1: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 01:40:22.79 ID:21XlVh3W
アニメで不足していたので書きました
ちかなん前提です

2: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 01:40:55.82 ID:21XlVh3W
~部室~

オーイマッテー! フフッハグシタイノ?

曜「あっ…」

善子「浮かない顔して、どうしたのよ!」

善子「みんなもう帰っちゃったわよ?」

曜「よ、善子ちゃん?」

善子「ヨハネよ!」

3: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 01:41:52.64 ID:21XlVh3W
曜「んー…いや、私の問題だから…」

善子「そ、この堕天使ヨハネにかかればそんな問題すぐに…」

曜「羨ましいな…」

曜「そんな能天気でいられて…」

善子「誰が能天気ですってぇ?」

善子「あなたもわりと能天気だと思ってたのに!そんな顔して…」

善子「とにかく、何かあるなら話しなさいよ?」

善子「いつでも私のリトルデーモンになりなさい」

曜「ふふっ優しいね…善子ちゃん」

4: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 01:42:28.88 ID:21XlVh3W
~後日~

曜「はぁ…」

善子「もう!最近いつもそんな顔してる…可愛い顔が台無しよ!」

曜「ごめん…ていうか、可愛くないよ」

善子「何があったのかいい加減話してみなさい」

善子「この救世主ヨハネに」

曜「堕天使じゃないんだ」

5: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 01:43:32.94 ID:21XlVh3W
曜「実は…」

曜「千歌ちゃん、果南ちゃんにベッタリで見てるのが辛いんだ…」

善子「あなたも幼馴染みでしょう?」

曜「うん、だから…」

曜「こんなこと、1番よく分かってた」

曜「千歌ちゃんが果南ちゃんに憧れていることは…」

曜「分かってたよぉ!」ポロポロ

曜「なのに…」

6: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 01:44:04.53 ID:21XlVh3W
善子(うぅ…想像以上に厳しいじゃない…これは…)

善子「じゃあ、あなたはジェラシーを抱いているわけね」

善子「というか、チカのこと好きなんでしょ?」

曜「え…///す、好きだなんて」

善子「隠さなくてもいいわよ」

曜「別に隠してるわけじゃ…」

7: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 01:44:42.01 ID:21XlVh3W
曜「じゃあ、隠さずにいたら、善子ちゃんが代わりになってくれるの?」ウルウル

善子「へ?」

善子「代わりってどういう…」

曜「千歌ちゃんの代わりに私を愛してくれるの?」

善子「そんなわけないでしょ!」

8: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 01:45:08.88 ID:21XlVh3W
善子「それはギルティよ!リトルデーモン失格!」

善子「ちゃんと千歌と向き合いなさい!」

曜「…何も知らないくせに!」

曜「そんな優しくしようとしたってどうにも…うっ…」

善子「わ、ちょ、な、泣かないでよぉ」

善子(この状況ヤバくない??どうすればいいのぉ)

9: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 01:45:35.47 ID:21XlVh3W
善子「と、とりあえずほら!」ポンポン

善子「膝を貸してあげるわ!人間には刺激が強いからやっぱりあなたもリトルデーモンになって…」

曜「そんなのいいのに!」

善子「ダメなんだならね!私の好意を無碍にするなんて裁かれてしまうわ!はいっ!」ムギュッ

曜「うっ…」

10: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 01:46:01.51 ID:21XlVh3W
~5分後~

善子「落ち着いた?」

曜「うん…」

曜「ごめんね、なんかひどいことたくさん言っちゃった…」

曜「自分のに気持ちに整理がつかなくて、そこに図星つかれて…」

曜「完全に八つ当たりだよね…」

善子「いいのよ」

11: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 01:46:31.96 ID:21XlVh3W
曜「なんか恥ずかしいな…///年下に膝枕で慰められるなんて…」

善子「困ってたんだから、救済するのが当たり前じゃない!」

曜「ふふっほんとに善い子だね」

善子「誰が善い子よ!」

善子「あなたが私のリトルデーモンだからよ!」

曜「リトルデーモン…かぁ…」

12: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 01:47:25.86 ID:21XlVh3W
~沼津駅~

梨子(うぅ…千歌ちゃん…)

梨子(始めたばっかりの頃はずっと私に構ってくれてたのに…)

梨子(こんな休みの日も遊んでくれてたりしたのかなぁ…)

