1: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/28(日) 20:55:19.64 ID:yXI+O4Yv
5月23日はキスの日でした
話の都合上日曜日だったということで

2: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/28(日) 20:56:16.07 ID:yXI+O4Yv
曜の部屋


千歌「だからさ曜ちゃん、私達もキスしてみない?」

千歌(曜ちゃんビックリするだろうなぁ)

曜「いいよ」

千歌「えっ!?」

曜「もちろん唇だよね?」

千歌「う、うん……そうなんだけど……」

曜「言い出したのは千歌ちゃんだからね?」ガシッ

千歌「ちょ、ちょっと曜ちゃん!ま待って!!」

曜「なんちゃってー!冗談言う千歌ちゃんが悪いんだよー」

千歌「…」カッチーン

4: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/28(日) 20:58:35.95 ID:yXI+O4Yv
曜「ち、千歌ちゃん?」

千歌「私帰る」

曜「え!?」

千歌「さよなら」

曜「待って千歌ちゃん!」

千歌「触らないで!!」パシッ

曜「」

バタン

曜「終わった……」

6: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/28(日) 20:59:52.74 ID:yXI+O4Yv
次の日行きバス


善子「なるほど……それで世界の終末の様な表情なのね」

曜「うん……」

曜「キスの日なんて消えてなくなればいいのに……」

善子「…………」

曜「善子ちゃんは何かなかったの?」

善子「…………あるといえばあるけど」

曜「聞かせてよ」

7: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/28(日) 21:01:19.11 ID:yXI+O4Yv
善子「うーん……」

曜「」ウルウル

善子「はぁ……誰にも言わないって契約してくれる?」

曜「うん!するする!」

善子「軽いわね……まぁ曜ならいいけど」

善子「えっと…昨日はずら丸の家でルビィと三人で遊んでたんだけど…」

善子「ルビィが今日はキスの日だって言い出して……」

8: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/28(日) 21:03:36.37 ID:yXI+O4Yv
回想 一年生のキスの日


ルビィ「見て見てー二人とも今日はキスの日なんだってー」

花丸「ほえー日本で初めて映画でキスした日かぁ」

善子「ロマンチックね」

ルビィ「二人はキスしたことある?」

花丸「ないずら」

善子「あるわけないでしょ」

ルビィ「そっかぁ……キス…してみたいなぁ」

善子「……ヨハネとしてみる?」

善子(冗談だけど)

花丸ルビィ「え!?いいの??」

善子「」

9: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/28(日) 21:05:06.04 ID:yXI+O4Yv
善子「あ…いや…」

ルビィ「やったー!善子ちゃんとキスできる!」

花丸「やったずらー!」

花丸ルビィ「わーいわーい」

善子「…………冗談なんだけど」

花丸ルビィ「えっ……」

善子「なんなのそのシンクロ」

10: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/28(日) 21:07:45.97 ID:yXI+O4Yv
花丸「冗談って……」

ルビィ「嘘ってこと……?」

善子「まぁ…そうなるわね」

ルビィ「うぅ……うぇぇぇええええん」

花丸「善子ちゃんのせいで泣いちゃったずら!」

花丸「ルビィちゃんは嘘が一番嫌いなのに!!」

善子「……嘘が嫌いなのに嘘泣きするってどうなの」

11: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/28(日) 21:09:49.03 ID:yXI+O4Yv
花丸「嘘泣きじゃないずら!」

花丸「ルビィちゃん泣いてるもんね?」

ルビィ「……泣いてるよぉ」

善子「いや泣いてる子は泣いてるよぉって言わないから」

花丸「本当に泣いてるもんね?」

ルビィ「本当に泣いてるよぉ」チラッ

善子「ちらっと見てるじゃん!目見えたわよ今!!」

13: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/28(日) 21:12:21.68 ID:yXI+O4Yv
ルビィ「ぅぅ……善子ちゃんこわい……」

