1:2016/03/28(月) 22:49:29.60 ID:
凛「えー、今や誰もに愛されるスクールアイドルμ's、しかし最初から全てが順調であったわけではありません!ここまで大きな存在になれたのは立ちはだかる様々な壁を壊してきたからこそ、でございますー」

穂乃香「……うん?」


凛「そこで!finalLIVEを控えた今!乗り越えた困難を振り返りながら、今のμ'sにおいて最も重要な役割を担った人を最優秀功労者として認定!表彰する企画でーす」

穂乃香「…うん……うん…?」


凛「見事優勝された方には豪華副賞として、謎の財源の範囲内で1つお願いを叶えちゃいまーす。この企画、進行と審査は私星空凛と高坂穂乃香でお送り致します~」

穂乃香「えっ」
2:2016/03/28(月) 22:50:18.41 ID:
凛「さあ、いよいよ始まります決定戦ですが!穂乃香ちゃん、何か一言ありますかにゃ?」

穂乃香「えっとイマイチよくわかってないんだけど、これ穂乃香は審査員やるの?何の会?」


凛「……はい!それでは!早速始めていきましょう!エントリーNo.1、小泉花陽さん~どうぞ~~」

穂乃香「ねえ聞いて」
3:2016/03/28(月) 22:51:06.89 ID:
花陽「小泉花陽、高校生です。μ'sとしてスクールアイドルをやってます!」

凛「はーい、それではなんでかよちんは自分がMVμ'sだと思うのかにゃ?」

穂乃果「MVP的な単語だと思っていいのかなそれ」
7:2016/03/28(月) 22:52:05.96 ID:
花陽「私は最初のファンとしてμ'sを応援し続けてきました…。そしてその穂乃果ちゃんたち幼馴染3人のμ'sにメンバーとして参加した最初の外部の人間です。私はμ'sの始まりに当たって最も重要な役割を演じたと自負してます…!」

凛「うーんなるほどなるほど。このことについて審査員長はどう思われますかにゃ?」

穂乃果「えっ…ああ、私のことか。」
8:2016/03/28(月) 22:52:53.57 ID:
穂乃果「うん、確かに1人もお客さんいなかったりメンバー募集で誰も来てくれなかったあの時期は寂しかったな…。このままやっててどうにもならないかもって不安もどこかで感じてたし…。」

穂乃果「だから花陽ちゃんが観にきてくれたことはとっても嬉しかったし、一緒にμ'sをやってくれるって言いに来てくれたときは凄く心強かったのを覚えてる。感謝してもしたりないくらいだよ。」
9:2016/03/28(月) 22:53:42.13 ID:
凛「なるほどなるほどー、かよちんのμ'sの始まりに関わっているところは大きなアピールポイントになっているようですねー。」

花陽「いちμ'sファンとして、アイドルオタクとして、MVμ'sの栄誉は誰にも渡せません!!」

凛「1人目から優勝候補大筆頭!ここで早速決まってしまうのかーっ!」
穂乃果「楽しそうだね凛ちゃん」
10:2016/03/28(月) 22:54:27.81 ID:
凛「ところでかよちんは副賞は何が欲しいの?やっぱりお米1年分とか?」

花陽「えへへ…それも考えたけどね、だけどなんでもって言ってくれたから……」
11:2016/03/28(月) 22:55:06.53 ID:
花陽「ちょっとした土地とトラクターが欲しい、かな…」

穂乃果「土地とトラクター…」

花陽「大きくなくていいんだ…///」

凛「土地とトラクター…!」
12:2016/03/28(月) 22:55:46.05 ID:
凛「お次はエントリーNo.2、真姫ちゃんにゃー!」

真姫「西木野真姫、高校生でμ'sとしてスクールアイドルをやっているわ。」

穂乃果「このくだりは毎回やるのかな?」
13:2016/03/28(月) 22:56:27.56 ID:
真姫「さっきの花陽の発言には実は間違いがあるわ。そうね、確かに最初にメンバーとして踏み出したのは花陽かもしれない。でもね、μ'sの最初のファンは実は私なのよ!」

凛「ほうほう、詳しくお聞かせ頂けますかにゃ?」
14:2016/03/28(月) 22:57:27.24 ID:
真姫「実は穂乃果と1番最初に会ってアイドルにスカウトされてたのは私なの。その後最初に曲を作ってあげたのも私、ネットのランキングで最初にμ'sに投票したのも私なのよ!」

