は正常だね
海未◆:では眠ります
海未◆:おやすみなさい
凛:おやすみ
150: :2015/12/28(月) 18:47:54.64 ID:
ことり◆:私も食べるね
のぞみ:りょうかい
ことり◆:おやすみ
凛:おやすみ
かよ:寝るの早いね…
凛:ことりちゃん、今日は眠そうだったから…
絵里:疲れてるのかしら
絵里:心配ね…
のぞみ:りょうかい
ことり◆:おやすみ
凛:おやすみ
かよ:寝るの早いね…
凛:ことりちゃん、今日は眠そうだったから…
絵里:疲れてるのかしら
絵里:心配ね…
151: :2015/12/28(月) 18:48:48.39 ID:
にこ:さぁ、これで◆付きは全員準備が整ったわね
絵里:一応確認だけど、◆付きは電車に乗ってるメンバーね
かよ:これで、誰かがきさらぎ駅に…
のぞみ:とは、現実的には考えにくいけど
のぞみ:これで行けたら、穂乃果ちゃんを助ける手がかりになるはず…
絵里:少しでも、ね
かよ:ん、位置情報が
にこ:…消えたわね
にこ:ことりが
絵里:一応確認だけど、◆付きは電車に乗ってるメンバーね
かよ:これで、誰かがきさらぎ駅に…
のぞみ:とは、現実的には考えにくいけど
のぞみ:これで行けたら、穂乃果ちゃんを助ける手がかりになるはず…
絵里:少しでも、ね
かよ:ん、位置情報が
にこ:…消えたわね
にこ:ことりが
152: :2015/12/28(月) 18:49:24.77 ID:
かよ:場所は記録しておきました
凛:ことりちゃんに電話してみる
絵里:お願い
のぞみ:真姫ちゃんと海未ちゃんは念のためもう少し寝といてもらおうか
絵里:もしかしたら移動するかもしれないしね
かよ:ことりちゃんは未だ位置情報は掴めません
にこ:他の2人はまだハッキリしてるわね
のぞみ:さて、ことりちゃんが目覚めるかどうか…
凛:ことりちゃんに電話してみる
絵里:お願い
のぞみ:真姫ちゃんと海未ちゃんは念のためもう少し寝といてもらおうか
絵里:もしかしたら移動するかもしれないしね
かよ:ことりちゃんは未だ位置情報は掴めません
にこ:他の2人はまだハッキリしてるわね
のぞみ:さて、ことりちゃんが目覚めるかどうか…
153: :2015/12/28(月) 18:50:05.86 ID:
凛:電話繋がらない…
にこ:…ぽいわね
ことり◆:目が覚めた
ことり◆:人がいない
のぞみ:よし、車掌さんを確認してみて
ことり◆:行ってくるね
絵里:状況は同じね…
かよ:位置情報はわからないまま
真姫◆:おはよう
凛:あ、真姫ちゃん
にこ:…ぽいわね
ことり◆:目が覚めた
ことり◆:人がいない
のぞみ:よし、車掌さんを確認してみて
ことり◆:行ってくるね
絵里:状況は同じね…
かよ:位置情報はわからないまま
真姫◆:おはよう
凛:あ、真姫ちゃん
154: :2015/12/28(月) 18:51:17.09 ID:
真姫◆:ことりは行けたみたい?
絵里:まだわからないけどね
のぞみ:海未ちゃんはまだ起きない?
真姫◆:私は目覚ましかけてたからね
真姫◆:ことりもそうしてたんでしょう
にこ:まあ、海未は穂乃果がいなくて随分無理してたみたいだし…
にこ:少しでも寝ておいた方が、ね
凛:だね
凛:電車ってよく眠れるし
絵里:まだわからないけどね
のぞみ:海未ちゃんはまだ起きない?
真姫◆:私は目覚ましかけてたからね
真姫◆:ことりもそうしてたんでしょう
にこ:まあ、海未は穂乃果がいなくて随分無理してたみたいだし…
にこ:少しでも寝ておいた方が、ね
凛:だね
凛:電車ってよく眠れるし
155: :2015/12/28(月) 18:52:59.66 ID:
ことり◆:戻りました
のぞみ:どうだった?
ことり◆:うん、中見えない
ことり◆:人もいなかった
絵里:あたりの風景はわかる?
ことり◆:山ばっかり
にこ:ビンゴね
にこ:…良いことかどうかはさておき
のぞみ:どうだった?
ことり◆:うん、中見えない
ことり◆:人もいなかった
絵里:あたりの風景はわかる?
ことり◆:山ばっかり
にこ:ビンゴね
にこ:…良いことかどうかはさておき
156: :2015/12/28(月) 18:53:46.21 ID:
真姫◆:トンネルを通ったりしたら教えて
真姫◆:私はとりあえずアキバに戻るわ
絵里:りょうかい、迎えに行こうか?
真姫◆:大丈夫よ
にこ:海未もそろそろ起きてもらいましょうか
凛:電話かけるね
にこ:お願い
真姫◆:私はとりあえずアキバに戻るわ
絵里:りょうかい、迎えに行こうか?
真姫◆:大丈夫よ
にこ:海未もそろそろ起きてもらいましょうか
凛:電話かけるね
にこ:お願い
157: :2015/12/28(月) 18:54:17.06 ID:
ことり◆:ひっ
絵里:どうしたの!?
ことり◆:アナウンスが…
かよ:アナウンスがどうしたの?
ことり◆:なんか、ノイズというか…
ことり◆:こわい
絵里:どうしたの!?
ことり◆:アナウンスが…
かよ:アナウンスがどうしたの?
ことり◆:なんか、ノイズというか…
ことり◆:こわい
158: :2015/12/28(月) 18:54:44.39 ID:
のぞみ:ことりちゃん、怖いやろうけどできるだけ正確にお願い
ことり◆:えっと…
ことり◆:男の人の低い声を、ゆっくり流してるみたいな…
絵里:…それは怖いわね
かよ:なんて言ってるか聞き取れる?
ことり◆:ちょっと待ってね…
ことり◆:えっと…
ことり◆:男の人の低い声を、ゆっくり流してるみたいな…
絵里:…それは怖いわね
かよ:なんて言ってるか聞き取れる?
ことり◆:ちょっと待ってね…
160: :2015/12/28(月) 18:55:57.74 ID:
ことり◆:「ぃ~きぇえぃぎらぁさぃい~はぃぎき~つ」
ことり◆:って何回も…
凛:ひぇっ…
絵里:つーきぎぃはーいぃさぁらぎぃえぃきーぃ
にこ:次は、きさらぎ駅
にこ:ってこと?
かよ:反対から読むと、そうみたいだね…
ことり◆:って何回も…
凛:ひぇっ…
絵里:つーきぎぃはーいぃさぁらぎぃえぃきーぃ
にこ:次は、きさらぎ駅
にこ:ってこと?
かよ:反対から読むと、そうみたいだね…
161: :2015/12/28(月) 18:56:36.94 ID:
のぞみ:ことりちゃん、景色は変わったりした?
ことり◆:ううん、相変わらず山と草むら?ばっかり
絵里:次の駅で降りるようにね
真姫◆:その先に行ったら…
のぞみ:死なない保証はないからね
ことり◆:うん…
ことり◆:ううん、相変わらず山と草むら?ばっかり
絵里:次の駅で降りるようにね
真姫◆:その先に行ったら…
のぞみ:死なない保証はないからね
ことり◆:うん…
162: :2015/12/28(月) 18:57:44.15 ID:
海未◆:いま起きました
海未◆:凛、ありがとうございます
凛:どいたま
海未◆:ことり、大丈夫ですか
ことり◆:うん…なんとか
ことり◆:あ、着きそう
絵里:がんばって…
凛:なんかあったらすぐ言ってね!
ことり◆:うん
海未◆:凛、ありがとうございます
凛:どいたま
海未◆:ことり、大丈夫ですか
ことり◆:うん…なんとか
ことり◆:あ、着きそう
絵里:がんばって…
凛:なんかあったらすぐ言ってね!
ことり◆:うん
163: :2015/12/28(月) 18:58:20.82 ID:
のぞみ:ことりちゃん、最後にもう一回確認、車両の中には誰もおらん?
ことり◆:うん、子供1人いないよ
絵里:よし
かよ:相変わらず位置情報は消えたまま…
にこ:諦めた方がよさそうね
ことり◆:あ
海未◆:ことり!?
のぞみ:ことりちゃん!?
真姫◆:何かあったの!?
ことり◆:うん、子供1人いないよ
絵里:よし
かよ:相変わらず位置情報は消えたまま…
にこ:諦めた方がよさそうね
ことり◆:あ
海未◆:ことり!?
のぞみ:ことりちゃん!?
真姫◆:何かあったの!?
164: :2015/12/28(月) 19:01:01.61 ID:
ーーーーーーーー
ヒュウウウウウ…
ことり「なに、ここ…」
ことり(あ、とりあえず降りなきゃ)タタッ
ことり(こんな、古い駅、初めて見た…)
ことり(月明かりひとつない…曇ってる)
ことり「…ぁ」ガクガク
ことり(足が震えて、動けないや…はは)ガクガク
ことり(本当にこんなことあるんだ)ギュ
ヒュウウウウウ…
ことり「なに、ここ…」
ことり(あ、とりあえず降りなきゃ)タタッ
ことり(こんな、古い駅、初めて見た…)
ことり(月明かりひとつない…曇ってる)
ことり「…ぁ」ガクガク
ことり(足が震えて、動けないや…はは)ガクガク
ことり(本当にこんなことあるんだ)ギュ
165: :2015/12/28(月) 19:01:37.32 ID:
ことり「ラっ、ライト…」ガサゴソ
ことり(ガチャガチャか何かで買ったミニライト、ここまで感謝したのは初めてだよ…)カチッ
ことり「あ、思ったより明るい」ホッ
ことり「…そういえば」クルッ
ことり「!!」ビクッ
ことり(電車が…)
ことり「消えてる…」ドクンドクン…
ことり(ガチャガチャか何かで買ったミニライト、ここまで感謝したのは初めてだよ…)カチッ
ことり「あ、思ったより明るい」ホッ
ことり「…そういえば」クルッ
ことり「!!」ビクッ
ことり(電車が…)
ことり「消えてる…」ドクンドクン…
166: :2015/12/28(月) 19:02:04.16 ID:
ことり(だめだめ、怖がってちゃ穂乃果ちゃんを助けられない)ドクッドクッ…
ことり「…でも、足が動かないや」ガクガク
ことり(とりあえず、あのベンチに…)ガクガク
ことり「…ぅぐっ…よいしょ」ストン
ことり(こんなに歩くのが辛いなんて…)
ことり「…でも、足が動かないや」ガクガク
ことり(とりあえず、あのベンチに…)ガクガク
ことり「…ぅぐっ…よいしょ」ストン
ことり(こんなに歩くのが辛いなんて…)
167: :2015/12/28(月) 19:02:44.93 ID:
ことり(…周りに見えるものは)キョロキョロ
ことり「駅名の看板…」
『キサラギ駅』
ことり「駅の向かいには、山」
ことり(さっき、改札の外には広い空間が広がってた…)
ことり(月明かりがないからよくみえなかったけど、たぶん草むらだと思う…)
ことり「駅名の看板…」
『キサラギ駅』
ことり「駅の向かいには、山」
ことり(さっき、改札の外には広い空間が広がってた…)
ことり(月明かりがないからよくみえなかったけど、たぶん草むらだと思う…)
168: :2015/12/28(月) 19:03:53.97 ID:
ことり(…何もこないのはわかってるけど)
ことり(あの山から何かが降りてきそうで怖い…)
ことり「穂乃果ちゃん…」ブルブル
ことり(…はは、助けるって大口叩いておいて、こんなに怖いなんて)ブルブル
ことり(でも私…普段はここまで怖がりじゃないんだけどなぁ…)ブルブル
ことり(あの山から何かが降りてきそうで怖い…)
ことり「穂乃果ちゃん…」ブルブル
ことり(…はは、助けるって大口叩いておいて、こんなに怖いなんて)ブルブル
ことり(でも私…普段はここまで怖がりじゃないんだけどなぁ…)ブルブル
169: :2015/12/28(月) 19:04:45.42 ID:
ことり「あ、忘れてた」ピタッ
ことり(LINE、LINE)ガサゴソ
LINE
ことり◆:ごめん、忘れてた
絵里:よかった…
のぞみ:なんかあったんかと思って心配したよ…
凛:よかった
海未◆:ことり…
ことり◆:ごめん、予想以上に怖くて…
ことり(LINE、LINE)ガサゴソ
LINE
ことり◆:ごめん、忘れてた
絵里:よかった…
のぞみ:なんかあったんかと思って心配したよ…
凛:よかった
海未◆:ことり…
ことり◆:ごめん、予想以上に怖くて…
170: :2015/12/28(月) 19:05:18.02 ID:
真姫◆:早速で悪いんだけど、辺りの様子を教えてもらえる?
にこ:メモ取っときましょう
ことり◆:うん、今は曇っててライトがないとなにも見えない
凛:それは怖いね…
ことり◆:駅の向かいの外には山、改札の外には草むら
真姫◆:穂乃果の時と同じね
ことり◆:あ、あと看板に『キサラギ駅』って書いてある
にこ:キサラギ駅…
のぞみ:カタカナで?
ことり◆:うん、カタカナ
にこ:メモ取っときましょう
ことり◆:うん、今は曇っててライトがないとなにも見えない
凛:それは怖いね…
ことり◆:駅の向かいの外には山、改札の外には草むら
真姫◆:穂乃果の時と同じね
ことり◆:あ、あと看板に『キサラギ駅』って書いてある
にこ:キサラギ駅…
のぞみ:カタカナで?
ことり◆:うん、カタカナ
171: :2015/12/28(月) 19:06:01.38 ID:
かよ:時刻表とかない?
ことり◆:あ、あった
ことり◆:近くで見てくるね
かよ:お願い
にこ:あと、カメラも使えるか確認してみて
ことり◆:わかった
ことり◆:あ、あった
ことり◆:近くで見てくるね
かよ:お願い
にこ:あと、カメラも使えるか確認してみて
ことり◆:わかった
172: :2015/12/28(月) 19:06:40.32 ID:
ーーーーーーーー
ことり(よいしょっと)ズシッ
ことり(…空気が重い)ヨロッ
ことり「…はは」ガクガク
ことり(やっぱり、膝が震える)ガクガク
ことり(この状況で、線路の上を歩いたなんて…やっぱり穂乃果ちゃんはすごい)
ことり「時刻表…近くで見ないと」ヨロッ
ことり「…うわぁ」
ことり(ガラスが割れて、下に散乱してる)
ことり(よいしょっと)ズシッ
ことり(…空気が重い)ヨロッ
ことり「…はは」ガクガク
ことり(やっぱり、膝が震える)ガクガク
ことり(この状況で、線路の上を歩いたなんて…やっぱり穂乃果ちゃんはすごい)
ことり「時刻表…近くで見ないと」ヨロッ
ことり「…うわぁ」
ことり(ガラスが割れて、下に散乱してる)
173: :2015/12/28(月) 19:07:18.68 ID:
ことり(中の紙は…)
ことり「うぇぇ…」
ことり(風化してぐちゃぐちゃだ)
ことり「カメラは…」スッ
ことり(容量がいっぱい)
ことり(…やっぱ使えない)
ことり「うぇぇ…」
ことり(風化してぐちゃぐちゃだ)
ことり「カメラは…」スッ
ことり(容量がいっぱい)
ことり(…やっぱ使えない)
174: :2015/12/28(月) 19:08:30.18 ID:
ことり「足元の方は…」
ことり「………」ピタッ
ことり「ひっ、ひぃ、ひぃっ」ヨロヨロ
ことり「うぐっ、うぇっ、おぇっ」ズルッ
ことり「ち、ちっ、血が、血が落ちて、血が…ッ」ガクガク
ことり(ガラスの破片と血が垂れてる…!)
ことり(こっ、腰が抜けて…)ビクビク
ことり「たてない…!」ガクガク
Rock54: Caution(BBR-MD5:558464d2692f088d1d43d68e7664e878)
ことり「………」ピタッ
ことり「ひっ、ひぃ、ひぃっ」ヨロヨロ
ことり「うぐっ、うぇっ、おぇっ」ズルッ
ことり「ち、ちっ、血が、血が落ちて、血が…ッ」ガクガク
ことり(ガラスの破片と血が垂れてる…!)
ことり(こっ、腰が抜けて…)ビクビク
ことり「たてない…!」ガクガク
Rock54: Caution(BBR-MD5:558464d2692f088d1d43d68e7664e878)
175: :2015/12/28(月) 19:09:12.04 ID:
LINE
のぞみ:…ことりちゃん、遅いなぁ
絵里:大丈夫かしら…
海未◆:何かあったりしたら…
凛:…ねぇ、そういえば
真姫◆:ん?
凛:時間って聞いてたっけ…
かよ:あっ
にこ:しまったわね…
のぞみ:…ことりちゃん、遅いなぁ
絵里:大丈夫かしら…
海未◆:何かあったりしたら…
凛:…ねぇ、そういえば
真姫◆:ん?
凛:時間って聞いてたっけ…
かよ:あっ
にこ:しまったわね…
176: :2015/12/28(月) 19:09:46.70 ID:
ーーーーーーーー
ことり(こっ…ここでなにがあったの…!?)
ことり「ベっ、ベンチに…」ヨタヨタ
ことり(とにかく、ベンチに…!)
ことり「ひっ、ひっ、ひぃ」
ことり(足が、腰から下が言うこと聞かない…!)
ことり「ぁあ、あ…」ヨタヨタ
ことり(血が、血が、ただの血がこんなに怖いなんて)
ことり(こっ…ここでなにがあったの…!?)
ことり「ベっ、ベンチに…」ヨタヨタ
ことり(とにかく、ベンチに…!)
ことり「ひっ、ひっ、ひぃ」
ことり(足が、腰から下が言うこと聞かない…!)
ことり「ぁあ、あ…」ヨタヨタ
ことり(血が、血が、ただの血がこんなに怖いなんて)
177: :2015/12/28(月) 19:10:14.16 ID:
ことり「べ、ベンチに」
ことり(ほんの4、5歩の距離が長い…!)
ことり「うっ、ふぅっ、ふっ…」ブルブル
ことり(ベンチが、こんなに安心できるなんて…)
ことり「…」ブルブル
ことり「…え」ピタッ
ことり(…ベンチに、何かシミがある)
ことり(ほんの4、5歩の距離が長い…!)
ことり「うっ、ふぅっ、ふっ…」ブルブル
ことり(ベンチが、こんなに安心できるなんて…)
ことり「…」ブルブル
ことり「…え」ピタッ
ことり(…ベンチに、何かシミがある)
178: :2015/12/28(月) 19:10:53.75 ID:
ことり(…気になる。見ちゃダメだ)
ことり(なんでさっき気づかなかったのか)
ことり(ライトを向ければ何かわかるけど…見ちゃダメだ)
ことり「…………」ゴクリ
ことり(…でも、見ないと気になって仕方が…!)ピカッ
ことり「………」
ことり「………………き」
ことり「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」ガタンッ
ことり(なんでさっき気づかなかったのか)
ことり(ライトを向ければ何かわかるけど…見ちゃダメだ)
ことり「…………」ゴクリ
ことり(…でも、見ないと気になって仕方が…!)ピカッ
ことり「………」
ことり「………………き」
ことり「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」ガタンッ
179: :2015/12/28(月) 19:11:36.91 ID:
ことり「はは、はははっ、ははっ」
ことり「血っ、血がっ、あはははっ」ガクガク
ことり(さっきとは比べものにならないような量の血が)ガクガク
ことり(ベンチに、ベンチに染み付いてる)ガクガク
ことり「はっ、ははっ、ははは」ガクガク
ことり「ははっ、あははっ」ガクガク
ことり「うぅ!?」
ことり「えっぐえっ、はっ、あはっ」ガクガク
ことり(苦しい、怖いのに笑いが止まらない…)
ことり「血っ、血がっ、あはははっ」ガクガク
ことり(さっきとは比べものにならないような量の血が)ガクガク
ことり(ベンチに、ベンチに染み付いてる)ガクガク
ことり「はっ、ははっ、ははは」ガクガク
ことり「ははっ、あははっ」ガクガク
ことり「うぅ!?」
ことり「えっぐえっ、はっ、あはっ」ガクガク
ことり(苦しい、怖いのに笑いが止まらない…)
180: :2015/12/28(月) 19:12:03.27 ID:
ブ-ッブ-ッ
ことり「ははっ……あ」ピタッ
ことり(…通知、気づかなかった)
ことり「あはっ、ははっ、たっ」ブルブル
ことり「たったたたすっ、助けっ、て、ほの、ほのかちゃ、うみちゃっ…」ブルブル
ことり「ははっ……あ」ピタッ
ことり(…通知、気づかなかった)
ことり「あはっ、ははっ、たっ」ブルブル
ことり「たったたたすっ、助けっ、て、ほの、ほのかちゃ、うみちゃっ…」ブルブル
181: :2015/12/28(月) 19:13:21.34 ID:
LINE
ことり◆:たぐせて
海未◆:ことりっ
かよ:やっと返信きた!
かよ:ことりちゃん!!
ことり◆:だすけっ
のぞみ:ことりちゃん、何があった!!
ことり◆:たぐせて
海未◆:ことりっ
かよ:やっと返信きた!
かよ:ことりちゃん!!
ことり◆:だすけっ
のぞみ:ことりちゃん、何があった!!
182: :2015/12/28(月) 19:13:49.07 ID:
真姫◆:ことり!!
ことり◆:ぢがつ。ちがっぃてる
絵里:何、どういうこと!?
にこ:怖くて震えてるの!?
凛:何て言いたいのかが…
のぞみ:焦って上手く打てんのんか…!
ことり◆:ぢがつ。ちがっぃてる
絵里:何、どういうこと!?
にこ:怖くて震えてるの!?
凛:何て言いたいのかが…
のぞみ:焦って上手く打てんのんか…!
183: :2015/12/28(月) 19:15:07.30 ID:
ことり◆:もうつり
ことり◆:むり
にこ:ことり…
かよ:ことりちゃん、深呼吸!
海未◆:何があったのですか!!
海未◆:何かが怖いんですか!?
真姫◆:ことり、落ち着いて!
真姫◆:スマホを地面に置いて、指を左手で支えなさい!!
ことり◆:むり
にこ:ことり…
かよ:ことりちゃん、深呼吸!
海未◆:何があったのですか!!
海未◆:何かが怖いんですか!?
真姫◆:ことり、落ち着いて!
真姫◆:スマホを地面に置いて、指を左手で支えなさい!!
184: :2015/12/28(月) 19:15:45.82 ID:
ことり◆:こわあ
かよ:こわい?
凛:こわいって言いたいの?
海未◆:何があったのですか…?
ことり◆:へをちに椅子が
真姫◆:ゆっくり、ゆっくりでいいから
かよ:こわい?
凛:こわいって言いたいの?
海未◆:何があったのですか…?
ことり◆:へをちに椅子が
真姫◆:ゆっくり、ゆっくりでいいから
185: :2015/12/28(月) 19:16:13.19 ID:
ことり◆:いす日が
絵里:いすひが?
絵里:いすにちが?
かよ:椅子に血がついてるの!?
凛:落ち着いて!
にこ:ゆっくりでいいから…
ことり◆:こわおこわあ
のぞみ:何があったんや…!
絵里:いすひが?
絵里:いすにちが?
かよ:椅子に血がついてるの!?
凛:落ち着いて!
にこ:ゆっくりでいいから…
ことり◆:こわおこわあ
のぞみ:何があったんや…!
186: :2015/12/28(月) 19:16:39.47 ID:
ーーーーーーーー
ことり(なんで上手く打てないの…!!)
ことり「あぁあぁああ!」ブルブル
ことり(打てない…!)ガクガク
ことり「あっ…」ズルッ
バキッ
ことり「スマホ…」
ことり(落としちゃった…)ヨロヨロ
ことり(画面、割れてる…)ヨロヨロ
ことり(なんで上手く打てないの…!!)
ことり「あぁあぁああ!」ブルブル
ことり(打てない…!)ガクガク
ことり「あっ…」ズルッ
バキッ
ことり「スマホ…」
ことり(落としちゃった…)ヨロヨロ
ことり(画面、割れてる…)ヨロヨロ
187: :2015/12/28(月) 19:17:07.98 ID:
ことり「あ…」ガクン
ことり(も、意識が…)
ことり(…後ろに誰かの気配がする)
ことり(…横にも、前にも)
ことり(後ろにも、前にも、横にも、前にも)
ことり(前にも、後ろにも、後ろにも、横にも、上にも、中にも)
ことり(も、意識が…)
ことり(…後ろに誰かの気配がする)
ことり(…横にも、前にも)
ことり(後ろにも、前にも、横にも、前にも)
ことり(前にも、後ろにも、後ろにも、横にも、上にも、中にも)
188: :2015/12/28(月) 19:17:36.25 ID:
ことり「ぁはっ、ははっ、…はぁっ、はぁ」
ことり「あっ…」
ことり(わたし、だれだっけ)
ことり「わたしのなまえ、おもせいだない、おだもいなせい、おいなもだせい」
ことり「だれ、だれ、だれなの…」
ことり(いしきが…)スゥ…
ことり「………」
ことり(…)
ことり「あっ…」
ことり(わたし、だれだっけ)
ことり「わたしのなまえ、おもせいだない、おだもいなせい、おいなもだせい」
ことり「だれ、だれ、だれなの…」
ことり(いしきが…)スゥ…
ことり「………」
ことり(…)
189: :2015/12/28(月) 19:19:06.92 ID:
LINE
海未◆:ことりっ
かよ:ことりちゃん!!
凛:何か言ってよ!
のぞみ:ことりちゃん…
絵里:何が起こったのよ…!
にこ:ことり…
真姫◆:なんでよ…!
真姫◆:なんで私じゃないの…!
のぞみ:……
海未◆:ことりっ
かよ:ことりちゃん!!
凛:何か言ってよ!
のぞみ:ことりちゃん…
絵里:何が起こったのよ…!
にこ:ことり…
真姫◆:なんでよ…!
真姫◆:なんで私じゃないの…!
のぞみ:……
190: :2015/12/28(月) 19:19:39.48 ID:
海未◆:ことり…
海未◆:返事をしてください、ことり…
海未◆:ことり…
海未◆:ことりっ
かよ:う、海未ちゃん
海未◆:ことり
海未◆:ことり…
海未◆:返事を…
海未◆:返事をしてください、ことり…
海未◆:ことり…
海未◆:ことりっ
かよ:う、海未ちゃん
海未◆:ことり
海未◆:ことり…
海未◆:返事を…
191: :2015/12/28(月) 19:20:25.19 ID:
海未◆:ことり、ことり
凛:海未ちゃん、もう…
海未◆:起きて、ことり
海未◆:なにか、スタンプでいいから
海未◆:ことりっ
のぞみ:海未ちゃん、やめなさい
海未◆:ことり
海未◆:ことり
海未◆:返事を、ことり
真姫◆:…今から海未のところに向かうわ
かよ:…位置情報送るね
海未◆:ことり
海未◆:ことり、ことり返事を
絵里:…海未
のぞみ:ウチもすぐ向かうから
海未◆:ことり…
海未◆:返事をしてください、ことり…
ーーーーーーーー
…ことりが、再びメッセージを送ることはなかった。
凛:海未ちゃん、もう…
海未◆:起きて、ことり
海未◆:なにか、スタンプでいいから
海未◆:ことりっ
のぞみ:海未ちゃん、やめなさい
海未◆:ことり
海未◆:ことり
海未◆:返事を、ことり
真姫◆:…今から海未のところに向かうわ
かよ:…位置情報送るね
海未◆:ことり
海未◆:ことり、ことり返事を
絵里:…海未
のぞみ:ウチもすぐ向かうから
海未◆:ことり…
海未◆:返事をしてください、ことり…
ーーーーーーーー
…ことりが、再びメッセージを送ることはなかった。
193: :2015/12/28(月) 19:25:33.58 ID:
ーーーーーーー
次の日 部室
海未「…昨日は、すみませんでした」
真姫「気にしないの」
にこ「…幼馴染があんなことになったんだもの」
絵里「しょうがないわ」
花陽「うん…」
凛「…かよちん」ギュッ
次の日 部室
海未「…昨日は、すみませんでした」
真姫「気にしないの」
にこ「…幼馴染があんなことになったんだもの」
絵里「しょうがないわ」
花陽「うん…」
凛「…かよちん」ギュッ
194: :2015/12/28(月) 19:26:08.17 ID:
希「…ただいま」ガチャ
絵里「…どうだった?」
希「…やっぱり」
花陽「消えてるの…?」
希「…」コクン
凛「そんな…!」
絵里「…どうだった?」
希「…やっぱり」
花陽「消えてるの…?」
希「…」コクン
凛「そんな…!」
195: :2015/12/28(月) 19:26:49.71 ID:
海未「ことり…ことりまで…!」
真姫「海未、落ち着いて」
真姫「私たちは覚えてるでしょ」
凛「…そうだよ」
絵里「絶対に、いなかった、なんてことはないわ」
希「絵里ちの言う通りや」
真姫「海未、落ち着いて」
真姫「私たちは覚えてるでしょ」
凛「…そうだよ」
絵里「絶対に、いなかった、なんてことはないわ」
希「絵里ちの言う通りや」
197: :2015/12/28(月) 19:27:50.67 ID:
花陽「どうして私たちだけおぼえていられるの…?」
にこ「…たしかに、そこは問題よね」
にこ「あの時にLINEをしている人だけ、消えた人のことも覚えていられる」
凛「………」
花陽「そんなの、聞いたことない」
希「ウチも、そんな話は…」
にこ「…たしかに、そこは問題よね」
にこ「あの時にLINEをしている人だけ、消えた人のことも覚えていられる」
凛「………」
花陽「そんなの、聞いたことない」
希「ウチも、そんな話は…」
198: :2015/12/28(月) 19:28:24.07 ID:
絵里「でも、事実こうして起こってるんだから」
真姫「なにか、対抗する手段はあるはずよ…」
海未「…もう一度、向かいます」
海未「行き方はわかりました」
海未「もう失敗はしません…!」ギリッ
凛「う、海未ちゃん」
真姫「なにか、対抗する手段はあるはずよ…」
海未「…もう一度、向かいます」
海未「行き方はわかりました」
海未「もう失敗はしません…!」ギリッ
凛「う、海未ちゃん」
199: :2015/12/28(月) 19:28:48.64 ID:
真姫「落ち着きなさい」
花陽「………」ゴクリ
凛「かよちん…?」
希「今度は、ウチもいく」
海未「私も行きます」
真姫「…2人以上、同時に行けるのかしら」
海未「わかりませんが、希だけに任せるわけにはいきません」
絵里「…案外、手繋いだらいけたりね」
真姫「そんな馬鹿な」
花陽「………」ゴクリ
凛「かよちん…?」
希「今度は、ウチもいく」
海未「私も行きます」
真姫「…2人以上、同時に行けるのかしら」
海未「わかりませんが、希だけに任せるわけにはいきません」
絵里「…案外、手繋いだらいけたりね」
真姫「そんな馬鹿な」
200: :2015/12/28(月) 19:29:16.59 ID:
希「…いや、でもありえんこともないよ」
凛「…たしかに、キサラギ駅の存在自体ありえないようなものだし」
にこ「…試してみてもいいんじゃない?」
海未「…では、準備が整い次第、希と私で」
花陽「私も連れて行って」
花陽「…わたしも、連れて行って」
凛「…かよちん?」
真姫「…花陽」
凛「…たしかに、キサラギ駅の存在自体ありえないようなものだし」
にこ「…試してみてもいいんじゃない?」
海未「…では、準備が整い次第、希と私で」
花陽「私も連れて行って」
花陽「…わたしも、連れて行って」
凛「…かよちん?」
真姫「…花陽」
201: :2015/12/28(月) 19:29:56.42 ID:
希「…戻って来れんかもしれんのんよ?」
花陽「大事な友達が2人もいなくなったんだもん」
花陽「わたしだって悔しい」
凛「だったら凛も!」
花陽「凛ちゃんはここにいて」
凛「…」
花陽「ここにいて、わたしのことを覚えてて」
花陽「絶対、戻ってくるから」
凛「…わかった」
花陽「大事な友達が2人もいなくなったんだもん」
花陽「わたしだって悔しい」
凛「だったら凛も!」
花陽「凛ちゃんはここにいて」
凛「…」
花陽「ここにいて、わたしのことを覚えてて」
花陽「絶対、戻ってくるから」
凛「…わかった」
202: :2015/12/28(月) 19:30:30.92 ID:
にこ「本当に行くのね、花陽…海未、希」
絵里「3人とも…」
希「なあに、すぐ戻ってくるよ」
希「心配せんといて」
海未「花陽、本当にいいのですね」
花陽「うん」
海未「2人より3人のほうが心強いですし、助かります」
絵里「3人とも…」
希「なあに、すぐ戻ってくるよ」
希「心配せんといて」
海未「花陽、本当にいいのですね」
花陽「うん」
海未「2人より3人のほうが心強いですし、助かります」
204: :2015/12/28(月) 19:30:57.59 ID:
真姫「私は、電車の中で3人を見ているわ」
凛「え?」
絵里「と、いうと?」
真姫「だって、キサラギ駅に行く時も突然人が溶けて消えるなんて考えられないもの」
海未「たしかに、言われてみれば…」
真姫「現実的に考えれば、誘拐されてる可能性だってあるだから」
凛「誘拐って…」
凛「え?」
絵里「と、いうと?」
真姫「だって、キサラギ駅に行く時も突然人が溶けて消えるなんて考えられないもの」
海未「たしかに、言われてみれば…」
真姫「現実的に考えれば、誘拐されてる可能性だってあるだから」
凛「誘拐って…」
205: :2015/12/28(月) 19:31:43.35 ID:
にこ「でも、だったらキサラギ駅は」
真姫「えぇ、もちろん今の状況からだと、キサラギ駅は」
真姫「異世界、もしくは大切な友達をさらっていくバケモノと考えたほうが納得しやすいわ」
希「…それでも、可能性は1つづつ潰していく、と」
真姫「…えぇ」
真姫「今も、探偵に頼んで穂乃果とことりを探してもらっているわ」
花陽「探偵に…」
真姫「写真からも消えてるから、特徴だけになってずいぶんと迷惑はかけてるけど…」
絵里「何もしないよりはマシ、ってこと」
真姫「えぇ」
真姫「えぇ、もちろん今の状況からだと、キサラギ駅は」
真姫「異世界、もしくは大切な友達をさらっていくバケモノと考えたほうが納得しやすいわ」
希「…それでも、可能性は1つづつ潰していく、と」
真姫「…えぇ」
真姫「今も、探偵に頼んで穂乃果とことりを探してもらっているわ」
花陽「探偵に…」
真姫「写真からも消えてるから、特徴だけになってずいぶんと迷惑はかけてるけど…」
絵里「何もしないよりはマシ、ってこと」
真姫「えぇ」
206: :2015/12/28(月) 19:32:24.18 ID:
にこ「…だったら、私も一緒に見ておくわ」
真姫「私一人で大丈夫よ」
にこ「…今のあんたが、大丈夫には見えない」
真姫「…」
にこ「絵里、凛、ここでみんなの帰りを待ってて」
絵里「任せて」
凛「みんなのこと、覚えてるね」
真姫「私一人で大丈夫よ」
にこ「…今のあんたが、大丈夫には見えない」
真姫「…」
にこ「絵里、凛、ここでみんなの帰りを待ってて」
絵里「任せて」
凛「みんなのこと、覚えてるね」
207: :2015/12/28(月) 19:33:14.95 ID:
絵里「何かあったら、細かいことでも、連絡して」
海未「わかっています」
凛「かよちん、帰ってきてね…」ギュッ
花陽「うん、凛ちゃん、私のこと覚えててね」ギュッ
希「じゃ、ちょっと行ってくる」
真姫「必ず、帰ってきて」
海未「えぇ」
海未「待っててくださいね、穂乃果、ことり…」
海未「わかっています」
凛「かよちん、帰ってきてね…」ギュッ
花陽「うん、凛ちゃん、私のこと覚えててね」ギュッ
希「じゃ、ちょっと行ってくる」
真姫「必ず、帰ってきて」
海未「えぇ」
海未「待っててくださいね、穂乃果、ことり…」
208: :2015/12/28(月) 19:33:51.30 ID:
キサラギ駅編1
おしまい
きさらぎ駅編2へ続く
おしまい
きさらぎ駅編2へ続く
212: :2015/12/28(月) 20:17:24.10 ID:
いいね
普通に怖い
普通に怖い
218: :2015/12/28(月) 20:32:53.16 ID:
穂乃果の口調が池沼の男オタ丸出しでワロタけど
ことりちゃん編は恐くて震えた
上手いながんばれ
ことりちゃん編は恐くて震えた
上手いながんばれ
219: :2015/12/28(月) 20:46:14.02 ID:
久々の良ss
225: :2015/12/28(月) 22:07:55.60 ID:
有名な話をベースに上手く料理してておもしろい
239: :2015/12/28(月) 23:56:30.24 ID:
きさらぎ駅編2
240: :2015/12/28(月) 23:57:29.42 ID:
LINE
真姫:準備完了よ
真姫:私とにこちゃんは座ってる3人の前に立ってる
凛:おっけー
海未◆:いま座りました
希◆:本当にこれだけでいけるんかな…
にこ:花陽は両手塞がってるから今はLINEできないわ
絵里:おっけー
凛:教えてもらった位置情報、5人とも正常に見えてるよ
真姫:準備完了よ
真姫:私とにこちゃんは座ってる3人の前に立ってる
凛:おっけー
海未◆:いま座りました
希◆:本当にこれだけでいけるんかな…
にこ:花陽は両手塞がってるから今はLINEできないわ
絵里:おっけー
凛:教えてもらった位置情報、5人とも正常に見えてるよ
241: :2015/12/28(月) 23:58:15.76 ID:
ーーーーーーー
にこ「…本当にこれでいけるのかしら」
希「まあ、今は信じるしかないね…」
花陽「うん…」
海未「ことり、穂乃果…」ギュッ
花陽「大丈夫、きっと無事だから…」ギュッ
海未「…えぇ」
にこ「…本当にこれでいけるのかしら」
希「まあ、今は信じるしかないね…」
花陽「うん…」
海未「ことり、穂乃果…」ギュッ
花陽「大丈夫、きっと無事だから…」ギュッ
海未「…えぇ」
242: :2015/12/28(月) 23:58:44.00 ID:
LINE
真姫:ところで、最後に確認しておくけど
真姫:向こうに着いたらまず、全員の腕時計の時間を確認
海未◆:さっき配ったやつですね
真姫:安物だから、不安ではあるけど…
にこ:動くわよ、少しくらい
希◆:デジタルだと壊れやすいかな、って思って全員アナログのやつやね
海未◆:はい
真姫:ところで、最後に確認しておくけど
真姫:向こうに着いたらまず、全員の腕時計の時間を確認
海未◆:さっき配ったやつですね
真姫:安物だから、不安ではあるけど…
にこ:動くわよ、少しくらい
希◆:デジタルだと壊れやすいかな、って思って全員アナログのやつやね
海未◆:はい
243: :2015/12/28(月) 23:59:11.31 ID:
にこ:そして、向こうに着いたらおそらくことりがいるはず
海未◆:ことりのLINEから察するに、キサラギ駅から移動はしていないようでしたからね
希◆:血、っていうのが少し気になるけど…
にこ:あ、そろそろ時間よ
真姫:3人とも、寝なさい
希◆:はーい
海未◆:わかりました
海未◆:ことりのLINEから察するに、キサラギ駅から移動はしていないようでしたからね
希◆:血、っていうのが少し気になるけど…
にこ:あ、そろそろ時間よ
真姫:3人とも、寝なさい
希◆:はーい
海未◆:わかりました
244: :2015/12/29(火) 00:00:45.94 ID:
ーーーーーーー
にこ「さて、見られてるから寝にくいかもしれないけど…」
希「…」
花陽「…」
海未「…」
真姫「…ゆっくり、時間をかけて息をして、鼓動を落ちつかせるようイメージして」
真姫「目は開けないように…」
にこ「さて、見られてるから寝にくいかもしれないけど…」
希「…」
花陽「…」
海未「…」
真姫「…ゆっくり、時間をかけて息をして、鼓動を落ちつかせるようイメージして」
真姫「目は開けないように…」
245: :2015/12/29(火) 00:01:11.63 ID:
にこ「………」
真姫「………」
のぞうみぱな「…………」
にこ「(寝たのかしら)」
真姫「(まあ、みんな不安であまり眠れてないようだから…)」
にこ「(…あんたは、大丈夫なの)」
真姫「(私は平気よ、それより…)」
真姫「………」
のぞうみぱな「…………」
にこ「(寝たのかしら)」
真姫「(まあ、みんな不安であまり眠れてないようだから…)」
にこ「(…あんたは、大丈夫なの)」
真姫「(私は平気よ、それより…)」
247: :2015/12/29(火) 00:01:37.28 ID:
真姫「(無事に、帰ってこれるといいけど…)」
にこ「(それが不安ね…)」
真姫「(…何人連れていかれようと、最後は私が全員助ける)」
にこ「(…はっ、カッコつけんじゃないわよ)」
真姫 付けなかったら会話してるのかどうかわかりにくいじゃない
にこ そうじゃないわよ!