花丸「善子ちゃんがこんな人だとは思わなかったずら」

善子「えぇ……」

ルビィ「善子ちゃんとキスできるってお姉ちゃんのアイス食べる時ぐらい嬉しかったのにひどいよぉ……」

善子「私のキス価値低くない?」

花丸「可哀想なルビィちゃん…よしよしこ…」ナデナデ

善子「なにその慰め方、初めて聞いたんだけど」

14: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/28(日) 21:16:01.05 ID:yXI+O4Yv
ルビィ「うわーんきすーうえーん」

善子「雑になってない?」

花丸「よしこーよしこー」ナデナデ

善子「完全に私の名前じゃない!」

善子「…………」

善子「わかったわよ……キスするってヴぁ」

花丸ルビィ「よしっ!」

善子「切り替えはやくない?」

15: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/28(日) 21:19:08.35 ID:yXI+O4Yv
善子「んじゃルビィこっちきて」

ルビィ「うん!」トテトテ

ルビィ「いつでもいいよ!」ンー

善子「ん」

善子(まぁ唇にとは言ってないし、おでこでここは……)

ルビィ「あ、おでことかほっぺはダメだよ。唇だからね」

善子「え?」

16: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/28(日) 21:22:28.87 ID:yXI+O4Yv
善子「いや…でも…」

ルビィ「」ンー

善子「…………」

花丸「キース!キース!」

善子「アンタそんなキャラじゃないでしょ」

花丸「……」

花丸「くーちづけ!くーちづけ!」

善子「そこじゃないわよ!」

ルビィ「花丸ちゃん静かにして?」

花丸「あ、はい」

善子(こわっ)

17: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/28(日) 21:25:46.67 ID:yXI+O4Yv
善子(わかったわよ)

善子(覚悟決めればいいんでしょ!)

善子(堕天使三大奥義の一つ『堕天使の口付』喰らいなさい!!)


ピトッ


善子「…………これでいいんでしょ」

ルビィ「えへへ、善子ちゃんにファーストキス取られちゃった」

善子「そういうこと言わないでよ///」

19: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/28(日) 21:29:38.43 ID:yXI+O4Yv
ルビィ「じゃ次、花丸ちゃんどうぞ~」

善子「えっ!?」

花丸ルビィ「?」

善子「ずら丸もするの……?」

花丸「え……?善子ちゃんまるとはキスしたくない……の?」

善子「別にそういうわけじゃ……」

20: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/28(日) 21:33:05.75 ID:yXI+O4Yv
花丸「うわああああああああんひどいずらああああああ」

ルビィ「花丸ちゃん泣いちゃったよ!」

善子「またそのくだりするの?」

花丸「善子ちゃんとのキス、給食であげパンがでる時ぐらい楽しみにしてたのにぃぃいい」

善子「なんで私のキスは食べ物と同レベルなのよ……」

善子「ったく……ずら丸もこっちおいで」

花丸「よしっ!」

善子「…………」

22: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/28(日) 21:36:04.15 ID:yXI+O4Yv
善子「それじゃ、目閉じて」

花丸「ん」

ルビィ「あ…そのセリフいいなぁ……次言ってもらお」

善子(次があるの!?)

花丸「……」ドキドキ

善子(黙ってればこんなに可愛いのに……)

善子(やヴぁい意識しちゃダメヨハネ……)

善子(軽く…軽く触れるだけ……)


ピトッ


善子「はい!おしまい!」

花丸「えへへ、善子ちゃんにファーストキスあげちゃったずら///」

善子「だからそういうこと言わないでよ……」

23: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/28(日) 21:38:14.64 ID:yXI+O4Yv
善子(二人のファーストキスを貰ってしまった……)

善子(責任……取らなきゃいけないのかしら……)

ルビィ「じゃぁ次はお互い立った状態でのキスね!!」

善子「んんっ!?」


回想おわり

25: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/28(日) 21:41:55.69 ID:yXI+O4Yv
善子「この後、二人にもう一度キスした所でルビィの電話が鳴って解散したんだけど」

曜「う、うん……」

善子「夜に二人から来たLINEが……」スッ


花丸ルビィ『不束者ですが宜しくお願いします♡』


曜「わーお」

善子「一体どんな顔して今日会えばいいのか……」

曜「…………」

26: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/28(日) 21:44:44.43 ID:yXI+O4Yv
曜「善子ちゃんはさ…二人のことどう思ってるの?」