花陽「ソウダッタノォ!?」
凛「そうだったの?」
穂乃果 (そうだったんだ!)
15:2016/03/28(月) 22:58:07.25 ID:
真姫「それに合宿所や一時的な活動資金の貸出もμ'sにとって大事なことだったはずよ!」

花陽「本当に色んな場面で助かったよね…!」

凛 (でもそれって別に真姫ちゃんが稼いだお金ではないにゃー)
16:2016/03/28(月) 22:58:50.98 ID:
花陽「どうしよう…ファン第1号は真姫ちゃんだった…!これはかなり強力なアピールになる…!ファン歴の長さはそのままアイドルファンとしてのカーストに直結します…!」

凛「そういうもんなのかにゃ?」

穂乃果「そうとも言いきれないと思うけどなあ」
17:2016/03/28(月) 22:59:32.62 ID:
花陽「うう…私の完敗かも…でも最古参の人に譲れるならむしろ本望です……」

凛「ということらしいけどいかがでしょうか審査員長」

穂乃果「あ、やっぱり振られるんだ」
18:2016/03/28(月) 23:00:44.53 ID:
穂乃果「そうだね、確かに最初に出会ったのは真姫ちゃんだったよ。音楽室で聴いた歌とピアノ、心から感動したのを今でもはっきり覚えてる。」

穂乃果「最初に曲を作ってくれてからずっと真姫ちゃんはμ'sの大切な曲たちを作ってくれてるし真姫ちゃんがいなかったらμ'sはスクールアイドルとして始まらなかったのかもしれないね」

真姫「べ、別にそこまでは言ってないわよ…ッ!」

凛「おーっとここで穂乃果ちゃんから強力な援護射撃!MVμ'sの称号は真姫ちゃんの手に渡るのかぁ!?」
19:2016/03/28(月) 23:01:40.06 ID:
穂乃果「あ、そういえばSTART:DASH!!でHeyHey言ってたのってなんで?海未ちゃんの書いた歌詞にはなかったと思うけど」

真姫「その方がノリノリでいいじゃない?当然でしょ?」

凛「…。」(なんか面白いこと聞いちゃったにゃ)

花陽「凛ちゃん何か悪いこと考えてない…?」
20:2016/03/28(月) 23:02:29.47 ID:
凛「さあ、どんどん行くよー!エントリーNo.3、にこちゃん!」

にこ「矢澤にこニコ~!メンバーとしてスクールアイドルμ'sを支えてるニコ☆」

穂乃果「高校生っていう項目抜けたね」
21:2016/03/28(月) 23:03:28.67 ID:
凛「それではアピールポイントをどーぞ」

にこ「にこは宇宙ナンバーワンアイドルなんだからμ'sの中でも当然ナンバーワンニコ☆」
真姫「なによそれ」
凛「さあ!続きましてエントリーNo.4!」
にこ「待ちなさいよ!!」
22:2016/03/28(月) 23:04:10.84 ID:
凛「だってなんか浅いしー、これ以上は時間の無駄だなーって」

にこ「トークにはツカミってもんがあるでしょうが!ここからが本題よ!」

花陽「アイドルたるものトーク力は必須…!流石ですっ…!」

穂乃果「花陽ちゃん…そのメモ役に立ったことある?」
23:2016/03/28(月) 23:04:59.37 ID:
にこ「いい?まずスクールアイドルとしてやっていくにはまともな団体としての活動が必要よ。学校に認められている、"私の作った"アイドル研究部という母体があってこそのこれまでの活動だったと言っても過言ではないわ。」

凛「なかったらなかったであのとき新しく作れたんじゃなかったっけ」
24:2016/03/28(月) 23:05:42.44 ID:
にこ「そして大事なのはその部室!ミーティングなり作業なりを自由にする場所として重要な役割を果たしたわ!部室がなかったらいつまでもハンバーガー屋で会議してるとこだったわよ?」

真姫「最初から研究部がなければその部屋も空いてたんじゃないの?」
25:2016/03/28(月) 23:06:22.95 ID:
にこ「そして私の揃えた資料たち!古今東西ジャンルを問わず!ありとあらゆるアイドルのCD、DVD、写真集にグッズ!これらはμ'sが活動する上で重要な設備だったはずよ!」