にこまき「…………」
にこまき「」クスクス
にこ「(それが不安ね…)」
真姫「(…何人連れていかれようと、最後は私が全員助ける)」
にこ「(…はっ、カッコつけんじゃないわよ)」
真姫 付けなかったら会話してるのかどうかわかりにくいじゃない
にこ そうじゃないわよ!
にこまき「…………」
にこまき「」クスクス
248: :2015/12/29(火) 00:02:05.80 ID:
ガタンッ
真姫「あたっ…」フラッ
にこ「(真姫ちゃん!?)」ガシッ
真姫「少し、目眩が……って」
にこ「!!」
真姫「さ、3人が…」
にこ「消えてる…」
真姫「あたっ…」フラッ
にこ「(真姫ちゃん!?)」ガシッ
真姫「少し、目眩が……って」
にこ「!!」
真姫「さ、3人が…」
にこ「消えてる…」
249: :2015/12/29(火) 00:02:29.74 ID:
LINE
凛:位置情報が消えたよ
絵里:そっちはどう?
真姫:私が目眩でふらついた瞬間、3人が消えていたわ
真姫:…ごめんなさい
にこ:何言ってんの、今謝ったって何にもならないでしょ
にこ:それより、私たちの位置情報は生きてるのよね?
凛:うん、2人の分はしっかり見えてる
凛:位置情報が消えたよ
絵里:そっちはどう?
真姫:私が目眩でふらついた瞬間、3人が消えていたわ
真姫:…ごめんなさい
にこ:何言ってんの、今謝ったって何にもならないでしょ
にこ:それより、私たちの位置情報は生きてるのよね?
凛:うん、2人の分はしっかり見えてる
250: :2015/12/29(火) 00:03:01.99 ID:
にこ:今から、私も追ってみるわ
凛:にこちゃん!?
絵里:今からって…
絵里:条件が揃わないでしょ
にこ:できる限りで、よ
にこ:今から2つ目の駅を過ぎたところで座って、飴を食べて寝る。それだけよ
真姫:私もついてく
凛:真姫ちゃん…
真姫:私が行かなきゃいけないの
絵里:…2人が決めなさい
絵里:私は全員分しっかり覚えてるから
凛:にこちゃん!?
絵里:今からって…
絵里:条件が揃わないでしょ
にこ:できる限りで、よ
にこ:今から2つ目の駅を過ぎたところで座って、飴を食べて寝る。それだけよ
真姫:私もついてく
凛:真姫ちゃん…
真姫:私が行かなきゃいけないの
絵里:…2人が決めなさい
絵里:私は全員分しっかり覚えてるから
251: :2015/12/29(火) 00:03:37.21 ID:
ーーーーーーー
にこ「…どうするのよ」
真姫「何言ってんの、私も行くに決まってるじゃない」
にこ「…そう」
真姫「目の前でよくわからないことが起こってるんだからね」
にこ「…じゃあ、ひとつだけ約束しましょう」
真姫「なに?」
にこ「絶対に帰ってくるわよ」
真姫「…もちろん」
真姫「さ、準備するわよ」
にこ「…えぇ」
にこ「…どうするのよ」
真姫「何言ってんの、私も行くに決まってるじゃない」
にこ「…そう」
真姫「目の前でよくわからないことが起こってるんだからね」
にこ「…じゃあ、ひとつだけ約束しましょう」
真姫「なに?」
にこ「絶対に帰ってくるわよ」
真姫「…もちろん」
真姫「さ、準備するわよ」
にこ「…えぇ」
252: :2015/12/29(火) 00:05:48.93 ID:
LINE
真姫◆:ねます
にこ◆:おやすみ
凛:あ、2人とも◆付けてる
凛:…行くんだね
絵里:いってらっしゃい、晩御飯までには帰ってくるのよ
凛:なにそれ
絵里:いいじゃない、言ってみたかったのよ
凛:なにそれ…
希◆:楽しそうなところ申し訳ないね、目が覚めたよ
真姫◆:ねます
にこ◆:おやすみ
凛:あ、2人とも◆付けてる
凛:…行くんだね
絵里:いってらっしゃい、晩御飯までには帰ってくるのよ
凛:なにそれ
絵里:いいじゃない、言ってみたかったのよ
凛:なにそれ…
希◆:楽しそうなところ申し訳ないね、目が覚めたよ
253: :2015/12/29(火) 00:06:16.32 ID:
海未◆:おはようございます
花陽◆:今確認してきたら、車両の中にはだれもいません
花陽◆:乗客も、車掌さんも
希◆:ってことは
海未◆:ほぼ成功、でしょうか
絵里:…えぇ、位置情報は?
凛:相変わらず消えたまま
絵里:おっけー
花陽◆:今確認してきたら、車両の中にはだれもいません
花陽◆:乗客も、車掌さんも
希◆:ってことは
海未◆:ほぼ成功、でしょうか
絵里:…えぇ、位置情報は?
凛:相変わらず消えたまま
絵里:おっけー
254: :2015/12/29(火) 00:06:42.85 ID:
海未◆:あ、カメラは
絵里:やってみて
海未◆:…ダメですね
花陽◆:Twitter…は繋がる、ネットはどうやら繋がるみたい
希◆:けど、電話は使えない、と…
凛:こっちからも全員にかけてみたけど、やっぱり繋がらないね
絵里:やってみて
海未◆:…ダメですね
花陽◆:Twitter…は繋がる、ネットはどうやら繋がるみたい
希◆:けど、電話は使えない、と…
凛:こっちからも全員にかけてみたけど、やっぱり繋がらないね
255: :2015/12/29(火) 00:07:20.46 ID:
絵里:調べてみたけど、ネットは使えるけど電話は繋がらない、なんて場所はほとんどないわね
絵里:というかないわ
海未◆:と、いうことは…
希◆:ここはすでに別の世界、という事やね
花陽◆:…
凛:かよちん、大丈夫?
花陽◆:うん、大丈夫だよ
海未◆:あ
絵里:というかないわ
海未◆:と、いうことは…
希◆:ここはすでに別の世界、という事やね
花陽◆:…
凛:かよちん、大丈夫?
花陽◆:うん、大丈夫だよ
海未◆:あ
256: :2015/12/29(火) 00:07:49.80 ID:
絵里:どうしたの?
凛:何かあった?
希◆:…アナウンスや
花陽◆:た、確かにこれは…
海未◆:気味が悪いですね…
希◆:言っとる事は、次はキサラギ駅、で間違いないみたい
絵里:そう…
凛:何かあった?
希◆:…アナウンスや
花陽◆:た、確かにこれは…
海未◆:気味が悪いですね…
希◆:言っとる事は、次はキサラギ駅、で間違いないみたい
絵里:そう…
257: :2015/12/29(火) 00:08:17.47 ID:
海未◆:着きました、降りますね
花陽◆:いってきます
凛:気をつけてね
希◆:あれ、おかしいな
絵里:なに、どうしたの?
希◆:…ことりちゃんがおらん
花陽◆:いってきます
凛:気をつけてね
希◆:あれ、おかしいな
絵里:なに、どうしたの?
希◆:…ことりちゃんがおらん
258: :2015/12/29(火) 00:08:47.84 ID:
ーーーーーーー
花陽「こ、ここが…」
海未「キサラギ駅…」
海未「2人とも…」ダダッ
希「まち、海未ちゃん」ガシッ
希「…今は離れたらあかん」
海未「…はい」
花陽「…本当に、こんなところがあるんだ」
花陽「こ、ここが…」
海未「キサラギ駅…」
海未「2人とも…」ダダッ
希「まち、海未ちゃん」ガシッ
希「…今は離れたらあかん」
海未「…はい」
花陽「…本当に、こんなところがあるんだ」
259: :2015/12/29(火) 00:09:27.98 ID:
花陽「完全に夜だね」
海未「ついさっきまでは4時過ぎでしたが…」
希「あ、時計」
花陽「…これは」
海未「秒針が、明らかに遅いですね」
希「時間の流れが違う、ってことかな…」
花陽「一応、こまめにメモするようにしておきますね」
海未「ついさっきまでは4時過ぎでしたが…」
希「あ、時計」
花陽「…これは」
海未「秒針が、明らかに遅いですね」
希「時間の流れが違う、ってことかな…」
花陽「一応、こまめにメモするようにしておきますね」
260: :2015/12/29(火) 00:09:58.71 ID:
希「あれ、あの看板」
海未「あれは…」
希「おかしいな」
『きさらぎ駅』
希「…ことりちゃんはカタカナ、って言いよったな」
海未「ということは…」
花陽「こことは違う駅がある、ってこと?」
海未「あれは…」
希「おかしいな」
『きさらぎ駅』
希「…ことりちゃんはカタカナ、って言いよったな」
海未「ということは…」
花陽「こことは違う駅がある、ってこと?」
261: :2015/12/29(火) 00:10:37.17 ID:
海未「そういえば、ことりが言っていた血、というものもありませんね…」
花陽「あ、たしかに」
花陽「空も晴れて、月明かりでよく見えるし」
希「どういう事なんや…」
海未「とりあえず、線路をどちらかにあるいてみませんか」
花陽「…穂乃果ちゃんが行った方に」
海未「…えぇ、ことりがいないと分かった以上、ここには用はありません」
花陽「…そうだね」
花陽「あ、たしかに」
花陽「空も晴れて、月明かりでよく見えるし」
希「どういう事なんや…」
海未「とりあえず、線路をどちらかにあるいてみませんか」
花陽「…穂乃果ちゃんが行った方に」
海未「…えぇ、ことりがいないと分かった以上、ここには用はありません」
花陽「…そうだね」
262: :2015/12/29(火) 00:11:09.76 ID:
LINE
絵里:希?
絵里:海未?
凛:かよちーん!
凛:誰か返事してよー!
にこ◆:うるさいわね…
にこ◆:あ
絵里:にこ?
凛:どうしたの?
にこ◆:真姫が…消えてる
絵里:希?
絵里:海未?
凛:かよちーん!
凛:誰か返事してよー!
にこ◆:うるさいわね…
にこ◆:あ
絵里:にこ?
凛:どうしたの?
にこ◆:真姫が…消えてる
263: :2015/12/29(火) 00:11:42.12 ID:
凛:そんな、位置情報は…
凛:あっ
絵里:今、消えたわ
にこ◆:どういうこと…!?
にこ◆:私だけ行けなかった、ってこと!?
真姫◆:うるさいわね…
凛:あ、真姫ちゃん
真姫◆:おはよう
凛:あっ
絵里:今、消えたわ
にこ◆:どういうこと…!?
にこ◆:私だけ行けなかった、ってこと!?
真姫◆:うるさいわね…
凛:あ、真姫ちゃん
真姫◆:おはよう
265: :2015/12/29(火) 00:12:23.29 ID:
にこ◆:真姫ちゃん!?無事なの!?
真姫◆:…えぇ、体はなんともないわ
真姫◆:誰もないけど
絵里:位置情報、にこのしか残っていないわ
凛:どうやら真姫ちゃんも
真姫◆:移動、できたっぽいわね
真姫◆:…えぇ、体はなんともないわ
真姫◆:誰もないけど
絵里:位置情報、にこのしか残っていないわ
凛:どうやら真姫ちゃんも
真姫◆:移動、できたっぽいわね
266: :2015/12/29(火) 00:12:54.66 ID:
にこ◆:どうして!?
にこ◆:真姫、何か怖いものはない!?大丈夫!?
凛:にこちゃん、落ち着いて
真姫◆:私は大丈夫よ
真姫◆:先に帰って部室で待ってて
にこ◆:…わかったわ
にこ◆:ごめん、少し焦ってた
絵里:…よし、真姫、先に希達が行ってるはずだから、合流するように
真姫◆:わかった
にこ◆:真姫、何か怖いものはない!?大丈夫!?
凛:にこちゃん、落ち着いて
真姫◆:私は大丈夫よ
真姫◆:先に帰って部室で待ってて
にこ◆:…わかったわ
にこ◆:ごめん、少し焦ってた
絵里:…よし、真姫、先に希達が行ってるはずだから、合流するように
真姫◆:わかった
267: :2015/12/29(火) 00:13:22.65 ID:
真姫◆:…そういえば
絵里:?
真姫◆:手、繋いでなかったわね
にこ◆:あ
にこ◆:完全に忘れてたわ…
凛:真姫ちゃんが端に座ってたの?
真姫◆:ええ
凛:…
絵里:?
真姫◆:手、繋いでなかったわね
にこ◆:あ
にこ◆:完全に忘れてたわ…
凛:真姫ちゃんが端に座ってたの?
真姫◆:ええ
凛:…
268: :2015/12/29(火) 00:13:53.51 ID:
真姫◆:うわ、アナウンス
絵里:どんな感じ?
真姫◆:…耳障りね、ことりの言ってた通りよ
絵里:次はキサラギ駅、ね
真姫◆:えぇ
真姫◆:着いたわ
凛:りょうかい、慎重にね
絵里:どんな感じ?
真姫◆:…耳障りね、ことりの言ってた通りよ
絵里:次はキサラギ駅、ね
真姫◆:えぇ
真姫◆:着いたわ
凛:りょうかい、慎重にね
269: :2015/12/29(火) 00:14:18.41 ID:
真姫◆:カメラ試してみるわ
絵里:ええ、お願い
凛:……
絵里:…遅いわね
にこ◆:何かあったの…?
凛:何か、調べてるのかな…
絵里:しばらく待ってみましょう
絵里:ええ、お願い
凛:……
絵里:…遅いわね
にこ◆:何かあったの…?
凛:何か、調べてるのかな…
絵里:しばらく待ってみましょう
270: :2015/12/29(火) 00:14:50.37 ID:
ーーーーーーー
希「…あの改札」
海未「改札がどうかしまし…ってこれは」
希「……」
花陽「改札、なの…?」
希「置いてある場所が改札の入り口ってだけで…」
海未「見た事ない機械ですね…」
希「…あの改札」
海未「改札がどうかしまし…ってこれは」
希「……」
花陽「改札、なの…?」
希「置いてある場所が改札の入り口ってだけで…」
海未「見た事ない機械ですね…」
271: :2015/12/29(火) 00:15:21.19 ID:
海未「…とにかく、今は線路を歩いて穂乃果たちを探しに行きましょう」
希「…そうやな、それが先や」
花陽「そうだね」
花陽「…意外に高いね、駅のホームって」
海未「…っと」タタッ
希「よっこらせ…っと」タタッ
海未「花陽、降りれますか」
花陽「うん、これくらい…よいしょっと…うわたた」フラッ
希「…そうやな、それが先や」
花陽「そうだね」
花陽「…意外に高いね、駅のホームって」
海未「…っと」タタッ
希「よっこらせ…っと」タタッ
海未「花陽、降りれますか」
花陽「うん、これくらい…よいしょっと…うわたた」フラッ
272: :2015/12/29(火) 00:15:53.43 ID:
花陽「いてて…」
希「ありゃありゃ、大丈夫?」
花陽「うん、おしり打っただけだから…あいてて」カツッ
花陽「ん…?」
海未「花陽、それは」
希「スマホ…?」
花陽「こっ、これは…」
花陽「真姫ちゃんのスマホ…?」
希「ありゃありゃ、大丈夫?」
花陽「うん、おしり打っただけだから…あいてて」カツッ
花陽「ん…?」
海未「花陽、それは」
希「スマホ…?」
花陽「こっ、これは…」
花陽「真姫ちゃんのスマホ…?」
273: :2015/12/29(火) 00:16:19.21 ID:
海未「どういう事ですか…?」
希「壊れとるね、電源は…」
花陽「だめ、電源もつかない」
海未「いったいどうして…」
希「あっ、LINE」
希「忘れとった」ガサゴソ
希「壊れとるね、電源は…」
花陽「だめ、電源もつかない」
海未「いったいどうして…」
希「あっ、LINE」
希「忘れとった」ガサゴソ
274: :2015/12/29(火) 00:17:45.57 ID:
LINE
絵里:ちょっとみんな、どうしたの?
凛:返事くらいしてよ…
希◆:ごめんごめん、忘れとった
海未◆:時間は、細かく花陽がメモしてくれているので、あとでまとめて送ります
絵里:帰ってからね
花陽◆:え?
絵里:帰ってきたときに写真で送ってちょうだい
絵里:ちょっとみんな、どうしたの?
凛:返事くらいしてよ…
希◆:ごめんごめん、忘れとった
海未◆:時間は、細かく花陽がメモしてくれているので、あとでまとめて送ります
絵里:帰ってからね
花陽◆:え?
絵里:帰ってきたときに写真で送ってちょうだい
275: :2015/12/29(火) 00:18:13.52 ID:
凛:そうだよ、だからかよちんはしっかりメモとっててね!
花陽◆:うん!
海未◆:とりあえず、私たちは無事です
海未◆:真姫とにこは?
凛:え?
にこ◆:今、真姫がそっちに行ったんだけど…
花陽◆:うん!
海未◆:とりあえず、私たちは無事です
海未◆:真姫とにこは?
凛:え?
にこ◆:今、真姫がそっちに行ったんだけど…
276: :2015/12/29(火) 00:18:39.13 ID:
海未◆:いえ、ここには3人しかいませんよ…?
希◆:ウチ、海未ちゃん、花陽ちゃんの3人ね
花陽◆:あ、でも
凛:?
花陽◆:真姫ちゃんのスマホ拾ったよ
絵里:スマホ…?
希◆:ウチ、海未ちゃん、花陽ちゃんの3人ね
花陽◆:あ、でも
凛:?
花陽◆:真姫ちゃんのスマホ拾ったよ
絵里:スマホ…?
277: :2015/12/29(火) 00:19:06.63 ID:
絵里:真姫はいないのに、真姫のスマホ…?
海未◆:ええ、線路の下に落ちてました
希◆:何が起こってるんや…?
凛:今、真姫ちゃんが少し遅れて向かったはずなんだけど…
花陽◆:来てないよ…
花陽◆:あるのはスマホだけ…
にこ◆:…???
海未◆:ええ、線路の下に落ちてました
希◆:何が起こってるんや…?
凛:今、真姫ちゃんが少し遅れて向かったはずなんだけど…
花陽◆:来てないよ…
花陽◆:あるのはスマホだけ…
にこ◆:…???
278: :2015/12/29(火) 00:19:41.23 ID:
希◆:…とりあえず、線路の上を歩いて行ってみよう
花陽◆:真姫ちゃんが消えた…
海未◆:その手がかりも、何かあるかもしれません
凛:何かあったら連絡してね
希◆:うん、足場が悪いから歩きながらはLINEできんけど
花陽◆:何か見つかったらLINEするようにするね
花陽◆:真姫ちゃんが消えた…
海未◆:その手がかりも、何かあるかもしれません
凛:何かあったら連絡してね
希◆:うん、足場が悪いから歩きながらはLINEできんけど
花陽◆:何か見つかったらLINEするようにするね
280: :2015/12/29(火) 00:20:09.21 ID:
絵里:ええ、お願い
絵里:こっちも真姫のことがわかったら連絡がするわ
海未◆:では、私達はマナーモードを切っておいて、何かあったらすぐ気づけるようにします
希◆:じゃ、また後で
凛:うん
にこ◆:気をつけてね
絵里:こっちも真姫のことがわかったら連絡がするわ
海未◆:では、私達はマナーモードを切っておいて、何かあったらすぐ気づけるようにします
希◆:じゃ、また後で
凛:うん
にこ◆:気をつけてね
281: :2015/12/29(火) 00:21:14.35 ID:
ーーーーーー
希「…さて、と」
海未「…左側に行ってみましょうか」
海未「…なんとなくですが」
希「じゃあ、そっちに行こ」
花陽「どのみち反対側も見に行くしね」
海未「えぇ」
希「…さて、と」
海未「…左側に行ってみましょうか」
海未「…なんとなくですが」
希「じゃあ、そっちに行こ」
花陽「どのみち反対側も見に行くしね」
海未「えぇ」
282: :2015/12/29(火) 00:21:42.68 ID:
希「ライトで足元照らしながら行こう」
花陽「木が落ちてて危ないね…」
海未「こんなところ、電車が通れるとは…」
海未「…ん?」
希「…ついさっき電車が通ったとは思えんね」
花陽「じゃあ、さっきの電車はワープでもしたの…?」
希「どうやろか…」
花陽「木が落ちてて危ないね…」
海未「こんなところ、電車が通れるとは…」
海未「…ん?」
希「…ついさっき電車が通ったとは思えんね」
花陽「じゃあ、さっきの電車はワープでもしたの…?」
希「どうやろか…」
283: :2015/12/29(火) 00:22:23.21 ID:
海未「おや、あれは…」
希「…トンネルか」
花陽「遠くからだと暗いから気づかなかったけど…」
花陽「大きいね…」
希「というか、本当にトンネル…?」
希「山にポッカリ空いた空洞にも見えるけど…」
花陽「でも、線路はあるし…」
希「…トンネルか」
花陽「遠くからだと暗いから気づかなかったけど…」
花陽「大きいね…」
希「というか、本当にトンネル…?」
希「山にポッカリ空いた空洞にも見えるけど…」
花陽「でも、線路はあるし…」
284: :2015/12/29(火) 00:22:50.51 ID:
海未「…少し、中を調べてきます」ザッ
海未「なにか手がかりがあるかもしれません…」フラフラ
花陽「う、海未ちゃん?」
海未「……」フラフラ
希「危ない…と思うけど」
海未「……」ボソボソ
花陽「海未…ちゃん…?」
海未「なにか手がかりがあるかもしれません…」フラフラ
花陽「う、海未ちゃん?」
海未「……」フラフラ
希「危ない…と思うけど」
海未「……」ボソボソ
花陽「海未…ちゃん…?」
285: :2015/12/29(火) 00:23:19.62 ID:
海未「…穂乃果っ、ことりっ」ダダッ
花陽「海未ちゃん、待って!」
希「海未ちゃん!」
花陽「…行っちゃった」
希「追うよ、花陽ちゃん」
花陽「うん、いそご…」
花陽「って、トンネルの中ボロボロ…」
花陽「海未ちゃん、待って!」
希「海未ちゃん!」
花陽「…行っちゃった」
希「追うよ、花陽ちゃん」
花陽「うん、いそご…」
花陽「って、トンネルの中ボロボロ…」
286: :2015/12/29(火) 00:23:51.29 ID:
LINE
希◆:海未ちゃんがトンネルの中に走って行ってしもうた、今から追いかける
凛:ええ!?
にこ◆:…危ないと思ったらすぐ引き返すのよ
花陽◆:うん、海未ちゃんを見つけたらすぐ引き返す
凛:海未ちゃんはなんで走って行ったの…?
希◆:わからん、ちょっと様子がおかしかったみたいやけど…
絵里:念のため、個人の方にスタンプ送りまくってみるわ
希◆:我に返ってくれるといいけど…
花陽◆:2人が心配すぎて壊れちゃった、のかな…
希◆:海未ちゃんがトンネルの中に走って行ってしもうた、今から追いかける
凛:ええ!?
にこ◆:…危ないと思ったらすぐ引き返すのよ
花陽◆:うん、海未ちゃんを見つけたらすぐ引き返す
凛:海未ちゃんはなんで走って行ったの…?
希◆:わからん、ちょっと様子がおかしかったみたいやけど…
絵里:念のため、個人の方にスタンプ送りまくってみるわ
希◆:我に返ってくれるといいけど…
花陽◆:2人が心配すぎて壊れちゃった、のかな…
287: :2015/12/29(火) 00:24:21.94 ID:
ーーーーーー
希「さ、行くよ」
花陽「…うん」
花陽「希ちゃん」
希「うん?」
花陽「手、握ってて」ギュ
希「…りょうかい」ギュッ
希「足元に気をつけて…」
希「さ、行くよ」
花陽「…うん」
花陽「希ちゃん」
希「うん?」
花陽「手、握ってて」ギュ
希「…りょうかい」ギュッ
希「足元に気をつけて…」
288: :2015/12/29(火) 00:24:58.50 ID:
花陽「…うわ、本当に真っ暗」
希「海未ちゃーん!!」
ミチャ-ン…
チャ-ン…
ン…
希「…返事はなし、か」
花陽「…ねぇ、なんか空気が重たくない?」
希「え、そう?」
花陽「…ごめん、気のせいかも」
希「大丈夫?トンネルから出る?」
花陽「いや、海未ちゃんを探しに行こう」
希「…わかった」
希「海未ちゃーん!!」
ミチャ-ン…
チャ-ン…
ン…
希「…返事はなし、か」
花陽「…ねぇ、なんか空気が重たくない?」
希「え、そう?」
花陽「…ごめん、気のせいかも」
希「大丈夫?トンネルから出る?」
花陽「いや、海未ちゃんを探しに行こう」
希「…わかった」
292: :2015/12/29(火) 00:26:18.39 ID:
花陽「海未ちゃーん!」
希「海未ちゃーん、戻っておいでー!」
花陽「………」
希「…いづっ」ブスッ
希「あぐっ…木の破片が…」
花陽「…うん」
希「線路が捲れ上がっとったんか…!」
花陽「…うん」
希「だいぶ深いな…いてて」ヨロッ
希「というか海未ちゃん、よくこの中を走っていけたな…」
希「海未ちゃーん、戻っておいでー!」
花陽「………」
希「…いづっ」ブスッ
希「あぐっ…木の破片が…」
花陽「…うん」
希「線路が捲れ上がっとったんか…!」
花陽「…うん」
希「だいぶ深いな…いてて」ヨロッ
希「というか海未ちゃん、よくこの中を走っていけたな…」
294: :2015/12/29(火) 00:27:48.24 ID:
花陽「………」フラッ
希「花陽ちゃん、足元に気をつけ…」
花陽「……」ヨロヨロ
希「花陽ちゃん…?」
花陽「……」ボソボソ
希「花陽ちゃん、しっかり!!」ガシッ
花陽「は…なよ…?」
希「!!!」
~~~~~~
穂乃果:たすかった
ことり:穂乃果ちゃん!
穂乃果:それ、私の名前だよね?
ことり:え?
ことり:う、うん…
かよ:突然どうしたの
~~~~~~
希「まさか…!」
希「花陽ちゃん、足元に気をつけ…」
花陽「……」ヨロヨロ
希「花陽ちゃん…?」
花陽「……」ボソボソ
希「花陽ちゃん、しっかり!!」ガシッ
花陽「は…なよ…?」
希「!!!」
~~~~~~
穂乃果:たすかった
ことり:穂乃果ちゃん!
穂乃果:それ、私の名前だよね?
ことり:え?
ことり:う、うん…
かよ:突然どうしたの
~~~~~~
希「まさか…!」
296: :2015/12/29(火) 00:28:34.39 ID:
花陽「ぅう…はな、よ…?」
希「花陽ちゃん!小泉花陽ちゃん!しっかり!!」
希「今トンネルから出るから!掴まって!!」
花陽「こいずみ、はなよ…」ヨロヨロ
希「そうよ、小泉花陽!!」
希「…東條希が一緒におるから!!トンネルから出るよ!!」ヨロヨロ
希「花陽ちゃん!小泉花陽ちゃん!しっかり!!」
希「今トンネルから出るから!掴まって!!」
花陽「こいずみ、はなよ…」ヨロヨロ
希「そうよ、小泉花陽!!」
希「…東條希が一緒におるから!!トンネルから出るよ!!」ヨロヨロ
297: :2015/12/29(火) 00:29:06.29 ID:
LINE
希◆:花陽ちゃんの様子がおかしい!!
凛:かよちん!?
絵里:何かあったの!?
にこ◆:今どこにいるの!?
希◆:いまトンネルの外!
凛:かよちんに何があったの!?
希◆:花陽ちゃんが自分の名前をうわ言のように…!
希◆:花陽ちゃんの様子がおかしい!!
凛:かよちん!?
絵里:何かあったの!?
にこ◆:今どこにいるの!?
希◆:いまトンネルの外!
凛:かよちんに何があったの!?
希◆:花陽ちゃんが自分の名前をうわ言のように…!
298: :2015/12/29(火) 00:29:58.58 ID:
絵里:…希、落ち着いて
希◆:でも!花陽ちゃんも海未ちゃんも!!
希◆:足も痛いし!!
にこ◆:いまあんたがパニックになったらおしまいでしょ!!
凛:…
絵里:希…
希◆:…ごめん、落ち着いた
希◆:にこっち、ウチはどうしたらええ?
希◆:でも!花陽ちゃんも海未ちゃんも!!
希◆:足も痛いし!!
にこ◆:いまあんたがパニックになったらおしまいでしょ!!
凛:…
絵里:希…
希◆:…ごめん、落ち着いた
希◆:にこっち、ウチはどうしたらええ?