善子「もちろん大切な仲間で親友だと思ってるわ」

善子「でも二人一緒になんて……」

曜「そうだよね……難しいよね」

善子「やっぱニコ生なんて卒業してさっさとyoutubeに行くべきなのかしら……」

曜「うんうん…………え?」

善子「二人を養うとなると今のうちからお金貯めていかないと……」

曜(最近の子は進んでるなぁ……)

27: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/28(日) 21:47:31.03 ID:yXI+O4Yv
教室の前


曜(善子ちゃんの話聞かなきゃ良かった……)

曜(善子ちゃん…話し方はアレだったけど顔から幸せですオーラ溢れてたもん……)

曜(私だって…!私だって絶対千歌ちゃんとファーストキスするんだから!!)

曜(よーし!気合入れて行くぞーーー!!!)

28: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/28(日) 21:49:47.79 ID:yXI+O4Yv
扉「ガラッ!」

曜「おはヨーソロー!!」

モブズ「おはよー」

スタスタ

曜「千歌ちゃん梨子ちゃんおはよー!!」

梨子「曜ちゃんおはよー」

千歌「…」プイッ

曜「」ガーン!

梨子「朝から激しいわね……」

29: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/28(日) 21:52:34.04 ID:yXI+O4Yv
休み時間


梨子「なるほど……それで千歌ちゃんの機嫌が悪かったのね」

曜「うん……もう終わりだよぉ……」

梨子「そんなことないって」

曜「もう屋上から飛び降りて……」

梨子「ちょっとダメよ!こんなことで命を投げ出しちゃ!!」

曜「こんなことじゃないもん……見てて…人生で一番綺麗な前逆宙返り3回半抱え型するから……」

梨子「曜ちゃん!ふざけるのもいい加減にして!!」

曜「じゃあどうすればいいっていうの!?私このまま生きてても一生みかん食べられないよ!!!」

梨子「思ったほど深刻ではない?」

30: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/28(日) 21:56:22.82 ID:yXI+O4Yv
梨子「そもそも、どうしてそんなことしたのよ」

曜「だって……いつも千歌ちゃんが私のことからかうから……」

曜「たまにはお返ししてやろうと思って……」

曜「一ヶ月前からイメトレしてたの……」

梨子「随分念入りなのね……」

31: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/28(日) 21:59:08.73 ID:yXI+O4Yv
曜「あー!ほんとバカ曜だ!!やらなきゃ良かった!!!」


妄想曜『なんちゃってー!冗談言う千歌ちゃんが悪いんだよー』

妄想千歌『……冗談じゃないよ?』

妄想曜『え……?』

妄想千歌『曜ちゃんとなら…キスしてもいいよ……むしろしたい……かな』

妄想曜『ち、千歌ちゃん……!』


曜「みたいな期待してた私バカじゃん!!」

梨子「一回飛び降りた方がいいかもね」

32: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/28(日) 22:02:23.36 ID:yXI+O4Yv
梨子「まぁまぁ一旦落ち着きましょう」

曜「落ち着いていられないよ!このまま千歌ちゃんと仲直りできなかったら私本当に……っ」

梨子「だからその仲直りする方法を考えようって言ってるの」

曜「……梨子ちゃん協力してくれるの?」

梨子「するに決まってるでしょ……親友の二人が喧嘩してるなんて私も嫌よ」

曜「うぅ……ありがとう梨子ちゃん……千歌ちゃんパパママの次くらいにもしかしたら多分大好きだよぉ……」

梨子「普通に大好きだけでいいわよ!」

33: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/28(日) 22:06:16.56 ID:yXI+O4Yv
梨子「そうね……まず千歌ちゃんが怒ってるポイントはなんだと思う?」

曜「そりゃ、腕掴んで無理やり迫った所なんじゃ?」

梨子「確かに。曜ちゃんの力で迫られたら千歌ちゃんが恐怖を感じるのも無理もないわ」

梨子「けど……私はそこじゃないと思う」

曜「というと?」

梨子「曜ちゃん考えてみて?普通キスされたら嫌な人にそんなこと言うと思う?」

曜「……言わないと思う」(善子ちゃん的に考えて)

