1:2016/05/30(月) 15:34:15.27 ID:
真姫パパ「おー、真姫は絵が上手だな!」

チビ真姫「えへへ///」

でも…

小学生真姫「見てみて!パパ!!100点とった!」

真姫パパ「あぁ、真姫…すまない今は疲れてるから、後にしてくれ…」

小学生真姫「う、うん…お仕事頑張ってね!」

月日が経つごとに…

中学真姫「……」

真姫パパ「…じゃ、仕事行ってくる」

中学真姫「行ってらっしゃい…」

真姫ママ「行ってらっしゃい、今日も遅く…?」

真姫パパ「あぁ…じゃあな」ガチャ

中学真姫「…」

会話も無くなっていった…
3:2016/05/30(月) 15:43:52.83 ID:
パパに認めてもらいたい…
それだけだった…

中学真姫「テスト…また一番か…」

モブ1「西木野さん、また一番!?すごーい!」

中学真姫「そんなことないわよ」

テストで一番でも…うれしくなかった…

先生「西木野、お前の学力なら音ノ木坂じゃなく、もっとレベルの高い高校でも…」

中学真姫「父が、高校は東大に行けるならどこでもいいと言ったので、一番近いとこに」

先生「そ、そうか…お前は医者になるんだったな、頑張れ」

中学真姫「はい…」
4:2016/05/30(月) 15:50:52.87 ID:
中学真姫「…」カリカリ

真姫ママ「真姫ちゃ~ん、ごはんよ~」

中学真姫「はーい」


中学真姫「…」モグモグ

真姫ママ「ま、真姫ちゃん…お友達とは仲良くしてる?」

中学真姫「ええ…」

嘘だ…友達と呼べる存在なんていなかった…

真姫ママ「そう…」

中学真姫「パパは、お仕事?」

真姫ママ「ええ、今日は泊まりこみだって」

中学真姫「そっか…」

中学真姫「ごちそうさま…」

真姫ママ「今からも、お勉強?」

中学真姫「ええ」

真姫ママ「頑張ってね」

中学真姫「うん…」
8:2016/05/30(月) 16:02:54.33 ID:
中学真姫「…」カリカリ

中学真姫「もう、こんな時間…」

こんな日々がずっと続いていた…


~入学説明会~

真姫「ここが、音ノ木坂か…結構キレイね…」

真姫「説明会も終わったし…少し見て回ろうかしら」

絵里「あら、あなた新入生?」

真姫「あ、はい…」

絵里「そうなのね、説明会どうだったかしら?」

真姫「あぁ、とてもいい学校だと思いました…(この人確か…生徒会長)」

絵里「そう…それはよかったわ…じゃあね」

真姫「はい…(なんか、元気なかったな…)」
11:2016/05/30(月) 16:10:37.72 ID:
真姫「この学校…普通ね中学とあんま変わらないわ」

真姫「ん…?こっちから話声…」

真姫(生徒会室か、ちょっと見てみようかしら)チラッ

絵里「私が…なんとしてでも廃校を阻止する…」

希「えりち…一人で抱え込んでも…傷つくだけやで?」

絵里「…」

真姫(廃校?まぁ、どうでもいいか…)
12:2016/05/30(月) 16:16:20.21 ID:
真姫「もうこんな時間…帰らなきゃ…」


真姫「ただいま…」ガチャ

真姫ママ「あら、真姫ちゃんおかえり 説明会どうだった?」

真姫「うん、普通だった」

真姫ママ「あら、そう…」

真姫「パパは…?」

真姫ママ「お仕事よ…」

真姫「…そう…、お風呂入ってくるわ…」

真姫ママ「ええ、夕食の準備しとくわね」


真姫「ふぅ…」チャプ

真姫(あの生徒会長も…悲しい顔してたな…)