13: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 01:47:55.09 ID:21XlVh3W
善子「あれ?こんなところまで来て何してるの?」

梨子「あっ!善子ちゃん!」

善子「私はヨハネ!」

梨子「よ、ヨハネちゃん…」

梨子「お母さんにおつかい頼まれたから…」

14: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 01:48:20.23 ID:21XlVh3W
善子「…ハァっ」

善子「あなたもそんな顔して…」

善子「いいわ!この堕天使ヨハネが付き合ってあげる!」

梨子「大丈夫だよ」

善子「大丈夫じゃない顔してるから言ってるのよ!」

善子「この辺よくわからないでしょ?沼津のことなら任せて!」

梨子「そっか~」

梨子「じゃあ、お言葉に甘えて付き合ってもらうね」

15: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 01:49:04.77 ID:21XlVh3W


梨子「ねえねえ!これ着てみて!」

善子「えー!ヨハネにはもっとダークな感じの…」

梨子「いいからいいから♪」

16: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 01:49:42.52 ID:21XlVh3W
梨子「すごーい!似合ってるよ!やっぱりこういうオレンジ?いや、みかん色の服、可愛いね」

善子(今の私はどんなふうに見えているんだろう…)

善子(この服は明らかにあの娘に着せたいものよね…)

善子「…と、当然でしょ?私は何を着ても似合うんだからね!」

17: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 01:50:08.22 ID:21XlVh3W
梨子「着る前は嫌がってたのになぁ」

善子「似合うのは当然のことを言ったまでよ、真の姿は…」

梨子「お腹空いてきちゃった…」

善子「聞きなさい!」

18: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 01:50:42.76 ID:21XlVh3W
梨子「ん~!美味しい?」

梨子「最高だよ、このみかんパフェ」

梨子「ヨハネちゃんも食べてみて、はい、あーん」

善子「だ、ダメよ…それは禁断の果実…」

梨子「ほ~ら」

19: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 01:51:25.15 ID:21XlVh3W
善子「うっ…」ケホッ

梨子「あ…ほんとにだめなんだ」

善子「ごめんなさい、それは全然…」

梨子「そっか…」

梨子「なんかごめん」

梨子「テンションおかしかったよね?」

梨子「あ!お母さんからそろそろ帰ってきてって…」

善子「チカ…」ボソッ

20: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 01:52:30.80 ID:21XlVh3W
梨子「え…」

善子「悩んでたんじゃないの?」

梨子「やっぱり隠せないよね…」

梨子「最近の千歌ちゃん、果南ちゃんにしかかまってあげてないんだよね…」

梨子「そりゃあ当然小さい頃からの仲なんだし、私が入れる余地はない、勝てないってことは分かってたけど…」

梨子「最近だけの話なら、私と千歌ちゃんのいる時間って果南さんにも負けてないかな…」

梨子「なんて、自惚れてたからね」

梨子「やっぱり私…千歌ちゃんの気持ちなんて全然分かってない」

梨子「こんなことだから…」

21: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 01:54:15.05 ID:21XlVh3W
善子「この私と堕天した以上、自分を偽ることは許されないわ」

梨子「偽るって…うん、でもそうだよね…」

善子「出会って間もないのにチカの気持ちを考えるのに必死だったでしょ?」

善子「逃げてるようじゃ、ダメよ」

善子「あなたも私のリトルデーモンなんだから!」

梨子「あはは…」

梨子「ありがとうね、ヨハネちゃん」

善子「私はいつでもリトルデーモンの味方だからね」

善子「しっかりその目にこの私の姿を焼き付けておくこと!」

22: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 01:54:39.91 ID:21XlVh3W
善子「出会って間もないのにチカの気持ちを考えるのに必死だったでしょ?」

善子「逃げてるようじゃ、ダメよ」

善子「あなたも私のリトルデーモンなんだから!」

梨子「あはは…」

梨子「ありがとうね、ヨハネちゃん」

善子「私はいつでもリトルデーモンの味方だからね」

30: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 22:32:15.35 ID:21XlVh3W
~部室~

善子「あら?また帰らないの?」

曜「よ、善子ちゃん!?」

善子「まだお悩み中のようね、あとヨハネ」

曜「あはは…」

31: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 22:32:42.13 ID:21XlVh3W
曜「ねえ?また、甘えてもいい?」