花陽「確かに…!どこからお金が出てるのか不思議なくらい一級のコレクションです…!」
26:2016/03/28(月) 23:07:06.41 ID:
にこ「それに加えてスクールアイドルの先輩としての豊富な知識!ノウハウ!普通の女子高生たちがスクールアイドルμ'sとして変われたのは紛れもなく、にこのおかげよ!」

凛「はーいそれでは穂乃果ちゃん、いちおどーぞ」
にこ「もっとやる気出しなさいよ!」
27:2016/03/28(月) 23:08:16.19 ID:
穂乃果「うん、そうだね。生徒会に入って分かったんだけど、作ったばっかりの部じゃいろいろと制限があるし、3年前から発足してた団体として活動できたのは大きかったと思う。」

穂乃果「それにあのときの私たちはただアイドルになりたいって言って手探りで活動してたから…」

穂乃果「アイドルをよく知ってて実践できるにこちゃんが早い時期に仲間になってくれて良かったと思う。もしにこちゃんがいなかったらなんて想像もできないや…」

にこ「穂乃果…!」
28:2016/03/28(月) 23:09:05.54 ID:
真姫「ま、"矢澤先輩"はともかくCDはありがたかったわ。アイドルソングなんて全然知らなかったけど海未と沢山聴いてアイドルらしい曲作りも勉強できたし。」

花陽「ダンスの振り付けとかステージの立ち回りなんかもみんなで色んなアイドルのDVDを観たりして考えたよね、懐かしいなあ…。」

凛「思ったよりにこちゃんも役に立ってるにゃー」

にこ「思ったよりって何よ!」
29:2016/03/28(月) 23:10:03.75 ID:
凛「えーっとそれでは続きまして~」

にこ (何が何でもこの勝負、負けるわけにはいかないわ…!)
にこ (こころ達の大学卒業までの学費、ここで必ず手に入れてみせるんだから…!)
31:2016/03/28(月) 23:10:56.72 ID:
絵里「流石にこね!」
にこ「わあっ!ビックリさせないでよ!」

凛「エントリーNo.4は絵里ちゃんにゃ!」

絵里「こんにちは。絢瀬絵里、高校生です。スクールアイドルμ'sとして1年間活動してきました。私のおばあさまはロシア人なの。」

穂乃果「あれ、今度は知らない項目が増えたね。」
32:2016/03/28(月) 23:12:04.15 ID:
絵里「今思えばμ'sがアイドルとして軌道に乗り出したのはにこのおかげかもしれないわ。流石にこね!」

花陽「2回目だよ絵里ちゃん」

絵里「でも私もμ'sの一員として退くことはできないわ。おばあさまの家と音ノ木坂の直行無料国際便を開通させるためにもMVμ'sは渡さないわよ?」

真姫「目の前に滑走路できたらかなりご迷惑になりそうだけど」

凛「それではエリーチカさんアピールをどうぞー」
33:2016/03/28(月) 23:12:50.63 ID:
絵里「みんなも知っての通り、私はスクールアイドルに反対してたわ。μ'sの活動を妨害するように見えることもあったと思うの。」

真姫「明らかにそうだったじゃない。」

花陽「ちょっと怖かったよね……。」
34:2016/03/28(月) 23:13:24.96 ID:
絵里「でもそれらはμ'sにとってマイナスだったとは思わないの。生徒会長に認めさせようと奮起したあの期間は決して無駄ではなかったと思うわ。」

にこ「どの口が言うか」
35:2016/03/28(月) 23:14:03.54 ID:
絵里「それに私が加入してからμ'sのダンスは明らかに良くなったと思うの。私が教えられることも基本程度ではあるけれど、どんなダンスでも基本は大事よ。」

凛「ひぃっ、あれまだ基本レベルなの…?」
36:2016/03/28(月) 23:14:54.82 ID:
絵里「今ではμ'sみんなのダンスが体幹から指先まで意識の通ったキレのあるものになってきたと自信を持って言えるわ。ダンスクオリティの上昇、それは私の加入後にネットランキングが急上昇したことも証明してるはずよ。」