梨子「でしょ?つまりね、千歌ちゃんはキスされなかったことに怒っているのよ!」

曜「!!!!!」

40: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/29(月) 07:08:50.44 ID:M9InhnOz
曜「な、なるほど……そういうことだったんだ……」

梨子「まぁ、あくまでも推測なんだけど」

曜「さすが恋愛経験豊富な梨子ちゃんだね!」

梨子「えっ?」

曜「やっぱ東京にいてこれだけ可愛いとなると経験値が違うね」

梨子「か、可愛いなんて……ん?」

曜「何人くらいと関係を?」

梨子「え…いや、私は別に……」

曜「」キラキラ

梨子「…………ま、じゅ、十人くらい?」

曜「さすが梨子ちゃん!」

41: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/29(月) 07:16:07.20 ID:M9InhnOz
梨子(しまった……勢いで嘘を……)

梨子(恋愛経験?ありませんけど!ええゼロですよ!?)

梨子(何か問題でも!!??)

曜「それで恋愛マスター梨子ちゃんどうしたらいいかな?」

梨子(何、恋愛マスターって?どこでその資格取れるの!?)

梨子「…………私にいい考えがあるわ」

梨子(この際、徹底的に恋愛マスターの称号利用させてもらうわ!)

梨子「もう時間ないから昼休みにまたここに来て。本当のキスの仕方を教えましょう」

曜「了解です!マスター!」

42: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/29(月) 07:22:53.32 ID:M9InhnOz
昼休み


梨子「時間も少ないから簡潔に説明するわね」

曜「はい!」

梨子「ズバリ……壁クイよ!!!」

曜「か、壁クイ……?」

梨子「ええ、究極にして至高のキスシチュエーションよ」

曜「へ、へぇ……」

梨子「簡単に説明しておくと『壁クイ』とは『壁ドン』と『顎クイ』をセットにした言葉よ」

梨子「詳しい説明はまた後日にするわ」

曜(それは別にいいかな……)

43: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/29(月) 07:26:41.88 ID:M9InhnOz
梨子「今から壁クイの仕方を曜ちゃんに伝授するわ」

梨子「壁クイを完璧に行うことが出来れば千歌ちゃんと仲直り所かゴールインまで見えるわ」

曜「そ、そんなに?」

梨子「ええ、それじゃまず壁に背中をつけて」

曜「あ、はい」ピトッ

トン!

梨子「これが壁ドンよ」

曜「ドンというよりトンだったような……」

梨子「そう……そこなのよ」

曜(どこ?)

44: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/29(月) 07:37:55.12 ID:M9InhnOz
梨子「名称は壁ドンだけど、耳元でドンなんて鳴らされたら相手に恐怖感を与えてしまうことになるの」

梨子「だからね壁を叩く時はトン!でいいの」

梨子「それはさながら相手の心をノックするかの様にね」

曜「ふ、深いですね……」

梨子「ちなみに手はよく開いて、角度は少し斜めにね」

曜「はい」

45: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/29(月) 07:43:32.96 ID:M9InhnOz
梨子「そして壁ドンと同時に相手の足の間に自分の足を差し込むの」

梨子「これにより相手は逃げづらくなるわ」

曜「これも恐怖感を与えることになるんじゃ?」

梨子「甘いわね曜ちゃん」

梨子「これは相手に『キスされたのはしょうがない逃げられなかったんだから』」

梨子「という、『精神的逃げ道』を用意してあげるのよ」

梨子「これで相手は受け入れやすくなるわ」

曜「なるほど……!」

46: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/29(月) 07:45:57.94 ID:M9InhnOz
梨子「言い忘れてたけど壁ドンからずっと相手の目をじっと見ること」

梨子「じっと見ていれば相手は目を…顔を逸らすはずだわ」

梨子「そこで顎にそっと左手を添える」スッ

梨子「この時、絶対に摘むようなことはしちゃダメよ。あくまでも添えるだけ」

曜「はい!」

梨子「そしてクイッと目を合わさせるの」クイッ

曜「……」ドキドキ

47: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/29(月) 07:53:55.09 ID:M9InhnOz
梨子「じっと目を見つめながらこう囁くの……」