善子「ハァっ…しょうがないわね」

善子「そんなに私の膝が気に入ったの?」

曜「うん、すごく気持ちよかったから?」

善子「当然だわ!本来人間が味わえる快楽ではないのだから」

曜「あはは、ほんと面白いよね」

32: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 22:33:25.35 ID:21XlVh3W
善子「お悩みは本当に大丈夫なの?」

曜「大丈夫だよ!」

曜「それじゃ、お願いします…///」ポフッ

33: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 22:33:57.40 ID:21XlVh3W
~5分後~

曜「うぅ…///善子ちゃんの膝、気持ちいい…?」スー

善子「とんでもない顔になってるわよ…」ナデナデ

善子「って、寝てる」

善子(ずいぶん他人に優しくしてるわね…私)

善子(こ、これじゃ堕天使失格じゃない!)

善子(まあ、迷える子羊達を救済するのもこのヨハネに課せられた使命よ…)クカー

34: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 22:34:52.80 ID:21XlVh3W
~2時間後~

善子「ん…ぴーんち!」

善子「お、起きてよ!」ユサユサ

曜「ふぁ~…」

曜「おはよう、善子ちゃん…」

善子「もうバスの時間なの!」

35: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 22:36:18.90 ID:21XlVh3W
曜「ねぇもうちょっとこのまま?」トローン

善子「…///ね、寝ぼけてるの?ダメよ、急いでるんだから!」

曜「リトルデーモンのお願いだよ?」ウルウル

善子(なによ…///こんなに可愛い顔して)

善子「あくまでもリトルデーモンは私の使い魔なんだからね!」

36: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 22:37:39.86 ID:21XlVh3W
曜「じゃあ、このまま私の家に行こう?」

善子「あなたもバスでしょ?」

曜「善子ちゃんの家に比べたら、近いしね…」

善子「そんなこと言ってられないわ!」

善子「まだ間に合う!帰るわよ!」タッタッタッ

37: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 22:38:11.00 ID:21XlVh3W
~沼津駅~

梨子「おはよう!」

善子「おはようリリー、まったく…」

善子「休日の朝からこの堕天使ヨハネを呼び出すなんて…」

梨子「先週はヨハネちゃんのこと無理やり突き合わせちゃったから今週はヨハネちゃんのこと、ちゃんと楽しませなきゃ!と思ってね」

善子「先週なんて私から言ったはずよ?」

梨子「まあ、そうなんだけど…いろいろ勝手しちやったから…」

善子「いいのよ、それに先週楽しくなかったっていうわけでもないわ」

38: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 22:38:42.89 ID:21XlVh3W
梨子「そう…?ていうか、さっきのりりーってわたしのこと?」

善子「リトルデーモンネームよ!」

梨子「リリー…うん、可愛い?」

梨子「ありがとう!よ…」

梨子「んーと、よっちゃん」

善子「な、なによそれ」

梨子「やっぱりヨハネちゃんって呼ぶのは恥ずかしいかな」

39: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 22:39:25.86 ID:21XlVh3W
善子「感心しないわね」

善子「この私の名前を…」

善子「でも、いいわリリー」

善子「その呼び方気に入ったわ、許可してあげる」

梨子「もう、年下のくせに、生意気なんだから」

善子「こ、この姿は仮の姿で…」

梨子「さっ!よっちゃん、どこ行きたい?」

善子「ちゃんと聞きなさいよ…そうね、カラオケとか」

梨子「了解!じゃあ歌うよー!」

42: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 22:49:44.18 ID:21XlVh3W


梨子「よっちゃんの歌、かっこいいし上手!」

善子「あなたもなかなかよ!リリー」

善子「失恋ソングって綺麗な歌声と合うのね」

梨子「馬鹿にされてるのか褒められてるのかわからない…」

善子「褒めてるのよ!もっと喜んでもいいわ、リリー」

梨子「よっちゃん?リリー?特別な呼び方…」

梨子「私達の関係もトクベツにしたいなぁ」

43: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 22:50:16.26 ID:21XlVh3W
善子「何言ってるのよ!私はあくまでもあなたを助けてあげるだけ!愛することなんてできないわ!」

善子「それに!あなた節操なさすぎよ?チカとだってリリーは出会って間もない…」

善子「そんなに心が早く変わっていいものなの?」

梨子「え…私はただ…」

善子「前の学校でもそうだったんじゃない?」

梨子「違うよ!そんなに言われたら、さすがに傷つくなぁ」

善子「とにかく!そう思われないようにしなさいよ!」

梨子「…///ちゃんと心配してくれてるんだ」

44: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 22:50:53.63 ID:21XlVh3W
~部室~

