1: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2017/04/21(金) 21:23:34.82 ID:GkuRObPJ
月曜日の学校帰り!

いつもの練習でクタクタになりながらも下校するスクールアイドルのタマゴ達!

そしていつもの帰り道!

毎週月曜日に必ず通う近所のファミマ!

高坂穂乃果は友人達と共に週刊少年ジャンプを買いにきたのだった!

穂乃果「あったー!」

海未「最後の一冊だったみたいですね」

ことり「よかったね、穂乃果ちゃん」
海未「それではレジに…」

穂乃果「…」

海未「…穂乃果?」

穂乃果「ちらっ」

海未「…立ち読みはいけませんよ」

2: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2017/04/21(金) 21:24:44.35 ID:GkuRObPJ
穂乃果「ちょっとだけ…ね?」

海未「お店の方に迷惑ですし、買うのならここで読まず家でじっくり読めばいいじゃないですか」

穂乃果「ヒロアカだけ…ヒロアカだけだから!」

海未「はぁ…しょうがないですね、少しだけですよ」

穂乃果「海未ちゃんやっさしい~♪」

しかしそんな時、店内に異変が起こる

穂乃果「」ピクッ

3: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2017/04/21(金) 21:25:51.87 ID:GkuRObPJ
初めは微かな匂いだった

しかし

穂乃果「(こ、この匂いは…!)」

いつしか匂いは店中に充満し、

穂乃果「(あっちの方角から…!)」

穂乃果の嗅細胞を刺激していた!

穂乃果「(あ、あれは…!)」

そう、その正体とは…!

穂乃果「(ふぁ、ファミチキだぁぁぁぁ!)」

4: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2017/04/21(金) 21:27:00.70 ID:GkuRObPJ
ファミチキ!

それはファミリーマートに数あるホットスナックの中でも屈指の人気を誇るコンビニチキン界の定番っ!

穂乃果「…」

その瞬間、穂乃果の頭の中から少年ジャンプのことは消えていた!

無理もない

今は放課後

ハードな練習の後であることに加えて、彼女は絶賛食べ盛りのお年頃っ!

そんな状態でファミチキの匂いを嗅いだらどうなるだろうか

いや、一つしかない

それは

穂乃果「(ファミチキ…ファミチキ…!)」

頭の中がファミチキフィーバーっ!

6: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2017/04/21(金) 21:28:08.71 ID:GkuRObPJ
海未「? 穂乃果、どうしました?」

穂乃果「はっ」

海未「やはり読まないのですか?」

穂乃果「う、うん、やっぱりお家でゆーっくり読もうかなーって…」

海未「その方がいいと思いますよ」

穂乃果「そ、そうだよね、それじゃあレジに…はっ」

金が…ない!

7: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2017/04/21(金) 21:29:45.25 ID:GkuRObPJ
穂乃果「(いやっ、ジャンプの代金はある、流石に私でもそんなうっかりさんじゃない)」

穂乃果「(しかし、ファミチキの分のお金は…ない!)」

穂乃果「(どうする? 海未ちゃんかことりちゃんに借りる?)」

それはできない

彼女達はこれまで苦楽を共にしてきた幼馴染み

そう、幼馴染み!

幼馴染みだからこそできない!

ここでお金を借りてしまったら友情の歴史に新たなる負の1ページが追加されてしまう!

それだけは避けたいっ!

9: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2017/04/21(金) 21:30:53.33 ID:GkuRObPJ
穂乃果「(ど、どうしよう…)」

気づけばもうレジの目の前

覚悟は決まらぬまま

穂乃果「お、お願いします…」

店員に週刊少年ジャンプを差し出す穂乃果

しかし、ある一言が言えない!

ファミチキ1つ!

ファミチキ1つ!

ファミチキ、ひとぉぉぉぉつ!

12: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2017/04/21(金) 21:32:27.22 ID:GkuRObPJ
穂乃果「はぁっ、はぁっ、はぁっ…」

海未「穂乃果…」

ことり「ほ、穂乃果ちゃん…?」

海未「…仕方がないですね」

海未「ファミチキ、1つお願いします」

穂乃果「…え?」

海未「ファミチキが食べたいのでしょう?」

穂乃果「な、なんで…?」

海未「大方、お金が足りなくて頼めなかったのでは?」

穂乃果「海未ちゃん…」

海未「穂乃果が考えるようなことはわかりますよ、だって」

海未「幼なじみですから」

14: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2017/04/21(金) 21:34:01.50 ID:GkuRObPJ
幼なじみ!