299: :2015/12/29(火) 00:30:44.65 ID:
にこ◆:…とりあえず、駅に戻りなさい
絵里:海未には、引き続き私が連絡を取るようにしてみる
絵里:…今のあなたがいっても花陽の二の舞になるだけよ
希◆:…わかった、海未ちゃんはよろしく
絵里:任せて
希◆:…とりあえず、駅に向かってみる
絵里:海未には、引き続き私が連絡を取るようにしてみる
絵里:…今のあなたがいっても花陽の二の舞になるだけよ
希◆:…わかった、海未ちゃんはよろしく
絵里:任せて
希◆:…とりあえず、駅に向かってみる
301: :2015/12/29(火) 00:31:10.64 ID:
ーーーーーー
希「はぁっ、はぁっ…」ズルズル
希(足に刺さった枝が、思いの外痛い…!)ズキズキ
希「いっづう…いてて…」ズルズル
希「てて…」ジンジン
花陽「……」
花陽「うぅ…ん」パチッ
希「はぁっ、はぁっ…」ズルズル
希(足に刺さった枝が、思いの外痛い…!)ズキズキ
希「いっづう…いてて…」ズルズル
希「てて…」ジンジン
花陽「……」
花陽「うぅ…ん」パチッ
303: :2015/12/29(火) 00:31:40.17 ID:
希「花陽ちゃん!?」
花陽「希ちゃん…?」ウトウト
希「気がついたか…!よかった…」
花陽「…………」
花陽「…えっ、私、何を…」
花陽「トンネルにいて…それで…」
花陽「希ちゃん…?」ウトウト
希「気がついたか…!よかった…」
花陽「…………」
花陽「…えっ、私、何を…」
花陽「トンネルにいて…それで…」
304: :2015/12/29(火) 00:32:13.84 ID:
希「突然、様子がおかしくなって…」
希「それで、一旦駅まで戻りよるところ」
花陽「…ごめんなさい、私」
希「気にせんといて、花陽ちゃんがおらんかったら、ウチだったんかもしれんし」
花陽「うん…というか、希ちゃん、その怪我」
希「あぁ、さっき刺さっちゃって…」ズキズキ
希「いづっ」ズキッ
花陽「早く手当てしなきゃ!」
希「うん、駅に急ご…」ヨロ…
希「それで、一旦駅まで戻りよるところ」
花陽「…ごめんなさい、私」
希「気にせんといて、花陽ちゃんがおらんかったら、ウチだったんかもしれんし」
花陽「うん…というか、希ちゃん、その怪我」
希「あぁ、さっき刺さっちゃって…」ズキズキ
希「いづっ」ズキッ
花陽「早く手当てしなきゃ!」
希「うん、駅に急ご…」ヨロ…
305: :2015/12/29(火) 00:33:07.93 ID:
ーーーーーー
海未「…………」
海未「…………」
海未「…ここは」
海未(トンネル、ですか)
海未(私は何を…)
海未「いづっ」ズキンッ
海未(あぁ…右足に木の破片が刺さってますね…)
海未(この辺、線路ボロボロじゃないですか)
海未「とにかく、もどらないと…」ヨロッ
海未「 ど こ に ? 」
海未「…………」
海未「…………」
海未「…ここは」
海未(トンネル、ですか)
海未(私は何を…)
海未「いづっ」ズキンッ
海未(あぁ…右足に木の破片が刺さってますね…)
海未(この辺、線路ボロボロじゃないですか)
海未「とにかく、もどらないと…」ヨロッ
海未「 ど こ に ? 」
306: :2015/12/29(火) 00:34:22.41 ID:
海未「ええと…」
海未(ここは本当にトンネル…?)キョロキョロ
海未(どっちから来たんですっけ…)
海未「トンネルの外には、何が…」
海未「というか、とんねるってなんでしたっけ」
海未(うぅ、まるでおきたばっかりのようにいしきがはっきりしません)
ピロリン…
海未(…おや、なにかおとが…)
海未「あっちのほう…」ヨタヨタ…
海未(ここは本当にトンネル…?)キョロキョロ
海未(どっちから来たんですっけ…)
海未「トンネルの外には、何が…」
海未「というか、とんねるってなんでしたっけ」
海未(うぅ、まるでおきたばっかりのようにいしきがはっきりしません)
ピロリン…
海未(…おや、なにかおとが…)
海未「あっちのほう…」ヨタヨタ…
307: :2015/12/29(火) 00:34:50.95 ID:
ーーーーーー
花陽「希ちゃん、ホームに上がれる…?」ゼェゼェ
希「うん、なんとか…」ゼエゼェ
希「よっこら…せっと」グイッ
希「はぁ、はぁ…」
花陽「よいしょ…っと」グイッ
花陽「希ちゃん、そこのベンチに座って、少しでも手当てしないと…!」
希「…うん、お願い」
花陽「希ちゃん、ホームに上がれる…?」ゼェゼェ
希「うん、なんとか…」ゼエゼェ
希「よっこら…せっと」グイッ
希「はぁ、はぁ…」
花陽「よいしょ…っと」グイッ
花陽「希ちゃん、そこのベンチに座って、少しでも手当てしないと…!」
希「…うん、お願い」
308: :2015/12/29(火) 00:35:15.04 ID:
花陽「…この棒、抜くよ」グイッ
希「うん…」グッ
希「いづっ…くぁあっ」ズブッ
花陽「…ぅわっ、結構刺さってる」ポイッ
希「いた、いた、いづっ、血がっ…」ドロドロ
希「ふぐぅっ、いつっ、て…」ドロドロ
花陽「うわうわぁあぁ、血が…」オロオロ
希「いづづ…ヤバイな、こんなに血が出るとは…」ポタポタ
花陽「ハっ…ハンカチ、ハンカチで抑えるね」
希「ありがと…くぁ、痛い…」ズキズキ
希「うん…」グッ
希「いづっ…くぁあっ」ズブッ
花陽「…ぅわっ、結構刺さってる」ポイッ
希「いた、いた、いづっ、血がっ…」ドロドロ
希「ふぐぅっ、いつっ、て…」ドロドロ
花陽「うわうわぁあぁ、血が…」オロオロ
希「いづづ…ヤバイな、こんなに血が出るとは…」ポタポタ
花陽「ハっ…ハンカチ、ハンカチで抑えるね」
希「ありがと…くぁ、痛い…」ズキズキ
309: :2015/12/29(火) 00:36:04.67 ID:
LINE
花陽◆:希ちゃんが危ない
凛:かよちん、無事だったんだね!
花陽◆:うん、でもそれより…
絵里:希!
絵里:何があったの!?
花陽◆:刺さってる枝を抜いたんだけど、思ってたより深くて、血が…
にこ:マズイわね…
花陽◆:希ちゃんが危ない
凛:かよちん、無事だったんだね!
花陽◆:うん、でもそれより…
絵里:希!
絵里:何があったの!?
花陽◆:刺さってる枝を抜いたんだけど、思ってたより深くて、血が…
にこ:マズイわね…
311: :2015/12/29(火) 00:37:11.24 ID:
にこ:海未はまだ見当たらない?
花陽◆:うん、ここには私達しかいない
絵里:LINEも返事がないわ
凛:そんな…
花陽◆:ど、どうしたら
絵里:希は、LINEができないほど酷い怪我ってことよね
絵里:だったら、一刻も早くこっち側に帰ってこないと…
にこ:でも帰る方法が…!
花陽◆:どうしよう…!
凛:…
花陽◆:うん、ここには私達しかいない
絵里:LINEも返事がないわ
凛:そんな…
花陽◆:ど、どうしたら
絵里:希は、LINEができないほど酷い怪我ってことよね
絵里:だったら、一刻も早くこっち側に帰ってこないと…
にこ:でも帰る方法が…!
花陽◆:どうしよう…!
凛:…
312: :2015/12/29(火) 00:37:53.20 ID:
凛:…寝る、ってのは…?
にこ:は…?
花陽◆:寝る…?
絵里:どういうこと、何か理由があるの?
凛:えっと、今のところ、帰る方法はわかってないでしょ?
花陽◆:まあ、そうだね…
凛:でも、来る方法はわかってる
絵里:2駅目で座って、飴食べて、決まった席でねる…ってことね
にこ:は…?
花陽◆:寝る…?
絵里:どういうこと、何か理由があるの?
凛:えっと、今のところ、帰る方法はわかってないでしょ?
花陽◆:まあ、そうだね…
凛:でも、来る方法はわかってる
絵里:2駅目で座って、飴食べて、決まった席でねる…ってことね
313: :2015/12/29(火) 00:38:26.94 ID:
にこ:来る時と、同じ方法で帰ることもできるかもしれない、ってこと?
凛:そう
凛:…凛なりに、昔話とか妖怪の話とか調べてみたんだけど
凛:不思議な世界に迷い込んだときに、助かる方法って大体同じなんだ
にこ:…はじめと同じ手段を取る
凛:うん
絵里:…試してみる価値はありそうね
にこ:花陽、できそう?
花陽◆:でも、眠れるかどうか…
凛:そう
凛:…凛なりに、昔話とか妖怪の話とか調べてみたんだけど
凛:不思議な世界に迷い込んだときに、助かる方法って大体同じなんだ
にこ:…はじめと同じ手段を取る
凛:うん
絵里:…試してみる価値はありそうね
にこ:花陽、できそう?
花陽◆:でも、眠れるかどうか…
315: :2015/12/29(火) 00:40:02.28 ID:
絵里:ゆっくり息を吐き出した後、しばらく息を止めるの
絵里:その後、吐き出す時の2倍くらいの長さで息を吸う
絵里:それを繰り返してみて
凛:…今調べてたから
花陽◆:…やってみるよ
花陽◆:でも、希ちゃんが眠れるかどうか…
絵里:その後、吐き出す時の2倍くらいの長さで息を吸う
絵里:それを繰り返してみて
凛:…今調べてたから
花陽◆:…やってみるよ
花陽◆:でも、希ちゃんが眠れるかどうか…
317: :2015/12/29(火) 00:40:34.46 ID:
にこ:…
にこ:花陽、希の手をしっかり握りなさい
にこ:あと、さっき配った飴
花陽◆:この三ツ矢サイダーの飴?
にこ:そう、それね
にこ:さっき真姫が注射器で睡眠薬染み込ませてたわ
花陽◆:嘘!?
にこ:本当よ
にこ:だから安心して寝なさい
にこ:花陽、希の手をしっかり握りなさい
にこ:あと、さっき配った飴
花陽◆:この三ツ矢サイダーの飴?
にこ:そう、それね
にこ:さっき真姫が注射器で睡眠薬染み込ませてたわ
花陽◆:嘘!?
にこ:本当よ
にこ:だから安心して寝なさい
318: :2015/12/29(火) 00:41:01.76 ID:
花陽◆:…わかった、やってみるね
絵里:がんばって
にこ:今から駅に迎えに行くわ
にこ:…駅に戻ればいいけど
凛:位置情報でも探してみるね
絵里:がんばって
にこ:今から駅に迎えに行くわ
にこ:…駅に戻ればいいけど
凛:位置情報でも探してみるね
319: :2015/12/29(火) 00:41:33.78 ID:
ーーーーーー
花陽「希ちゃん、痛みはどう?」
希「…うん、まだ耐えれる」
花陽「ごめんね、ちょっと待ってて…」
希「うん、任せるよ」
花陽「飴を食べて…はい、希ちゃんのぶん」
希「ありがと」ヒョイ
花陽「隣、座るね」トスン
花陽「あ、この飴、睡眠薬が入ってるって」
希「睡眠薬!?」
希(…あ、そういうこと)
花陽「希ちゃん、痛みはどう?」
希「…うん、まだ耐えれる」
花陽「ごめんね、ちょっと待ってて…」
希「うん、任せるよ」
花陽「飴を食べて…はい、希ちゃんのぶん」
希「ありがと」ヒョイ
花陽「隣、座るね」トスン
花陽「あ、この飴、睡眠薬が入ってるって」
希「睡眠薬!?」
希(…あ、そういうこと)
321: :2015/12/29(火) 00:42:22.00 ID:
花陽「じゃ、希ちゃん、手を」ギュッ
希「うん」ギュッ
花陽「おやすみ…」
希「…おやすみ」
花陽(吸って…)
花陽(はいて…)
希「…………」
希「うん」ギュッ
花陽「おやすみ…」
希「…おやすみ」
花陽(吸って…)
花陽(はいて…)
希「…………」
323: :2015/12/29(火) 00:42:54.30 ID:
花陽(…大丈夫、眠れる、眠れる)
花陽(希ちゃんもそばにいる)
花陽(この飴には睡眠薬も入ってる)
花陽(…怖くない、怖くない)
花陽「………」
花陽(………)
花陽(希ちゃんもそばにいる)
花陽(この飴には睡眠薬も入ってる)
花陽(…怖くない、怖くない)
花陽「………」
花陽(………)
324: :2015/12/29(火) 00:45:07.35 ID:
希「…………」
希(…花陽ちゃん、寝たね)ズキズキ
希(ウチは、痛みで眠れそうにない…)ズキズキ
希(せめて、花陽ちゃんだけでも…)ギュッ
希「…ははっ」ズキズキ
希(なんか…こわいなぁ)ズキズキ
希(こんなところで、死ぬかもしれんのんか、ウチ)ズキズキ
希「………」ズキズキ
希(…花陽ちゃん、寝たね)ズキズキ
希(ウチは、痛みで眠れそうにない…)ズキズキ
希(せめて、花陽ちゃんだけでも…)ギュッ
希「…ははっ」ズキズキ
希(なんか…こわいなぁ)ズキズキ
希(こんなところで、死ぬかもしれんのんか、ウチ)ズキズキ
希「………」ズキズキ
325: :2015/12/29(火) 00:46:40.87 ID:
希「…!?」グラッ
希(座ってるのに眩暈が…!)
希「…っ!」ズキズキ
希(はっ…花陽ちゃん…!)ギュッ
希(意識が…)ヨロ…
希「…………」
希(座ってるのに眩暈が…!)
希「…っ!」ズキズキ
希(はっ…花陽ちゃん…!)ギュッ
希(意識が…)ヨロ…
希「…………」
326: :2015/12/29(火) 00:48:17.20 ID:
ーーーーーー
凛「あ!」
凛「出たよ!位置情報!」
凛「よし!2人分ある!!」
絵里「どこ!?」
絵里「にこに連絡するわ!」
凛「電車に乗ったところの駅!」
絵里「にこ!!電車に乗ったとこの駅よ!」
にこ『もう直ぐ着くわ!』
にこ『探してみる!』ピッ
ーーーーー
…その後、希、花陽は病院へ運ばれた。
花陽は軽い検査のあとにこに連れられ帰宅、希は治療を受けたあと絵里に連れられ帰宅した。
…真姫、海未からメッセージが送られてくることはなかった。
凛「あ!」
凛「出たよ!位置情報!」
凛「よし!2人分ある!!」
絵里「どこ!?」
絵里「にこに連絡するわ!」
凛「電車に乗ったところの駅!」
絵里「にこ!!電車に乗ったとこの駅よ!」
にこ『もう直ぐ着くわ!』
にこ『探してみる!』ピッ
ーーーーー
…その後、希、花陽は病院へ運ばれた。
花陽は軽い検査のあとにこに連れられ帰宅、希は治療を受けたあと絵里に連れられ帰宅した。
…真姫、海未からメッセージが送られてくることはなかった。
346: :2015/12/29(火) 01:14:08.60 ID:
ーーーーー
次の日 部室
にこ「…………」
絵里「…………」
にこ「まずいわね」
絵里「本当にね」
にこ「………」
にこ「」グスッ
絵里「…にこ」
次の日 部室
にこ「…………」
絵里「…………」
にこ「まずいわね」
絵里「本当にね」
にこ「………」
にこ「」グスッ
絵里「…にこ」
348: :2015/12/29(火) 01:14:37.49 ID:
にこ「…今日、朝起きて思ったの」
にこ「もしかしたら、今までのは全て夢で」
にこ「実在するのは、絵里と、希と、凛と、花陽だけなんじゃ、って」グスッ
絵里「…………」
にこ「…最低ね、私」
絵里「…にこ」
にこ「…ごめん、こんなこと聞かせて」グスッ
絵里「…」ギュッ
絵里「私にも、何もできなかった…」
にこ「もしかしたら、今までのは全て夢で」
にこ「実在するのは、絵里と、希と、凛と、花陽だけなんじゃ、って」グスッ
絵里「…………」
にこ「…最低ね、私」
絵里「…にこ」
にこ「…ごめん、こんなこと聞かせて」グスッ
絵里「…」ギュッ
絵里「私にも、何もできなかった…」
349: :2015/12/29(火) 01:15:10.36 ID:
絵里「…私が行く」
にこ「…私も、今度こそ向かうわよ」
ガチャ
希「2人とも、辛気臭い顔しないの」ヨロッ
にこ「希っ!」
希「あぁ、なんとか歩けるよ」
希「…よいしょっと」ストン
にこ「…私も、今度こそ向かうわよ」
ガチャ
希「2人とも、辛気臭い顔しないの」ヨロッ
にこ「希っ!」
希「あぁ、なんとか歩けるよ」
希「…よいしょっと」ストン
350: :2015/12/29(火) 01:16:01.50 ID:
ガチャ
凛「…かよちん、大丈夫?」
花陽「うん…心配しないで」
絵里「花陽、平気なの?」
花陽「うん、大丈夫だよ、絵里ちゃん」
花陽「私、小泉花陽は一晩寝たら元に戻りました」
希「よかった…」ホッ
凛「…かよちん、大丈夫?」
花陽「うん…心配しないで」
絵里「花陽、平気なの?」
花陽「うん、大丈夫だよ、絵里ちゃん」
花陽「私、小泉花陽は一晩寝たら元に戻りました」
希「よかった…」ホッ
351: :2015/12/29(火) 01:16:32.91 ID:
希「…とにかく、昨日の話をまとめるよ」
絵里「えぇ」
希「まず、時間について」
希「昨日の夜、花陽ちゃんのメモをにこっちがグループにはったのを見たと思うけど、恐らく時間には法則性はない」
花陽「ぐちゃぐちゃだね」
にこ「ということは、時間は重要視しなくてもいい…ってことね」
希「たぶんね」
絵里「えぇ」
希「まず、時間について」
希「昨日の夜、花陽ちゃんのメモをにこっちがグループにはったのを見たと思うけど、恐らく時間には法則性はない」
花陽「ぐちゃぐちゃだね」
にこ「ということは、時間は重要視しなくてもいい…ってことね」
希「たぶんね」
352: :2015/12/29(火) 01:17:01.29 ID:
希「もしかしたら、移動しているときのみ時間が進みやすい…とも考えたけど、これはちょっと強引かな」
絵里「…?」
花陽「例外の時もあるからし、メモしてなかった時間もあるから、これについてはよくわからない…」
凛「そっか…」
にこ「まあ、わからないことを考えても仕方ないわ」
絵里「…?」
花陽「例外の時もあるからし、メモしてなかった時間もあるから、これについてはよくわからない…」
凛「そっか…」
にこ「まあ、わからないことを考えても仕方ないわ」
353: :2015/12/29(火) 01:17:28.64 ID:
花陽「それから、帰ってこられた理由…」
希「ウチは、痛くて眠れんと思って半分諦めてたんだけど…」
希「花陽ちゃんが眠ったくらいに、何故か座ってたのに眩暈がして、気がついたら元に戻ってた」
にこ「手を繋いでいたからじゃない?」
絵里「手…?」
にこ「昨日、凛と少し話したのよ」
にこ「もしかしたら、条件を満たしている人と手を繋ぐことも、向こう側へいく条件を満たしたことになるんじゃないか、って」
絵里「どういうこと…?」
希「ウチは、痛くて眠れんと思って半分諦めてたんだけど…」
希「花陽ちゃんが眠ったくらいに、何故か座ってたのに眩暈がして、気がついたら元に戻ってた」
にこ「手を繋いでいたからじゃない?」
絵里「手…?」
にこ「昨日、凛と少し話したのよ」
にこ「もしかしたら、条件を満たしている人と手を繋ぐことも、向こう側へいく条件を満たしたことになるんじゃないか、って」
絵里「どういうこと…?」
355: :2015/12/29(火) 01:17:58.12 ID:
凛「昨日、向こう側に最初に行った最初の3人」
凛「その中で、1人だけみんなと違うことをした人がいるよね」
花陽「違うこと…?」
にこ「しなかった、という方が正しいわね」
希「しなかった…?」
にこ「花陽だけ、LINEをしなかった」
花陽「あ…!」
凛「その中で、1人だけみんなと違うことをした人がいるよね」
花陽「違うこと…?」
にこ「しなかった、という方が正しいわね」
希「しなかった…?」
にこ「花陽だけ、LINEをしなかった」
花陽「あ…!」
356: :2015/12/29(火) 01:18:24.98 ID:
凛「これまで向こう側へ行った人は、みんなLINEをしたあとに寝てる」
にこ「つまり、仮にLINEをすることも条件とするなら、花陽は条件を満たしていないことになるの」
絵里「…なるほどね」
絵里「としたら、にこはどうなるの?」
にこ「私の場合、座るタイミング、飴を食べること、LINEをすること、寝ること…」
にこ「一応、この条件は満たしていた」
凛「けど、電車の席の端を真姫ちゃんに譲ったせいで、座る場所、という条件は満たせていなかったの」
にこ「つまり、仮にLINEをすることも条件とするなら、花陽は条件を満たしていないことになるの」
絵里「…なるほどね」
絵里「としたら、にこはどうなるの?」
にこ「私の場合、座るタイミング、飴を食べること、LINEをすること、寝ること…」
にこ「一応、この条件は満たしていた」
凛「けど、電車の席の端を真姫ちゃんに譲ったせいで、座る場所、という条件は満たせていなかったの」
358: :2015/12/29(火) 01:19:00.51 ID:
凛「けど、それを満たしていなかったかよちんは、移動できてる」
にこ「何が違ったかというと…」
絵里「手を、繋いでいなかった」
にこ「そう」
にこ「だから、私と凛は、向こう側へいく条件は2つあると考えてるわ」
凛「1つは、電車の端の席に座る、三ツ矢サイダーの飴を食べる、LINEをする、その後ですぐに寝ること」
凛「これをすべて満たす」
にこ「もう1つは、その条件を満たしている人と手を繋ぐこと」
希「…なるほど」
花陽「それだと、すべてに説明がつくね」
にこ「何が違ったかというと…」
絵里「手を、繋いでいなかった」
にこ「そう」
にこ「だから、私と凛は、向こう側へいく条件は2つあると考えてるわ」
凛「1つは、電車の端の席に座る、三ツ矢サイダーの飴を食べる、LINEをする、その後ですぐに寝ること」
凛「これをすべて満たす」
にこ「もう1つは、その条件を満たしている人と手を繋ぐこと」
希「…なるほど」
花陽「それだと、すべてに説明がつくね」
359: :2015/12/29(火) 01:19:34.11 ID:
希「だから、あの時にウチは眠れなくても…」
にこ「そうね、LINEもしてないし、何より寝なくても無理矢理に意識を失った」
にこ「…何か、そうさせるモノがいるのかしら」
凛「……」
絵里「とにかく、行くための条件がそのまま帰るための条件になる、ってことでいいのね?」
凛「行く時は電車の席の端、ってのが帰る時はベンチ、ってことになるけどね」
にこ「あくまで、仮説だけど」
花陽「まぁ、その方法でできてるんだし、ほぼ正解でいいよね」
、
にこ「そうね、LINEもしてないし、何より寝なくても無理矢理に意識を失った」
にこ「…何か、そうさせるモノがいるのかしら」
凛「……」
絵里「とにかく、行くための条件がそのまま帰るための条件になる、ってことでいいのね?」
凛「行く時は電車の席の端、ってのが帰る時はベンチ、ってことになるけどね」
にこ「あくまで、仮説だけど」
花陽「まぁ、その方法でできてるんだし、ほぼ正解でいいよね」
、
361: :2015/12/29(火) 01:20:47.21 ID:
花陽「だとしたら尚更、あの時すぐに眠れてよかった…」
花陽「睡眠薬がなかったら、どうなっていたか…」
絵里「睡眠薬…」
希「………」
花陽「…え?」
にこ「…ごめん」
にこ「アレ、嘘よ」
花陽「睡眠薬がなかったら、どうなっていたか…」
絵里「睡眠薬…」
希「………」
花陽「…え?」
にこ「…ごめん」
にこ「アレ、嘘よ」
362: :2015/12/29(火) 01:21:14.96 ID:
花陽「………」
花陽「…ぇぇえ??」
希「…ふっ」
花陽「え、でも、あれ食べたらなんだか眠くなって…」
にこ「あなたが睡眠薬を飲んだ、と思い込んだからじゃない?」
にこ「…そうしたら、少しは眠りやすくなるでしょ」
花陽「に、にこちゃん…」
花陽「…ありがとう」
花陽「…ぇぇえ??」
希「…ふっ」
花陽「え、でも、あれ食べたらなんだか眠くなって…」
にこ「あなたが睡眠薬を飲んだ、と思い込んだからじゃない?」
にこ「…そうしたら、少しは眠りやすくなるでしょ」
花陽「に、にこちゃん…」
花陽「…ありがとう」
363: :2015/12/29(火) 01:21:44.16 ID:
にこ「それに、睡眠薬なんてもの、真姫がそんなにガバガバ飲ませるとは考えにくいわ」
希「多分あれ、偽物か相当薄いやつやろうね」
凛「えっ、そうなの?」
希「だって危ないやん」
にこ「あの真姫が、そんな危ない真似をみんなにさせるとは思えないしね」
花陽「真姫ちゃん…」
希「多分あれ、偽物か相当薄いやつやろうね」
凛「えっ、そうなの?」
希「だって危ないやん」
にこ「あの真姫が、そんな危ない真似をみんなにさせるとは思えないしね」
花陽「真姫ちゃん…」
364: :2015/12/29(火) 01:22:20.08 ID:
にこ「…次は、私が行く」
絵里「私も行くわ」
凛「…凛も、行く」
花陽「凛ちゃん、そんな…」
凛「かよちんが頑張ったんだもん!」
花陽「凛ちゃん…」
にこ「大丈夫よ、帰る方法はわかってるんだし」
にこ「あなたのおかげでね」
花陽「にこちゃん…」
絵里「私も行くわ」
凛「…凛も、行く」
花陽「凛ちゃん、そんな…」
凛「かよちんが頑張ったんだもん!」
花陽「凛ちゃん…」
にこ「大丈夫よ、帰る方法はわかってるんだし」
にこ「あなたのおかげでね」
花陽「にこちゃん…」
365: :2015/12/29(火) 01:22:52.21 ID:
希「…念のため、ウチも付いて行っていい?」
絵里「…希」
希「不注意の怪我で負けるなんて、悔しいやん」
花陽「希ちゃんまで…」
希「…それに、こういうことはウチが専門やろ?」
希「次は失敗せんよ!」
にこ「…心強いわ」
絵里「…希」
希「不注意の怪我で負けるなんて、悔しいやん」
花陽「希ちゃんまで…」
希「…それに、こういうことはウチが専門やろ?」
希「次は失敗せんよ!」
にこ「…心強いわ」
366: :2015/12/29(火) 01:23:29.25 ID:
花陽「…私も」
絵里「花陽、あなたはここで私たちの帰りを待ってて」
花陽「…」
凛「うん、そうしないと凛が怖くなっちゃう」
花陽「…みんな、行くんだね」
花陽「わかった、私はここでみんなを待ってる」
絵里「花陽、あなたはここで私たちの帰りを待ってて」
花陽「…」
凛「うん、そうしないと凛が怖くなっちゃう」
花陽「…みんな、行くんだね」
花陽「わかった、私はここでみんなを待ってる」
367: :2015/12/29(火) 01:23:59.98 ID:
絵里「じゃ、準備はいい?」
凛「…」コクン
にこ「…えぇ」
希「バッチリよ」
絵里「…」コクン
花陽「みんな、無事に帰ってきてね」
凛「…」コクン
にこ「…えぇ」
希「バッチリよ」
絵里「…」コクン
花陽「みんな、無事に帰ってきてね」
368: :2015/12/29(火) 01:24:32.25 ID:
絵里「必ず、みんなを連れて帰るわ」
凛「ちょっとの間、1人でお留守番しててね」
にこ「…すぐ帰るわ」
希「花陽ちゃん…」
希「いってきます」
花陽「…いってらっしゃい」
花陽「晩御飯までには、帰ってきてね」
凛「ちょっとの間、1人でお留守番しててね」
にこ「…すぐ帰るわ」
希「花陽ちゃん…」
希「いってきます」
花陽「…いってらっしゃい」
花陽「晩御飯までには、帰ってきてね」
371: :2015/12/29(火) 01:25:36.09 ID:
きさらぎ駅編2
おしまい
キサラギ駅編2に続く
おしまい
キサラギ駅編2に続く
375: :2015/12/29(火) 01:27:48.95 ID:
乙、今年一番の正統派ホラーSSかもしれん
383: :2015/12/29(火) 06:00:21.33 ID:
乙です
投稿のテンポが良くて読みやすい
こんなに続きが気になるss初めてです
投稿のテンポが良くて読みやすい
こんなに続きが気になるss初めてです
388: :2015/12/29(火) 08:20:08.65 ID:
怖イイ
416: :2015/12/29(火) 20:58:19.82 ID:
キサラギ駅編2
417: :2015/12/29(火) 20:58:51.31 ID:
LINE
絵里◆:全員電車に乗ったわ
花陽:了解、一応全員に飴配っておいて
花陽:念のためにね
絵里◆:はーい
花陽:希ちゃん、足は大丈夫?
希◆:うん、歩く分には問題ないよ
にこ◆:無理しないのよ
希◆:わかってる
絵里◆:全員電車に乗ったわ
花陽:了解、一応全員に飴配っておいて
花陽:念のためにね
絵里◆:はーい
花陽:希ちゃん、足は大丈夫?
希◆:うん、歩く分には問題ないよ
にこ◆:無理しないのよ
希◆:わかってる
419: :2015/12/29(火) 20:59:30.21 ID:
花陽:そういえば、お守りは持った?
希◆:さっき配ったやつね
にこ◆:持ってるわよ
絵里◆:なんか意味あるの?
凛◆:これも、気分…じゃない?
希◆:気分って大きいからねー
希◆:さっき配ったやつね
にこ◆:持ってるわよ
絵里◆:なんか意味あるの?
凛◆:これも、気分…じゃない?
希◆:気分って大きいからねー
420: :2015/12/29(火) 21:00:04.02 ID:
凛◆:じゃ、手、繋ぐね
花陽:…うん
花陽:いってらっしゃい
凛◆:凛、端に座ってるから寝るね
凛◆:寝付きは良い方だから
絵里◆:おねがいね
絵里◆:…いってくるわ
花陽:うん
花陽:まってる
花陽:…うん
花陽:いってらっしゃい
凛◆:凛、端に座ってるから寝るね
凛◆:寝付きは良い方だから
絵里◆:おねがいね
絵里◆:…いってくるわ
花陽:うん
花陽:まってる
421: :2015/12/29(火) 21:00:43.09 ID:
ーーーーー
花陽「………」
花陽(よし、位置情報は順調)
花陽(…そろそろ消えるかな)
花陽「………」
花陽(やだよ…)フルフル
花陽「みんないなくならないでよ…」ガクガク
花陽「お願い…帰ってきてよ…!」ギュッ
花陽「………」
花陽(よし、位置情報は順調)
花陽(…そろそろ消えるかな)
花陽「………」
花陽(やだよ…)フルフル
花陽「みんないなくならないでよ…」ガクガク
花陽「お願い…帰ってきてよ…!」ギュッ
423: :2015/12/29(火) 21:01:10.02 ID:
LINE
凛◆:おはよう
花陽:!
絵里◆:周り、誰もいないわ
にこ◆:車掌さんもいない
にこ◆:外は山
希◆:成功やね
凛◆:おはよう
花陽:!
絵里◆:周り、誰もいないわ
にこ◆:車掌さんもいない
にこ◆:外は山
希◆:成功やね
424: :2015/12/29(火) 21:01:37.53 ID:
にこ◆:にしても、ほんとに眩暈で意識を失うなんて…
にこ◆:気持ち悪いわね…
絵里◆:方法がそれしかないんだからしょうがないけどね…
にこ◆:2度とはごめんよ
希◆:…これが最後にしよう
にこ◆:気持ち悪いわね…
絵里◆:方法がそれしかないんだからしょうがないけどね…
にこ◆:2度とはごめんよ
希◆:…これが最後にしよう
425: :2015/12/29(火) 21:02:06.94 ID:
花陽:みんな…
絵里◆:?
凛◆:?
花陽:帰ってきてね…
凛◆:うん、もちろん
絵里◆:?
凛◆:?
花陽:帰ってきてね…
凛◆:うん、もちろん
426: :2015/12/29(火) 21:03:17.65 ID:
絵里◆:あ、アナウンス
希◆:やっぱ2回目でも気持ち悪いわ、この声
にこ◆:…真姫や穂乃果やことりは、これを1人で聞いたのよね
花陽:…
絵里◆:早く助けに行ってあげましょう
凛◆:もう直ぐ着くのかな
希◆:やっぱ2回目でも気持ち悪いわ、この声
にこ◆:…真姫や穂乃果やことりは、これを1人で聞いたのよね
花陽:…
絵里◆:早く助けに行ってあげましょう
凛◆:もう直ぐ着くのかな
427: :2015/12/29(火) 21:03:47.21 ID:
花陽:最後に確認
希◆:うん
花陽:トンネルには、気をつけて
凛◆:でも、中に海未ちゃんがいるかもしれないのに…
花陽:それについては、私から海未ちゃんにスタンプを送りまくってみる
花陽:穂乃果ちゃん、真姫ちゃん、ことりちゃんはアカウントが消えちゃってるけど、海未ちゃんは残ってる
絵里◆:もしそれで、着信音がしたら海未はまだ中にいる、ってことね
花陽:うん、海未ちゃんは線路を歩くときにマナーモードを切ってる
花陽:よっぽどのことない限り、一々マナーモードに直したりしないだろうしね
希◆:うん
花陽:トンネルには、気をつけて
凛◆:でも、中に海未ちゃんがいるかもしれないのに…
花陽:それについては、私から海未ちゃんにスタンプを送りまくってみる
花陽:穂乃果ちゃん、真姫ちゃん、ことりちゃんはアカウントが消えちゃってるけど、海未ちゃんは残ってる
絵里◆:もしそれで、着信音がしたら海未はまだ中にいる、ってことね
花陽:うん、海未ちゃんは線路を歩くときにマナーモードを切ってる
花陽:よっぽどのことない限り、一々マナーモードに直したりしないだろうしね
428: :2015/12/29(火) 21:04:31.21 ID:
花陽:もしトンネルから着信音がしなければ、直ぐに諦めて反対側を探すこと
凛◆:トンネルの中には
希◆:…おそらく危ないガスか…もしくは人が入ってはいけないような空気やった
にこ◆:念のためマスクは持ってきたけど、意味はあるのかしら
花陽:ガスマスクなんか手に入らなかったからね…
花陽:ないよりはマシだよ
絵里◆:そうかしら…
花陽:気分だよ、気分
凛◆:トンネルの中には
希◆:…おそらく危ないガスか…もしくは人が入ってはいけないような空気やった
にこ◆:念のためマスクは持ってきたけど、意味はあるのかしら
花陽:ガスマスクなんか手に入らなかったからね…
花陽:ないよりはマシだよ
絵里◆:そうかしら…
花陽:気分だよ、気分
429: :2015/12/29(火) 21:05:05.14 ID:
凛◆:あ、ついた
希◆:…いってくる
花陽:…うん
絵里◆:とりあえず、変わったことがあれば直ぐに連絡するわ
にこ◆:5分以内に連絡するから
凛◆:…って、時間の流れがおかしいんだから約束はできないよ
花陽:こまめに、連絡をください
にこ◆:任せなさい
希◆:…いってくる
花陽:…うん
絵里◆:とりあえず、変わったことがあれば直ぐに連絡するわ
にこ◆:5分以内に連絡するから
凛◆:…って、時間の流れがおかしいんだから約束はできないよ
花陽:こまめに、連絡をください
にこ◆:任せなさい
430: :2015/12/29(火) 21:05:33.55 ID:
ーーーーー
希「…」
凛「こ…ここが」
絵里「きさらぎ駅…」
絵里「ライトがないとなにも見えないわね…」
にこ「なによ、ずいぶんボロボロね」
希「…ちがう」
にこ「…え?」
希「ウチが来たきさらぎ駅は、こんな駅じゃ、なかった…」
希「…」
凛「こ…ここが」
絵里「きさらぎ駅…」
絵里「ライトがないとなにも見えないわね…」
にこ「なによ、ずいぶんボロボロね」
希「…ちがう」
にこ「…え?」
希「ウチが来たきさらぎ駅は、こんな駅じゃ、なかった…」
431: :2015/12/29(火) 21:06:35.92 ID:
希(それに、心なしか空気が重たいような…)
凛「あ、あれ、見て…」
絵里「ん?どれ…」
絵里「…あぁ」
『キサラギ駅』
にこ「…ここは、カタカナなのね…」
凛「あ、あれ、見て…」
絵里「ん?どれ…」
絵里「…あぁ」
『キサラギ駅』
にこ「…ここは、カタカナなのね…」
432: :2015/12/29(火) 21:07:38.57 ID:
希「…やっぱり、2種類あるんかな」
希「カタカナのキサラギ駅と、ひらがなのきさらぎ駅」
にこ「…でしょうね」
絵里「にしてもココ、随分気持ち悪い空気ね…」
絵里「長い間換気してないみたい」
凛「あ、あれは…」キョロキョロ
絵里「時刻表?」
凛「っぽいね、見てくる」トテトテ
絵里「気をつけてね」
希「カタカナのキサラギ駅と、ひらがなのきさらぎ駅」
にこ「…でしょうね」
絵里「にしてもココ、随分気持ち悪い空気ね…」
絵里「長い間換気してないみたい」
凛「あ、あれは…」キョロキョロ
絵里「時刻表?」
凛「っぽいね、見てくる」トテトテ
絵里「気をつけてね」
433: :2015/12/29(火) 21:08:27.99 ID:
絵里「ことりもいないわね…」キョロキョロ
にこ「………」
にこ「そういえば」
希「…ん?」
にこ「ことりがおかしくなったのって、時刻表を見に行ってからよね…」
希「うん、たしかそうやったけど…」
凛「ねーねー、この時刻表…」ソ-ッ
にこ「………」
にこ「そういえば」
希「…ん?」
にこ「ことりがおかしくなったのって、時刻表を見に行ってからよね…」
希「うん、たしかそうやったけど…」
凛「ねーねー、この時刻表…」ソ-ッ
435: :2015/12/29(火) 21:09:29.36 ID:
希「それがどうか…」
凛「いてっ」パリンッ
絵里「凛!?」
にこ「凛!どうしたの!?」
凛「いっつぅ…ガラスに触れたら、指が…」ポタポタ
絵里「血が出てるじゃない」
凛「あ、ハンカチ持ってきたから…」
絵里「貸して、巻いておくわ」
凛「ありがとう…」クルクル
凛「いてっ」パリンッ
絵里「凛!?」
にこ「凛!どうしたの!?」
凛「いっつぅ…ガラスに触れたら、指が…」ポタポタ
絵里「血が出てるじゃない」
凛「あ、ハンカチ持ってきたから…」
絵里「貸して、巻いておくわ」
凛「ありがとう…」クルクル
436: :2015/12/29(火) 21:10:10.64 ID:
希「このガラス…」
にこ「…風化?してるわね」
にこ「ずいぶんもろくなってたみたい」
凛「いてて…」サスサス
希「ウチが来た時は、こんなことなかったのに…」
にこ「というか元から、所々欠けてたみたいよ」
にこ「ほら、中の紙もボロボロ」
にこ「…風化?してるわね」
にこ「ずいぶんもろくなってたみたい」
凛「いてて…」サスサス
希「ウチが来た時は、こんなことなかったのに…」
にこ「というか元から、所々欠けてたみたいよ」
にこ「ほら、中の紙もボロボロ」
437: :2015/12/29(火) 21:11:01.07 ID:
希「ウチが前回見た時は、綺麗だったよ…?」
にこ「どういうこと…?」
希「…!」
希「まさか…!」バッ
にこ「え、希どうしたのよ突然…」
にこ「…そのベンチの血」
希「…あぁ」
希「ウチが花陽ちゃんに手当てしてもらった時の血や」
にこ「どういうこと…?」
希「…!」
希「まさか…!」バッ
にこ「え、希どうしたのよ突然…」
にこ「…そのベンチの血」
希「…あぁ」
希「ウチが花陽ちゃんに手当てしてもらった時の血や」
438: :2015/12/29(火) 21:11:40.30 ID:
絵里「じゃあことりが怯えていた血、っていうのは…」
凛「凛と、希ちゃんの…ってこと?」
にこ「それっぽいわね…」
にこ「とりあえず、花陽に報告しましょう」
凛「凛と、希ちゃんの…ってこと?」
にこ「それっぽいわね…」
にこ「とりあえず、花陽に報告しましょう」
439: :2015/12/29(火) 21:12:15.44 ID:
LINE
にこ◆:調べてきたわよ
花陽:どうだった?