曜「ねえ、善子ちゃん」

曜「この後、私の家に来てよ」

善子「そしたら帰れなくなるじゃない?」

曜「泊まって?」

善子「はぁ?!そんな、突然…」

曜「ダメ、だよね…」

善子「ダメなんて言ってないわ」

曜「やった!」

45: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 22:51:25.20 ID:21XlVh3W
~曜の家~

善子「来たはいいけど…」

善子「もうシャワー浴びて寝るくらいしか時間ないわよ?」

曜「それでいいんだよ~」

曜「お風呂先にいいよ?」

曜「それとも一緒に入る?」

善子「ひ、1人でいいわよ!」

46: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 22:51:56.98 ID:21XlVh3W


曜「布団はないから私のベッドで一緒に寝よ?」

善子「そこは普通私が床で寝るからって言うところでしょ?!」

曜「いいじゃん、一緒に寝たいんだよ?」

曜「私さ、善子ちゃんのこと大好きだよ?」

善子「…///そ、そうなの…?」

曜「年下なのに甘えさせてくれて、言うことはハッキリ言ってくれる…」

47: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 22:52:23.12 ID:21XlVh3W
曜「善子ちゃん…??」グイッ

善子「わー!!き、キスはダメよ!」

善子「気持ちは嬉しいけど…だめ」

善子「私を独り占めすることなんて神様にだってできないんだから…」

48: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 22:52:51.68 ID:21XlVh3W
曜「…」

善子「きゃっ!ちょ、触ってる…」

曜「私もう抑えられないよ」ギュッ

善子「うぅ…力強い…」

善子「あー!もういいわ!」

善子「体なら好きにしなさい、しょせんは器だから!」

曜「やった?」


49: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 22:53:24.28 ID:21XlVh3W
チュンチュン

曜「わ、よ、善子ちゃん?!」

曜「私、昨日…」

善子「大丈夫よ」

曜「抑えられなかったよ…」

善子「これで満足できたならいいじゃない」

善子「ただ、返事はできないわ」

曜「そっか…うん…」

50: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 22:53:51.85 ID:21XlVh3W
~沼津駅~

善子「昼下がりの暑い時に呼び出されるなんて…不幸ね」

善子「リリー、その大荷物は何?」

梨子「ふふっ、よっちゃんの家にお泊まりしたいなー」

善子「私がいつ許したのよ!だいたい…」

梨子「部屋から見えるんだよね…」

51: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 22:54:21.01 ID:21XlVh3W
善子「え」

梨子「果南ちゃんがきて、楽しそうにしてるの…」

梨子「辛いなぁ…」

善子「し、しょうがないわね」

善子「次からはちゃんと事前に許可取りなさいよ?」

梨子「やった?」

梨子(一応事実だけど、本当は辛さはなくなってきてるんだけどね?)

52: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 22:54:56.43 ID:21XlVh3W
~善子ハウス~

梨子「おぉー!ゲームがたくさん…」

善子「せっかくだし対戦しましょ」

善子「これがあれば暇しないわ」

梨子「いいね!なんかこう自然な感じで遊ぶのって」

善子「このヨハネに勝てるかしら?」

梨子「スマブラなら私もやったことある!」

梨子「負けないよ!」

53: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 22:55:49.99 ID:21XlVh3W


梨子「つ、強い」

善子「リリーもなかなかよ?」ドヤァ

梨子「そんなこと言って…圧勝だったよ?」

善子「だって私は神にも疎まれし才能の持ち主」ドヤァ

梨子「可愛いなぁ…」

54: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 22:56:22.83 ID:21XlVh3W
梨子「私なんて友達の家で何回かやったくらいだから…」

善子「日々の鍛錬の賜よ!」

梨子「ふふっ、才能なのか努力なのか」

善子「夕ご飯の準備できてないから、外に行きましょ」

善子「誰かさんが突然来ちゃうんだから」

梨子「あはは…そうだね!」

55: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 22:56:59.31 ID:21XlVh3W
~沼津駅~

曜(会えるかな…)

曜(って、何考えてるんだ私!これじゃストーカーじゃん!)