花陽「(ランキングのことは絵里ちゃんのビジュアル要素のほうが大きいと思うなあ…。)」
37:2016/03/28(月) 23:15:30.08 ID:
絵里「あともうひとつ、というかこっちを主に認めて欲しいんだけど……あ、もちろんダンスのことも大事なアピールポイントよ?そっちは関係ないとかじゃないからね?」

真姫「わかってるから続けなさいよ…。」
39:2016/03/28(月) 23:17:22.20 ID:
絵里「μ'sに関する書類提出、及び外部との渉外関連のやりとりはだいたい私が引き受けてたじゃない?」

絵里「練習ひとつとっても申請書、ライブやその宣伝活動の度にも許可が必要、ラブライブに向けてのメディアや企業とのやりとり……」

絵里「大変そうに聞こえるでしょ?実際、大変だったのよね…。」

凛「うわあ…確かにめんどくさそう…。」

花陽「企業との企画って6人で出たファッションショーとかもそうだったよね。」
40:2016/03/28(月) 23:18:20.59 ID:
絵里「海未とかは気づいて手伝ってくれてたけど…でもあの子の方がほら、むしろよっぽど忙しいし。だからわりと1人でこなしてたわ。」

絵里「もちろん、μ'sのためなら別に苦ではなかったけどね。とりあえず、これが私のMVμ'sとしてのアピールポイントよ。」

真姫「こういうのって普通は部長がやるものじゃないのかしら?」

にこ「うーん、部長って誰だったニコ~☆」
花陽「汗凄いよにこちゃん」
41:2016/03/28(月) 23:19:05.68 ID:
凛「ではではー、ここで穂乃果ちゃんからもコメントを頂きたいと思いまーす」

穂乃果「そうだね、絵里ちゃんと上手くいかなかった時期もあったけどそれはそれで危機感の共有に繋がってたのかも。これからのsomedayがあんなに早く仕上がったのにも影響してたのかもしれない。」

にこ「(解説も小慣れてきたわね…。)」
42:2016/03/28(月) 23:19:47.83 ID:
穂乃果「それに絵里ちゃんがμ'sに入ってからランキング凄い上がったのも確かにあると思う。そこそこのスクールアイドルからラブライブが目指せるくらいの団体にステップアップできて嬉しかったな。」
43:2016/03/28(月) 23:20:27.13 ID:
穂乃果「あと事務処理本当にありがとうございます片手間に生徒会の仕事も手伝っていただき非常に感謝しております今後とも何卒、何卒よろしくお願いします。」

絵里「今後ともって何よ…もう卒業しちゃったじゃない。もう3年生なんだからしっかりしなさい?」

花陽 (審査員が精神的に制圧されてる…!?)
44:2016/03/28(月) 23:21:03.87 ID:
凛「さあここまで1年生2人、3年生2人とやってきましたけども」

穂乃果「こう見るといろんなことあったんだねえ、思い出が沢山ありすぎてなんだか泣けちゃうよー」

花陽「…ごめんね……(ボソッ)」

真姫「今何か言ったかしら花陽?」
45:2016/03/28(月) 23:21:50.10 ID:
穂乃果「でもこうみると1年生はμ'sの始まりに、3年生はμ'sの成長に、それぞれアピールポイントがあるよね」

凛「おお…!穂乃果ちゃんらしからぬ鋭い分析にゃ!」
46:2016/03/28(月) 23:22:44.97 ID:
穂乃果「どっちが重要でどっちがそうじゃないなんて決められないしなあ…。」

凛「凛はねー、作った方が凄いと思う。だってそもそもなかったら成長もしないよ?」

穂乃果「そうかなあ…?じゃあ花陽ちゃん真姫ちゃんが優勢ってこと?」

???「そうとも限らんよ?」

凛「こ、この声は…!!」
穂乃果「バレバレだよ」
にこ「!!」(ガタッ
絵里「!!!!」(ガタッ
47:2016/03/28(月) 23:23:36.40 ID:
凛「エントリーNo.5、希ちゃんにゃ!」

希「東條希、女子高生でこの1年間μ'sやってました!ウチに任しとき!」

絵里「よっ!μ'sの母!」
にこ「巫女さん!巨乳!スピリチュアル!」
真姫「突然元気になったわね3年生…」
49:2016/03/28(月) 23:24:18.57 ID:
希「なんかおもしろそうなことしとるみたいやし、ウチも混ぜてほしいなあ~」