絵里◆:とりあえず、ここは『キサラギ駅』ね
花陽:カタカナ…?
絵里◆:えぇ、看板にカタカナで書いてあるわ
にこ◆:調べてきたわよ
花陽:どうだった?
絵里◆:とりあえず、ここは『キサラギ駅』ね
花陽:カタカナ…?
絵里◆:えぇ、看板にカタカナで書いてあるわ
440: :2015/12/29(火) 21:12:52.99 ID:
絵里◆:…書いてある、ってよりは染みが文字になってる、って言った方が正しいわね
絵里◆:気味の悪い字よ
花陽:じゃあ、私たちがいた駅とは…
希◆:いや、それは同じっぽい
希◆:ベンチに血が残ってる
凛◆:じゃあ、ことりちゃんが来たのはこの後のことで…
凛◆:希ちゃんは、ことりちゃんが来る前に2回、ここにきてる、ってこと…?
希◆:…そういう、ことやろうね
絵里◆:気味の悪い字よ
花陽:じゃあ、私たちがいた駅とは…
希◆:いや、それは同じっぽい
希◆:ベンチに血が残ってる
凛◆:じゃあ、ことりちゃんが来たのはこの後のことで…
凛◆:希ちゃんは、ことりちゃんが来る前に2回、ここにきてる、ってこと…?
希◆:…そういう、ことやろうね
441: :2015/12/29(火) 21:13:42.97 ID:
絵里◆:ただ、看板の文字が違うのが気になるわね…
希◆:それに、やけに前回に比べて駅が古っぽいのも
花陽:前回、ってのはきさらぎ駅のこと?
希◆:うん、ベンチについた血も、よく見たら染み付いて気味悪くなってる
希◆:1、2時間でこんなことにはならないはず…
凛◆:時間がまるで違うみたい…
希◆:それに、やけに前回に比べて駅が古っぽいのも
花陽:前回、ってのはきさらぎ駅のこと?
希◆:うん、ベンチについた血も、よく見たら染み付いて気味悪くなってる
希◆:1、2時間でこんなことにはならないはず…
凛◆:時間がまるで違うみたい…
442: :2015/12/29(火) 21:14:13.13 ID:
絵里◆:…海未は、どうなってるのかしら
希◆:…不安やね
希◆:トンネルに急ごう
凛◆:だね
花陽:…気をつけて
希◆:…不安やね
希◆:トンネルに急ごう
凛◆:だね
花陽:…気をつけて
443: :2015/12/29(火) 21:15:22.49 ID:
ーーーーー
にこ「…よし、行くわよ」
希「お守りは握った?」
凛「うん…カバンにつけるんじゃなくて、握っておいたほうがいいの?」
希「うん、そっちのほうが安心するやろ?」
絵里「まあ確かにね」
希「…」
希(やっぱり、線路に降りても重たいような、ねっとりした空気は変わらない…)
希(このねっとりした空気…)
希(トンネルの中と、同じ…?)
にこ「…よし、行くわよ」
希「お守りは握った?」
凛「うん…カバンにつけるんじゃなくて、握っておいたほうがいいの?」
希「うん、そっちのほうが安心するやろ?」
絵里「まあ確かにね」
希「…」
希(やっぱり、線路に降りても重たいような、ねっとりした空気は変わらない…)
希(このねっとりした空気…)
希(トンネルの中と、同じ…?)
444: :2015/12/29(火) 21:16:13.71 ID:
にこ「うわ、線路、ボロボロね…」
にこ「こりゃ希も怪我するわよ」
絵里「……」
凛「……」
にこ「…なんなのよ、2人とも」
にこ「気分悪いの?」
絵里「いや、その…」
凛「なんか雰囲気というか…」
にこ「こりゃ希も怪我するわよ」
絵里「……」
凛「……」
にこ「…なんなのよ、2人とも」
にこ「気分悪いの?」
絵里「いや、その…」
凛「なんか雰囲気というか…」
445: :2015/12/29(火) 21:16:52.48 ID:
希「くれぐれも、無理はせんといてよ?」
凛「うん、ちょっと怖い気分になっちゃっただけ」
絵里「私もよ、気分が悪いわけじゃないわ」
希「…具合悪くなったら早めに教えてね?」
絵里「…えぇ」
凛「…」
凛「うん…」
凛「うん、ちょっと怖い気分になっちゃっただけ」
絵里「私もよ、気分が悪いわけじゃないわ」
希「…具合悪くなったら早めに教えてね?」
絵里「…えぇ」
凛「…」
凛「うん…」
447: :2015/12/29(火) 21:18:40.64 ID:
にこ「あ、あれ…」
にこ「少し先の方にあるの…」
希「…?」
にこ「ライト、向けるわよ…」
絵里「ひっ…」
希「…」
にこ「…なによ、あれ…」
希「あ…」
にこ「少し先の方にあるの…」
希「…?」
にこ「ライト、向けるわよ…」
絵里「ひっ…」
希「…」
にこ「…なによ、あれ…」
希「あ…」
448: :2015/12/29(火) 21:19:27.83 ID:
希「穴が、広がっとる…」
凛「ト、トンネルというより…」
希「山にポッカリ空いた空洞、やね…」
にこ「なに、どういうこと…?」
凛「き…きさらぎ駅の時は、トンネルだけど…」
絵里「…キサラギ駅の時は、大きな穴、ってこと…?」
凛「ト、トンネルというより…」
希「山にポッカリ空いた空洞、やね…」
にこ「なに、どういうこと…?」
凛「き…きさらぎ駅の時は、トンネルだけど…」
絵里「…キサラギ駅の時は、大きな穴、ってこと…?」
449: :2015/12/29(火) 21:20:03.24 ID:
希「そもそもの認識が違ったんかもしれんね…」
絵里「…?」
希「線路が通っとって、その線路を歩いて行ったら山に空洞が空いていた」
希「もちろん空洞の中にも線路は続いてる」
希「…真っ暗な中、ライトもスマホのものしかなかった穂乃果ちゃんが、こんなものを見たら」
にこ「…トンネル、と思うわよね、そりゃ…」
絵里「…?」
希「線路が通っとって、その線路を歩いて行ったら山に空洞が空いていた」
希「もちろん空洞の中にも線路は続いてる」
希「…真っ暗な中、ライトもスマホのものしかなかった穂乃果ちゃんが、こんなものを見たら」
にこ「…トンネル、と思うわよね、そりゃ…」
450: :2015/12/29(火) 21:20:40.00 ID:
にこ「そもそも、この線路も」メリッ
にこ「手ではげるくらいボロボロなところもあるし」ポイッ
希「…もしかしたら、駅と線路に見せかけるように、ここを見よう見まねで作ったんかもね」
希「人か、それとも他の何かが…」
絵里「……」
凛「……」
にこ「そうだ、花陽に連絡しないと」ガサゴソ
にこ「手ではげるくらいボロボロなところもあるし」ポイッ
希「…もしかしたら、駅と線路に見せかけるように、ここを見よう見まねで作ったんかもね」
希「人か、それとも他の何かが…」
絵里「……」
凛「……」
にこ「そうだ、花陽に連絡しないと」ガサゴソ
451: :2015/12/29(火) 21:21:16.33 ID:
LINE
にこ◆:なんかトンネル、ってより、ただの空洞ね
花陽:え?あのトンネルが?
希◆:うん、もしかしたらトンネルって勘違いをしとっただけかもしれん
花陽:か、勘違いを…
凛◆:…とりあえず、今からトンネルの中に少しだけ入ってみるね
花陽:じゃあ、海未ちゃんにスタンプ送りまくってみるね
絵里◆:よろしく…
花陽:気をつけて…
にこ◆:なんかトンネル、ってより、ただの空洞ね
花陽:え?あのトンネルが?
希◆:うん、もしかしたらトンネルって勘違いをしとっただけかもしれん
花陽:か、勘違いを…
凛◆:…とりあえず、今からトンネルの中に少しだけ入ってみるね
花陽:じゃあ、海未ちゃんにスタンプ送りまくってみるね
絵里◆:よろしく…
花陽:気をつけて…
452: :2015/12/29(火) 21:21:52.55 ID:
ーーーーー
にこ「さて、と…」
にこ「一応マスクしておきましょうか」ガサッ
絵里「そうね」
凛「なんか声がくぐもって不気味…」
希「少し進んで、音が聞こえなかったらすぐ引き返すよ」
にこ「さて、と…」
にこ「一応マスクしておきましょうか」ガサッ
絵里「そうね」
凛「なんか声がくぐもって不気味…」
希「少し進んで、音が聞こえなかったらすぐ引き返すよ」
453: :2015/12/29(火) 21:22:58.44 ID:
凛「うわぁ、ほんとになにも見えない…」ザッザッ
にこ「…しっかり自分の足元照らしなさいよ」
絵里「こんな中、海未はよく走って行ったわね…」
希「まあ、ここまで荒れてはなかったし…」
希(…空気が、外と変わらない)
希(ウチの気のせいなんか、それとも…)
にこ「…しっかり自分の足元照らしなさいよ」
絵里「こんな中、海未はよく走って行ったわね…」
希「まあ、ここまで荒れてはなかったし…」
希(…空気が、外と変わらない)
希(ウチの気のせいなんか、それとも…)
454: :2015/12/29(火) 21:23:42.15 ID:
希「ねぇ、この中の空気、外となんか違うと思う」
絵里「今のところはないわね…」
絵里「希は?」
希「いや、ウチも感じんなぁ…」
凛「うわっ…」ヨロッ
にこ「怪我しないようにね…」
希(…あの空気はここにはないんか)
希(もしくは全体にあの空気が行き渡っとるんか…)
絵里「今のところはないわね…」
絵里「希は?」
希「いや、ウチも感じんなぁ…」
凛「うわっ…」ヨロッ
にこ「怪我しないようにね…」
希(…あの空気はここにはないんか)
希(もしくは全体にあの空気が行き渡っとるんか…)
455: :2015/12/29(火) 21:24:17.32 ID:
絵里「…にしても、スマホの音が聞こえてこないわね」
にこ「…やっぱり」
にこ「ここは、海未が入っていったトンネルとは、別のトンネルってことかしら」
希「そういうことやろうね」
希「花陽ちゃんに確認とってみよう」
にこ「…やっぱり」
にこ「ここは、海未が入っていったトンネルとは、別のトンネルってことかしら」
希「そういうことやろうね」
希「花陽ちゃんに確認とってみよう」
456: :2015/12/29(火) 21:25:00.99 ID:
LINE
希◆:花陽ちゃん、海未ちゃんはどう?
花陽:結構スタンプ送ってみたけど、全然返事は来ないね…
絵里◆:こっちも音は聞こえてこないわ…
花陽:じゃあ、そのトンネルは…
にこ◆:たぶん、海未が入っていったのとは違うトンネル…というか、空洞でしょうね
花陽:じゃあ、早めにそこから…
希◆:うん、今から出るよ
希◆:花陽ちゃん、海未ちゃんはどう?
花陽:結構スタンプ送ってみたけど、全然返事は来ないね…
絵里◆:こっちも音は聞こえてこないわ…
花陽:じゃあ、そのトンネルは…
にこ◆:たぶん、海未が入っていったのとは違うトンネル…というか、空洞でしょうね
花陽:じゃあ、早めにそこから…
希◆:うん、今から出るよ
457: :2015/12/29(火) 21:25:38.37 ID:
ーーーーー
希「さ、早く出よう」
絵里「なんか外が明るく見えるわね…」
にこ「ここが暗すぎて逆にね…」
にこ「目が慣れるってすごいわね」
絵里「とにかく、早くここから出ましょう」
希「そうやね」
希「さ、早く出よう」
絵里「なんか外が明るく見えるわね…」
にこ「ここが暗すぎて逆にね…」
にこ「目が慣れるってすごいわね」
絵里「とにかく、早くここから出ましょう」
希「そうやね」
458: :2015/12/29(火) 21:26:13.08 ID:
絵里「いでっ」ガスッ
にこ「絵里!?」
希「えりち!?」
絵里「あいたた、大丈夫よ…」ジンジン
絵里「…ちょっと木で擦っただけよ」ジンジン
にこ「ほんとに…?」
絵里「えぇ、普通に歩けるわ」ブンブン
絵里「さっさとここを出ましょう」ジンジン
にこ「絵里!?」
希「えりち!?」
絵里「あいたた、大丈夫よ…」ジンジン
絵里「…ちょっと木で擦っただけよ」ジンジン
にこ「ほんとに…?」
絵里「えぇ、普通に歩けるわ」ブンブン
絵里「さっさとここを出ましょう」ジンジン
459: :2015/12/29(火) 21:26:47.90 ID:
希「絵里ち、肩かそうか…?」
絵里「大丈夫よ、あなただって足怪我してるんだし…」ジンジン
希「はは、そうやったわ…」
にこ「2人とも、お願いだから無理しないでね…?」
絵里「えぇ」ジンジン
希「無理はしないよ…」
にこ「もう出口ね…」
にこ「凛も、指の怪我は大丈夫?」
絵里「大丈夫よ、あなただって足怪我してるんだし…」ジンジン
希「はは、そうやったわ…」
にこ「2人とも、お願いだから無理しないでね…?」
絵里「えぇ」ジンジン
希「無理はしないよ…」
にこ「もう出口ね…」
にこ「凛も、指の怪我は大丈夫?」
460: :2015/12/29(火) 21:27:22.61 ID:
にこ「………」
にこ「……え」
希「………うそやろ」
絵里「……」
絵里「凛…?」
にこ「……え」
希「………うそやろ」
絵里「……」
絵里「凛…?」
465: :2015/12/29(火) 21:31:25.01 ID:
絵里「凛!」ダダッ
にこ「あ!絵里!」
希「追うよ!」グラッ
希「いづっ…」ヨロヨロ
にこ「あなたはここで待ってなさい、私が行ってくる」
希「…ごめん」
にこ「気にしないで、無理に来ても足手まといよ」スッ
希「…はは、ありがと」
にこ「…凛!」タタッ
にこ「あ!絵里!」
希「追うよ!」グラッ
希「いづっ…」ヨロヨロ
にこ「あなたはここで待ってなさい、私が行ってくる」
希「…ごめん」
にこ「気にしないで、無理に来ても足手まといよ」スッ
希「…はは、ありがと」
にこ「…凛!」タタッ
466: :2015/12/29(火) 21:32:20.55 ID:
LINE
希◆:凛ちゃんがおらんくなった!
花陽:え!
花陽:どこで!れ
希◆:空洞の中で
希◆:いま、えりちとにこっちが探しに行っとる
花陽◆:凛ちゃんれ
花陽◆:返事して!
希◆:凛ちゃんがおらんくなった!
花陽:え!
花陽:どこで!れ
希◆:空洞の中で
希◆:いま、えりちとにこっちが探しに行っとる
花陽◆:凛ちゃんれ
花陽◆:返事して!
467: :2015/12/29(火) 21:32:52.60 ID:
ーーーーー
絵里「凛!どこ!?」ザッザッ
絵里(…私が、しっかりしてないから…!)
絵里「凛!」ザッザッ
絵里「いづっ」ジンジン
絵里(…怪我が思ったより…!)ジワァ…
絵里「凛!どこ!?」ザッザッ
絵里(…私が、しっかりしてないから…!)
絵里「凛!」ザッザッ
絵里「いづっ」ジンジン
絵里(…怪我が思ったより…!)ジワァ…
469: :2015/12/29(火) 21:33:57.57 ID:
絵里(でも今はそれどころじゃ!)
絵里(足元をライトで照らして…!)キョロキョロ
凛「うぅ…」
絵里「りんっ!!」ダダッ
凛「うぅ…えり、ちゃん…」
絵里(足元をライトで照らして…!)キョロキョロ
凛「うぅ…」
絵里「りんっ!!」ダダッ
凛「うぅ…えり、ちゃん…」
470: :2015/12/29(火) 21:34:35.70 ID:
絵里「しっかりして!すぐに帰れるから!」ガシッ
絵里「立つわよ…」ジワァ…
絵里(傷口から…!)ジンジン
凛「うぅん…」ヨロヨロ
絵里「あぐっ…」フラッ
絵里(ダメ、左足に力が入らない…)ジンジン
凛「えり、ちゃ…」ウトウト
絵里「大丈夫よ、すぐに助かるわ…」
絵里「立つわよ…」ジワァ…
絵里(傷口から…!)ジンジン
凛「うぅん…」ヨロヨロ
絵里「あぐっ…」フラッ
絵里(ダメ、左足に力が入らない…)ジンジン
凛「えり、ちゃ…」ウトウト
絵里「大丈夫よ、すぐに助かるわ…」
471: :2015/12/29(火) 21:35:08.08 ID:
にこ「絵里!凛!!」
にこ「大丈夫!?」
絵里「えぇ、なんとか…」
絵里「反対側、支えてくれない…?」
にこ「…任せて」ガシッ
凛「うぅ…ん…」ウトウト
にこ「凛、しっかり」
にこ「大丈夫!?」
絵里「えぇ、なんとか…」
絵里「反対側、支えてくれない…?」
にこ「…任せて」ガシッ
凛「うぅ…ん…」ウトウト
にこ「凛、しっかり」
472: :2015/12/29(火) 21:36:14.30 ID:
ーーーーー
絵里「はぁっ、はぁっ…」ジンジン
にこ「2人とも、もうすぐよ…っ」
凛「うぅ…」ウトウト
希「凛ちゃん!!」
希(花陽ちゃんの時と同じ…)
凛「…」ウトウト
希「星空凛ちゃん!!しっかり!」
希「起きて!ここは寝る場所じゃないよ!!」
絵里「はぁっ、はぁっ…」ジンジン
にこ「2人とも、もうすぐよ…っ」
凛「うぅ…」ウトウト
希「凛ちゃん!!」
希(花陽ちゃんの時と同じ…)
凛「…」ウトウト
希「星空凛ちゃん!!しっかり!」
希「起きて!ここは寝る場所じゃないよ!!」
473: :2015/12/29(火) 21:37:15.92 ID:
凛「………!」ハッ
凛「ここは…」キョロキョロ
絵里「あなた、この中で倒れてたのよ…」
にこ「凛、頭から血が…」
凛「え…?」サワッ
凛「ここは…」キョロキョロ
絵里「あなた、この中で倒れてたのよ…」
にこ「凛、頭から血が…」
凛「え…?」サワッ
474: :2015/12/29(火) 21:37:58.03 ID:
凛「いてっ……」
絵里「大丈夫!?」
凛「…うん、軽く擦っただけっぽい…」
希「あなた、名前はわかる?」
凛「え、名前…?」
希「うん、名前」
凛「ほしぞら、り、ん…?」
絵里「大丈夫!?」
凛「…うん、軽く擦っただけっぽい…」
希「あなた、名前はわかる?」
凛「え、名前…?」
希「うん、名前」
凛「ほしぞら、り、ん…?」
475: :2015/12/29(火) 21:38:41.90 ID:
凛「ええ…?」
凛「本当にあってるか、自信が持てない…」
希「…」
希「急いで駅に戻ろう」
希「凛ちゃんだけでも帰らんと」
凛「でもまだみんなが!」
にこ「…その様子で、何ができるっていうの」
凛「…!」
凛「………うん」
凛「本当にあってるか、自信が持てない…」
希「…」
希「急いで駅に戻ろう」
希「凛ちゃんだけでも帰らんと」
凛「でもまだみんなが!」
にこ「…その様子で、何ができるっていうの」
凛「…!」
凛「………うん」
476: :2015/12/29(火) 21:39:31.64 ID:
にこ「さ、駅に…って」ピタッ
にこ「絵里、あんたその足…」
絵里「え?」チラッ
絵里「!?!?」
絵里「いっ…いっづぅうぅ…!?」ドクドク
にこ「絵里、あんたその足…」
絵里「え?」チラッ
絵里「!?!?」
絵里「いっ…いっづぅうぅ…!?」ドクドク
477: :2015/12/29(火) 21:40:16.39 ID:
希「深い…!」
絵里「あぐっ、ひっ、いっづぅ…!」ドクドク
にこ「こんな深い切り傷、気づかなかったの…!?」
希「本人が気づかんかったら、痛みを感じにくいって話はよく聞くけど…!」ギュッギュッ
希「ハンカチで結んで…ダメ、全然止まらん」
凛「わたしのタオル使って!」バッ
絵里「あぐっ、ひっ、いっづぅ…!」ドクドク
にこ「こんな深い切り傷、気づかなかったの…!?」
希「本人が気づかんかったら、痛みを感じにくいって話はよく聞くけど…!」ギュッギュッ
希「ハンカチで結んで…ダメ、全然止まらん」
凛「わたしのタオル使って!」バッ
478: :2015/12/29(火) 21:40:54.00 ID:
凛「念のため持ってきておいたの!!」ギュゥゥ
絵里「いづっ、いてっ…くぅぅぁ」ジワァ
希「助かった、それなら少しは抑えられる…!」
希「いそいで駅に戻るよ!」
にこ「えぇ…!」ガシッ
にこ「凛、反対側をお願い!」
凛「うん!」ガシッ
絵里「いづっ、いてっ…くぅぅぁ」ジワァ
希「助かった、それなら少しは抑えられる…!」
希「いそいで駅に戻るよ!」
にこ「えぇ…!」ガシッ
にこ「凛、反対側をお願い!」
凛「うん!」ガシッ
479: :2015/12/29(火) 21:41:31.23 ID:
絵里「はは、情けないわね…っつ」ジンジン
にこ「気にしないの、あんた靴下まで真っ赤じゃない」
凛「…ごめん、絵里ちゃん」
凛「わたしが…」
絵里「凛のせいじゃないわよ…」
希「…駅に戻ったら、2人には帰ってもらうよ」
絵里「…えぇ」ズキズキ
絵里「でも私は、多分眠れないわ…」ズキズキ
にこ「気にしないの、あんた靴下まで真っ赤じゃない」
凛「…ごめん、絵里ちゃん」
凛「わたしが…」
絵里「凛のせいじゃないわよ…」
希「…駅に戻ったら、2人には帰ってもらうよ」
絵里「…えぇ」ズキズキ
絵里「でも私は、多分眠れないわ…」ズキズキ
480: :2015/12/29(火) 21:42:03.75 ID:
希「凛ちゃん、任せてええ?」
希「…寝るのを任せる、ってのも変な言い方やけど」
凛「うん、それくらいやらせて」
凛「飴は…」ガサゴソ
希「はい、これ」ヒョイ
凛「ありがと」
にこ「よし、着いたわよ…」
希「…寝るのを任せる、ってのも変な言い方やけど」
凛「うん、それくらいやらせて」
凛「飴は…」ガサゴソ
希「はい、これ」ヒョイ
凛「ありがと」
にこ「よし、着いたわよ…」
481: :2015/12/29(火) 21:42:50.64 ID:
にこ「私と凛で絵里を押し上げるから、怪我してない方の足で思いっきりとんで」
絵里「わかったわ」
凛「いくよー…」
凛「せーのっ」グイッ
絵里「ぐぅ…っ」ヨジッ
絵里「…よし、登れたわ、ありがとう」
にこ「希も、同じ方法でいくわよ」
希「すまんな…」
絵里「わかったわ」
凛「いくよー…」
凛「せーのっ」グイッ
絵里「ぐぅ…っ」ヨジッ
絵里「…よし、登れたわ、ありがとう」
にこ「希も、同じ方法でいくわよ」
希「すまんな…」
482: :2015/12/29(火) 21:43:23.00 ID:
LINE
花陽:凛ちゃん…
花陽:凛ちゃん…
凛◆:花陽ちゃん、私は平気
花陽:凛ちゃん!
凛◆:今からわたしと絵里ちゃんでそっちに戻るから
にこ◆:迎えに行ってやって
にこ◆:絵里がすごい怪我してるの
花陽:凛ちゃん…
花陽:凛ちゃん…
凛◆:花陽ちゃん、私は平気
花陽:凛ちゃん!
凛◆:今からわたしと絵里ちゃんでそっちに戻るから
にこ◆:迎えに行ってやって
にこ◆:絵里がすごい怪我してるの
484: :2015/12/29(火) 21:44:01.84 ID:
希◆:ウチらはもう少しこっちにいるから
凛◆:最初の駅にお願いします
花陽:わかった、迎えに行く
花陽:ところで、凛ちゃん…?
凛◆:?
花陽:いま、わたし、って…
希◆:…さっきから一人称が安定せんのんよ
希◆:花陽ちゃんと同じように、寝て治れば良いけど…
凛◆:最初の駅にお願いします
花陽:わかった、迎えに行く
花陽:ところで、凛ちゃん…?
凛◆:?
花陽:いま、わたし、って…
希◆:…さっきから一人称が安定せんのんよ
希◆:花陽ちゃんと同じように、寝て治れば良いけど…
486: :2015/12/29(火) 21:45:46.12 ID:
花陽:…うん
花陽:とにかく、無事に帰ってきて
凛◆:うん、すぐいくから
にこ◆:2人は任せるわよ
希◆:ウチらももう少ししたら帰る
にこ◆:じゃ、2人は任せたわよ
花陽:とにかく、無事に帰ってきて
凛◆:うん、すぐいくから
にこ◆:2人は任せるわよ
希◆:ウチらももう少ししたら帰る
にこ◆:じゃ、2人は任せたわよ
488: :2015/12/29(火) 21:46:55.51 ID:
ーーーーー
希「2人は、椅子に座って…」
絵里「…よいしょっと…てて」ジンジン
希「えりち、向こうに着いたらすぐ病院にね」
絵里「えぇ、わかってるわ…」ズキズキ
にこ「凛、あなたが寝るまでは私たちもここにいるから、リラックスして」
凛「うん」バリッボリッ
希「2人は、椅子に座って…」
絵里「…よいしょっと…てて」ジンジン
希「えりち、向こうに着いたらすぐ病院にね」
絵里「えぇ、わかってるわ…」ズキズキ
にこ「凛、あなたが寝るまでは私たちもここにいるから、リラックスして」
凛「うん」バリッボリッ
489: :2015/12/29(火) 21:49:37.70 ID:
凛「じゃ、おやすみ…」
にこ「(…私たちも、凛に背を向けておくわよ)」
希「(え?なんで?)」
にこ「………」スッ
メモ機能
にこ:…電車の時も、見てるこっちも眩暈がして気持ち悪かったのよ
希:あぁ…移動の瞬間は誰も見ちゃいけんのんかな…
にこ:さぁ…どうなんだか
にこ「(…私たちも、凛に背を向けておくわよ)」
希「(え?なんで?)」
にこ「………」スッ
メモ機能
にこ:…電車の時も、見てるこっちも眩暈がして気持ち悪かったのよ
希:あぁ…移動の瞬間は誰も見ちゃいけんのんかな…
にこ:さぁ…どうなんだか
490: :2015/12/29(火) 21:50:21.21 ID:
希「……」クルッ
希「もう、2人ともおらん…」
にこ「さすが凛ね…すごい早さ」
にこ「尊敬するわ」クルッ
にこ「私たちは、ことりが来るまでの間、右側の方を調べておきましょうか」
希「そうやね」
希「もう、2人ともおらん…」
にこ「さすが凛ね…すごい早さ」
にこ「尊敬するわ」クルッ
にこ「私たちは、ことりが来るまでの間、右側の方を調べておきましょうか」
希「そうやね」
491: :2015/12/29(火) 21:50:50.88 ID:
にこ「あれ、どっちのかわからないけど、お守り落としてるわ」
にこ「ベンチの下」
希「本当やね…」
希「ま、置いとこう」
にこ「え?回収しなくて良いの?」
にこ「ベンチの下」
希「本当やね…」
希「ま、置いとこう」
にこ「え?回収しなくて良いの?」
492: :2015/12/29(火) 21:51:53.77 ID:
希「ウチら以外にも、ここに迷い込んだ人がおったら…」
希「お守りとかあったら、安心せん?」
にこ「逆に不気味じゃない?それ…」トスン
にこ「はい、支えとくわよ」スッ
希「ありがと…よっと」トスン
希「不気味かな?」
希「お守りとかあったら、安心せん?」
にこ「逆に不気味じゃない?それ…」トスン
にこ「はい、支えとくわよ」スッ
希「ありがと…よっと」トスン
希「不気味かな?」
493: :2015/12/29(火) 21:52:32.32 ID:
希「…でも、お守りがその人を守ってくれるかもしれんし」
にこ「…あれ、本当に霊験あらたかなお守りなの?」
希「さ、どうかな~」
希「不安な気持ちくらいは、取っ払ってくれるんやない?」
にこ「…まあいいわ」
にこ「…あれ、本当に霊験あらたかなお守りなの?」
希「さ、どうかな~」
希「不安な気持ちくらいは、取っ払ってくれるんやない?」
にこ「…まあいいわ」
494: :2015/12/29(火) 21:53:05.73 ID:
にこ「こっち側は、まだ誰も行ってないのよね?」
希「そのはず…だけど」
希「突き当りがあるかどうかもよくわからんけど、とりあえず行ってみようか」
にこ「そうね」テクテク
希(…ウチとにこっちは、なんで花陽ちゃんや凛ちゃんのようにならんのんやろ)
希(…まあ、無事なのに越したことはないけど)
希「そのはず…だけど」
希「突き当りがあるかどうかもよくわからんけど、とりあえず行ってみようか」
にこ「そうね」テクテク
希(…ウチとにこっちは、なんで花陽ちゃんや凛ちゃんのようにならんのんやろ)
希(…まあ、無事なのに越したことはないけど)
495: :2015/12/29(火) 21:53:37.18 ID:
ーーーーー
LINE
希◆:花陽ちゃん、2人はそっちに行った?
花陽:うん、位置情報は確認できたよ
花陽:あの駅で間違いないみたい
にこ◆:絵里はあの怪我だし…救急車呼んだ方がいいんじゃない?
凛◆:もう呼んだよ
花陽:凛ちゃん!
LINE
希◆:花陽ちゃん、2人はそっちに行った?
花陽:うん、位置情報は確認できたよ
花陽:あの駅で間違いないみたい
にこ◆:絵里はあの怪我だし…救急車呼んだ方がいいんじゃない?
凛◆:もう呼んだよ
花陽:凛ちゃん!
496: :2015/12/29(火) 21:54:16.03 ID:
希◆:凛ちゃん、目覚めたん?