幼なじみっ!

幼なじみぃぃぃぃぃっ!

幼い頃から苦楽を共にしてきた友、天使、女神!

穂乃果「海未ちゃん…ありがとう…っ!」

感謝…っ!

圧倒的感謝…っ!

もう足を向けて眠れない!

最愛の幼なじみは今!

自分の中で神に等しい存在になったのだ!

16: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2017/04/21(金) 21:35:56.06 ID:GkuRObPJ
海未「ジャンプの分はきちんと自分のお金で払って下さいね」

海未「それと、私とことりの分も頼みますか」

海未「ファミチキプレミアム、2つお願いします」

穂乃果「…え?」

ファミチキプレミアム、2つ

ファミチキ、プレミアム、2つ!

ファミチキ、プ レ ミ ア ム、2つお願いしまぁぁぁぁぁす!

穂乃果「」ぐにゃあっ…!

17: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2017/04/21(金) 21:37:36.42 ID:GkuRObPJ
穂乃果「(な、なんで、どうして!?)」

幼なじみとの友情への感動!

それが脆く崩れた瞬間!

ファミチキとファミチキプレミアム!

ファミチキは骨がなく、おやつ感覚で食べられるものに対してプレミアムは骨つきのメインディッシュ及びファストフード!

同じフライドチキンというだけで比較のしようもない全くの別物!

しかしっ!

プ レ ミ ア ム

この特別感の大きい単語が入ることによってよりあたかもファミチキの上位互換に聞こえるのだ!(穂乃果の個人的な考えです)

21: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2017/04/21(金) 21:39:25.20 ID:GkuRObPJ
穂乃果「(鬼! 悪魔! 悪魔将軍!)」

穂乃果「(とても人間のすることとは思えないっ!)」

穂乃果「(一体何故こんなことを…!)」ハッ

穂乃果「(まさか、お昼に勝手に海未ちゃんのお弁当のおかずを頂戴しちゃったから!?)」

穂乃果「(いや、もしかすると朝に海未ちゃんをイジりまくった仕返しかも…)」

穂乃果「(いや、昨日お勉強会中に居眠りをしたせいかも…)」

海未「穂乃果」

22: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2017/04/21(金) 21:41:43.30 ID:GkuRObPJ
穂乃果「う、海未ちゃん…」

海未「穂乃果は今なぜ私がプレミアムチキンを頼んだのだろうかと思っているのでしょう」

穂乃果「その通りだよ…一体、なんで!?」

海未「…」

海未「その…まだ食べたことがなかったので…」

穂乃果「…」

穂乃果「(…かわいい)」

ことり「(かわいい)」

店員「(ぐうかわ)」

24: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2017/04/21(金) 21:43:04.82 ID:GkuRObPJ
海未「おいしいですね」

ことり「ことりはファミチキもプレチキも好きだよー」

穂乃果「えへへ、なんかいいよね、こうゆうの」

みんなはファミチキとプレチキどっちが好きかな?

またいつか会おう!


おわり

26: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2017/04/21(金) 21:45:06.95 ID:GkuRObPJ
というわけで短かったですがこれでおわりです
ありがとうございました
ファミチキがサンクスでも食える…いい時代になったものだ

27: 名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/ 2017/04/21(金) 21:46:07.59 ID:wDYDe1z9
骨付きのチキンのなんこつを食べるか食べないか揉めるとこまでいこうよ!おつ

29: 名無しで叶える物語(もんじゃ)@\(^o^)/ 2017/04/21(金) 21:50:36.43 ID:sk7Ghq1m
骨付き嫌いやからいっつもノーマルファミチキやわ
おつ

30: 名無しで叶える物語(もこりん)@\(^o^)/ 2017/04/21(金) 21:52:33.95 ID:XPL7OtvS
(ファミチキください)

32: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2017/04/21(金) 22:04:07.91 ID:/ygeV10u
こんにゃくvsファミチキは草