真姫「私もか…」
14:2016/05/30(月) 16:24:36.52 ID:
~入学式~

真姫「とうとう、入学か…」

でも、中学となんら変わらない生活だろう…ひたすら勉強…
医者になるため…

凛「お父さん!お母さん!一緒に写真撮ろ!!」

凛ママ「もう!ちょっと凛!」

凛パパ「まぁ、いいじゃないか」

凛ママ「もう…」

凛「かよちんも一緒に撮るにゃ~」

花陽「えぇ…私も!?」


真姫「…」

あんな…どこにでもいる家族や友達がものすごく羨ましかった…

真姫ママ「真姫ちゃん…」
17:2016/05/30(月) 16:35:11.18 ID:
真姫ママ「今日は、真姫ちゃんの入学祝いにごちそうにするわ!」

真姫「う、うん…ありがと」

真姫ママ「今日はパパもどうにか帰ってこれそうだって」

真姫「!!」

パパと少しでも一緒にいられる…それがものすごく嬉しかった…
けど…

真姫「パパ…遅いね…」

真姫ママ「どうしたのかしら…」

ピリリリ

真姫ママ「あら、電話」ピッ

真姫パパ『あぁ、ママか?すまない…今日は急なオペが入って帰れそうにない』

真姫ママ「そう…分かったわ…」ピッ

真姫「…」

真姫ママ「真姫ちゃん…今日もパパは…」

真姫「うん!お仕事でしょ?仕方ないよ…ママの作った夕食冷めちゃうよ、食べよう…」

少しでも期待していた自分がバカみたいだった…
18:2016/05/30(月) 16:41:24.65 ID:
~登校初日~

真姫「じゃ、行ってきます」ガチャ

真姫ママ「行ってらっしゃい」


真姫「ふぅ…外にいるほうがよっぽどマシね」


穂乃果「海未ちゃん!ことりちゃん!早く~!」

海未「待ってください!穂乃果!はしゃぎすぎです!」

穂乃果「だってさ!私たちに後輩が出来るんだよ!?楽しみでしょうがないよ」

ことり「ことりも楽しみぃ~♪」

海未「はぁ…」


真姫「友達か…」
26:2016/05/30(月) 17:15:41.83 ID:
~教室~

真姫「ふぅ…高校もまぁ最初は復習レベルか…」

モブ1「ねぇ、あの子すごく美人じゃない?」

モブ2「うん、確か西木野さんって言ってあの西木野病院の院長の子なんだって」

モブ1「ひぇ~お嬢様じゃん…」

モブ2「話かけづらいよね…」

真姫「…」

またこれか…

真姫「昼休みか…どこで食べよう…」トコトコ

真姫「あっ、音楽室…ここでいっか…」

真姫「…」モグモグ

真姫「ごちそうさま…ピアノ…弾こうかな」

真姫「~♪」

楽しかった…聴いている人はいなくてもそれが私の数少ない楽しみとなった…
28:2016/05/30(月) 17:25:28.68 ID:
~運命の日~

私はまたあの音楽室に行った…学校にはある程度慣れた
でも…友達はいなかった…

真姫「~♪」

穂乃果「!!」パチパチ

真姫「!??(だ、誰!?)」

穂乃果「こんにちは!あなた、ピアノ上手だね!」

真姫「あ、ありがとうございます…」

穂乃果「ねぇ、お願いがあるんだけど…」

真姫「なんですか?」

穂乃果「作曲してくれないかな?」

真姫「はっ!?」

穂乃果「私たち、スクールアイドルやろうと思って!だから!」

真姫「お断りします!」

穂乃果「…そっか…また来るね…」

真姫「…」

穂乃果「あっ、私!あなたのピアノとっても好きだよ!じゃあね!」

真姫「なんなのよ…」

でも、うれしかった…彼女の「また来るね」という言葉
とってもうれしかった
30:2016/05/30(月) 17:32:35.01 ID:
真姫「ただいま」

真姫ママ「あら、真姫ちゃんおかえり」

真姫「うん」

真姫ママ「真姫ちゃん、なんかいいことあった?」

真姫「えっ!?」

真姫ママ「とっても嬉しそうな顔してるわよ」ニコッ

真姫「な、なにもないわよ!」

真姫ママ「あら、そう?うふふ」

ママにはお見通しか…

それから彼女は何度か私の元へ来て、作曲の願いをしてきた
断り続けた…だがある日、一枚の紙を渡された…それには
歌詞がびっしり書いてあった…私は、自分の意思だったのか分からないでも
夢中で作曲していた