凛◆:うん、不安でね…
凛◆:絵里ちゃんも、死ぬことはなさそう
にこ◆:…それは一安心ね
希◆:じゃ、そっちは任せるよ
花陽:うん、何かあったら連絡してね
凛◆:うん、不安でね…
凛◆:絵里ちゃんも、死ぬことはなさそう
にこ◆:…それは一安心ね
希◆:じゃ、そっちは任せるよ
花陽:うん、何かあったら連絡してね
497: :2015/12/29(火) 21:55:09.53 ID:
ーーーーー
にこ「あら、ここのフェンス隙間からでられそうね」ガシャン
にこ「この先は線路行き止まりみたいだし…」
希「…そうやね」
にこ「よい…しょっと」ガシャッ
にこ「希、通れる?」
希「うん…あてっ」ガシッ
にこ「……」
希「どっこい…しょっと」ガシャン
にこ「あら、ここのフェンス隙間からでられそうね」ガシャン
にこ「この先は線路行き止まりみたいだし…」
希「…そうやね」
にこ「よい…しょっと」ガシャッ
にこ「希、通れる?」
希「うん…あてっ」ガシッ
にこ「……」
希「どっこい…しょっと」ガシャン
498: :2015/12/29(火) 21:55:56.19 ID:
にこ「…ふんっ、さっさと行くわよ」
希「…うん」
にこ「この辺り…ほとんど草むらね」
希「改札を出てすぐ、も草むらか…」
にこ「道、って言える道は奥の山の方に続いてる道だけね」
にこ「どうする?山の方行ってみる?」
希「…そうやね、穂乃果ちゃんがカタカナ駅とひからがな駅のどっちにおるかわからんし」
希「…うん」
にこ「この辺り…ほとんど草むらね」
希「改札を出てすぐ、も草むらか…」
にこ「道、って言える道は奥の山の方に続いてる道だけね」
にこ「どうする?山の方行ってみる?」
希「…そうやね、穂乃果ちゃんがカタカナ駅とひからがな駅のどっちにおるかわからんし」
499: :2015/12/29(火) 21:57:20.72 ID:
希「もしかしてたら…カタカナ駅でこっちの方に行っとるかもしれんし」
にこ「その場合、車…と出会うことになるけどね」
にこ「真姫、ってのも気になるけど」
希「まあ、見てみないとわからんね」
にこ「行ってみましょうか」
にこ「その場合、車…と出会うことになるけどね」
にこ「真姫、ってのも気になるけど」
希「まあ、見てみないとわからんね」
にこ「行ってみましょうか」
501: :2015/12/29(火) 21:58:05.38 ID:
にこ「……」ザッザッ
にこ「ずいぶん草が伸びてるわね…」ザッザッ
希「うん、歩きにくいね…」ヨロッ
にこ「肩、貸しなさい」ガシッ
希「…ありがと」
にこ「ずいぶん草が伸びてるわね…」ザッザッ
希「うん、歩きにくいね…」ヨロッ
にこ「肩、貸しなさい」ガシッ
希「…ありがと」
502: :2015/12/29(火) 21:59:30.78 ID:
にこ「あ、脇道があるわね」
希「…本当や」
にこ「どうする?行ってみる?」
希「…そうやね、穂乃果ちゃんならこっちに行きそう」
にこ「…それもそうね」フフッ
希「…本当や」
にこ「どうする?行ってみる?」
希「…そうやね、穂乃果ちゃんならこっちに行きそう」
にこ「…それもそうね」フフッ
503: :2015/12/29(火) 22:00:35.15 ID:
にこ「…にしても、この先は何があるのかしら」ザッザッ
希「…さあ」
にこ「このまま歩いてたら、元の場所に帰れたりして」ザッザッ
希「…はは」
にこ「だったら、苦労しないんだけどね…」ザッザッ
希「うん…」
にこ「…」
にこ「…希、あんた大丈夫?」
希「…さあ」
にこ「このまま歩いてたら、元の場所に帰れたりして」ザッザッ
希「…はは」
にこ「だったら、苦労しないんだけどね…」ザッザッ
希「うん…」
にこ「…」
にこ「…希、あんた大丈夫?」
505: :2015/12/29(火) 22:01:55.04 ID:
希「…ごめん、ちょっと気分悪い」
希「自分が自分なのか…」
にこ「東條希よ!しっかり!」
にこ「あぁ…駅からは離れちゃったし、どうすれば…」オロオロ
希「…そこに、木が倒れてるから」
希「あそこで休む…」
にこ「わかったわ、そうしましょう」ザザッ
希「自分が自分なのか…」
にこ「東條希よ!しっかり!」
にこ「あぁ…駅からは離れちゃったし、どうすれば…」オロオロ
希「…そこに、木が倒れてるから」
希「あそこで休む…」
にこ「わかったわ、そうしましょう」ザザッ
507: :2015/12/29(火) 22:02:34.27 ID:
にこ「…よいしょっと」
希「…ごめんな、にこっち」
にこ「気にしないで、希は意識をしっかりしてて」
希「うん…」
にこ「ここは…」キョロキョロ
希「なんかの…祠が…何かの跡地…?」
希「…ごめんな、にこっち」
にこ「気にしないで、希は意識をしっかりしてて」
希「うん…」
にこ「ここは…」キョロキョロ
希「なんかの…祠が…何かの跡地…?」
508: :2015/12/29(火) 22:03:41.45 ID:
にこ「かしらね…」
にこ(希の顔色が…まずいわね)
希「うん…」
にこ「希…」
希「うん…」
にこ(まずいわね…)ドクンドクン…
にこ(どうしたら希は…!)ドクンドクン…
にこ(希の顔色が…まずいわね)
希「うん…」
にこ「希…」
希「うん…」
にこ(まずいわね…)ドクンドクン…
にこ(どうしたら希は…!)ドクンドクン…
509: :2015/12/29(火) 22:05:19.37 ID:
希「にこっち、わたしはいいから…」
にこ「……!」フルフル
希「…穂乃果ちゃん達を連れて…!」ヨロッ
ザッ…ザッ…
にこ「いやよ!あなたも一緒に帰るの!!」ガシッ
ザッ…ザッ…
希「わ、わたしは…」ウトウト
にこ「……!」フルフル
希「…穂乃果ちゃん達を連れて…!」ヨロッ
ザッ…ザッ…
にこ「いやよ!あなたも一緒に帰るの!!」ガシッ
ザッ…ザッ…
希「わ、わたしは…」ウトウト
510: :2015/12/29(火) 22:05:58.31 ID:
ザッ…ザッ…
にこ「東條希っ!しっかりしなさい!」
ザッ…ザッ…
希「」カクン
ザッ…ザッ…
にこ「……っ」
にこ「東條希っ!しっかりしなさい!」
ザッ…ザッ…
希「」カクン
ザッ…ザッ…
にこ「……っ」
511: :2015/12/29(火) 22:08:09.28 ID:
ザッ…ザッ…
にこ「こっ…ここはっ」ガシッ
にこ「…ここはトンネルと違って大丈夫じゃなかったの!?」
ザッ…ザッ…
にこ「…っ、希っ…!」フルフル
ザザッ…
にこ「……!」
にこ「あ、あんた達…!」
穂乃果「トンネルの中のモノがここまできてる!」
真姫「車まで運ぶわよ…!」ガシッ
にこ「こっ…ここはっ」ガシッ
にこ「…ここはトンネルと違って大丈夫じゃなかったの!?」
ザッ…ザッ…
にこ「…っ、希っ…!」フルフル
ザザッ…
にこ「……!」
にこ「あ、あんた達…!」
穂乃果「トンネルの中のモノがここまできてる!」
真姫「車まで運ぶわよ…!」ガシッ
513: :2015/12/29(火) 22:09:54.57 ID:
キサラギ駅編2
おしまい
如月駅編 解 へ続く
おしまい
如月駅編 解 へ続く
518: :2015/12/29(火) 22:11:46.07 ID:
引きがうまいな
520: :2015/12/29(火) 22:16:48.87 ID:
終わりなのか
おもしろかった待ってる乙
おもしろかった待ってる乙
523: :2015/12/29(火) 22:18:32.65 ID:
この二人は本物かそれとも
526: :2015/12/29(火) 22:21:38.10 ID:
これことりが一番ヤバイんじゃ
529: :2015/12/29(火) 22:27:45.63 ID:
今年はいいSSが多かったけど締めくくりにふさわしい作品だな
568: :2015/12/30(水) 03:15:03.95 ID:
如月駅編 解
569: :2015/12/30(水) 03:15:33.29 ID:
ーしばらく前
LINE
真姫◆:おはよう
にこ◆:真姫ちゃん!?無事なの!?
真姫◆:…えぇ、体はなんともないわ
真姫◆:誰もないけど
絵里:位置情報、にこのしか残っていないわ
凛:どうやら真姫ちゃんも
真姫◆:移動、できたっぽいわね
LINE
真姫◆:おはよう
にこ◆:真姫ちゃん!?無事なの!?
真姫◆:…えぇ、体はなんともないわ
真姫◆:誰もないけど
絵里:位置情報、にこのしか残っていないわ
凛:どうやら真姫ちゃんも
真姫◆:移動、できたっぽいわね
570: :2015/12/30(水) 03:16:06.52 ID:
にこ◆:どうして!?
にこ◆:真姫、何か怖いものはない!?大丈夫!?
凛:にこちゃん、落ち着いて
真姫◆:私は大丈夫よ
真姫◆:先に帰って部室で待ってて
にこ◆:…わかったわ
にこ◆:ごめん、少し焦ってた
絵里:…よし、真姫、先に希達が行ってるはずだから、合流するように
真姫◆:わかった
にこ◆:真姫、何か怖いものはない!?大丈夫!?
凛:にこちゃん、落ち着いて
真姫◆:私は大丈夫よ
真姫◆:先に帰って部室で待ってて
にこ◆:…わかったわ
にこ◆:ごめん、少し焦ってた
絵里:…よし、真姫、先に希達が行ってるはずだから、合流するように
真姫◆:わかった
571: :2015/12/30(水) 03:16:39.97 ID:
真姫◆:…そういえば
絵里:?
真姫◆:手、繋いでなかったわね
にこ◆:あ
にこ◆:完全に忘れてたわ…
凛:真姫ちゃんが端に座ってたの?
真姫◆:ええ
凛:…
絵里:?
真姫◆:手、繋いでなかったわね
にこ◆:あ
にこ◆:完全に忘れてたわ…
凛:真姫ちゃんが端に座ってたの?
真姫◆:ええ
凛:…
572: :2015/12/30(水) 03:17:06.33 ID:
真姫◆:うわ、アナウンス
絵里:どんな感じ?
真姫◆:…耳障りね、ことりの言ってた通りよ
絵里:次はキサラギ駅、ね
真姫◆:えぇ
真姫◆:着いたわ
凛:りょうかい、慎重にね
絵里:どんな感じ?
真姫◆:…耳障りね、ことりの言ってた通りよ
絵里:次はキサラギ駅、ね
真姫◆:えぇ
真姫◆:着いたわ
凛:りょうかい、慎重にね
573: :2015/12/30(水) 03:17:45.79 ID:
真姫◆:カメラ試してみるわ
絵里:ええ、お願い
凛:……
絵里:…遅いわね
にこ◆:何かあったの…?
凛:何か、調べてるのかな…
絵里:しばらく待ってみましょう
絵里:ええ、お願い
凛:……
絵里:…遅いわね
にこ◆:何かあったの…?
凛:何か、調べてるのかな…
絵里:しばらく待ってみましょう
574: :2015/12/30(水) 03:18:23.87 ID:
ーーーーーーー
プシュ-
真姫「ここが…」
真姫「とりあえず降りましょ」タタッ
真姫「えっと、カメラの確認を…」スルッ
真姫「あっ、やばっ」
真姫(スマホが滑って…!)
…バキッ
真姫「………やってしまったわ」
プシュ-
真姫「ここが…」
真姫「とりあえず降りましょ」タタッ
真姫「えっと、カメラの確認を…」スルッ
真姫「あっ、やばっ」
真姫(スマホが滑って…!)
…バキッ
真姫「………やってしまったわ」
575: :2015/12/30(水) 03:18:52.35 ID:
真姫「…って」
真姫「電車消えてるじゃない…」
真姫「マジックでもしてくれたのかしら」
真姫「…………」
真姫(さみしいわね…)
真姫(マジックなんだったら、とっととネタバラシして欲しいんだけど)
真姫「電車消えてるじゃない…」
真姫「マジックでもしてくれたのかしら」
真姫「…………」
真姫(さみしいわね…)
真姫(マジックなんだったら、とっととネタバラシして欲しいんだけど)
576: :2015/12/30(水) 03:19:19.42 ID:
真姫「えっと、ライトは…」
真姫「あ」
真姫「…………」
真姫「荷物、全部にこちゃんに持たせたんだった…」
真姫「マズイわね、ライトも時計もないわ」
真姫(おまけに、唯一あったスマホは駅のホームの下という闇の中)
真姫(当てずっぽうで手足を突っ込めば見つかるかもしれないけど、それは嫌ね…)
真姫「あ」
真姫「…………」
真姫「荷物、全部にこちゃんに持たせたんだった…」
真姫「マズイわね、ライトも時計もないわ」
真姫(おまけに、唯一あったスマホは駅のホームの下という闇の中)
真姫(当てずっぽうで手足を突っ込めば見つかるかもしれないけど、それは嫌ね…)
577: :2015/12/30(水) 03:19:49.43 ID:
真姫「えーと…」キョロキョロ
真姫(月明かりがあって少しは見えるわ…)
真姫(そのうち目が慣れたら、よく見えるようになるでしょ)
真姫「看板、というか駅名の書いてあるアレはどこ…?」キョロキョロ
真姫「…」
真姫「…まさか、あのカビの染みみたいな字のことをあの子達は看板って言ってたのかしら」
『きさらぎ駅』
真姫(月明かりがあって少しは見えるわ…)
真姫(そのうち目が慣れたら、よく見えるようになるでしょ)
真姫「看板、というか駅名の書いてあるアレはどこ…?」キョロキョロ
真姫「…」
真姫「…まさか、あのカビの染みみたいな字のことをあの子達は看板って言ってたのかしら」
『きさらぎ駅』
579: :2015/12/30(水) 03:20:18.69 ID:
真姫「…へぇ、きさらぎ駅…」
真姫「ひらがな、なのね」
真姫「他になにか…」キョロキョロ
真姫(時刻表、ベンチ、改札…というか、変な機械)
真姫「時刻表…」
真姫(へえ、思ったより綺麗ね…古臭いと行くわけでもないし、普通の田舎の時刻表ね)
真姫「ひらがな、なのね」
真姫「他になにか…」キョロキョロ
真姫(時刻表、ベンチ、改札…というか、変な機械)
真姫「時刻表…」
真姫(へえ、思ったより綺麗ね…古臭いと行くわけでもないし、普通の田舎の時刻表ね)
580: :2015/12/30(水) 03:20:50.53 ID:
真姫「ベンチは…」
真姫(血がついてる…なんてこともないし、普通のベンチね)
真姫(ことりは何に怯えていたのかしら…?)
真姫「えっと…改札」
真姫(…改札なの?これ…)スタスタ
真姫(…近くで見たら、機械…ってよりは機械の真似をしてる木細工みたいね)トントン
真姫(木、なの…?)
真姫(よくわからない質感ね)
真姫(血がついてる…なんてこともないし、普通のベンチね)
真姫(ことりは何に怯えていたのかしら…?)
真姫「えっと…改札」
真姫(…改札なの?これ…)スタスタ
真姫(…近くで見たら、機械…ってよりは機械の真似をしてる木細工みたいね)トントン
真姫(木、なの…?)
真姫(よくわからない質感ね)
581: :2015/12/30(水) 03:21:28.75 ID:
真姫「このホームには、特に手がかりはないわね」
真姫「……」
真姫「ことりもいないし、戻る方法もわからない」
真姫「………」フ-ム
真姫「トンネルに行ってみましょう」
真姫「……」
真姫「ことりもいないし、戻る方法もわからない」
真姫「………」フ-ム
真姫「トンネルに行ってみましょう」
582: :2015/12/30(水) 03:22:54.79 ID:
真姫「ホームの下…」チラッ
真姫(ちょっと目が慣れてきたけど、まだ真っ暗ね…)
真姫(月明かりも、そこまで明るくない)
真姫(流石に、ちょっと怖いわ)フルッ
真姫「………」
真姫「…穂乃果も降りれたのよね」
真姫(私も行かないと)タン
真姫(ちょっと目が慣れてきたけど、まだ真っ暗ね…)
真姫(月明かりも、そこまで明るくない)
真姫(流石に、ちょっと怖いわ)フルッ
真姫「………」
真姫「…穂乃果も降りれたのよね」
真姫(私も行かないと)タン
583: :2015/12/30(水) 03:23:29.49 ID:
真姫「おっとっと…」タタン
真姫「線路、ボロボロじゃない」
真姫(よくこの上を穂乃果は歩いていけたわね…)
真姫(ま、意外にあの子は運動神経いいし…)
真姫「……どっちがトンネルかしら」
真姫「………」フ-ム
真姫「…右側ね!!」バ-ン!
真姫「線路、ボロボロじゃない」
真姫(よくこの上を穂乃果は歩いていけたわね…)
真姫(ま、意外にあの子は運動神経いいし…)
真姫「……どっちがトンネルかしら」
真姫「………」フ-ム
真姫「…右側ね!!」バ-ン!
584: :2015/12/30(水) 03:24:09.46 ID:
ー
真姫「…」テクテク
真姫「…」テクテク
真姫「…」チラッ
真姫(後ろ、何もいないわよね…)
真姫「…」
真姫「…」テクテク
真姫「…」テクテク
真姫(…トンネル、ないわね)
真姫「…」テクテク
真姫「…」テクテク
真姫「…」チラッ
真姫(後ろ、何もいないわよね…)
真姫「…」
真姫「…」テクテク
真姫「…」テクテク
真姫(…トンネル、ないわね)
585: :2015/12/30(水) 03:24:35.56 ID:
真姫「あら、線路は行き止まり…」ピタッ
真姫(その奥は、すぐ山になってる…)
真姫(…おかしいわね、駅からたったこれだけの距離で行き止まりになるものかしら)
真姫(ま、田舎だからいいのかしらね)
真姫「…ここが田舎だとするなら」
真姫(その奥は、すぐ山になってる…)
真姫(…おかしいわね、駅からたったこれだけの距離で行き止まりになるものかしら)
真姫(ま、田舎だからいいのかしらね)
真姫「…ここが田舎だとするなら」
586: :2015/12/30(水) 03:25:04.73 ID:
真姫「うーん…行き止まり、か…」
真姫(また戻って反対側のトンネルに行く、ってのはなんか…)
真姫(…気味悪い雰囲気を感じるのよね、あっち側)
真姫「できれば行きたくない…」チラッ
真姫「…あれ、このフェンス」
真姫(ちょっと弱ってるわね…これなら)ガシガシ
真姫「…よいしょっと」ヒョイ
真姫「平い石で…っ」ギギギ…
真姫(また戻って反対側のトンネルに行く、ってのはなんか…)
真姫(…気味悪い雰囲気を感じるのよね、あっち側)
真姫「できれば行きたくない…」チラッ
真姫「…あれ、このフェンス」
真姫(ちょっと弱ってるわね…これなら)ガシガシ
真姫「…よいしょっと」ヒョイ
真姫「平い石で…っ」ギギギ…
587: :2015/12/30(水) 03:25:35.43 ID:
真姫「よし、広がった」
真姫(人1人くらいなら通れるわね…)スス…
真姫(線路の外側は…)キョロキョロ
真姫「草むら…それに山道」
真姫「あの山は、線路の向かいにある山とは別の山っぽいわね」
真姫(穂乃果はともかく、ことりがこの暗闇の中、山道に入っていけるとは考えにくい…)
真姫「…」チラッ
真姫(けど、得体の知れない草むらの中に隠れてるとはもっと考えにくい…)
真姫(人1人くらいなら通れるわね…)スス…
真姫(線路の外側は…)キョロキョロ
真姫「草むら…それに山道」
真姫「あの山は、線路の向かいにある山とは別の山っぽいわね」
真姫(穂乃果はともかく、ことりがこの暗闇の中、山道に入っていけるとは考えにくい…)
真姫「…」チラッ
真姫(けど、得体の知れない草むらの中に隠れてるとはもっと考えにくい…)
588: :2015/12/30(水) 03:26:12.02 ID:
真姫「よし、山道の方を探してみましょう」
真姫「…」ザッザッ
真姫(車1台分くらいなら通れそうね…)ザッザッ
真姫「…そういえば、穂乃果の言ってた車、あれは…」ザッザッ
真姫「この雰囲気の中、いきなり車が来るとは考えにくいけど…」
真姫「うーん…」ザッザッ
真姫(…にしても、さっきから独り言が多いわね、私)
真姫「…寂しいからかな」ボソッ
真姫「…」ザッザッ
真姫(車1台分くらいなら通れそうね…)ザッザッ
真姫「…そういえば、穂乃果の言ってた車、あれは…」ザッザッ
真姫「この雰囲気の中、いきなり車が来るとは考えにくいけど…」
真姫「うーん…」ザッザッ
真姫(…にしても、さっきから独り言が多いわね、私)
真姫「…寂しいからかな」ボソッ
589: :2015/12/30(水) 03:26:44.83 ID:
真姫「ん、あれは」
真姫(こんな山の中に脇道…)
真姫(何があるのかしら)チラッ
真姫「…祠?」
真姫「なんでこんなところに…」
真姫(随分古くさいわね…)
真姫(壊れてるし…)
真姫「……」
真姫(こんな山の中に脇道…)
真姫(何があるのかしら)チラッ
真姫「…祠?」
真姫「なんでこんなところに…」
真姫(随分古くさいわね…)
真姫(壊れてるし…)
真姫「……」
590: :2015/12/30(水) 03:27:16.12 ID:
真姫(神様とか、いるのかしら…)
真姫「………」
真姫「…」スッ
真姫(…普段、こんなことするタイプじゃないんだけどな)
真姫(穂乃果と、ことりを助けてあげてください…)ギュッ
キキィィィィィィィィィィィィイイイッッ!!!
「うわぁぁぁあ!?」
真姫「!?」ビクッ
真姫「………」
真姫「…」スッ
真姫(…普段、こんなことするタイプじゃないんだけどな)
真姫(穂乃果と、ことりを助けてあげてください…)ギュッ
キキィィィィィィィィィィィィイイイッッ!!!
「うわぁぁぁあ!?」
真姫「!?」ビクッ
591: :2015/12/30(水) 03:27:55.72 ID:
真姫(え、なに!?)
真姫「…!」ドクンドクン
真姫「車が急ブレーキした音…?」
真姫「………」
真姫「誰か来たの…!?」タタッ
真姫「…!」ドクンドクン
真姫「車が急ブレーキした音…?」
真姫「………」
真姫「誰か来たの…!?」タタッ
592: :2015/12/30(水) 03:28:55.39 ID:
「あいててて…」
「ここは…」キョロキョロ
真姫「これは…」ザッザッ
「え?あなたは…」
「……」ジロジロ
「ん、まてよ…?」ウ-ム
真姫「え」ビクッ
真姫(…車…女の人が乗ってる)
真姫(この人…人間…?)
真姫(ん?女の人?)
「ここは…」キョロキョロ
真姫「これは…」ザッザッ
「え?あなたは…」
「……」ジロジロ
「ん、まてよ…?」ウ-ム
真姫「え」ビクッ
真姫(…車…女の人が乗ってる)
真姫(この人…人間…?)
真姫(ん?女の人?)
593: :2015/12/30(水) 03:29:29.69 ID:
「ああああ!!なるほど!!!」
真姫「」ビクッ
「そういうことだったのね!!!」ガチャッ
真姫(車から降りてきた…)ビクッ
真姫(この人…)
「あなた、まきちゃ…」
「名前は?」
真姫「いや、今真姫ちゃんって言いかけたわよね…」
真姫「」ビクッ
「そういうことだったのね!!!」ガチャッ
真姫(車から降りてきた…)ビクッ
真姫(この人…)
「あなた、まきちゃ…」
「名前は?」
真姫「いや、今真姫ちゃんって言いかけたわよね…」
594: :2015/12/30(水) 03:30:09.75 ID:
「あはは、バレちゃったか」
真姫「あなたは…」
真姫(幽霊、には見えないわね…)
真姫(橙色の長い髪に、青い目…)ジロジロ
真姫(年齢は、20後半くらい…?)ジロジロ
「ん?」
真姫「あの、あなたは…?」
「私はねー」
「高坂穂乃果!」
真姫「あなたは…」
真姫(幽霊、には見えないわね…)
真姫(橙色の長い髪に、青い目…)ジロジロ
真姫(年齢は、20後半くらい…?)ジロジロ
「ん?」
真姫「あの、あなたは…?」
「私はねー」
「高坂穂乃果!」
595: :2015/12/30(水) 03:30:42.91 ID:
真姫「は…?」
高坂「はは、意味がわからないのも仕方ないよね…」
高坂「大丈夫、安心しなさい」
真姫「え…?」
高坂「私も、意味わかんない」ザッ
真姫「は…?」
高坂「……ごめん」
高坂「はは、意味がわからないのも仕方ないよね…」
高坂「大丈夫、安心しなさい」
真姫「え…?」
高坂「私も、意味わかんない」ザッ
真姫「は…?」
高坂「……ごめん」
596: :2015/12/30(水) 03:31:08.87 ID:
高坂「とりあえず、立って話すのもアレだし…」
高坂「車、乗って?」ガチャ
真姫「……」
真姫(悪い人には見えないけど…)
真姫(こう言って誘拐するつもりなのかしら…)
高坂「どうしたの?」
真姫(車…女の人…)
高坂「車、乗って?」ガチャ
真姫「……」
真姫(悪い人には見えないけど…)
真姫(こう言って誘拐するつもりなのかしら…)
高坂「どうしたの?」
真姫(車…女の人…)
597: :2015/12/30(水) 03:31:39.75 ID:
真姫「………」
~~~~~~
のぞみ:それで、たすかった、って?
穂乃果:ああ、なんかね
凛:?
穂乃果:親切な人が車で通りかかったから
穂乃果:乗せてくれたの
~~~~~~
真姫「………」
~~~~~~
真姫:いやいやいやいや
ことり:の、乗せてくれたって
海未:本当に大丈夫なのですか…?
穂乃果:真姫ちゃんもいるし
~~~~~~
真姫「………!!」
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)
~~~~~~
のぞみ:それで、たすかった、って?
穂乃果:ああ、なんかね
凛:?
穂乃果:親切な人が車で通りかかったから
穂乃果:乗せてくれたの
~~~~~~
真姫「………」
~~~~~~
真姫:いやいやいやいや
ことり:の、乗せてくれたって
海未:本当に大丈夫なのですか…?
穂乃果:真姫ちゃんもいるし
~~~~~~
真姫「………!!」
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)
598: :2015/12/30(水) 03:32:09.24 ID:
真姫「そういうこと!」
高坂「ん?」
真姫「あなた、人ね!」
高坂「いや、私は高坂穂乃果だけど…」
真姫「いやそういうことじゃなくて…」
高坂「とりあえず、車に乗ろ?」
真姫「そうね…失礼します」ガチャ
高坂「ん?」
真姫「あなた、人ね!」
高坂「いや、私は高坂穂乃果だけど…」
真姫「いやそういうことじゃなくて…」
高坂「とりあえず、車に乗ろ?」
真姫「そうね…失礼します」ガチャ
599: :2015/12/30(水) 03:32:40.63 ID:
真姫「えっと…あなたは、穂乃果?なんですか?」
高坂「あぁ、敬語は使わないで」
高坂「真姫ちゃんに敬語使われても困るよ」ハハハ
真姫「…わかったわよ」
真姫「で、あなたは穂乃果なの?」
高坂「うーん…そうだねー」
高坂「あぁ、敬語は使わないで」
高坂「真姫ちゃんに敬語使われても困るよ」ハハハ
真姫「…わかったわよ」
真姫「で、あなたは穂乃果なの?」
高坂「うーん…そうだねー」
600: :2015/12/30(水) 03:33:10.83 ID:
高坂「あなたたちが知ってる穂乃果がいるでしょ?」
真姫「…いま行方不明だけど」
高坂「その穂乃果の、10年後を想像してみて」
真姫「…?」
高坂「それが、私」
真姫「…」
真姫「…!?」
真姫「…いま行方不明だけど」
高坂「その穂乃果の、10年後を想像してみて」
真姫「…?」
高坂「それが、私」
真姫「…」
真姫「…!?」
601: :2015/12/30(水) 03:33:45.82 ID:
真姫「じゃあ、あなたは未来の穂乃果…!?」
高坂「そういうことになる…んだろうね」
高坂「私から見れば、あなたが若い頃の真姫ちゃんなんだけど」フフッ
真姫「な…何が起こってるの…?」
高坂「えっとね…」
高坂「とりあえず、今からこの山を回ってトンネルの入り口近くに向かうね」
高坂「行きながら私の知ってることを説明しよう」
真姫「…お願い」
高坂「そういうことになる…んだろうね」
高坂「私から見れば、あなたが若い頃の真姫ちゃんなんだけど」フフッ
真姫「な…何が起こってるの…?」
高坂「えっとね…」
高坂「とりあえず、今からこの山を回ってトンネルの入り口近くに向かうね」
高坂「行きながら私の知ってることを説明しよう」
真姫「…お願い」
603: :2015/12/30(水) 03:34:38.34 ID:
ガタンガタン…
高坂「…とりあえず、私の知ってるこの場所について説明するね?」
高坂「…と言っても、希ちゃんの受け売りなんだけど」
真姫「…うん」
真姫「この場所ってのは、きさらぎ駅について?」
高坂「うん、そういうこと」
高坂「ここは、存在自体が存在のお化けみたいなものなの」
高坂「この空間は、お化けの中ってこと」
真姫「おっ…お化け…?」
高坂「…とりあえず、私の知ってるこの場所について説明するね?」
高坂「…と言っても、希ちゃんの受け売りなんだけど」
真姫「…うん」
真姫「この場所ってのは、きさらぎ駅について?」
高坂「うん、そういうこと」
高坂「ここは、存在自体が存在のお化けみたいなものなの」
高坂「この空間は、お化けの中ってこと」
真姫「おっ…お化け…?」
604: :2015/12/30(水) 03:35:10.91 ID:
高坂「昔の人が封印したんだろうけど、あの壊れた祠を見る限り、まあ封印が解けちゃったんだろうね」
高坂「今は電車が走ってるところに、昔は何かがあったんでしょ…それか、何かのきっかけになるものに近いものが電車、なのか」
高坂「…って、希ちゃんは言ってたよ」
真姫「…?」
高坂「要するに、私は全然わからない」パ-
真姫「なんなのよ!!」ガタンッ
高坂「だって、わたし穂乃果だもん」
真姫「…」
高坂「ま、助かる方法はわかってるよ」
真姫「え、本当?」
高坂「今は電車が走ってるところに、昔は何かがあったんでしょ…それか、何かのきっかけになるものに近いものが電車、なのか」
高坂「…って、希ちゃんは言ってたよ」
真姫「…?」
高坂「要するに、私は全然わからない」パ-
真姫「なんなのよ!!」ガタンッ
高坂「だって、わたし穂乃果だもん」
真姫「…」
高坂「ま、助かる方法はわかってるよ」
真姫「え、本当?」
605: :2015/12/30(水) 03:35:51.72 ID:
高坂「今から、まずは穂乃果を助けに行く」
高坂「続けて海未ちゃんもね」
高坂「あ、あとわたしの正体は穂乃果には秘密ね」
真姫「どうして?」
真姫「貴方ならそういうの好きそうだけど」
高坂「面白くないじゃん?」
真姫「…わかったわ」フフッ
高坂「続けて海未ちゃんもね」
高坂「あ、あとわたしの正体は穂乃果には秘密ね」
真姫「どうして?」
真姫「貴方ならそういうの好きそうだけど」
高坂「面白くないじゃん?」
真姫「…わかったわ」フフッ
606: :2015/12/30(水) 03:36:24.59 ID:
ーーーーーー
海未「…………」
海未「…………」
海未「…ここは」
海未(トンネル、ですか)
海未(私は何を…)
海未「いづっ」ズキンッ
海未(あぁ…右足に木の破片が刺さってますね…)
海未(この辺、線路ボロボロじゃないですか)
海未「とにかく、戻らないと…」ヨロッ
海未「 ど こ に ? 」
海未「…………」
海未「…………」
海未「…ここは」
海未(トンネル、ですか)
海未(私は何を…)
海未「いづっ」ズキンッ
海未(あぁ…右足に木の破片が刺さってますね…)
海未(この辺、線路ボロボロじゃないですか)
海未「とにかく、戻らないと…」ヨロッ
海未「 ど こ に ? 」
607: :2015/12/30(水) 03:36:57.52 ID:
海未「ええと…」
海未(ここは本当にトンネル…?)キョロキョロ
海未(どっちから来たんですっけ…)
海未「トンネルの外には、何が…」
海未「というか、とんねるってなんでしたっけ」
海未(うぅ、まるでねおきのようにいしきがはっきりしません)
ピロリン…
海未(…おや、なにかおとが…)
海未「あっちのほう…」ヨタヨタ…
海未(ここは本当にトンネル…?)キョロキョロ
海未(どっちから来たんですっけ…)
海未「トンネルの外には、何が…」
海未「というか、とんねるってなんでしたっけ」
海未(うぅ、まるでねおきのようにいしきがはっきりしません)
ピロリン…
海未(…おや、なにかおとが…)
海未「あっちのほう…」ヨタヨタ…
608: :2015/12/30(水) 03:37:29.08 ID:
海未「あしもとがあぶないですね…」ヨタヨタ
ピロリンピロリン…
海未「おとがちかづいてきています…」
ピロリン…
海未「…」ピタッ
ピロリンピロリン…
海未(…どうしてわたしはおとのするほうへちかづいているのでしょうか)
ピロリンピロリン…
海未「おとがちかづいてきています…」
ピロリン…
海未「…」ピタッ
ピロリンピロリン…
海未(…どうしてわたしはおとのするほうへちかづいているのでしょうか)
609: :2015/12/30(水) 03:38:00.33 ID:
ピロリン…
海未(なんか…あるくのつかれるし…)
海未(もういいかな…)
海未「………」
穂乃果「海未ちゃん!」
海未「…?」チラッ
海未「あれは…!」ハッ
海未(ほのか…!そうだ!わたしはほのかを…)
海未(ほのかを…どうする?)
海未(なんか…あるくのつかれるし…)
海未(もういいかな…)
海未「………」
穂乃果「海未ちゃん!」
海未「…?」チラッ
海未「あれは…!」ハッ
海未(ほのか…!そうだ!わたしはほのかを…)
海未(ほのかを…どうする?)
610: :2015/12/30(水) 03:38:28.27 ID:
穂乃果「助けに来てくれたんだね!」ブンブン
海未「!」
海未(たすけるために…)
海未「………ぁ、ぁい……」
海未(…こえがうまくでません)
穂乃果「え…?」
海未(あぁ、ほのかがこわがっています)
穂乃果「……」アトズサリ
海未「!」
海未(たすけるために…)
海未「………ぁ、ぁい……」
海未(…こえがうまくでません)
穂乃果「え…?」
海未(あぁ、ほのかがこわがっています)
穂乃果「……」アトズサリ
611: :2015/12/30(水) 03:39:13.68 ID:
海未(ほのか、いかないで、ほのか…)ヨタヨタ
穂乃果「…!」チラッ
海未(ああああ!)
海未(ほのかがいってしまいます!)
海未「…の…ぁ…っ!」ダダッ
海未(ほの…かぁ…っ!)
穂乃果「…!」チラッ
海未(ああああ!)
海未(ほのかがいってしまいます!)
海未「…の…ぁ…っ!」ダダッ
海未(ほの…かぁ…っ!)
612: :2015/12/30(水) 03:39:45.84 ID:
海未「ぅあ!」ズテンッ
海未(せんろがあしに…)
穂乃果「ひっ」
穂乃果「…!」タタッ
海未(あぁ…ほのかがいってしまう…)
穂乃果「はぁっ、ぐっ、あぁ」ガシャン
海未(かべのむこうに…)
海未(せんろがあしに…)
穂乃果「ひっ」
穂乃果「…!」タタッ
海未(あぁ…ほのかがいってしまう…)
穂乃果「はぁっ、ぐっ、あぁ」ガシャン
海未(かべのむこうに…)
613: :2015/12/30(水) 03:40:16.90 ID:
穂乃果「…くぁ!」ダンッ
穂乃果「…!」タタタ…
海未「……」バタン…
海未(いってしまいました…)
海未(もう…なにをすればいいのか…)
海未(ほのかを…たすけるために…)
海未(ん………?)
海未(ほのかをたすける、たすけるためのわたしはなに…?)
海未(わたしはなんてなまえ…?)
穂乃果「…!」タタタ…
海未「……」バタン…
海未(いってしまいました…)
海未(もう…なにをすればいいのか…)
海未(ほのかを…たすけるために…)
海未(ん………?)
海未(ほのかをたすける、たすけるためのわたしはなに…?)
海未(わたしはなんてなまえ…?)
614: :2015/12/30(水) 03:40:58.82 ID:
海未(なまえというか…)
海未(わたしはなに…?)
海未(ほのかをたすけてなにするの…?)
海未(ほのかにたすかってほしい…)
海未(ほのかがほしい…?)
海未(ほしい、したあとなにほしい…?)
海未(ほしい、ほしい、ほしい…)
海未(…たべるのかな?)
海未(わたしはなに…?)
海未(ほのかをたすけてなにするの…?)
海未(ほのかにたすかってほしい…)
海未(ほのかがほしい…?)
海未(ほしい、したあとなにほしい…?)
海未(ほしい、ほしい、ほしい…)
海未(…たべるのかな?)
615: :2015/12/30(水) 03:41:25.81 ID:
海未(わたしが、ほのかを、たすける、たべる)
海未(なんで?)
海未(ほのかをたべるの、むり)
海未(ほのかいま、いないになった)
うみ(わたし、ほしいできない)
うみ(できない)
海未(なんで?)
海未(ほのかをたべるの、むり)
海未(ほのかいま、いないになった)
うみ(わたし、ほしいできない)
うみ(できない)
617: :2015/12/30(水) 03:41:59.48 ID:
うみ(できないと、なになるの?)
うみ(ない、できない)
うみ(しぬ?)
うみ(しぬ、くらい、やだ)
うみ(やだ、しぬいやだ、こわい)
うみ「ぅ…」
うみ「うぇぇぇぇん…」
うみ「ひっぐ、うぇっ、ひっぐ、えぇぇえん…!」
真姫「海未!園田海未!」
真姫「しっかりしなさい!!」
うみ(ない、できない)
うみ(しぬ?)