梨子「嫌なら避けて……」

曜「……」ドキドキドキドキ

梨子「言った後はゆっくり…ゆっくり顔を近づけるの」

梨子「そのまま相手が目を閉じた時、相手の心は開かれたということになるわ」

梨子「今の曜ちゃんみたいに」

曜「///」

梨子「ちなみにこのセリフには無理やりではなかったという自己防衛の意味合いもあるわ」

梨子「自身があれば言わなくてもいいわよ」

曜「ハ、ハイ…」

48: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/29(月) 08:00:10.37 ID:M9InhnOz
梨子「放課後部活前に私が千歌ちゃん呼び出しておくからそれまでにマスターするのよ」

曜「えぇ!?今日するの!?」

梨子「そうよ!壁は熱いうちに打てというでしょう!」

梨子「私が千歌ちゃん役するから練習練習!!」

曜「ら、らじゃー!!」

49: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/29(月) 08:04:46.59 ID:M9InhnOz
放課後体育館裏


千歌「梨子ちゃん遅いな~話ってなんだろ」


スタスタ


曜「…………待たせてごめん、千歌ちゃん」

千歌「…………」



物陰に潜む梨子(壁クイを生で見れるなんて……恋愛マスターに感謝ね……)

50: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/29(月) 08:13:46.74 ID:M9InhnOz
千歌「ふーん、そういうことね」

千歌「今更なに?曜ちゃん」

曜「……っ」

曜「ち、千歌ちゃん!」トン!



梨子(しまった!壁クイに夢中で壁クイまでの流れをすっかり忘れてたわ!)

梨子(でも大丈夫!曜ちゃんならきっとなんとかしてくれる!)

51: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/29(月) 08:18:14.70 ID:M9InhnOz
千歌「な、なにするの曜ちゃん!」

曜「…………」ジー

千歌「そんな目で見たって私……!」アセアセ

曜「…………」クイッ

千歌「っ!」

曜「……嫌なら避けて」スゥー



バチン!



梨子(あ、やべ)

52: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/29(月) 08:24:29.50 ID:M9InhnOz
曜「痛っ……」

千歌「最低っ!」

曜「ち、ちかちゃん……」

千歌「あの時できなかったら次は学校で無理やり?」

千歌「私の反応でいけそうだと思った?」

曜「違うの……私はただ千歌ちゃんと仲直りがした――



千歌「今するくらいならどうしてあの時してくれなかったの!?」


曜梨子(んん!!??)

54: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/29(月) 08:31:28.67 ID:M9InhnOz
千歌「私、覚悟してたんだよ!?」

千歌「一ヶ月前から勝負下着も選んで!」

千歌「キスの日に曜ちゃんの部屋でって!!」

千歌「なのに曜ちゃんは!!!!」

曜「…………ごめんなさい」

千歌「てっきりこれも告白かと思ったのに!」

千歌「今時古臭い壁ドンとか!!」

梨子「」

千歌「なに!?嫌なら避けてって!?」

千歌「嫌なわけないじゃん!!!」

曜「」

56: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/29(月) 08:39:13.14 ID:M9InhnOz
千歌「曜ちゃんのバカ!鈍感!へたれ!よーそろー!」

千歌「練習遅れるからじゃあね!」スタスタ

曜「…………」

曜「待って千歌ちゃん!」

千歌「」ピタッ

梨子(ダメよ曜ちゃん!今この流れでの告白は悪手よ!!)