曜(違う違う!買い物に来ただけなのになぁ)

曜(そういばこの前も善子ちゃんが好きにしていいって言ってくれたのに、結局何もできてないんだよね…)

曜(抑えられないとか言っておきながら抱き着いて下着姿無理やり見ただけ…)

曜(うぅ…すごい恥ずかしい…///)

56: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 22:57:28.25 ID:21XlVh3W
jc「わぁ~…///曜さん!」

曜「お!いつも応援ありがとう!」

jc「すごい!本物だ!」

jc「本当に会えるんだね!」

jc「ヨーソロー!」

曜「ヨーソロー!」

jc「大好きです!」

曜「あははっ、ありがとう」

57: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 22:57:53.47 ID:21XlVh3W
曜(ファンの娘の前みたいに振舞えたらなぁ…もちろん嬉しいけど、ただちやほやされたいだけじゃないのに…)

曜(って、これじゃファンの気持ちが…最低だ!私…)

jc「またライブの宣伝ですか?」

曜「ううん、買い物に来ただけ」

jc「アイドル頑張ってください!」

曜「ほんと、ありがとうね~」

58: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 22:58:24.38 ID:21XlVh3W
曜(ん?あれって、善子ちゃんだ!…///)

曜(声かけても、いいよね?)

曜「おーい…」

曜(梨子、ちゃん?)

59: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 22:58:55.11 ID:21XlVh3W
善子「ここのチョコケーキ最高なのよ!リリー」

梨子「楽しみだなぁ、よっちゃん?」

曜(え、なに、デート…)

曜(しかも聞いたことない呼び方…あれじゃ、入っていけないや)

曜(てっきり梨子ちゃんは私と同じく千歌ちゃんのことで悩んでたと思ってたのに…)ポロポロ

曜「はぁ…やっぱり弱いなぁ…私」

60: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 22:59:22.26 ID:21XlVh3W


善子「いちごのも食べたいわね…」

梨子「それじゃ、私がそれ頼むね」

梨子「食べさせ合いしよ?」

善子「た、助かるわ」

61: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 23:00:06.04 ID:21XlVh3W
梨子「はい、あ~ん」

善子「んっ」パクッ

善子「やっぱりおいしい!さすがstrawberry」

善子「リリーもどうぞ」

善子「はい」

梨子「んっ」パクッ

梨子「おいしい?よっちゃんに食べさせてもらったからかな」

62: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 23:00:32.59 ID:21XlVh3W
~夜~

善子「私は床で寝るから、ベッド使っていいわよ」

梨子「何言ってるのよっちゃん」

梨子「一緒に寝たいに決まってるじゃない」

善子「ハァ…あなたもなの?」

梨子「も…?」

善子「まあ、いいわ」

善子「一緒に寝てあげる」

63: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 23:01:00.78 ID:21XlVh3W
梨子「ねえ、よっちゃん」

善子「なに?」

梨子「私たち、まだ特別な関係になっちゃだめかな」

善子「何を言い出すかと思えば…」

梨子「どうなの?」

善子「だから前にも言ったでしょ?」

善子「それはできないわ」

64: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 23:01:35.29 ID:21XlVh3W
梨子「そっか…」

梨子「残念だなぁ」

梨子「今日ははしゃいじゃったけらもう眠くなってきたよ」

善子「あら?諦めてくれるのね?」

梨子「誰も諦めるなんて言ってないけど?」

梨子「ただ、私は欲望に忠実より待つことも恋には大事だと思うの」

善子「それでダメだったくせに、面白いこと言うのね」

善子「それじゃ、おやすみ」

梨子「酷いなぁ」

梨子(あと1歩?)

65: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 23:02:04.04 ID:21XlVh3W
~部室~

曜「…」

善子「ちょっと!また顔色良くないわよ?」

曜「あ…」

曜「ねえ、善子ちゃんってなんで私に優しくしてくれたの?」

66: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 23:02:30.99 ID:21XlVh3W
善子「強いていうなら、守ってあげたくなるのよ」

善子「最近のあなた見てたら」

善子「ファンの前とか、いつものあなたって本当に頼りになってかっこいいのにね」

曜「それって本当の私なのかな…」

善子「答えは自分しか分からないと思うけど、少なくとも私にはそっちが本当の渡辺曜だと思うわ」

67: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 23:03:07.47 ID:21XlVh3W
曜「善子ちゃんって…」