うみ(しぬ、くらい、やだ)
うみ(やだ、しぬいやだ、こわい)
うみ「ぅ…」
うみ「うぇぇぇぇん…」
うみ「ひっぐ、うぇっ、ひっぐ、えぇぇえん…!」
真姫「海未!園田海未!」
真姫「しっかりしなさい!!」
618: :2015/12/30(水) 03:42:35.36 ID:
ーーー
真姫「よいしょ…っと」ドサッ
真姫「まさか、本当にアレが海未だったなんてね…」
高坂「言ったでしょ?」
真姫「えぇ、本当だったわ」
真姫「海未は気を失ってるの…?」ガチャッ
高坂「…そうだね、そのうち気がつくよ」
真姫「だったら後部座席で寝かせておくのでいいのね」
高坂「うん、そうしといて」
真姫「にしても、大型の車なんか選んだのね、あなた」
高坂「…はは、まあね」
真姫「よいしょ…っと」ドサッ
真姫「まさか、本当にアレが海未だったなんてね…」
高坂「言ったでしょ?」
真姫「えぇ、本当だったわ」
真姫「海未は気を失ってるの…?」ガチャッ
高坂「…そうだね、そのうち気がつくよ」
真姫「だったら後部座席で寝かせておくのでいいのね」
高坂「うん、そうしといて」
真姫「にしても、大型の車なんか選んだのね、あなた」
高坂「…はは、まあね」
620: :2015/12/30(水) 03:43:23.03 ID:
穂乃果「あっ」
穂乃果「電池、切れちゃった…」
真姫「いいじゃない、私なんてスマホなくしたのよ」
穂乃果「…そうなんだ」
穂乃果「えっと…」チラッ
高坂「ん?」
真姫「何よ」
穂乃果「これは……」
穂乃果「…どういう状況?」
穂乃果「電池、切れちゃった…」
真姫「いいじゃない、私なんてスマホなくしたのよ」
穂乃果「…そうなんだ」
穂乃果「えっと…」チラッ
高坂「ん?」
真姫「何よ」
穂乃果「これは……」
穂乃果「…どういう状況?」
621: :2015/12/30(水) 03:44:03.72 ID:
高坂「そうだね…詳しい説明はあとでみんなで話してもらうとして、とりあえず」
高坂「今は、あなたを助けるためにみんながこの駅に迷い込んでる」
穂乃果「わたしを、たすけるため…」
高坂「そう。ここにいる真姫ちゃんも、海未ちゃんもね」
穂乃果「2人とも…」
穂乃果「ありがとう!」
真姫「べ、別にこれくらい大したことないわよ」クルクル
高坂「今は、あなたを助けるためにみんながこの駅に迷い込んでる」
穂乃果「わたしを、たすけるため…」
高坂「そう。ここにいる真姫ちゃんも、海未ちゃんもね」
穂乃果「2人とも…」
穂乃果「ありがとう!」
真姫「べ、別にこれくらい大したことないわよ」クルクル
622: :2015/12/30(水) 03:44:37.81 ID:
高坂「ふふっ」
高坂「…そして、これからえっと…」
真姫「…ことり?」
高坂「いや、その前に…」
高坂「そう!希ちゃんとにこちゃん!」
穂乃果「希ちゃんとにこちゃん?」
高坂「…そして、これからえっと…」
真姫「…ことり?」
高坂「いや、その前に…」
高坂「そう!希ちゃんとにこちゃん!」
穂乃果「希ちゃんとにこちゃん?」
623: :2015/12/30(水) 03:45:04.44 ID:
真姫「あの2人も出られなくなったの…?」
高坂「うん、今からあの2人を助けに行く」
穂乃果「みんな…」
真姫「…少しでも申し訳ないと思うなら、精一杯助けに行くことね」
真姫「誰も、いやいや穂乃果を助けに来た人なんていないけど」
穂乃果「…うん!」
高坂「うん、今からあの2人を助けに行く」
穂乃果「みんな…」
真姫「…少しでも申し訳ないと思うなら、精一杯助けに行くことね」
真姫「誰も、いやいや穂乃果を助けに来た人なんていないけど」
穂乃果「…うん!」
624: :2015/12/30(水) 03:45:32.27 ID:
高坂「…と、その前に」
真姫「?」
高坂「そろそろだと思うんだけど…」
高坂「あっ、ほら外見て」
穂乃果「外…?」
穂乃果「えっ」
真姫「…これは」
高坂「…霧っぽいね」
真姫「?」
高坂「そろそろだと思うんだけど…」
高坂「あっ、ほら外見て」
穂乃果「外…?」
穂乃果「えっ」
真姫「…これは」
高坂「…霧っぽいね」
625: :2015/12/30(水) 03:46:03.70 ID:
真姫「大丈夫なの?なんか怪しげだけど…」
高坂「うん、理屈とか理由はさっぱりだけど、このあとにカタカナの方のキサラギ駅に移動するの」
穂乃果「カタカナの方の、キサラギ駅…?」
高坂「…まあ、こことは少しだけ違う駅、ってことよ」
高坂「えっと、時間は…」
高坂「0時、38分」
高坂「うん、理屈とか理由はさっぱりだけど、このあとにカタカナの方のキサラギ駅に移動するの」
穂乃果「カタカナの方の、キサラギ駅…?」
高坂「…まあ、こことは少しだけ違う駅、ってことよ」
高坂「えっと、時間は…」
高坂「0時、38分」
626: :2015/12/30(水) 03:46:33.33 ID:
ーーー
穂乃果「あ、霧が晴れる」
真姫「…って」
真姫「景色が変わってる」
高坂「そりゃそうだよ、ここはさっきいた場所の数十年後の場所だもん」
高坂「…1時、47分」
穂乃果「えぇ!?」
穂乃果「タイムスリップしたってことですか!?」
高坂「まあ、そういうことだろうね」
真姫「もうなにが起こっても驚かない自信あるわ…」クルクル
穂乃果「あ、霧が晴れる」
真姫「…って」
真姫「景色が変わってる」
高坂「そりゃそうだよ、ここはさっきいた場所の数十年後の場所だもん」
高坂「…1時、47分」
穂乃果「えぇ!?」
穂乃果「タイムスリップしたってことですか!?」
高坂「まあ、そういうことだろうね」
真姫「もうなにが起こっても驚かない自信あるわ…」クルクル
627: :2015/12/30(水) 03:47:13.52 ID:
ガタンガタン…
穂乃果「…それにしてもお姉さん、ここに詳しいですね」
高坂「ふふ、お姉さんなんて、言ってくれるじゃない」
高坂「まあ、昔、同じ…ような、体験をしたからね」
穂乃果「えっ、そうなんですか」
高坂「うん、その時も助かってるから、今回も大丈夫だよ、任せて」
穂乃果「…それにしてもお姉さん、ここに詳しいですね」
高坂「ふふ、お姉さんなんて、言ってくれるじゃない」
高坂「まあ、昔、同じ…ような、体験をしたからね」
穂乃果「えっ、そうなんですか」
高坂「うん、その時も助かってるから、今回も大丈夫だよ、任せて」
628: :2015/12/30(水) 03:47:43.24 ID:
真姫「それにしても…」チラッ
海未「…」スヤスヤ…
真姫「海未の様子が、さっき明らかにおかしかったけど…」
真姫「あれは大丈夫なの?穂乃果」
ほのほの「「ん?」」
真姫「あっ」アセッ
真姫「いや…えっと、あんた」
高坂「ああ!」アセッ
高坂「うん!大丈夫だよ!」アセアセ
穂乃果「…?」
海未「…」スヤスヤ…
真姫「海未の様子が、さっき明らかにおかしかったけど…」
真姫「あれは大丈夫なの?穂乃果」
ほのほの「「ん?」」
真姫「あっ」アセッ
真姫「いや…えっと、あんた」
高坂「ああ!」アセッ
高坂「うん!大丈夫だよ!」アセアセ
穂乃果「…?」
629: :2015/12/30(水) 03:48:12.01 ID:
高坂「このお化けは、人の心…というか、記憶を食べちゃうのかな?」
真姫「記憶を…?」
真姫「興味深いわね…」
高坂「はは、今の真姫ちゃんもそう言ってる」
真姫「まあ、私だもの」
高坂「ふふっ、そうだね」
真姫「記憶を…?」
真姫「興味深いわね…」
高坂「はは、今の真姫ちゃんもそう言ってる」
真姫「まあ、私だもの」
高坂「ふふっ、そうだね」
630: :2015/12/30(水) 03:48:44.61 ID:
高坂「さっきのきさらぎ駅では、あのトンネルが胃、というか本体ってことみたい」
真姫「だから、さっき海未は大変なことになってたのね」
高坂「あ、今いるのはカタカナのキサラギ駅で、さっきまでいたのは、ひらがなのきさらぎ駅」
穂乃果「???」プシュ-
真姫「ほ…穂乃果…」
穂乃果「こんがらがるよぅ…」
真姫「だから、さっき海未は大変なことになってたのね」
高坂「あ、今いるのはカタカナのキサラギ駅で、さっきまでいたのは、ひらがなのきさらぎ駅」
穂乃果「???」プシュ-
真姫「ほ…穂乃果…」
穂乃果「こんがらがるよぅ…」
631: :2015/12/30(水) 03:49:21.47 ID:
高坂「寝たら、記憶の整理がなんとかで人間の脳が勝手に補修してくれる…って真姫ちゃんに昔聞いたよ」
穂乃果「え、昔?」
真姫「ちょっ」アセッ
高坂「…あ」
高坂「ってことかもね、って真姫ちゃんとさっき話したんだよね!」アセアセ
真姫「そっ、そうね!」アセアセ
穂乃果「…?」
穂乃果「え、昔?」
真姫「ちょっ」アセッ
高坂「…あ」
高坂「ってことかもね、って真姫ちゃんとさっき話したんだよね!」アセアセ
真姫「そっ、そうね!」アセアセ
穂乃果「…?」
642: :2015/12/30(水) 03:53:21.08 ID:
高坂「着くまでにもうちょっとかかるから、キサラギ駅の説明をしておこうか」
真姫「お願い、助かるわ」
穂乃果「キサラギ駅…?カタカナの?」
高坂「そ、カタカナの方」
高坂「たぶん、ここはひらがなのきさらぎ駅から数十年経った…」
高坂「海未ちゃんの記憶を食べて、成長したキサラギ駅」
真姫「お願い、助かるわ」
穂乃果「キサラギ駅…?カタカナの?」
高坂「そ、カタカナの方」
高坂「たぶん、ここはひらがなのきさらぎ駅から数十年経った…」
高坂「海未ちゃんの記憶を食べて、成長したキサラギ駅」
645: :2015/12/30(水) 03:53:55.98 ID:
高坂「線路の上と駅、ほぼ全てがお化けの胃、もとい本体って考えていいと思うよ」
高坂「あ、駄洒落になってるね」ハハハ
穂乃果「…」
真姫「…」
高坂「…」シュン
高坂「あ、駄洒落になってるね」ハハハ
穂乃果「…」
真姫「…」
高坂「…」シュン
650: :2015/12/30(水) 03:56:48.38 ID:
高坂「…要するに、トンネルの中にいた気体のヤツが、ここまできている、と考えてもらったらいいよ」
高坂「…まあ、この車の中は大丈夫」
高坂「空調つけてるからね」
真姫「お化けは気体なの?」
高坂「どうだろ…私もエアコンかければ大丈夫、ってことを知ってるだけだから」
真姫「…あぁ、そういうことね」
穂乃果「???」
高坂「…まあ、この車の中は大丈夫」
高坂「空調つけてるからね」
真姫「お化けは気体なの?」
高坂「どうだろ…私もエアコンかければ大丈夫、ってことを知ってるだけだから」
真姫「…あぁ、そういうことね」
穂乃果「???」
651: :2015/12/30(水) 03:57:22.03 ID:
高坂「これから、倒れた希ちゃんとにこちゃんを助ける」
穂乃果「2人は、どこにいるの?」
高坂「えっとね、線路から少し離れた、祠のところにいたはず」
真姫「さっき私がいたところ?」
高坂「そうそう、あそこにね」
穂乃果「2人は、どこにいるの?」
高坂「えっとね、線路から少し離れた、祠のところにいたはず」
真姫「さっき私がいたところ?」
高坂「そうそう、あそこにね」
652: :2015/12/30(水) 03:57:50.04 ID:
高坂「あっそうだ」
高坂「説明しなきゃね」
真姫「今度は何を?」
高坂「どうやらこのお化けの中では、穂乃果、真姫ちゃん、にこちゃんは強いみたいなの」
穂乃果「私たちは…強い?」
高坂「穂乃果、真姫ちゃん、にこちゃんは『自分』という意識が強いの、他のメンバーに比べてね」
高坂「説明しなきゃね」
真姫「今度は何を?」
高坂「どうやらこのお化けの中では、穂乃果、真姫ちゃん、にこちゃんは強いみたいなの」
穂乃果「私たちは…強い?」
高坂「穂乃果、真姫ちゃん、にこちゃんは『自分』という意識が強いの、他のメンバーに比べてね」
653: :2015/12/30(水) 03:58:19.36 ID:
高坂「他のメンバーは他の人の影響を受けることも多いけど、この3人は自我がはっきりしてる」
真姫「だから記憶、というか意識を持っていかれにくい…ってことね」
高坂「そういうこと」
高坂「心のスキマに入って来にくいんだね」
穂乃果「心のスキマに…」
真姫「だから記憶、というか意識を持っていかれにくい…ってことね」
高坂「そういうこと」
高坂「心のスキマに入って来にくいんだね」
穂乃果「心のスキマに…」
654: :2015/12/30(水) 03:58:47.88 ID:
穂乃果「そういえば、私がさっき自分の名前が不安になったのって」
高坂「あぁ、そうだね」
高坂「あなたは、割と持ちこたえられた方だけど、少しだけ食べられちゃったみたい」
真姫「寝れば治るのよね?」
高坂「うん!」
穂乃果「よかったぁ…」ホッ
高坂「事実、私もこうしてピンピンしてるわけだし!」
穂乃果「…ん?」
真姫「ちょっ」
高坂「あぁ、そうだね」
高坂「あなたは、割と持ちこたえられた方だけど、少しだけ食べられちゃったみたい」
真姫「寝れば治るのよね?」
高坂「うん!」
穂乃果「よかったぁ…」ホッ
高坂「事実、私もこうしてピンピンしてるわけだし!」
穂乃果「…ん?」
真姫「ちょっ」
655: :2015/12/30(水) 03:59:13.61 ID:
高坂「…そういえば、希ちゃんも他の人に比べたら、強かった気がする」
真姫「希も?」
高坂「うん、希ちゃんは自我が強いってよりは、いつもの…」
ほのほの「「スピリチュアルパワー」」
ほのほの「「………」」
ほのほの「「かな?」」」
真姫「息ピッタリね…」
ほのほの「「えへへ」」
真姫「希も?」
高坂「うん、希ちゃんは自我が強いってよりは、いつもの…」
ほのほの「「スピリチュアルパワー」」
ほのほの「「………」」
ほのほの「「かな?」」」
真姫「息ピッタリね…」
ほのほの「「えへへ」」
657: :2015/12/30(水) 04:00:04.17 ID:
高坂「…お、そろそろ着くわよ」
真姫「どこらへんにいるの?」
高坂「たしか、祠の近くに木が倒れてるから…」
高坂「その辺りにいるはず」
高坂「にこちゃんの声が聞こえてくるはずだよ」
穂乃果「わかりました」
真姫「どこらへんにいるの?」
高坂「たしか、祠の近くに木が倒れてるから…」
高坂「その辺りにいるはず」
高坂「にこちゃんの声が聞こえてくるはずだよ」
穂乃果「わかりました」
658: :2015/12/30(水) 04:00:41.51 ID:
ガチャ
穂乃果「この辺りにいるの?」
真姫「さっきと景色が随分と違うけど…」キョロキョロ
高坂「あれ?そうだっけ?」
高坂「というか、車がこれ以上進めない…」
真姫「草木が伸びてるのね…」
穂乃果「歩きならいけそうだね」
穂乃果「2人で行ってみよ!」ザッザッ
真姫「そうね」
真姫「ごめん、ここでちょっと待ってて」ザッザッ
高坂「りょーうかい」
穂乃果「この辺りにいるの?」
真姫「さっきと景色が随分と違うけど…」キョロキョロ
高坂「あれ?そうだっけ?」
高坂「というか、車がこれ以上進めない…」
真姫「草木が伸びてるのね…」
穂乃果「歩きならいけそうだね」
穂乃果「2人で行ってみよ!」ザッザッ
真姫「そうね」
真姫「ごめん、ここでちょっと待ってて」ザッザッ
高坂「りょーうかい」
659: :2015/12/30(水) 04:01:12.37 ID:
穂乃果「うーん、歩きにくいね…」ザッザッ
真姫「まあ、山道だし…」ザッザッ
穂乃果「あれ?月が出てる?」ザッ
真姫「いや、あの雲の向こうに少し明るいのが見えるから…」ザッ
穂乃果「え?月はあっちだよ?」
真姫「なにいってるの、こっちに…」
真姫「あれ、おかしいわね」
「……!」
「…~~~…!」
真姫「!!」
穂乃果「真姫ちゃん!いま!」
真姫「えぇ、声が聞こえたわね…!」
穂乃果「こっちの方!」ザッザッ
「~~!~~~~~!!」
穂乃果「にこちゃんの声!!」
真姫「まあ、山道だし…」ザッザッ
穂乃果「あれ?月が出てる?」ザッ
真姫「いや、あの雲の向こうに少し明るいのが見えるから…」ザッ
穂乃果「え?月はあっちだよ?」
真姫「なにいってるの、こっちに…」
真姫「あれ、おかしいわね」
「……!」
「…~~~…!」
真姫「!!」
穂乃果「真姫ちゃん!いま!」
真姫「えぇ、声が聞こえたわね…!」
穂乃果「こっちの方!」ザッザッ
「~~!~~~~~!!」
穂乃果「にこちゃんの声!!」
660: :2015/12/30(水) 04:01:54.19 ID:
にこ「東條希っ!しっかりしなさい!」
ザッ…ザッ…
にこ「こっ…ここはっ」ガシッ
にこ「…ここはトンネルと違って大丈夫じゃなかったの!?」
ザッ…ザッ…
にこ「…っ、希っ…!」フルフル
、
ザザッ…
穂乃果「はぁっ、はぁっ」ザザッ
真姫「はぁっ、はぁっ…!」ザザッ
にこ「……!」
にこ「あ、あんた達…!」
穂乃果「トンネルの中にいた奴がここまできてる!」
真姫「車まで運ぶわよ…!」ガシッ
ザッ…ザッ…
にこ「こっ…ここはっ」ガシッ
にこ「…ここはトンネルと違って大丈夫じゃなかったの!?」
ザッ…ザッ…
にこ「…っ、希っ…!」フルフル
、
ザザッ…
穂乃果「はぁっ、はぁっ」ザザッ
真姫「はぁっ、はぁっ…!」ザザッ
にこ「……!」
にこ「あ、あんた達…!」
穂乃果「トンネルの中にいた奴がここまできてる!」
真姫「車まで運ぶわよ…!」ガシッ
661: :2015/12/30(水) 04:02:52.02 ID:
………
……………
……………………
ーーーーー
にこ「この人…」ガチャ
真姫「大丈夫よ、絶対に信用できる人だから」
真姫「ほら、乗って乗って」
高坂「まっかせなさい!」フンス
にこ「…わかったわ」
高坂「…希ちゃんは、そこで寝かせておいてあげて」
にこ「大丈夫なの?」
真姫「大丈夫よ、すぐに治る」
……………
……………………
ーーーーー
にこ「この人…」ガチャ
真姫「大丈夫よ、絶対に信用できる人だから」
真姫「ほら、乗って乗って」
高坂「まっかせなさい!」フンス
にこ「…わかったわ」
高坂「…希ちゃんは、そこで寝かせておいてあげて」
にこ「大丈夫なの?」
真姫「大丈夫よ、すぐに治る」
662: :2015/12/30(水) 04:03:37.78 ID:
穂乃果「真姫ちゃーん、こっちにお守り落ちてるけど…」ヒョイ
穂乃果「なにこれ?」
真姫「なんのこと?」トテトテ
高坂「…あ!!」
にこ「なに?…ってこれ」
にこ「霧…?」
高坂「しまった!!」
高坂「2人とも!」
穂乃果「え?」
穂乃果「…!」
真姫「……!!」
穂乃果「なにこれ?」
真姫「なんのこと?」トテトテ
高坂「…あ!!」
にこ「なに?…ってこれ」
にこ「霧…?」
高坂「しまった!!」
高坂「2人とも!」
穂乃果「え?」
穂乃果「…!」
真姫「……!!」
663: :2015/12/30(水) 04:04:15.25 ID:
真姫「車が薄くなってる…!?」
にこ「どういうこと!?」
穂乃果「車に触れない!!」スカッスカッ
高坂「落ち着いて聞いて、2人とも!」
穂乃果「…はい!」
高坂「にこちゃんへの説明は私からしておく!」
真姫「…まかせるわ」
高坂「私たちは今からもう1つ未来の駅に飛ぶ!」
高坂「あなたは飴を持ってない!だからこのままじゃ戻れない!」
高坂「キサラギ駅に、かいs」スウゥゥゥゥ…
スウゥ…
真姫「…消えたわね」
穂乃果「………」
穂乃果「いこう、キサラギ駅に」
真姫「…えぇ」
にこ「どういうこと!?」
穂乃果「車に触れない!!」スカッスカッ
高坂「落ち着いて聞いて、2人とも!」
穂乃果「…はい!」
高坂「にこちゃんへの説明は私からしておく!」
真姫「…まかせるわ」
高坂「私たちは今からもう1つ未来の駅に飛ぶ!」
高坂「あなたは飴を持ってない!だからこのままじゃ戻れない!」
高坂「キサラギ駅に、かいs」スウゥゥゥゥ…
スウゥ…
真姫「…消えたわね」
穂乃果「………」
穂乃果「いこう、キサラギ駅に」
真姫「…えぇ」
664: :2015/12/30(水) 04:05:04.91 ID:
ーーーーー
真姫「フェンスの隙間…あった」ガシャン
穂乃果「ここは…?」キョロキョロ
真姫「トンネルの反対側の線路よ、ここから駅に戻る」
真姫「ほら、通れる?」グイ
穂乃果「うん、なんとか…よっと」ガシャン
真姫「月明かりはほとんどないけど…」
穂乃果「大丈夫、慣れてきた!走ろう!」ザッ
真姫「…もちろん」ザザッ
真姫「フェンスの隙間…あった」ガシャン
穂乃果「ここは…?」キョロキョロ
真姫「トンネルの反対側の線路よ、ここから駅に戻る」
真姫「ほら、通れる?」グイ
穂乃果「うん、なんとか…よっと」ガシャン
真姫「月明かりはほとんどないけど…」
穂乃果「大丈夫、慣れてきた!走ろう!」ザッ
真姫「…もちろん」ザザッ
665: :2015/12/30(水) 04:05:33.56 ID:
ーーーーー
穂乃果「見えてきた!」ザッザッ
真姫「誰か倒れてる…」ザッザッ
真姫「…ことり!」
穂乃果「ことりちゃん!?」ヨジッ
穂乃果「しっかり!!」ユサユサ
ことり「…」
真姫「…だめね、気を失ってる」
穂乃果「見えてきた!」ザッザッ
真姫「誰か倒れてる…」ザッザッ
真姫「…ことり!」
穂乃果「ことりちゃん!?」ヨジッ
穂乃果「しっかり!!」ユサユサ
ことり「…」
真姫「…だめね、気を失ってる」
666: :2015/12/30(水) 04:06:07.86 ID:
穂乃果「…どうしよう」オロオロ
真姫「ほの…あの人が、改札、って言いかけてたでしょ」
穂乃果「…そういえば」
真姫「ことりを連れて、改札を抜け…」ピタッ
真姫「…なによ、あれ」
穂乃果「…あれは」
真姫「ほの…あの人が、改札、って言いかけてたでしょ」
穂乃果「…そういえば」
真姫「ことりを連れて、改札を抜け…」ピタッ
真姫「…なによ、あれ」
穂乃果「…あれは」
667: :2015/12/30(水) 04:06:51.40 ID:
穂乃果「改札の向こう側が、真っ暗…」
真姫「何なの、あれ…」
真姫「さっきまで、塞がってたところが…」
穂乃果「来た時は、向こう側は草むらだったのに…」
真姫「何か、あるのかしら…向こう側に」
穂乃果「……」
穂乃果「…行くしかないね」
真姫「何なの、あれ…」
真姫「さっきまで、塞がってたところが…」
穂乃果「来た時は、向こう側は草むらだったのに…」
真姫「何か、あるのかしら…向こう側に」
穂乃果「……」
穂乃果「…行くしかないね」
668: :2015/12/30(水) 04:07:26.52 ID:
真姫「でも…もし戻ってこれなかったら!」
穂乃果「…だって、ここにいてもどうにもならない」
真姫「……」フルフル
穂乃果「……」
真姫「……」ブルブル
穂乃果「…だって、ここにいてもどうにもならない」
真姫「……」フルフル
穂乃果「……」
真姫「……」ブルブル
669: :2015/12/30(水) 04:07:59.28 ID:
穂乃果「……」フルフル
穂乃果「私も…もちろん怖いけど…」ブルブル
真姫「……」ブルブル
穂乃果「いまの私たちは、ことりちゃんを助けないといけない!」
穂乃果「怖がってちゃここで3人とも…!」
真姫「………!」
穂乃果「私も…もちろん怖いけど…」ブルブル
真姫「……」ブルブル
穂乃果「いまの私たちは、ことりちゃんを助けないといけない!」
穂乃果「怖がってちゃここで3人とも…!」
真姫「………!」
670: :2015/12/30(水) 04:08:24.72 ID:
真姫「…そうね」
真姫「この気持ち悪い空気のせいで、ちょっと弱気になってたわ」
穂乃果「真姫ちゃん…!」
真姫「さ、こっちの肩は私が支えるから、反対側お願い」
穂乃果「うん…!」グイッ
真姫「この気持ち悪い空気のせいで、ちょっと弱気になってたわ」
穂乃果「真姫ちゃん…!」
真姫「さ、こっちの肩は私が支えるから、反対側お願い」
穂乃果「うん…!」グイッ
671: :2015/12/30(水) 04:09:16.94 ID:
真姫「よし…あとはあの改札を越えるだけ…」
穂乃果「…せーの、でいくよ」ギュッ
真姫「…えぇ」ギュッ
穂乃果「……」
真姫「……」
穂乃果「………」
穂乃果「…せーの、でいくよ」ギュッ
真姫「…えぇ」ギュッ
穂乃果「……」
真姫「……」
穂乃果「………」
672: :2015/12/30(水) 04:09:41.68 ID:
真姫「よし…あとはあの改札を越えるだけ…」
穂乃果「…せーの、でいくよ」ギュッ
真姫「…えぇ」ギュッ
穂乃果「……」
真姫「……」
穂乃果「………」
穂乃果「…せーの、でいくよ」ギュッ
真姫「…えぇ」ギュッ
穂乃果「……」
真姫「……」
穂乃果「………」
673: :2015/12/30(水) 04:10:45.72 ID:
穂乃果「…真姫ちゃん、怖い?」
真姫「…えぇ、もちろん」
穂乃果「そっか」
穂乃果「…私も」
真姫「…大丈夫よ、この真姫ちゃんがついてるわ」ギュ
穂乃果「…そうだね」フフッ
穂乃果「真姫ちゃんにも、この穂乃果がついてるからね」ギュ
真姫「…えぇ」フフッ
穂乃果「いくよ…」
穂乃果「せーのっ」スッ
………
………………
………………………
真姫「…えぇ、もちろん」
穂乃果「そっか」
穂乃果「…私も」
真姫「…大丈夫よ、この真姫ちゃんがついてるわ」ギュ
穂乃果「…そうだね」フフッ
穂乃果「真姫ちゃんにも、この穂乃果がついてるからね」ギュ
真姫「…えぇ」フフッ
穂乃果「いくよ…」
穂乃果「せーのっ」スッ
………
………………
………………………
674: :2015/12/30(水) 04:13:18.13 ID:
ーーーーー
穂乃果「……」
ことり「…」
真姫「……」
穂乃果「…ここは」
真姫「…ボロボロね」
真姫「駅なのは間違いないみたい」
穂乃果「何年後なのかな」キョロキョロ
穂乃果(…あの看板!)
真姫「わからない…」ギュ
穂乃果(看板の、文字が書き変わってる…!)
真姫「…というかここ、本当に」
穂乃果「……」
ことり「…」
真姫「……」
穂乃果「…ここは」
真姫「…ボロボロね」
真姫「駅なのは間違いないみたい」
穂乃果「何年後なのかな」キョロキョロ
穂乃果(…あの看板!)
真姫「わからない…」ギュ
穂乃果(看板の、文字が書き変わってる…!)
真姫「…というかここ、本当に」
675: :2015/12/30(水) 04:14:14.50 ID:
真姫「きさらぎ駅…?」
穂乃果「いや、鬼駅…」
真姫「きさらぎ駅…?」
穂乃果「いや、鬼駅…」
676: :2015/12/30(水) 04:14:40.42 ID:
真姫「きさらぎ駅…?」
穂乃果「いや、鬼駅…」
真姫「きさらぎ駅…?」
穂乃果「いや、鬼駅…」
679: :2015/12/30(水) 04:16:45.24 ID:
如月駅編 解
おしまい
鬼駅編 終 に続く
おしまい
鬼駅編 終 に続く
691: :2015/12/30(水) 04:49:59.30 ID:
おもしろい!
最後までがんば!
最後までがんば!
692: :2015/12/30(水) 05:03:04.24 ID:
ところどころ笑えるシーンがあるのが良いな
ほっとする
ほっとする
778: :2015/12/31(木) 01:07:59.60 ID:
鬼駅編 終
779: :2015/12/31(木) 01:08:43.44 ID:
穂乃果「…おに駅」
真姫「………」
真姫「そうね、確かにあの染みは…」
『鬼駅』
真姫「そう書いてあるわね…」
穂乃果「どういうこと…?」
穂乃果「ここは、きさらぎ駅じゃない…?」
真姫「…いや」
真姫「………」
真姫「そうね、確かにあの染みは…」
『鬼駅』
真姫「そう書いてあるわね…」
穂乃果「どういうこと…?」
穂乃果「ここは、きさらぎ駅じゃない…?」
真姫「…いや」
780: :2015/12/31(木) 01:09:11.73 ID:
真姫「とりあえず、ことりを寝かせましょう」
穂乃果「そうだね」
穂乃果「…よっ」トスン
真姫「よいしょ…っと」
真姫「よかった、ベンチがあって」
ことり「…」
穂乃果「そうだね」
穂乃果「…よっ」トスン
真姫「よいしょ…っと」
真姫「よかった、ベンチがあって」
ことり「…」
782: :2015/12/31(木) 01:09:42.67 ID:
「…」
真姫「…?」クルッ
真姫(今、だれか…)
穂乃果「どうかした?真姫ちゃん」
真姫「いや、何でもないわ」
真姫「…ことり、目を覚まして」ペチペチ
真姫「…」
穂乃果「ことりちゃん…」
真姫「…これは」
真姫(マズイわね…)
真姫「…?」クルッ
真姫(今、だれか…)
穂乃果「どうかした?真姫ちゃん」
真姫「いや、何でもないわ」
真姫「…ことり、目を覚まして」ペチペチ
真姫「…」
穂乃果「ことりちゃん…」
真姫「…これは」
真姫(マズイわね…)
783: :2015/12/31(木) 01:10:18.08 ID:
穂乃果「…あれ、このベンチ」
穂乃果「…」サワッ
穂乃果「………血?」
真姫「…これは」
真姫「だいぶ古い染みね」
真姫(…ことりはこれに怯えていたのかしら)
ことり「…」
真姫(たしかに、この状況で1人でこれを見れば、パニックにもなるわよね…)
真姫(助けが来るかどうかもわからない…)
真姫(怖かったわよね、ことり)
穂乃果「…」サワッ
穂乃果「………血?」
真姫「…これは」
真姫「だいぶ古い染みね」
真姫(…ことりはこれに怯えていたのかしら)
ことり「…」
真姫(たしかに、この状況で1人でこれを見れば、パニックにもなるわよね…)
真姫(助けが来るかどうかもわからない…)
真姫(怖かったわよね、ことり)
784: :2015/12/31(木) 01:10:51.11 ID:
穂乃果「時刻表、ベンチ、それに…」チラッ
真姫「…改札」
穂乃果「向こう側は、草むらに戻ってるね…」
真姫「駅の構造的には、間違いなくキサラギ駅ね」
穂乃果「そっか…」
真姫「えぇ、まあこの状況でキサラギ駅以外に移動しても逆に怖いけどね」フフッ
穂乃果「…そうだね」フフッ
真姫「…」
穂乃果「…」
真姫「…改札」
穂乃果「向こう側は、草むらに戻ってるね…」
真姫「駅の構造的には、間違いなくキサラギ駅ね」
穂乃果「そっか…」
真姫「えぇ、まあこの状況でキサラギ駅以外に移動しても逆に怖いけどね」フフッ
穂乃果「…そうだね」フフッ
真姫「…」
穂乃果「…」
785: :2015/12/31(木) 01:11:31.33 ID:
「…」
真姫「…?」
穂乃果「…あれ、ねえねえ真姫ちゃん」クイッ
真姫「!」
真姫「なに、どうしたの」
穂乃果「これが血に見える、というか…」
穂乃果「…」キョロキョロ
真姫「…?」
穂乃果「…なんか、周りが赤くない?」キョロキョロ
真姫「…言われてみれば」
真姫「…?」
穂乃果「…あれ、ねえねえ真姫ちゃん」クイッ
真姫「!」
真姫「なに、どうしたの」
穂乃果「これが血に見える、というか…」
穂乃果「…」キョロキョロ
真姫「…?」
穂乃果「…なんか、周りが赤くない?」キョロキョロ
真姫「…言われてみれば」
786: :2015/12/31(木) 01:12:13.56 ID:
穂乃果「ほんの少しだけ…」
穂乃果「なんか気味悪いよ…」ギュ
真姫「…そうね」ギュ
真姫「全体が赤く色づくとは思えないし…」
真姫(どうして…?)
真姫(赤くないものが無条件で赤く見える、ってのは…)フ-ム…
穂乃果「なんか気味悪いよ…」ギュ
真姫「…そうね」ギュ
真姫「全体が赤く色づくとは思えないし…」
真姫(どうして…?)