57: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/29(月) 08:46:33.06 ID:M9InhnOz
曜「千歌ちゃんの気持ち……気付けなくて本当にごめん……」

曜「私……怖かったんだ……千歌ちゃんが私のことどう思ってるのか……」

千歌「……」

曜「千歌ちゃんがいつも言ってた……あんな高い所から飛び込める曜ちゃんはすごいって……」

曜「あれはただ……千歌ちゃんに褒められたい……その一心で恐怖を克服したの……」

曜「本当の私は……大切な人に自分の気持ちもちゃんと伝えられない……ただの臆病者なんだよ」

曜「きっとこれからも……千歌ちゃんにがっかりさせちゃうと思う……」

曜「それでも!一つだけ!絶対に誓えるモノがある!!」

曜「私、渡辺曜は……高海千歌さんのことを……一生愛し続けます!」

千歌「……………………私だって一生愛してるんだからっ」



梨子(えんだああああああああああああいやあああああああああああいうぃるおーるうぇいずらびゅううううううううううううううううううううううう)



ようちかとキスの日おわり

58: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/29(月) 08:48:57.09 ID:M9InhnOz
三年生のキスの日


鞠莉「ねぇねぇ二人とも今日が何の日か知ってる?」

果南「知らないなー」

ダイヤ「知りませんわ」

鞠莉「なんと今日はKissの日でぇーす!」

果南「へぇー」

ダイヤ「はぁ」

59: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/29(月) 08:52:02.82 ID:M9InhnOz
鞠莉「そこでマリーが二人にKissの味を教えてあげまーす!」

果南ダイヤ「…………」

鞠莉「何よその無反応」

果南「教えてあげるって言われても……」

ダイヤ「私達キスの味知っていますし……」

鞠莉「え…………?」

60: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/29(月) 08:57:39.84 ID:M9InhnOz
果南「あれ?言ってなかったっけ?」

ダイヤ「私達…お付き合いしてますの」

鞠莉「は?」

鞠莉「私そんなの聞いてないんだけど」

鞠莉「いつからなの?」

果南「二年の冬からかな」

ダイヤ「クリスマスの日からですわ」

鞠莉「へぇ~……そうだったんだ……」

鞠莉「私…何も聞いてないなぁ……」

61: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/29(月) 09:00:51.03 ID:M9InhnOz
ダイヤ「申し訳ありません鞠莉さん。私はてっきり果南さんがお伝えしたものかと……」

果南「私もダイヤが言ったものだとばかりに……」

鞠莉「……………………」

鞠莉「まぁそうだよね……二年も離れてたんだもん……そうなるわよね……」

ダイヤ(果南さん……そろそろネタばらしを……)

果南(さすがにもういいかなん?)

ダイヤ「あの…鞠莉さん……実は―――

鞠莉「うぅ……」ポロポロ

果南ダイヤ「!!??」

62: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/29(月) 09:06:05.70 ID:M9InhnOz
鞠莉「ごめんなさい……私……二人のこと応援したいのに……涙が…」ポロポロ

果南「ごめん鞠莉!嘘なの!!付き合ってるって嘘なの!」

ダイヤ「そうです!キスの日で日頃のお返しをしたかっただけですわ!」

鞠莉「…………え?嘘なの?」

鞠莉(やっぱ嘘よねー!だと思ったー!おもわずガチ泣きしちゃったけど良かったー!)

ダイヤ「はい……もちろんキスの味も知りませんわ」

果南「ごめんね鞠莉……ちょっとやり過ぎだったよね……」

鞠莉「うん……本当に驚いたんだから……反省してよね」

63: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/29(月) 09:11:43.44 ID:M9InhnOz
ダイヤ「反省します……本当にごめんなさい鞠莉さん……」

果南「ごめんなさい!」

鞠莉「…………私もいきなり泣いちゃってごめんね」

ダイヤ「いえ!鞠莉さんは何も悪くはありませんわ!」

果南「そうだよ。全部私達が悪いの」

果南「私達に出来ることなら何でも言ってほしい」

鞠莉「……何でもいいの?」

果南「うん、ダイヤもいいよね?」

ダイヤ「はい、構いませんわ」

鞠莉「…………なら、一つお願いがあるの」

果南ダイヤ「うん(はい)」




鞠莉「二人のファーストキス。私に頂戴♡」



Happy End

64: 名無しで叶える物語(笑) 2017/05/29(月) 09:12:47.64 ID:M9InhnOz
終わり
梨子ちゃんには申し訳ないと思っている

65: 名無しで叶える物語(しうまい) 2017/05/29(月) 09:33:56.70 ID:PfJ7rLrS
おっつおっつ
結局キスしてるのが一年3人組だけってのも面白い