曜「梨子ちゃんと付き合ってるの?」ポロポロ

善子「ちょ、何言ってるの…泣かないでよ」

曜「答えてよ!」

68: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 23:03:35.72 ID:21XlVh3W
善子「そんなことはないわ」

曜「じゃあどうして!」

曜「特別な呼び方で呼び合って、休日デートして…」

曜「私の気持ちに答えられない理由って、それ?」

69: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 23:04:29.33 ID:21XlVh3W
善子「そうじゃないの…」

善子(ぴーんち!あーやばい)

善子(私ってわりと罪深いことしてたのね…)

善子「呼び方に関しては、あれよ」

善子「梨子へのリリー呼びがかっこいいと思っただけよ?」

善子「あなたへのそういうのは思いつかなかったというか…」

曜「私はこんなにも…」

70: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 23:05:12.93 ID:21XlVh3W


梨子(部室に忘れ物しちゃった!)

梨子(よっちゃんともう少しで結ばれそうな気がする…///)

梨子(あ、やっぱり私って自惚れちゃう女のかな)

71: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 23:05:38.74 ID:21XlVh3W
梨子(あれ?部室に電気がついてる…)

梨子(誰かいるの…)

曜「善子ちゃんのことが大好きなのに!」

梨子(え…)

梨子(どういうこと…)

72: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 23:06:04.70 ID:21XlVh3W
ガチャッ

梨子「どういうことなの!」

善子「わぁ、り、りりー…」

曜「梨子ちゃん…」

梨子「ねえ、よっちゃん」

梨子「私の気持ちに答えられない理由はこれなの?」

73: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 23:06:36.42 ID:21XlVh3W
曜「え、待ってよ…」

曜「それじゃ、もしかして私と梨子ちゃんに二股かけてたの?」

梨子「何よ…それ」

曜&梨子「善子ちゃん(よっちゃん)!どっちを選ぶの?はっきりさせて!」

74: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 23:06:58.03 ID:21XlVh3W
善子「いい加減にしなさい!」

善子「2人とも何か勘違いしてるわ!」

善子「あなた達はこのヨハネを堕とせるとでも思ってたの?」

善子「全然ダメね!いい?私は堕天使ヨハネ」

善子「もう堕ちてしまったこの私を堕とすなんて無理なのよ」

曜&梨子(???)

75: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 23:07:50.63 ID:21XlVh3W
善子「あなた達がチカへの幻想を捨て切れないから救済してあげてただけよ!」

善子「それに、私の前でリトルデーモンはみな平等」

善子「選ぶことなんてできないわ」

76: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 23:08:27.98 ID:21XlVh3W
曜「梨子ちゃん」

梨子「うん、曜ちゃん」

曜「私達、この可愛い堕天使さんにすっかり堕とされちゃったみたい…///」

梨子「そうだね」

梨子「独り占めしたいけど、できないよ…///」

77: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 23:08:57.53 ID:21XlVh3W
善子「き、急にどうしたのよ!?」

曜「本当に可愛い!」ダキッ

梨子「なのに芯は強くてどれだけ心の支えになったか」ダキッ

善子「ちょ、は、離しなさい!…///」

78: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 23:09:25.17 ID:21XlVh3W
梨子「私達、情けないね」

曜「本当だよ…年下の娘にこんなに甘えちゃって…///」

善子「こ、子供扱いしたら怒るんだからね!」

善子「そ、そうよ、大人の証にキスを許可するわ」

善子「2人の愛を一気にに受け止めてあげる!」

善子「これは契約よ!」

79: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 23:10:00.20 ID:21XlVh3W
曜「だってさ?」

梨子「どうする?一緒にする?」

曜「そうだね、それじゃ」


80: 名無しで叶える物語(きりたんぽ)@\(^o^)/ 2016/07/24(日) 23:11:19.30 ID:21XlVh3W
曜&梨子「ほんと、罪深い堕天使さん?」



終わり

84: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2016/07/25(月) 01:23:33.05 ID:+Kiweq9E
善ハーはいいぞ

85: 名無しで叶える物語(きびだんご)@\(^o^)/ 2016/07/25(月) 01:52:37.78 ID:5cQcQDYA
善子ハーレムいい

86: 名無しで叶える物語(舞妓 どすえ)@\(^o^)/ 2016/07/25(月) 05:15:14.06 ID:I1PX0vR0
さすがよっちゃん