真姫(赤くないものが無条件で赤く見える、ってのは…)フ-ム…
787: :2015/12/31(木) 01:12:43.67 ID:
真姫「…とりあえず、ことりが目覚めるまでこれからのことを話しましょう」
穂乃果「…そうだね」
真姫「…よし」
真姫「私たちが今いるのは、おそらく海未を食べたきさらぎ駅がキサラギ駅に成長したように…」
穂乃果「キサラギ駅が、ことりちゃんを食べて成長した鬼駅?」
真姫「そういうことでしょうね…」
真姫「それにしては時間の経ち方がおかしい気もするけど…」
穂乃果「…そうだね」
真姫「…よし」
真姫「私たちが今いるのは、おそらく海未を食べたきさらぎ駅がキサラギ駅に成長したように…」
穂乃果「キサラギ駅が、ことりちゃんを食べて成長した鬼駅?」
真姫「そういうことでしょうね…」
真姫「それにしては時間の経ち方がおかしい気もするけど…」
788: :2015/12/31(木) 01:13:14.35 ID:
真姫「あの人の話から察するに、ヤツの本体、というか胃?」
真姫「…は、ここまで広がっているはず」
穂乃果「ひっ…」
穂乃果「…じゃあ、私たちは今まさにお化けに食べられてる、ってこと…?」
真姫「…どうなんでしょ」
真姫「どちらかと言うと、食べられようとしている…と言った方が、正しいと思う
真姫「…は、ここまで広がっているはず」
穂乃果「ひっ…」
穂乃果「…じゃあ、私たちは今まさにお化けに食べられてる、ってこと…?」
真姫「…どうなんでしょ」
真姫「どちらかと言うと、食べられようとしている…と言った方が、正しいと思う
789: :2015/12/31(木) 01:13:39.51 ID:
穂乃果「まだ、食べられてはないってこと…?」
真姫「…そう、だと思うんだけどね」
穂乃果「だったら…ことりちゃんは」
ことり「…」
真姫「…まずいでしょうね」
真姫「気絶している間、どうなるのかは全くわからないけど…」
真姫「…そう、だと思うんだけどね」
穂乃果「だったら…ことりちゃんは」
ことり「…」
真姫「…まずいでしょうね」
真姫「気絶している間、どうなるのかは全くわからないけど…」
790: :2015/12/31(木) 01:14:10.81 ID:
穂乃果「気絶することと寝るのでは、何か違いがあるの?」
真姫「だいぶ違うわ」
真姫「寝る、というのは、そうね…」
真姫「自分で考えて、意識を失うことね」
真姫「布団に入ったり、授業中にウトウトしたりするのが睡眠」
穂乃果「…なるへそ」
真姫「だいぶ違うわ」
真姫「寝る、というのは、そうね…」
真姫「自分で考えて、意識を失うことね」
真姫「布団に入ったり、授業中にウトウトしたりするのが睡眠」
穂乃果「…なるへそ」
792: :2015/12/31(木) 01:15:20.07 ID:
真姫「気絶、というのは、今のことりが恐らくそうね」
穂乃果「ことりちゃん、気絶してるの!?」
真姫「刺激を与えても目を覚まさないからね」
真姫「気絶、ってのは、脳の循環不全や極度の精神的なストレスなどによって引き起こされるの」
穂乃果「じゅっ…」
穂乃果「ん…?」
真姫「……ごめん、強いストレスね」
穂乃果「ああ、なるほど…」
穂乃果「ことりちゃん、気絶してるの!?」
真姫「刺激を与えても目を覚まさないからね」
真姫「気絶、ってのは、脳の循環不全や極度の精神的なストレスなどによって引き起こされるの」
穂乃果「じゅっ…」
穂乃果「ん…?」
真姫「……ごめん、強いストレスね」
穂乃果「ああ、なるほど…」
793: :2015/12/31(木) 01:16:03.38 ID:
真姫「気絶ってのは、強制的に意識を失ってるわけだわからこっちから刺激を与えても目を覚ましにくいの」
穂乃果「こう揺らしたり?」ユサユサ
真姫「やめときなさい、たぶん無意味よ」
穂乃果「あっ、ごめん…」サッ
真姫「ゆっくり眠りにつくことで、お化けに食べられた記憶を修復できるんだと思う」
真姫「だから、今のことりは危険な状態だと思う…」
穂乃果「そんな、ことりちゃん…」ギュッ
穂乃果「こう揺らしたり?」ユサユサ
真姫「やめときなさい、たぶん無意味よ」
穂乃果「あっ、ごめん…」サッ
真姫「ゆっくり眠りにつくことで、お化けに食べられた記憶を修復できるんだと思う」
真姫「だから、今のことりは危険な状態だと思う…」
穂乃果「そんな、ことりちゃん…」ギュッ
794: :2015/12/31(木) 01:16:32.04 ID:
真姫「早く、病院かどこかに連れて行かないと…」
穂乃果「うん…早く元の場所に戻らないと」
穂乃果「…」
ことり「…」
穂乃果「でも、どうやって…」
真姫「…」
「…」
穂乃果「…?」チラッ
穂乃果「うん…早く元の場所に戻らないと」
穂乃果「…」
ことり「…」
穂乃果「でも、どうやって…」
真姫「…」
「…」
穂乃果「…?」チラッ
795: :2015/12/31(木) 01:17:07.16 ID:
真姫(…考えて…考えるのよ西木野真姫…!)
真姫「…」
真姫(あの人は、未来の駅に飛ぶ、と言っていた)
真姫(私たちが今いるのも、この荒れ具合からして恐らく未来の駅…)
真姫(この空間にあの人が来るとしたら、どこに来る…?)
真姫「…」
真姫(あの人は、未来の駅に飛ぶ、と言っていた)
真姫(私たちが今いるのも、この荒れ具合からして恐らく未来の駅…)
真姫(この空間にあの人が来るとしたら、どこに来る…?)
796: :2015/12/31(木) 01:17:45.26 ID:
真姫(私がはじめにフェンスを壊した場所…)
真姫(あの外に、車の通れる道路が…)
真姫(…だめ、山道があそこまで行けないような道になってるんだった)
真姫(…駅の周りは、草むらになってるからたぶん車は入れない…)
真姫(だとしたら、他に車が来れる場所は…)
真姫(…トンネルの近く!)
真姫(そう!穂乃果を拾ったあそこなら、いまでも車が来れる可能性がある…!)
真姫(あの外に、車の通れる道路が…)
真姫(…だめ、山道があそこまで行けないような道になってるんだった)
真姫(…駅の周りは、草むらになってるからたぶん車は入れない…)
真姫(だとしたら、他に車が来れる場所は…)
真姫(…トンネルの近く!)
真姫(そう!穂乃果を拾ったあそこなら、いまでも車が来れる可能性がある…!)
797: :2015/12/31(木) 01:18:40.31 ID:
真姫(だけど問題は…)チラッ
ことり「…」
真姫(ことりが、まずいわね…)
真姫(あの線路という足場の悪い中、女子高生2人が人1人支えて歩くのは正直キツイ…)
真姫「…」
真姫(でも、早く移動しないと穂乃果まで…!)
穂乃果「…」
穂乃果「真姫ちゃん」
ことり「…」
真姫(ことりが、まずいわね…)
真姫(あの線路という足場の悪い中、女子高生2人が人1人支えて歩くのは正直キツイ…)
真姫「…」
真姫(でも、早く移動しないと穂乃果まで…!)
穂乃果「…」
穂乃果「真姫ちゃん」
798: :2015/12/31(木) 01:19:18.05 ID:
穂乃果「真姫ちゃん、提案があるんだけど」
真姫「…なに?」
穂乃果「今、私たちは常にヤツの胃袋の中にいる、って考えても間違っていない状況なんだよね」
真姫「そうね、手遅れになったらどうなるかわからないから、かなり危険ね」
穂乃果「…」
穂乃果「…だったら、一か八か、ことりちゃんを連れてトンネルの前まで行ってみない?」
真姫「…なに?」
穂乃果「今、私たちは常にヤツの胃袋の中にいる、って考えても間違っていない状況なんだよね」
真姫「そうね、手遅れになったらどうなるかわからないから、かなり危険ね」
穂乃果「…」
穂乃果「…だったら、一か八か、ことりちゃんを連れてトンネルの前まで行ってみない?」
799: :2015/12/31(木) 01:19:58.74 ID:
穂乃果「反対側には、車はこれないみたいだし…助けが来るなら、トンネルの近くの道だと思う」
穂乃果「だから…」
真姫「…」
穂乃果「だから」
穂乃果「私が先に1人で行って、道の危ないものを避けて、お姉さんを見つけてにこちゃんと一緒にまた戻ってくる」
穂乃果「それから、一緒に車まで戻ろう」
真姫「…」
真姫「…はっ」
真姫「馬鹿なこと言わないで」
穂乃果「だから…」
真姫「…」
穂乃果「だから」
穂乃果「私が先に1人で行って、道の危ないものを避けて、お姉さんを見つけてにこちゃんと一緒にまた戻ってくる」
穂乃果「それから、一緒に車まで戻ろう」
真姫「…」
真姫「…はっ」
真姫「馬鹿なこと言わないで」
800: :2015/12/31(木) 01:20:31.30 ID:
穂乃果「ばっ…馬鹿って…」
真姫「何言ってるのよ、それじゃあなたが危ないでしょ」
真姫「それに、行って戻ってきたりしたら時間がかかるじゃない」
穂乃果「そうだけど、それしか安全に2人を…」
真姫「私とあなたで、ことりを連れてトンネルまで行くわよ」
穂乃果「…いいの?」
真姫「いいも何も、私はそのためにここに来たんだから」
真姫「…1年生だからって、甘く見ないでよ」フフン
穂乃果「…ありがとう、真姫ちゃん」
真姫「何言ってるのよ、それじゃあなたが危ないでしょ」
真姫「それに、行って戻ってきたりしたら時間がかかるじゃない」
穂乃果「そうだけど、それしか安全に2人を…」
真姫「私とあなたで、ことりを連れてトンネルまで行くわよ」
穂乃果「…いいの?」
真姫「いいも何も、私はそのためにここに来たんだから」
真姫「…1年生だからって、甘く見ないでよ」フフン
穂乃果「…ありがとう、真姫ちゃん」
801: :2015/12/31(木) 01:21:06.76 ID:
真姫「よし、そうと決まったらさっさとここを離れるわよ」
穂乃果「うん、ことりちゃんは…」
真姫「えーっと…」
穂乃果「…私が、ホームの下に降りるから、真姫ちゃん、ゆっくりとことりちゃんを降ろしてくれない?」
穂乃果「支えておくことくらいならできるこら」
真姫「わかったわ、それでひとまず線路に降ろしましょう」
穂乃果「うん、ことりちゃんは…」
真姫「えーっと…」
穂乃果「…私が、ホームの下に降りるから、真姫ちゃん、ゆっくりとことりちゃんを降ろしてくれない?」
穂乃果「支えておくことくらいならできるこら」
真姫「わかったわ、それでひとまず線路に降ろしましょう」
803: :2015/12/31(木) 01:21:40.03 ID:
穂乃果「よ…っと」タタッ
真姫「ことり、意識はある?」
ことり「…」
真姫(…ダメね、歩いてもらうのは諦めましょう)
真姫「よい…しょっと」グイッ
ことり「…」
真姫「…ことり、少し揺れるわよ」ヨロッ
穂乃果「真姫ちゃん、大丈夫?」
真姫「えぇ、これくらい…大したこと、ない、わ…」ヨロヨロ
真姫「…よし、降ろすわよ」
穂乃果「お姫様抱っこで受け止めよう」
真姫「…気をつけてね」
真姫「ことり、意識はある?」
ことり「…」
真姫(…ダメね、歩いてもらうのは諦めましょう)
真姫「よい…しょっと」グイッ
ことり「…」
真姫「…ことり、少し揺れるわよ」ヨロッ
穂乃果「真姫ちゃん、大丈夫?」
真姫「えぇ、これくらい…大したこと、ない、わ…」ヨロヨロ
真姫「…よし、降ろすわよ」
穂乃果「お姫様抱っこで受け止めよう」
真姫「…気をつけてね」
804: :2015/12/31(木) 01:22:40.03 ID:
穂乃果「うーん…ぐっ!?おもっ…」
ことり「…」
穂乃果「ま、真姫ちゃん、早く…」プルプル
真姫「すぐ行くわ、よい…しょっと」タタッ
真姫「はい、ゆっくり垂直にして」
穂乃果「うぐぐ…」プルプル
真姫「はい、右肩は私が支える」グイッ
穂乃果「穂乃果は、左肩を支えるね…」ガシッ
ことり「…」
穂乃果「ま、真姫ちゃん、早く…」プルプル
真姫「すぐ行くわ、よい…しょっと」タタッ
真姫「はい、ゆっくり垂直にして」
穂乃果「うぐぐ…」プルプル
真姫「はい、右肩は私が支える」グイッ
穂乃果「穂乃果は、左肩を支えるね…」ガシッ
805: :2015/12/31(木) 01:23:10.70 ID:
真姫「…ん?」ゲシゲシ
穂乃果「どうしたの、足踏みなんかして」
真姫「いや、思ったより…線路が柔らかいというか…」
穂乃果「あぁ、木が腐ってるね」ゲシッ
真姫「え、腐ってるの」
穂乃果「それだけ時間が経ってる、ってことなのかな…」
穂乃果「ま、これで足元を怪我することは減るだろうから助かるね」
真姫「そっ…そうね、行きましょう」
穂乃果「どうしたの、足踏みなんかして」
真姫「いや、思ったより…線路が柔らかいというか…」
穂乃果「あぁ、木が腐ってるね」ゲシッ
真姫「え、腐ってるの」
穂乃果「それだけ時間が経ってる、ってことなのかな…」
穂乃果「ま、これで足元を怪我することは減るだろうから助かるね」
真姫「そっ…そうね、行きましょう」
807: :2015/12/31(木) 01:23:54.23 ID:
穂乃果「…なんか、トンネルが近くに見えない?」ザッザッ
真姫「…そうかしら?」ザッザッ
真姫「たしかに今は月明かりがあるから結構見えるわね」ザッザッ
真姫「夜目にもなれたし」
「…」
穂乃果「うん、はじめのときより」ザッザッ
穂乃果「怖くないからかな?真姫ちゃんとことりちゃんがいるから…」ハハハ
真姫「…さて、どうかしらね」ザッザッ
真姫「ん…?」
真姫「言われてみればたしかに、あのトンネル…変ね」
穂乃果「だよね、なんか近いせいで、大きく見えるよ」フフッ
真姫「いや、あれ…」
真姫「なんか…大きくなってない?」
真姫「…そうかしら?」ザッザッ
真姫「たしかに今は月明かりがあるから結構見えるわね」ザッザッ
真姫「夜目にもなれたし」
「…」
穂乃果「うん、はじめのときより」ザッザッ
穂乃果「怖くないからかな?真姫ちゃんとことりちゃんがいるから…」ハハハ
真姫「…さて、どうかしらね」ザッザッ
真姫「ん…?」
真姫「言われてみればたしかに、あのトンネル…変ね」
穂乃果「だよね、なんか近いせいで、大きく見えるよ」フフッ
真姫「いや、あれ…」
真姫「なんか…大きくなってない?」
808: :2015/12/31(木) 01:24:31.67 ID:
穂乃果「え?そんなバカな…」
穂乃果「…」ジ-…
真姫「大きくなってるというか、穴が広がってるというか…」
穂乃果「このトンネルも、成長してる、ってこと…」
真姫「さぁね…」
穂乃果「なるべくは近寄りたくないけど…」
穂乃果「近くに行かないと、フェンスの隙間がないし…」
真姫「…そうね、行くしかないわ」
穂乃果「…」ジ-…
真姫「大きくなってるというか、穴が広がってるというか…」
穂乃果「このトンネルも、成長してる、ってこと…」
真姫「さぁね…」
穂乃果「なるべくは近寄りたくないけど…」
穂乃果「近くに行かないと、フェンスの隙間がないし…」
真姫「…そうね、行くしかないわ」
809: :2015/12/31(木) 01:25:07.97 ID:
穂乃果「……」ザッザッ
真姫「……」ザッザッ
真姫(…まずいわね)
真姫(穂乃果は割と平気そうだけど…)
真姫(トンネルに近づいていくたびに、空気がどんどん重たくなっていくような気がし…)
「…」
真姫「…?」
真姫(何、さっきから…)
真姫「……っ!?」フラッ
真姫「……」ザッザッ
真姫(…まずいわね)
真姫(穂乃果は割と平気そうだけど…)
真姫(トンネルに近づいていくたびに、空気がどんどん重たくなっていくような気がし…)
「…」
真姫「…?」
真姫(何、さっきから…)
真姫「……っ!?」フラッ
810: :2015/12/31(木) 01:25:41.83 ID:
穂乃果「…真姫ちゃん?」
真姫「…ごめん、ちょっとつまづいただけよ」
真姫(…ははっ、威張っておきながら、そろそろピンチかしら)
真姫(…わたしの名前は、西木野…まき、よね)
真姫(…よね?)
真姫(こわいわね…ふあんになってきたわ)
真姫「…ごめん、ちょっとつまづいただけよ」
真姫(…ははっ、威張っておきながら、そろそろピンチかしら)
真姫(…わたしの名前は、西木野…まき、よね)
真姫(…よね?)
真姫(こわいわね…ふあんになってきたわ)
811: :2015/12/31(木) 01:26:09.51 ID:
穂乃果「真姫ちゃん、顔赤くなってるけど…」ザッザッ
穂乃果「大丈夫?」
真姫「…なに、よ」ザッザッ
真姫「あんたこそ、顔、真っ赤よ…」
穂乃果「…そうかな」
真姫「…」ザッザッ
穂乃果「…というか真姫ちゃん、本当に真っ赤だけど…大丈夫?」
真姫「…え?」
真姫「そういう、ほのかも…」ヨロッ
穂乃果「真姫ちゃん!?」
穂乃果「大丈夫?」
真姫「…なに、よ」ザッザッ
真姫「あんたこそ、顔、真っ赤よ…」
穂乃果「…そうかな」
真姫「…」ザッザッ
穂乃果「…というか真姫ちゃん、本当に真っ赤だけど…大丈夫?」
真姫「…え?」
真姫「そういう、ほのかも…」ヨロッ
穂乃果「真姫ちゃん!?」
813: :2015/12/31(木) 01:26:36.54 ID:
穂乃果「いっ…一旦座ろう…!」
真姫「だ…だめよ、早く行かないと…」フラフラ
穂乃果「そんなこと言って、真姫ちゃんまで倒れるのはやだ!」
穂乃果「ほら、そこのフェンスに背中預けて…!」
真姫「…わかったわよ」
真姫「…よいしょ」ガシャン
真姫「だ…だめよ、早く行かないと…」フラフラ
穂乃果「そんなこと言って、真姫ちゃんまで倒れるのはやだ!」
穂乃果「ほら、そこのフェンスに背中預けて…!」
真姫「…わかったわよ」
真姫「…よいしょ」ガシャン
818: :2015/12/31(木) 01:27:33.75 ID:
ことり「…」
真姫「…ことりはだいじょうぶ?」
穂乃果「うん、さっきと特に変わりはないよ」
穂乃果「それより、あなた、自分の名前言ってみて」
真姫「にきしの、まきでしょ…」
真姫「…あれ?」
真姫「あ、にしきの、まきか…」
穂乃果「…!!」
穂乃果「西木野、真姫だよ…!」
真姫「…ことりはだいじょうぶ?」
穂乃果「うん、さっきと特に変わりはないよ」
穂乃果「それより、あなた、自分の名前言ってみて」
真姫「にきしの、まきでしょ…」
真姫「…あれ?」
真姫「あ、にしきの、まきか…」
穂乃果「…!!」
穂乃果「西木野、真姫だよ…!」
823: :2015/12/31(木) 01:29:57.55 ID:
真姫「…はは、ちょっとかんだだけよ…」
穂乃果「……!」
穂乃果(どうしよう…!)
穂乃果(これは間違いなく、海未ちゃんや希ちゃんと同じようなことになってきてる…!)
穂乃果(どうすれば止まるの…!)
穂乃果(わたしの場合は…)
穂乃果(そうだ、車に乗ったから…)
穂乃果(早く車に乗せないと…!)
穂乃果(でも車はまだ来てない…!)
穂乃果「……!」
穂乃果(どうしよう…!)
穂乃果(これは間違いなく、海未ちゃんや希ちゃんと同じようなことになってきてる…!)
穂乃果(どうすれば止まるの…!)
穂乃果(わたしの場合は…)
穂乃果(そうだ、車に乗ったから…)
穂乃果(早く車に乗せないと…!)
穂乃果(でも車はまだ来てない…!)
824: :2015/12/31(木) 01:30:30.61 ID:
真姫「…ほの、か…」
穂乃果「なに、真姫ちゃん」
真姫「ことりをつれて、さきにくるまをさがしてなさい…」
穂乃果「いや!真姫ちゃんも一緒に…!」
真姫「わたしもすぐにおうわよ…」
穂乃果「…!」フルフル
真姫「なによ、わたしのことがしんようできないっていうの…?」
穂乃果「なに、真姫ちゃん」
真姫「ことりをつれて、さきにくるまをさがしてなさい…」
穂乃果「いや!真姫ちゃんも一緒に…!」
真姫「わたしもすぐにおうわよ…」
穂乃果「…!」フルフル
真姫「なによ、わたしのことがしんようできないっていうの…?」
825: :2015/12/31(木) 01:31:01.88 ID:
穂乃果「…真姫ちゃん」
真姫「…わかった、わたしはここでことりをみてる…」
真姫「だから、ほのかはにこちゃんをつれてきてちょうだい…」
穂乃果「……」
穂乃果「…いったん、ここを離れるね」
真姫「……ふふ」
真姫「…まってるよ」
穂乃果「絶対、帰ってくるから」
穂乃果「あなたは西木野真姫!!絶対覚えてて!!」
真姫「まかせなさい…わたしを、だれだとおもってるの」
真姫「にしきの、まきよ」
真姫「…わかった、わたしはここでことりをみてる…」
真姫「だから、ほのかはにこちゃんをつれてきてちょうだい…」
穂乃果「……」
穂乃果「…いったん、ここを離れるね」
真姫「……ふふ」
真姫「…まってるよ」
穂乃果「絶対、帰ってくるから」
穂乃果「あなたは西木野真姫!!絶対覚えてて!!」
真姫「まかせなさい…わたしを、だれだとおもってるの」
真姫「にしきの、まきよ」
826: :2015/12/31(木) 01:31:49.39 ID:
ー
穂乃果「はぁっ…はぁっ…」ザッザッ
穂乃果(トンネルが、口みたいになってる…!)
穂乃果「フェンスの裂け目は…」キョロキョロ
穂乃果(あった!ここに、2人を…!)
穂乃果「…」
穂乃果(でも、わたし1人じゃこの足元の中2人は運べない…!)
穂乃果(…車が来てくれないと…!)
穂乃果「…もう…早く…!」キョロキョロ
穂乃果「はぁっ…はぁっ…」ザッザッ
穂乃果(トンネルが、口みたいになってる…!)
穂乃果「フェンスの裂け目は…」キョロキョロ
穂乃果(あった!ここに、2人を…!)
穂乃果「…」
穂乃果(でも、わたし1人じゃこの足元の中2人は運べない…!)
穂乃果(…車が来てくれないと…!)
穂乃果「…もう…早く…!」キョロキョロ
827: :2015/12/31(木) 01:32:23.98 ID:
「…」
穂乃果「!?」バッ
穂乃果「今、誰か…」
「…」
穂乃果「…?」
「…」
穂乃果「…」ザッ…
「…」
穂乃果「…」
穂乃果(さっきから…誰かに、見られてるような…)ゾワァ
穂乃果「!?」バッ
穂乃果「今、誰か…」
「…」
穂乃果「…?」
「…」
穂乃果「…」ザッ…
「…」
穂乃果「…」
穂乃果(さっきから…誰かに、見られてるような…)ゾワァ
828: :2015/12/31(木) 01:32:59.73 ID:
穂乃果(それにやっぱり、周りは赤いし…!)
「…」
穂乃果(まるで上から赤い光を当てられてるみたいな…)
穂乃果(上から…)
「…」
穂乃果「赤い、光を…」ピタッ
穂乃果「…!?」バッ
穂乃果「月が、赤い…?」
「…」
穂乃果(まるで上から赤い光を当てられてるみたいな…)
穂乃果(上から…)
「…」
穂乃果「赤い、光を…」ピタッ
穂乃果「…!?」バッ
穂乃果「月が、赤い…?」
829: :2015/12/31(木) 01:33:31.81 ID:
穂乃果「はは、なんでもありだね、もう…」
穂乃果(なんて気味悪い…)
「…」
穂乃果「あれ、でも…」
穂乃果「あっち側、にも、月が…」チラッ
穂乃果(あれ、あっちにも月がある…)
「…」
穂乃果「でも、こっちにもあるし…」キョロキョロ
穂乃果「えっ…」
穂乃果「つっ…月が…2つある」
穂乃果(なんて気味悪い…)
「…」
穂乃果「あれ、でも…」
穂乃果「あっち側、にも、月が…」チラッ
穂乃果(あれ、あっちにも月がある…)
「…」
穂乃果「でも、こっちにもあるし…」キョロキョロ
穂乃果「えっ…」
穂乃果「つっ…月が…2つある」
830: :2015/12/31(木) 01:33:57.49 ID:
穂乃果「ははっ…」
穂乃果(…ここは)
穂乃果「………」
「…」
穂乃果(夢の中か…何かなの…?)
「…」
穂乃果(視線もあの月から感じる…)
「…」
穂乃果(…ここは)
穂乃果「………」
「…」
穂乃果(夢の中か…何かなの…?)
「…」
穂乃果(視線もあの月から感じる…)
「…」
831: :2015/12/31(木) 01:34:26.79 ID:
穂乃果「もしかして…」
穂乃果(…もしかしてだけど、あれは目?)
穂乃果「あれは、月じゃなくて…」
穂乃果「オニの目なの…?」
「…」
穂乃果「……」
穂乃果(道路にはまだ車はない)
穂乃果(助けは、もしかしたら…)
穂乃果「…っ!」グッ
穂乃果(…もしかしてだけど、あれは目?)
穂乃果「あれは、月じゃなくて…」
穂乃果「オニの目なの…?」
「…」
穂乃果「……」
穂乃果(道路にはまだ車はない)
穂乃果(助けは、もしかしたら…)
穂乃果「…っ!」グッ
833: :2015/12/31(木) 01:34:57.14 ID:
穂乃果「ゃ…」
穂乃果「…やめてよ!!」バッ
「…」
穂乃果「まっ…真姫ちゃんとことりちゃんを元に戻して!」
「…」
穂乃果「…」ビクッ
穂乃果(何してるんだろ、わたし…)
穂乃果「黙ってないで、な、何か言ってよ!」
穂乃果(…でも、何もしないまま食べられちゃうのは…!)
「…」
穂乃果「…やめてよ!!」バッ
「…」
穂乃果「まっ…真姫ちゃんとことりちゃんを元に戻して!」
「…」
穂乃果「…」ビクッ
穂乃果(何してるんだろ、わたし…)
穂乃果「黙ってないで、な、何か言ってよ!」
穂乃果(…でも、何もしないまま食べられちゃうのは…!)