真姫「こんなもんか…うふふ」
32:2016/05/30(月) 17:43:29.02 ID:
穂乃果「西木野さ~ん!!」

真姫「なっ!?そんな大きな声で呼ばないで!」

穂乃果「ありがとう!あの曲送ってくれたの西木野さんだよね!?」

真姫「し、知りませんよそんなの…」

穂乃果「またまたぁ~」ニヤニヤ

真姫「本当に知りませんよ!」

穂乃果「うわぁ、西木野さんが怒った!」

心地よかった…この人といるとなぜだか
楽しかった

そして…


花陽「こ、小泉花陽と言います!!一年生で、背も小さくて、声も小さくて。
人見知りで、得意なものも何もないです。でも…でも!アイドルへの思いは誰にも
負けないつもりです!だから、μ'sのメンバーにしてください!」ウルウル

穂乃果「もちろん!!」

穂乃果「あなたたちもだよ!!」

まきりん「えっ、えぇぇぇ!?」


スクールアイドルになった!
33:2016/05/30(月) 17:52:19.53 ID:
真姫「ただいま~」

真姫ママ「おかえり~(ここ最近、真姫ちゃん楽しそう スクールアイドルのおかげかしら)」

そして、私たちは…9人になり…色々な困難を乗り越えた…
楽しかった…しかし…

真姫パパ「真姫…少し話がある…」

真姫「なにかしら?」

真姫パパ「スクールアイドルをやめなさい」

真姫「えっ…?」
36:2016/05/30(月) 18:09:26.76 ID:
真姫「どっ、どうしてよ!?」

真姫パパ「お前は、医者になるんだ…それにスクールアイドルは必要ない」

真姫「で、でも…」

真姫ママ「パパ…急にそんな…」

真姫パパ「ママは黙っててくれ…」

真姫「わ、私の気持ちも知らないくせにそんな事いわないでよ!」

真姫パパ「親に向かってその口はなんだ!」

真姫「…パパなんて…大っ嫌いよ!」

真姫パパ「お前……お前みたいなやつは、俺の子どもじゃ…!!」

バチーンっ

真姫「ママ…」

真姫ママ「あなた…今、真姫に何を言おうとしましたか!!?
いくらあなたでも、許しませんよ!!」

真姫パパ「…すまん…熱くなりすぎた…」

真姫「部屋に戻る…」

真姫パパ「真姫…」
45:2016/05/30(月) 19:34:36.30 ID:
真姫「…」

凛「最近真姫ちゃん元気ないにゃ…」

絵里「そうね…ずっと上の空だわ…」

穂乃果「真姫ちゃん!!」

真姫「!?なに…?」

穂乃果「真姫ちゃん…最近元気ないけど…どうかした?」

真姫「…大丈夫よ…」

穂乃果「真姫ちゃん…真姫ちゃんは一人じゃないよ!?だから…真姫ちゃん…もっと、
もっと私たちを頼ってね!?」

真姫「……ありがとう……本当にありがとう…」ポロポロ

穂乃果「真姫ちゃん……いいんだよ?思いっきり泣いても…」

絵里「そうよ…遠慮なんていらないわ…」

真姫「う、うわぁぁぁぁん!!」ボロボロ

みんなは、本当に優しかった…

真姫「本当にありがとう…今日は帰るわ…」

穂乃果「うん…元気出してね!!」

真姫「う、うん…」
49:2016/05/30(月) 19:42:03.91 ID:
真姫「ただいま…」ガチャ

真姫ママ「おかえりなさい…」

真姫ママ「夕食は今準備してるから、先にお風呂に入ってきなさい…」

真姫「分かった…」


真姫「…」チャプ

『スクールアイドルをやめなさい』

真姫「なんなのよ…」


真姫「…」モグモグ

真姫ママ「…」

真姫「ごちそうさま…」

真姫ママ「…」


真姫「ふぅ…宿題終わった…暇ね…」

真姫「音楽でも聴こうかしら…」

真姫「確かここに…音楽プレーヤーが…」ゴトッ

真姫「これは…昔の日記…」
51:2016/05/30(月) 19:50:04.46 ID:
真姫「…」

『今日はパパとママの絵をかいたよ!パパにほめられた!うれしかったな!』