「…」
834: :2015/12/31(木) 01:35:43.40 ID:
「…」
穂乃果「…!?」グラッ
穂乃果(めっ…眩暈が…っ)フラフラ
「…」
穂乃果「…!」キッ
「…」
穂乃果「」ビクッ
穂乃果(こっち、見てる…)フラフラ
「…」
穂乃果(怒らせ、ちゃったのかな…)フラフラ
「…」
穂乃果「…!?」グラッ
穂乃果(めっ…眩暈が…っ)フラフラ
「…」
穂乃果「…!」キッ
「…」
穂乃果「」ビクッ
穂乃果(こっち、見てる…)フラフラ
「…」
穂乃果(怒らせ、ちゃったのかな…)フラフラ
「…」
835: :2015/12/31(木) 01:36:35.15 ID:
「…」
穂乃果(ああ、どならなければよかった…)フラッ
「…」
穂乃果(こころなしか、あのつきがおこってるようなきがする…)ヨタヨタ
「…」
穂乃果(はやく、くるまを…)ガクッ
穂乃果(たすけて…まきちゃんと、ことりちゃんを…)ウトウト
「…」
「…」
「うおぉぉぉぉぉい!」キィィィィィィィィィィイイッ
「ちょっ、ぶつかるわよ!」キィィィィイッ
ガシャンッッ
穂乃果(ああ、どならなければよかった…)フラッ
「…」
穂乃果(こころなしか、あのつきがおこってるようなきがする…)ヨタヨタ
「…」
穂乃果(はやく、くるまを…)ガクッ
穂乃果(たすけて…まきちゃんと、ことりちゃんを…)ウトウト
「…」
「…」
「うおぉぉぉぉぉい!」キィィィィィィィィィィイイッ
「ちょっ、ぶつかるわよ!」キィィィィイッ
ガシャンッッ
836: :2015/12/31(木) 01:37:38.50 ID:
にこ「手伝いなさい!」ガチャ
高坂「わかってるよ!」ガチャ
にこ「穂乃果ッ!」
高坂「はい!」
高坂「…じゃなかった、大丈夫!?」
穂乃果「ぅぅ…」ウトウト
穂乃果「まきちゃんと…ことりちゃん…」ウトウト
高坂「わかってるよ!」ガチャ
にこ「穂乃果ッ!」
高坂「はい!」
高坂「…じゃなかった、大丈夫!?」
穂乃果「ぅぅ…」ウトウト
穂乃果「まきちゃんと…ことりちゃん…」ウトウト
837: :2015/12/31(木) 01:38:10.72 ID:
にこ「2人はどこにいるの!?」ガシッ
穂乃果「えきのほうに…」ウトウト
穂乃果「まきちゃんは、にしきのまき…」ウトウト
にこ「…っ!」
にこ「あんた!とりあえず穂乃果を運ぶわよ!」グイッ
高坂「わたし1人で運ぶから、先に2人を見つけてきて!」ガシッ
にこ「…わかった、任せるわよ!」
穂乃果「えきのほうに…」ウトウト
穂乃果「まきちゃんは、にしきのまき…」ウトウト
にこ「…っ!」
にこ「あんた!とりあえず穂乃果を運ぶわよ!」グイッ
高坂「わたし1人で運ぶから、先に2人を見つけてきて!」ガシッ
にこ「…わかった、任せるわよ!」
838: :2015/12/31(木) 01:38:40.14 ID:
ーーーー
にこ「真姫ちゃんっ!ことりっ!」ザッザッ
にこ(どこに…!)ゼェゼェ
真姫「にしきの、まきよ…」
にこ「!!」バッ
真姫「ほの、か…?」
にこ「真姫っ!ことりもっ!」
ことり「…」
真姫「にこ、ちゃん…なの…?」
にこ「えぇそうよ!」
にこ「西木野真姫!しっかりしなさい!」
にこ「真姫ちゃんっ!ことりっ!」ザッザッ
にこ(どこに…!)ゼェゼェ
真姫「にしきの、まきよ…」
にこ「!!」バッ
真姫「ほの、か…?」
にこ「真姫っ!ことりもっ!」
ことり「…」
真姫「にこ、ちゃん…なの…?」
にこ「えぇそうよ!」
にこ「西木野真姫!しっかりしなさい!」
839: :2015/12/31(木) 01:39:12.10 ID:
真姫「うん、にしきの…まきよ…」
にこ「よし、よし、今助かるからね…!」サスサス
にこ「ことりも、しっかり!」
ことり「…」
ことり「…」
にこ「…気を失ってるのね」
にこ「心臓は…」ソッ
ことり「」トクン…
にこ「よかった、動いてる」ホッ
にこ「よし、よし、今助かるからね…!」サスサス
にこ「ことりも、しっかり!」
ことり「…」
ことり「…」
にこ「…気を失ってるのね」
にこ「心臓は…」ソッ
ことり「」トクン…
にこ「よかった、動いてる」ホッ
840: :2015/12/31(木) 01:39:48.45 ID:
高坂「にこちゃーん!どこー!?」
にこ「ここよー!フェンスの側!」ガシャンガシャン
高坂「…よし!2人ともいるね!」
にこ「けど…2人とも…!」
高坂「真姫ちゃん!しっかり!!」
高坂「ことりちゃんは、揺らさないように慎重に運ぶよ…!」ガシッ
にこ「ここよー!フェンスの側!」ガシャンガシャン
高坂「…よし!2人ともいるね!」
にこ「けど…2人とも…!」
高坂「真姫ちゃん!しっかり!!」
高坂「ことりちゃんは、揺らさないように慎重に運ぶよ…!」ガシッ
841: :2015/12/31(木) 01:40:24.41 ID:
高坂「真姫ちゃんを、お願いできる?」
にこ「…えぇ、任せなさい!」
真姫「にこちゃん…」フラフラ
にこ「ほら、真姫…立てる…?」グラッ
にこ「重っ…」フラフラ
真姫「にしきの、まきよ…」ウトウト
にこ「…えぇ、任せなさい!」
真姫「にこちゃん…」フラフラ
にこ「ほら、真姫…立てる…?」グラッ
にこ「重っ…」フラフラ
真姫「にしきの、まきよ…」ウトウト
842: :2015/12/31(木) 01:41:03.06 ID:
高坂「よいしょ…っと」セオイッ
ことり「…」カクン
にこ「器用、なの、ね…」ヨロヨロ
高坂「ふふ、昔、真姫ちゃんに習ってね」
真姫「…?」ウトウト
にこ「…あぁ、なるほどね」
高坂「大丈夫、歩ける?」ザッザッ
にこ「平気、よ、これ…くらい」ヨロヨロ
高坂「急ぐよ…!」ザッ
ことり「…」カクン
にこ「器用、なの、ね…」ヨロヨロ
高坂「ふふ、昔、真姫ちゃんに習ってね」
真姫「…?」ウトウト
にこ「…あぁ、なるほどね」
高坂「大丈夫、歩ける?」ザッザッ
にこ「平気、よ、これ…くらい」ヨロヨロ
高坂「急ぐよ…!」ザッ
843: :2015/12/31(木) 01:41:36.52 ID:
……
………
……………
ーーーーーー
にこ「ふぅ…」ガチャン
高坂「にこちゃん、真姫ちゃん、希ちゃん、海未ちゃん、ことりちゃん、穂乃果…」ヒ-フ-ミ-…
高坂「よし、全員いるわね」
にこ「…ありがと、助かったわ」
高坂「私も、こうして助けられたからね」
にこ「あなた、本当に未来の…」
高坂「本当だよ、だからわざわざこんな大きな車買ったんだから…」
高坂「高かったよー、これ…」ハンドルニギニギ
………
……………
ーーーーーー
にこ「ふぅ…」ガチャン
高坂「にこちゃん、真姫ちゃん、希ちゃん、海未ちゃん、ことりちゃん、穂乃果…」ヒ-フ-ミ-…
高坂「よし、全員いるわね」
にこ「…ありがと、助かったわ」
高坂「私も、こうして助けられたからね」
にこ「あなた、本当に未来の…」
高坂「本当だよ、だからわざわざこんな大きな車買ったんだから…」
高坂「高かったよー、これ…」ハンドルニギニギ
844: :2015/12/31(木) 01:42:24.17 ID:
高坂「にこちゃん、自分の名前いえる?」
にこ「矢澤にこ」
高坂「よし、平気だね」
高坂「穂乃果と真姫ちゃんですら倒れちゃうくらいの場所だから、マズイかなーって思ったけど」
にこ「何言ってるのよ、ほぼ2年間ぼっ…だった私の精神力を舐めてもらっちゃ困るわ」
高坂「わざわざ自分で地雷踏まなくても…」
にこ「ま、こいつらはなんだかんだで…」
高坂「まだベイビーだしね」
高坂「これからだよ」
にこ「…そうね」
にこ「矢澤にこ」
高坂「よし、平気だね」
高坂「穂乃果と真姫ちゃんですら倒れちゃうくらいの場所だから、マズイかなーって思ったけど」
にこ「何言ってるのよ、ほぼ2年間ぼっ…だった私の精神力を舐めてもらっちゃ困るわ」
高坂「わざわざ自分で地雷踏まなくても…」
にこ「ま、こいつらはなんだかんだで…」
高坂「まだベイビーだしね」
高坂「これからだよ」
にこ「…そうね」
846: :2015/12/31(木) 01:42:55.72 ID:
高坂「じゃ、こんなところに長居する必要ようもないし、さっさと…」
ミシミシ…
ミシミシ…
高坂「…さっさと帰ろうか」
にこ「…そうね」
高坂「じゃ、にこちゃん、花陽ちゃん達にLINE送っといて」
にこ「わかったわ」
にこ「…1つ聞いていい?」
ミシミシ…
ミシミシ…
高坂「…さっさと帰ろうか」
にこ「…そうね」
高坂「じゃ、にこちゃん、花陽ちゃん達にLINE送っといて」
にこ「わかったわ」
にこ「…1つ聞いていい?」
847: :2015/12/31(木) 01:43:41.68 ID:
高坂「ん?」
にこ「その…希と、海未と、絵里の怪我は…治るの?」
高坂「あぁ、それならそのうち治るよ」
高坂「一生モノの傷になる、なんてことはないから安心して」
にこ「よかった…」ホッ
高坂「ふふっ、さすがにこちゃん」
にこ「その…希と、海未と、絵里の怪我は…治るの?」
高坂「あぁ、それならそのうち治るよ」
高坂「一生モノの傷になる、なんてことはないから安心して」
にこ「よかった…」ホッ
高坂「ふふっ、さすがにこちゃん」
848: :2015/12/31(木) 01:44:15.26 ID:
にこ「LINE送ったわ」
高坂「よし、じゃあリボンでみんなの手を結ぶよ」
高坂「いい感じに繋いでるようにして」
にこ「りょーかい」
にこ「リボンなんてよくあったわね」
高坂「この日のために用意してたからね」
にこ「…なんか変な気分ね」
高坂「未来から来ましたからね」
高坂「にこちゃんはー、卒業してからー…」
にこ「言わないでよ!」
高坂「ははっ、ごめんごめん」ハハハ
高坂「よし、じゃあリボンでみんなの手を結ぶよ」
高坂「いい感じに繋いでるようにして」
にこ「りょーかい」
にこ「リボンなんてよくあったわね」
高坂「この日のために用意してたからね」
にこ「…なんか変な気分ね」
高坂「未来から来ましたからね」
高坂「にこちゃんはー、卒業してからー…」
にこ「言わないでよ!」
高坂「ははっ、ごめんごめん」ハハハ
850: :2015/12/31(木) 01:45:08.41 ID:
高坂「はい、あめちゃん」
にこ「ありがと」ヒョイパク
高坂「座ってる場所は、帰る分には車の中でもいいみたいだから」
にこ「わかったわ」バリボリ
高坂「あとは、寝るだけね」
高坂「子守唄でも歌ってあげようか?」
にこ「…遠慮しとく」
高坂「私の子守唄なんて聞こうと思ったら数万円するよー?」
にこ「んなわけないでしょ、A-RISEじゃあるまいし」
高坂「…アッ」
高坂「…ソッ…そうだね」アセアセ
にこ「ありがと」ヒョイパク
高坂「座ってる場所は、帰る分には車の中でもいいみたいだから」
にこ「わかったわ」バリボリ
高坂「あとは、寝るだけね」
高坂「子守唄でも歌ってあげようか?」
にこ「…遠慮しとく」
高坂「私の子守唄なんて聞こうと思ったら数万円するよー?」
にこ「んなわけないでしょ、A-RISEじゃあるまいし」
高坂「…アッ」
高坂「…ソッ…そうだね」アセアセ
851: :2015/12/31(木) 01:45:39.10 ID:
にこ「…あんたはどうすんの?」
高坂「私も、みんなが帰ったらすぐに帰るよ」
高坂「…多分帰れるはず」
にこ「必ず帰りなさいよ、あんたはこのままとかだったら後味悪いじゃない」
高坂「はは、努力はするよ」
高坂「じゃ、おやすみ」
にこ「…えぇ」
にこ「…ありがとう、助かったわ」
高坂「…どういたしまして」
高坂「私も、みんなが帰ったらすぐに帰るよ」
高坂「…多分帰れるはず」
にこ「必ず帰りなさいよ、あんたはこのままとかだったら後味悪いじゃない」
高坂「はは、努力はするよ」
高坂「じゃ、おやすみ」
にこ「…えぇ」
にこ「…ありがとう、助かったわ」
高坂「…どういたしまして」
853: :2015/12/31(木) 01:46:39.13 ID:
にこ「おやすみ…」
にこ「…」
にこ「…さよなら」
高坂「うん、さよなら」
にこ「…」
にこ(はぁ、疲れた…)
にこ(…でも、それはみんな一緒よね)ギュッ
にこ(深呼吸、深呼吸…)スゥ…
にこ(これで、助かったのよね…)
にこ(ようやく、安心して眠れるわ…)
………
…………
………………
ーーーーーーーーー
花陽「…にこちゃん!みんな!!」
花陽「みんないる…!!」ウルッ
花陽「…よかった、無事に戻ってこられて…!」ポロポロ
にこ「…」
にこ「…さよなら」
高坂「うん、さよなら」
にこ「…」
にこ(はぁ、疲れた…)
にこ(…でも、それはみんな一緒よね)ギュッ
にこ(深呼吸、深呼吸…)スゥ…
にこ(これで、助かったのよね…)
にこ(ようやく、安心して眠れるわ…)
………
…………
………………
ーーーーーーーーー
花陽「…にこちゃん!みんな!!」
花陽「みんないる…!!」ウルッ
花陽「…よかった、無事に戻ってこられて…!」ポロポロ
856: :2015/12/31(木) 01:50:49.85 ID:
鬼駅編 終
おしまい。
おしまい。
885: :2015/12/31(木) 11:54:15.99 ID:
エピローグ
886: :2015/12/31(木) 11:54:45.56 ID:
ーーーーーーーーー
部室 数日後
穂乃果「たっだいまー!!」ガチャッ
ことり「おかーえり♪」
海未「おかえりなさい」
穂乃果「いやぁ、一時はどうなるかと思ったよー」ストン
絵里「それはこっちのセリフよ…」
にこ「本当に怖かったんだからね…」
凛「まったくにゃー」
花陽「でも、みんな助かって、よかった」
希「ふふ、そうやね」
穂乃果「2度とあんな目に会うのはごめんだよー…」
真姫「2度と、ね…」チラッ
にこ「…」チラッ
穂乃果「へ?」
にこまき「「ふふふ…」」
部室 数日後
穂乃果「たっだいまー!!」ガチャッ
ことり「おかーえり♪」
海未「おかえりなさい」
穂乃果「いやぁ、一時はどうなるかと思ったよー」ストン
絵里「それはこっちのセリフよ…」
にこ「本当に怖かったんだからね…」
凛「まったくにゃー」
花陽「でも、みんな助かって、よかった」
希「ふふ、そうやね」
穂乃果「2度とあんな目に会うのはごめんだよー…」
真姫「2度と、ね…」チラッ
にこ「…」チラッ
穂乃果「へ?」
にこまき「「ふふふ…」」
887: :2015/12/31(木) 11:55:16.05 ID:
希「と、思い出にするのもいいけど…」
絵里「?」
花陽「…ここ数日の間、私と凛ちゃんと希ちゃんできさらぎ駅について調べてみたんだ」
ことり「キサラギ駅について…?」
海未「どうやって…」
希「まあ、ネットやら図書館やらそっち関係の人に聞いて回ったり…」
絵里「そっち関係の人って…」
凛「神社とかにいったねー」
にこ「そこまでしたのね…」
凛「だって、凛たちあんな目にあったんだもん!」
希「相手の正体もわからんまんまなんて、モヤモヤするもんな」
絵里「?」
花陽「…ここ数日の間、私と凛ちゃんと希ちゃんできさらぎ駅について調べてみたんだ」
ことり「キサラギ駅について…?」
海未「どうやって…」
希「まあ、ネットやら図書館やらそっち関係の人に聞いて回ったり…」
絵里「そっち関係の人って…」
凛「神社とかにいったねー」
にこ「そこまでしたのね…」
凛「だって、凛たちあんな目にあったんだもん!」
希「相手の正体もわからんまんまなんて、モヤモヤするもんな」
888: :2015/12/31(木) 11:56:04.54 ID:
花陽「まず、わかったことは」
花陽「きさらぎ駅は、お化けです」
絵里「お、お化け…」
希「まあ、お化けというか、妖怪というか怪異というか…」
希「神隠し、に近いものらしいんよ」
海未「神隠し…ですか」
希「神隠し、って言うのはみんな知っとるよね?」
真姫「まあ…一応」
希「その神隠し、っていうのが、この場合は妖怪によって作られた空間に閉じ込められる、ってことなんよ」
花陽「その空間の中で、人の記憶やココロを食べる…」
花陽「そういう、鬼の一種なんだって」
穂乃果「鬼!」
真姫「そいえば、最後の駅は鬼駅だったわね」
花陽「きさらぎ駅は、お化けです」
絵里「お、お化け…」
希「まあ、お化けというか、妖怪というか怪異というか…」
希「神隠し、に近いものらしいんよ」
海未「神隠し…ですか」
希「神隠し、って言うのはみんな知っとるよね?」
真姫「まあ…一応」
希「その神隠し、っていうのが、この場合は妖怪によって作られた空間に閉じ込められる、ってことなんよ」
花陽「その空間の中で、人の記憶やココロを食べる…」
花陽「そういう、鬼の一種なんだって」
穂乃果「鬼!」
真姫「そいえば、最後の駅は鬼駅だったわね」
889: :2015/12/31(木) 11:56:37.76 ID:
希「まあそもそも、鬼の語源は『隠』って漢字を『おぬ』って読むことから、って説もあるし…」
花陽「鬼の中でも、わりと本質的な意味での鬼だったんだろうね」
花陽「人を『隠』して人を襲う」
凛「だから鬼…」
絵里「なんか昔話聞いてるみたいね…」
海未「似たようなもの、と言いたいところですが…」
海未「事実、最近起こったことですしね…」
花陽「鬼の中でも、わりと本質的な意味での鬼だったんだろうね」
花陽「人を『隠』して人を襲う」
凛「だから鬼…」
絵里「なんか昔話聞いてるみたいね…」
海未「似たようなもの、と言いたいところですが…」
海未「事実、最近起こったことですしね…」
890: :2015/12/31(木) 11:57:12.95 ID:
希「じゃあせっかくだし、昔話風にその鬼について説明してみようか」
穂乃果「そっちの方が楽しそう!」
ことり「楽しそう、って…」
希「むかーしむかし、あるところに」
希「というか昔のこの辺りに」
凛「神隠しが流行りました」
花陽「乗り物の駕籠に乗った人が、いつの間にか消えてしまう、という神隠しです」
花陽「運んでいる人が、不思議なことに2人同時に体調を悪くします」
凛「一旦駕籠を降ろそうと、お客さんを見ると…」
凛「あら不思議、さっきまでいたお客さんが消えてしまってきます」
希「初めのうちは、キツネにでも化かされたのかな、と不思議に思う程度でした」
花陽「ですが、あまりに何度もそれが続き、しかも行方不明になる人が増えてきました」
希「この数日のことが、それぞれ無関係なわけがない」
希「誰かが気づきました」
凛「これは神隠しだ」
穂乃果「そっちの方が楽しそう!」
ことり「楽しそう、って…」
希「むかーしむかし、あるところに」
希「というか昔のこの辺りに」
凛「神隠しが流行りました」
花陽「乗り物の駕籠に乗った人が、いつの間にか消えてしまう、という神隠しです」
花陽「運んでいる人が、不思議なことに2人同時に体調を悪くします」
凛「一旦駕籠を降ろそうと、お客さんを見ると…」
凛「あら不思議、さっきまでいたお客さんが消えてしまってきます」
希「初めのうちは、キツネにでも化かされたのかな、と不思議に思う程度でした」
花陽「ですが、あまりに何度もそれが続き、しかも行方不明になる人が増えてきました」
希「この数日のことが、それぞれ無関係なわけがない」
希「誰かが気づきました」
凛「これは神隠しだ」
891: :2015/12/31(木) 11:58:05.45 ID:
花陽「そこで、近くに住む陰陽師…っぽい人がその駕籠に乗ってそこら中を移動してみました」
絵里「っぽい人?」
花陽「…まぁ、それっぽい職種の人!」
凛「しかし、そう都合よく神隠しにあうわけはありません」
希「何が原因なのか…」
希「人々は探しました」
花陽「そして、あるとき、1人の駕籠を運ぶ人が気付きました」
希「あれ…?お客さんが若い女性の時、神隠しが起きやすい気がするぞ…」
花陽「これが関係ないわけがありません」
花陽「早速、遠くから若い女の陰陽師が呼ばれました」
凛「当時は若い女の陰陽師さんは多くなかったため、探すのにはとても苦労したそうです」
希「その陰陽師が、駕籠に乗ってみると」
希「予想通り、陰陽師は消えてしまいました」
絵里「っぽい人?」
花陽「…まぁ、それっぽい職種の人!」
凛「しかし、そう都合よく神隠しにあうわけはありません」
希「何が原因なのか…」
希「人々は探しました」
花陽「そして、あるとき、1人の駕籠を運ぶ人が気付きました」
希「あれ…?お客さんが若い女性の時、神隠しが起きやすい気がするぞ…」
花陽「これが関係ないわけがありません」
花陽「早速、遠くから若い女の陰陽師が呼ばれました」
凛「当時は若い女の陰陽師さんは多くなかったため、探すのにはとても苦労したそうです」
希「その陰陽師が、駕籠に乗ってみると」
希「予想通り、陰陽師は消えてしまいました」
892: :2015/12/31(木) 11:58:39.75 ID:
にこ「そ…それから…?」
希「……」
花陽「……」
凛「……」
真姫「え、な…何なのよ」
希「いえ、なにぶん古い文献なものでして…」
花陽「ここまでしか話が残ってなかったの…」
にこ「何よその生殺し感!」
希「……」
花陽「……」
凛「……」
真姫「え、な…何なのよ」
希「いえ、なにぶん古い文献なものでして…」
花陽「ここまでしか話が残ってなかったの…」
にこ「何よその生殺し感!」
893: :2015/12/31(木) 11:59:28.02 ID:
凛「い、いや!そのあと!」
絵里「そのあと?」
凛「そのあと…その一件が終わったあと、その陰陽師さんが報告書みたいな感じでまとめたものは奇跡的に残ってたの」
花陽「それによると、結局その陰陽師さんは合計で4回そこに行ったらしいの」
穂乃果「4回!!」
凛「そこで見た景色は、ほとんど同じような場所だったけど、ちょっとずつ違う点が見つかっていた、って」
花陽「でも、すべてに共通していたのは、すべての場所に洞窟があったこと」
凛「その中には、赤い目をした大きな鬼がいた、って…」
ことり「ひえぇ…」
穂乃果「ん…?」
穂乃果「赤い目…?」
花陽「場所によって、その大きさは違った、って」
絵里「そのあと?」
凛「そのあと…その一件が終わったあと、その陰陽師さんが報告書みたいな感じでまとめたものは奇跡的に残ってたの」
花陽「それによると、結局その陰陽師さんは合計で4回そこに行ったらしいの」
穂乃果「4回!!」
凛「そこで見た景色は、ほとんど同じような場所だったけど、ちょっとずつ違う点が見つかっていた、って」
花陽「でも、すべてに共通していたのは、すべての場所に洞窟があったこと」
凛「その中には、赤い目をした大きな鬼がいた、って…」
ことり「ひえぇ…」
穂乃果「ん…?」
穂乃果「赤い目…?」
花陽「場所によって、その大きさは違った、って」
894: :2015/12/31(木) 11:59:59.47 ID:
希「そして4回目、その陰陽師はその空間にとても簡単な祠をたてて、封印を施した」
海未「祠…?」
希「うん、どうやって木材やら何やらを運んだのかは書いていなかった…」
希「たぶん、ウチらを助けてくれた人みたいに、大きな乗り物ごと移動する方法を探し出したんやないかな」
真姫「それを、ほの…あの人は自力で探し出した、ってこと?」
希「そうだと、思うんだけどね…」
希「あの人の正体も、よくわからんし…」
にこまき「「………」」
海未「祠…?」
希「うん、どうやって木材やら何やらを運んだのかは書いていなかった…」
希「たぶん、ウチらを助けてくれた人みたいに、大きな乗り物ごと移動する方法を探し出したんやないかな」
真姫「それを、ほの…あの人は自力で探し出した、ってこと?」
希「そうだと、思うんだけどね…」
希「あの人の正体も、よくわからんし…」
にこまき「「………」」
895: :2015/12/31(木) 12:00:33.37 ID:
花陽「ここまで似たような話は、他にはなかった」
花陽「この話の鬼は、隠した人が残された人の記憶から云々…って話はなかったけど」
希「多分、この鬼と同じものにウチらは襲われたんだと思う」
海未「しかし、封印をした、と…」
凛「…それは、最近になって、その封印が解けちゃったからだと思う」
希「それで、その鬼が再び人を襲い始めた」
穂乃果「…」
凛「封印が解けた理由は…まあ、その祠が古くなっちゃったとかいろいろ考えることはできるけど…」
花陽「結局、よくわからなかった」
花陽「でもわかってるのは、現代の鬼が人を迷いこませるのには、電車と駅を利用する、ってこと」
希「乗り物と、それに関する場所、ってことやね」
希「昔ほど人々が鬼を信じていないから、たくさんのモノや事象に力を借りんと神隠しができないんやろうね…」
穂乃果「わたしは、それにたまたま巻き込まれちゃった、ってこと?」
花陽「まあ、そうなんだろうね…」
花陽「この話の鬼は、隠した人が残された人の記憶から云々…って話はなかったけど」
希「多分、この鬼と同じものにウチらは襲われたんだと思う」
海未「しかし、封印をした、と…」
凛「…それは、最近になって、その封印が解けちゃったからだと思う」
希「それで、その鬼が再び人を襲い始めた」
穂乃果「…」
凛「封印が解けた理由は…まあ、その祠が古くなっちゃったとかいろいろ考えることはできるけど…」
花陽「結局、よくわからなかった」
花陽「でもわかってるのは、現代の鬼が人を迷いこませるのには、電車と駅を利用する、ってこと」
希「乗り物と、それに関する場所、ってことやね」
希「昔ほど人々が鬼を信じていないから、たくさんのモノや事象に力を借りんと神隠しができないんやろうね…」
穂乃果「わたしは、それにたまたま巻き込まれちゃった、ってこと?」
花陽「まあ、そうなんだろうね…」
896: :2015/12/31(木) 12:01:08.46 ID:
希「中の空間は、鬼が見せてる幻覚…みたいなものだと思う」
ことり「幻覚…?」
希「うん、幻覚」
希「だから、ウチらの脳が駅、って勘違いしただけで、本当はもっと違う場所だった…ってことも、十分あり得る」
絵里「逆に気味悪いわね…そんなの」
穂乃果「じゃ…」
穂乃果「じゃあ、穂乃果が見た2つの赤い月は…」
花陽「それについては、そのまま書いてあったよ」
花陽「鬼が、赤い目で睨みつけて威嚇してきた、って」
ことり「え、でも洞窟に鬼がいた、って…」
希「それについては、まだよくわからん」
希「もしかしたら、長い時間を経て鬼が進化して、その空間そのものと1つになった、ってこともありえるし…」
凛「人を迷い込ませるのは苦手になってるのに、人を襲うのは上手になってる、ってのも変な話だよね」
ことり「幻覚…?」
希「うん、幻覚」
希「だから、ウチらの脳が駅、って勘違いしただけで、本当はもっと違う場所だった…ってことも、十分あり得る」
絵里「逆に気味悪いわね…そんなの」
穂乃果「じゃ…」
穂乃果「じゃあ、穂乃果が見た2つの赤い月は…」
花陽「それについては、そのまま書いてあったよ」
花陽「鬼が、赤い目で睨みつけて威嚇してきた、って」
ことり「え、でも洞窟に鬼がいた、って…」
希「それについては、まだよくわからん」
希「もしかしたら、長い時間を経て鬼が進化して、その空間そのものと1つになった、ってこともありえるし…」
凛「人を迷い込ませるのは苦手になってるのに、人を襲うのは上手になってる、ってのも変な話だよね」
897: :2015/12/31(木) 12:01:39.14 ID:
花陽「その襲う方法が、昔はどうだったのかはわからないけど、今は人のココロを食べる…ってことなんだろうね」
希「穂乃果ちゃんたちみたいに、『自分』というものがはっきりしてる人はそれに対抗しやすいけど」
希「『自分』というものがはっきりしていない人はすぐにやられてしまう、ってことなんだと思う」
花陽「だからこそ、若い…もとい、思春期真っ盛りの私たちが狙われたのかもね」
穂乃果「ねえねえ、じゃあ」
希「ん?」
穂乃果「最後の駅で真姫ちゃんよりも長く私が耐えられたのは、単純に『自分』ってのが真姫ちゃんよりも強かったから?」
海未「…失礼かもしれませんが、そういう面で言うと真姫のほうが強いと思うのですが」
希「…そうやね」
希「…穂乃果ちゃん、あのとき、お守りもってなかった?」
希「穂乃果ちゃんたちみたいに、『自分』というものがはっきりしてる人はそれに対抗しやすいけど」
希「『自分』というものがはっきりしていない人はすぐにやられてしまう、ってことなんだと思う」
花陽「だからこそ、若い…もとい、思春期真っ盛りの私たちが狙われたのかもね」
穂乃果「ねえねえ、じゃあ」
希「ん?」
穂乃果「最後の駅で真姫ちゃんよりも長く私が耐えられたのは、単純に『自分』ってのが真姫ちゃんよりも強かったから?」
海未「…失礼かもしれませんが、そういう面で言うと真姫のほうが強いと思うのですが」
希「…そうやね」
希「…穂乃果ちゃん、あのとき、お守りもってなかった?」
898: :2015/12/31(木) 12:02:08.84 ID:
穂乃果「お守り…?」
真姫「あれじゃない、希を電車に乗せたときに拾った」
穂乃果「あ!そういえば!」
希「たぶん、そのお守りが穂乃果ちゃんを守っててくれたんやろうね」
希「だから、少しだけ長く耐えることができた」
絵里「あのお守り、そんなに強い効果があったのね…」
希「まあ、穂乃果ちゃんの元の強さも関係しとると思うけど…」
真姫「あれじゃない、希を電車に乗せたときに拾った」
穂乃果「あ!そういえば!」
希「たぶん、そのお守りが穂乃果ちゃんを守っててくれたんやろうね」
希「だから、少しだけ長く耐えることができた」
絵里「あのお守り、そんなに強い効果があったのね…」
希「まあ、穂乃果ちゃんの元の強さも関係しとると思うけど…」
899: :2015/12/31(木) 12:02:43.06 ID:
にこ「そういえば、ひらがなのきさらぎ駅と、カタカナのキサラギ駅と、鬼駅、ってのがあった理由はわかったの?」
にこ「3つとも違う鬼とか…」
希「いや、それ全部同じ鬼だと思う」
希「血痕とかが残ってたからね…」
花陽「なんか、復活したばかりで、体調が万全じゃなかったんじゃないか、って遠くの神主さんが」
絵里「体長が万全じゃなかったら時間の流れがおかしくなるの…?」
絵里「…滅茶苦茶ね」
花陽「その辺りは、もう妖怪のせいだ、で済ますしか…」タジタジ
絵里「妖怪のせいなのね…」
真姫「…イミワカンナイ」
にこ「3つとも違う鬼とか…」
希「いや、それ全部同じ鬼だと思う」
希「血痕とかが残ってたからね…」
花陽「なんか、復活したばかりで、体調が万全じゃなかったんじゃないか、って遠くの神主さんが」
絵里「体長が万全じゃなかったら時間の流れがおかしくなるの…?」
絵里「…滅茶苦茶ね」
花陽「その辺りは、もう妖怪のせいだ、で済ますしか…」タジタジ
絵里「妖怪のせいなのね…」
真姫「…イミワカンナイ」
900: :2015/12/31(木) 12:03:19.98 ID:
真姫「…ところで、どうしてあそこは『きさらぎ駅』って名前だったの?」
真姫「あの空間が鬼なんだったら、名前があるのは不自然だけど…」
花陽「それね…」
花陽「名前には、存在を縛る効果があるらしいの」
穂乃果「存在を…縛る?」
凛「これを話してくれた神主さんは、その鬼の力を封印とは別に弱める力がある、って言ってたよ」
凛「だからあの陰陽師さんは、鬼に逆に呪いをかけたんだって」
凛「そこに迷い込んだ人に、その付けられた名前を認識される呪い」
花陽「名前を認識されることによって、その鬼の力…というか、ココロへの入り込みやすさ?は変わってくるらしくて」
希「だからこそ、真姫ちゃんと穂乃果ちゃんは最後の空間で食べられかけてしまったんやろうと思う」
穂乃果「え?」
真姫「だからこそ…?」
真姫「…どういう意味よ」
真姫「私たちは、着いてすぐに駅の名前を確認したわよ?」
『鬼駅』
穂乃果「オニ駅、って…」
真姫「あの空間が鬼なんだったら、名前があるのは不自然だけど…」
花陽「それね…」
花陽「名前には、存在を縛る効果があるらしいの」
穂乃果「存在を…縛る?」
凛「これを話してくれた神主さんは、その鬼の力を封印とは別に弱める力がある、って言ってたよ」
凛「だからあの陰陽師さんは、鬼に逆に呪いをかけたんだって」
凛「そこに迷い込んだ人に、その付けられた名前を認識される呪い」
花陽「名前を認識されることによって、その鬼の力…というか、ココロへの入り込みやすさ?は変わってくるらしくて」
希「だからこそ、真姫ちゃんと穂乃果ちゃんは最後の空間で食べられかけてしまったんやろうと思う」
穂乃果「え?」
真姫「だからこそ…?」
真姫「…どういう意味よ」
真姫「私たちは、着いてすぐに駅の名前を確認したわよ?」
『鬼駅』
穂乃果「オニ駅、って…」
901: :2015/12/31(木) 12:03:56.92 ID:
希「…穂乃果ちゃん、今スマホ持っとる?」
穂乃果「うん、あるけど…」
希「それに『きさらぎ』って打ち込んで、変換候補のところを見てみんさい」
真姫「…?」
真姫「まさか…」
穂乃果「えっと…き、さ、ら、ぎ…っと」ポチポチ
穂乃果「…え」
『鬼』
穂乃果「うん、あるけど…」
希「それに『きさらぎ』って打ち込んで、変換候補のところを見てみんさい」
真姫「…?」
真姫「まさか…」
穂乃果「えっと…き、さ、ら、ぎ…っと」ポチポチ
穂乃果「…え」
『鬼』
902: :2015/12/31(木) 12:04:27.59 ID:
希「…そう、穂乃果ちゃんたちは駅の名前を間違えて認識していた」
凛「…だから、他のメンバーよりも強くあの瘴気に当てられてしまって、食べられかけてしまったんだよ」
希「2人が見た、っていうその看板は『おに』ではなく『きさらぎ』って読むんやろうね」
花陽「漢字が違ったのは、鬼のせめてもの抵抗なのかな…」
にこ「…だから、あんなことに」
凛「…だから、他のメンバーよりも強くあの瘴気に当てられてしまって、食べられかけてしまったんだよ」
希「2人が見た、っていうその看板は『おに』ではなく『きさらぎ』って読むんやろうね」
花陽「漢字が違ったのは、鬼のせめてもの抵抗なのかな…」
にこ「…だから、あんなことに」
903: :2015/12/31(木) 12:05:23.99 ID:
絵里「うーん…」
ことり「頭がパンクしそう…」
絵里「なんだか、関係ないと思ってた話が実は自分の悪口でしたー、みたいな気分ね…」
にこ「やめなさいよ、そんな嫌な例え…」
真姫「ま、無事に全員助かったんだから、それでいいじゃない」
海未「ですね」
穂乃果「もうしばらく電車ではあめ食べられないよー…」
花陽「たしかに、それは無理だよね…」
凛「かよちんには凛がついてるにゃー」
希「あぁよかった、ちゃんとかよちん、って呼んでる」
凛「?」
にこ「凛が花陽のことを『花陽ちゃん』って言ったのには、ほんとに背筋がゾッとしたわよ…」
凛「あへへ」
ことり「頭がパンクしそう…」
絵里「なんだか、関係ないと思ってた話が実は自分の悪口でしたー、みたいな気分ね…」
にこ「やめなさいよ、そんな嫌な例え…」
真姫「ま、無事に全員助かったんだから、それでいいじゃない」
海未「ですね」
穂乃果「もうしばらく電車ではあめ食べられないよー…」
花陽「たしかに、それは無理だよね…」
凛「かよちんには凛がついてるにゃー」
希「あぁよかった、ちゃんとかよちん、って呼んでる」
凛「?」
にこ「凛が花陽のことを『花陽ちゃん』って言ったのには、ほんとに背筋がゾッとしたわよ…」
凛「あへへ」
905: :2015/12/31(木) 12:06:55.42 ID:
ことり「まぁ、私も含めて寝たらみんな記憶は綺麗に元どおりになったし!」
真姫「よかったわ…」
にこ「絵里や希や海未の傷も、そのうち治るみたいだし」
絵里「それなら安心ね」
希「にこっちが言うなら安心できる」
にこ「…私より、はるかに正確に情報を知ってる人が言うんだからね」
海未「?」
にこ「いや、なんでもないわ」
ことり「周りの人の記憶も、普通に元どおりになってるみたいだし!」
花陽「昔話にも、特に後遺症とかは書いていなかった…」
凛「もう、一安心だね」
穂乃果「だねー!」
穂乃果「…ところでさ」
真姫「よかったわ…」
にこ「絵里や希や海未の傷も、そのうち治るみたいだし」
絵里「それなら安心ね」
希「にこっちが言うなら安心できる」
にこ「…私より、はるかに正確に情報を知ってる人が言うんだからね」
海未「?」
にこ「いや、なんでもないわ」
ことり「周りの人の記憶も、普通に元どおりになってるみたいだし!」
花陽「昔話にも、特に後遺症とかは書いていなかった…」
凛「もう、一安心だね」
穂乃果「だねー!」
穂乃果「…ところでさ」
906: :2015/12/31(木) 12:07:58.09 ID:
穂乃果「μ'sって、これで全員だよね…?」
みんな「「「…え」」」
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)
穂乃果「μ'sって、これで全員だよね…?」
みんな「「「…え」」」
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)
907: :2015/12/31(木) 12:08:54.68 ID:
真姫「きさらぎ駅…?」穂乃果「いや、鬼駅…」
おしまい。
おしまい。
909: :2015/12/31(木) 12:12:44.06 ID:
まさかラブマジ聴きながらきさらぎ駅読み返してたらこんなSSが出来上がるとは思ってもいなかった。
なっがいのに、ここまで読んでくださってありがとうございましたm(_ _)m
良いお年を。
なっがいのに、ここまで読んでくださってありがとうございましたm(_ _)m
良いお年を。
910: :2015/12/31(木) 12:14:53.31 ID:
乙
良SSだった
良SSだった
912: :2015/12/31(木) 12:15:13.88 ID:
どゆこと
913: :2015/12/31(木) 12:18:33.46 ID:
>>912
仮に10人目がいたとしても、存在を忘れてれば認識出来ないから10人目の存在に気付けない
仮に10人目がいたとしても、存在を忘れてれば認識出来ないから10人目の存在に気付けない
915: :2015/12/31(木) 12:21:02.77 ID:
乙です
今年最後に素晴らしいSSをありがとう!
次回作も楽しみに待ってます
良いお年を
今年最後に素晴らしいSSをありがとう!
次回作も楽しみに待ってます
良いお年を
917: :2015/12/31(木) 12:21:43.20 ID:
つまり俺らも覚えてない10人目がいるってことか...
918: :2015/12/31(木) 12:23:43.34 ID:
10人目はお前らだからな
919: :2015/12/31(木) 12:27:20.60 ID:
やはり俺君は犠牲になってしまったか・・・
乙です
乙です
920: :2015/12/31(木) 12:33:36.93 ID:
スクフェスちゃん………
コメント
コメント一覧 (34)
おもしろかったわ
できたら大人穂乃果が無事に帰れたのかまで書いてほしかった
2015年の締めくくりにふさわしい良ssだった。
年明けてからもう1回読み直したけどいろいろ深まってさらに面白かった、おつ!
本家とかはそーいうのもなしだから、ホラーとしては本家のがおもしろいかな
ホラーとしてはだが
と妄想
段々物語が繋がってくるところとかワクワクしたな、文章書くの上手い人だな
今回、思い出したように見てみたけど、
一度見たとは思えないくらい緊張した
描写は細かすぎないはずなのに、想像しやすくて怖かった
個人的にめっちゃ好き、淫夢BB劇場の「きさらぎ駅に迷い込んだ先輩」よりすきだわ
めっちゃ怖かったw途中でなぜか笑いながら涙が出てきた
もう夏間近だから、雰囲気堪能できた
ありがとう
オチも秀逸だったわ
※21
コメするところ間違ってますよ
【現実世界での字列順】
①穂乃果「きさらぎ駅」にて行方不明
②ことり「キサラギ駅」にて行方不明
③海未・花陽・希「きさらぎ駅」にて海未のみ行方不明、花陽・希は帰還
④真姫「きさらぎ駅」にて行方不明
⑤絵里・希・にこ・凛「キサラギ駅」にて絵里・凛のみ帰還。希・にこは祠まで移動
⑥穂乃果・真姫「キサラギ駅」祠まで移動。駅内でことりと合流し改札を通って「鬼駅」へ
【きさらぎ駅内での時系列】
④真姫「きさらぎ駅(看板に染みのような文字)」にてスマホを落とす。フェンスに穴を開ける。高坂と合流
③海未・花陽・希「きさらぎ駅」へ。真姫のスマホを拾う。希負傷、ベンチに血がつく。海未がトンネル内で自我を失う
①穂乃果「きさらぎ駅」トンネル内で海未を見かけるも逃げてしまう。フェンスに空いていた穴から駅外へ出て、高坂・真姫と合流
⑤絵里・希・にこ・凛「キサラギ駅(看板は染みのような文字)」へ。凛が風化した時刻表のガラスを割り、指を切る。
②ことり「キサラギ駅」にて時刻表の凛の血とベンチの希の血に動揺。自我を失う
⑥穂乃果・真姫(・ことり)「キサラギ駅」内部から「鬼駅(看板は染みのような文字)」へ。
こうしてみると、きさらぎ駅は海未・ことりが自我を失ったあと名前が変わり、一番最初にきさらぎ駅・キサラギ駅・鬼駅の看板を見た人はみんな「染みのような文字」と言っているのがわかる。恐らくこの染み文字は名前が変わった直後で安定していないことをさしているのではないか。
⑤時点での現実世界:花陽(留守番)・絵里・凛(⑤途中で帰還)
行方不明者:①穂乃果、②ことり、③海未、④真姫、⑤希・にこ
④真姫と「きさらぎ駅」外の祠近くにて合流。→外の山の周りを回って「きさらぎ駅」トンネル近くまで行き、①穂乃果をフェンス外で、③海未(意識不明)をトンネル外で回収
〜霧が発生。時空を移動〜
⑤希(意識不明)・にこを「キサラギ駅」外の祠近くにて回収。その後、真姫・穂乃果とはぐれる
〜時空を移動〜
真姫・穂乃果がフェンスから「キサラギ駅」に入り、②ことり(意識不明)と合流後、改札を通って⑥「鬼駅」へ。トンネル近くのフェンスで真姫が動けなくなり、穂乃果が1人でフェンス外へ出る。
高坂も時空を移動して「鬼駅」外のフェンス近くに。穂乃果と合流し、高坂とにこがフェンスから「鬼駅」内のフェンスにもたれかかっていた真姫・ことりを救出。
全員を回収したところで、リボンで全員の手を結び、にこが眠ることで全員帰還。
穂乃果は高坂・真姫と合流してから、全員の回収時に立ち会っている。恐らくこの後全員で話を総合し、きさらぎ駅内の構造(祠とか山の場所、フェンスの穴の位置など)や10年後に穂乃果が大型車でみんなを助けに来ることなどを知らされ、いつ「その時」が来てもいいようにみんなの居場所を頑張って記憶し、車の中にリボンと飴を常備していたのではないか。
それから「高坂=10年後の穂乃果」だけど、高坂がきさらぎ駅に来た時に真姫が聞いた急ブレーキの音や最初の状況を理解できてない様子から察するに、自分からやってきたのではなく、現実で交通事故を起こして瀕死状態になったのではないか…。もしこれが飴食べたあと居眠り運転してしまったならいけるかもだけど、この後高坂が飴を食べてハンドル握ったまま寝たら現実世界に帰れるのだろうか…。
車が大破してるのに運転手が座席から消えてるとかで大事になってそう。
後日、事故車の座席で寝てるのが見つかったとか、高坂は帰ってからも
大変だな
すごく面白かった、かなり見返してる。
中毒性もある素晴らしい作品だと思った。
穂乃果が見た海未(仮)は偽物ではなく本物で、荒れ果てたトンネル内の線路を歩いたため足を引きずっいた、ことりが見た血は希の血で、穂乃果が出会った真姫はなんらかのタイムラグで先に到着し車に乗っていた、花陽が拾った真姫のスマホは先に到着しなんらかの理由で落としたものってことか?
それか、みんなをどう助けるかとかは色々シュミレーションしてたけど自分の行きと帰りの方法だけ確信つかめてないから不安だ、みたいな。
最悪車は捨てて、ベンチで飴噛み砕いて食べて眠れば帰れるかもしれない。でも、わざときさらぎ駅に来れたわけでもなさそうだから飴は持ってないかもしれないね
はたまた未来の穂乃果が帰るために未来のμ'sが奮闘するかもしれないな
コメントする