真姫「…」

『今日はパパにピアノ買ってもらった!がんばってうまくなる!』

真姫「なんなのよ…」

『今日はパパが帰ってこなかった…寂しいな…』

真姫「パパのことばっか……」ポロポロ

最初から分かっていたんだ…

『パパなんか…大っ嫌い!!』

あんなこと言ったけど…本当はずっと
パパが大好きだったんだ…

真姫「ごめんなさい…ごめ…ん…なさい…パパ…」ポロポロ
52:2016/05/30(月) 19:56:22.02 ID:
トントン

真姫パパ「真姫…入るぞ…」ガチャ

真姫「スゥゥ~」Zzz

真姫パパ「寝てるのか…机で寝たら風邪ひくだろうに…」

真姫「ごめん…なさ…い…パパ…」Zzz

真姫パパ「…真姫……ん?これは…真姫の日記か…」

真姫パパ「すまないな…真姫…少し借りるぞ…」
53:2016/05/30(月) 20:05:22.48 ID:
真姫パパ「娘の日記を勝手に見るとは…俺も最低だな…」ペラッ

真姫パパ「ん?ちょうど今日書いたとこがあるじゃないか…」

『私は、パパにこの前とても酷いことを言った…『大っ嫌い』って…でも、
私は嘘をついた…小さな頃から今も昔もこの気持ちは変わらない…


私は…


パパが


大好きだったんだ…』

真姫パパ「真姫……俺は…なんて酷いことを…親失格だな…」

真姫ママ「そう思うのなら、あなたにもできることはあるはずですよ…」

真姫パパ「いたのか…」

真姫ママ「あの子の人生はあの子のもの…私たちはそれを見守る…それが
親じゃないですか?」

真姫パパ「……そうか」

真姫ママ「でも、叱るときはしっかり叱って下さい…それも
親の仕事ですよ…」ニコッ

真姫パパ「そうだな…よしっ」
54:2016/05/30(月) 20:14:01.12 ID:
真姫パパ「真姫、話がある…」

真姫「わかったわ…(またか…)」

真姫パパ「真姫……スクールアイドルを…」

真姫「…(また言われる…)」

真姫パパ「続けていいぞ」

真姫「えっ…?」

真姫パパ「真姫……お前の人生はお前のものだ…だが…やるからには
最後まで頑張るんだぞ!」

真姫「パパ…うっ…うわぁぁぁぁん!」ダキッ

真姫パパ「まっ、真姫!!?」

真姫「ごめんなさい!ごめんなさい!私…パパのこと大好きだったのに…
大っ嫌いって…」ポロポロ

真姫パパ「いいんだ…いいんだ…真姫…」ポロポロ

真姫ママ「うふふ…」ポロポロ


それから私はスクールアイドルも勉強も必死で
頑張った!!
55:2016/05/30(月) 20:22:51.05 ID:
真姫パパ「……」ソワソワ

ガチャ

真姫パパ「!!!」

真姫「ただいまぁ」

真姫パパ・ママ「真姫(ちゃん)!!ラブライブ優勝おめでとう!」

真姫「ヴェェ!!なっ、なによ!?」

真姫ママ「すごいわ!さすが真姫ちゃんね!!今日はごちそうよ!」

真姫「も、もう!!子どもじゃないんだから!それに…」

μ'sメンバー「……」

真姫パパ「おお!μ'sの皆さんじゃないか!さぁ!あがって!」

μ'sメンバー「…お邪魔しまーす!」

真姫「もうっ…パパまで…」


でも…私はこんな
家族や友達が…



大好きです!




いやぁ、前書いていたクリスマスのやつが落ちたんで
書き直しました…呼んでくださったみなさま
ありがとうございました!
60:2016/05/30(月) 20:48:20.14 ID:
雰囲気がいい
61:2016/05/30(月) 21:12:12.52 ID:
真姫ちゃんパパのイメージはブリーチの石田父。
68:2016/05/30(月) 22:04:15.29 ID:
ほんとに乙

電車で読んでてちょっと危なかった
71:2016/05/31(火) 03:21:11.71 ID:
患者になっちゃう



まきちゃん