絵里「ハラショー!」
にこ「いいわよ!やってやりなさい!」

凛「3年組の劣勢を感じ取ったのか団結し始めたにゃ」

花陽「劣勢…?だったかなあ……?」
50:2016/03/28(月) 23:25:01.67 ID:
希「3年生はμ'sの立ち上げに貢献してないー、って凛ちゃんは言うてたけど、ウチにも同じことが言えるん?μ'sの投書はウチが書いて入れといたんよ?」

絵里「そうよ!そのときにはμ'sに入って仲良くしたい9人の目星と素性くらい調べ尽くしてるのよ!」

にこ「9人だ、って分かってからそれにまつわるあらゆる名前を独りで夜な夜な検討して悩んだ末のμ'sなんだからね!」

希「ちょっと2人とも黙ってて貰える?」
51:2016/03/28(月) 23:25:39.78 ID:
凛「えー、素性もって…それって希ちゃんストーカーじゃん!」

花陽「わっ、私のことも…?でも凄いなあ…それってホントに誰より最初のアクションだよね…。」

真姫「でもストーカーであることには変わりないでしょ?」

希「ひ、人聞きの悪いこと言わんといて!!」
52:2016/03/28(月) 23:26:30.94 ID:
希「ストーカーでは断じてない!ないんやけど、みんなのことはなんとなく知ってたんよ。この子たちと仲良くなれたらなあ思って…。」

希「でもみんなそれぞれ不器用でめんどくさい人たちやからね、ちょーっとばかし出会いの手助けをしてみたんよ。でもこれって結構大事なことだったんやないのかなあ、どう思う?」

凛「えーっと…どう思うん?」
穂乃果「うん?あっ、そっか私か」
53:2016/03/28(月) 23:27:30.89 ID:
穂乃果「今思えば希ちゃんはずっとμ'sのために動いてくれてたよね。生徒会の人、ひとつ上の先輩、そう思ってなんとなく距離を感じてたこともあったけど」

穂乃果「でもそういう頼れる年上の人が協力してくれる心強さはμ'sが始まってから9人になるまで私たちの支えになってたよ」
54:2016/03/28(月) 23:28:14.10 ID:
穂乃果「でもあれかなー、最近になって昔のこと話したりするから分かったけど、そのときは全然気づかなかったよ。希ちゃんコソコソ何かするの上手すぎてさー」

にこ「希のステルス性能甘く見るんじゃないわよ!」
凛「ストーカー性能の方が正しいにゃ」
希「ちょっ…ちょっと!!」
55:2016/03/28(月) 23:29:20.69 ID:
穂乃果「でも今はもう分かるんだ。希ちゃんが何かしてくれようとする度にわかる。」

穂乃果「いつでも周りを見てそのためにこっそり頑張ろうとしてくれる希ちゃんのこと、みんなよくわかってるよ。ホントに、いつも本当にありがとう。」


希「えへへ…なんか照れるなあ……」
56:2016/03/28(月) 23:29:57.71 ID:
真姫「ところで希はMVμ'sの副賞に何が欲しいの?」

希「えっ、いやー別に大したもんやないんよー?」

にこ「何よ、勿体つけずに言いなさいよ」
57:2016/03/28(月) 23:30:40.06 ID:
希「うーん…ちょっと恥ずかしいけどな…音の木坂の近くにおっきなお家をひとつな…?」

凛 (家…!)
真姫 (家…?)
にこ (都会の戸建て…!)
58:2016/03/28(月) 23:31:25.25 ID:
希「ほんでμ'sのみんなと暮らせたら嬉しいなあーって…うん……」

花陽「希ちゃん!」(ガタッ
穂乃果「希ちゃん…!!」(ガタッ
絵里「建てましょ!いつか必ず!!建ててみせるわ!」(ガタッ

希「うわあっ!!もおー、びっくりするからみんな一気に立たんといてよー!」
59:2016/03/28(月) 23:32:17.83 ID:
海未「希…私の家でよければいつでも泊まりにきてよいのですよ?」

ことり「希ちゃぁ~ん…ことりも希ちゃんと一緒に住みたいよぉ…」

希「ふふ…そうやな、またみんなでお泊まり会しような……ん?」
60:2016/03/28(月) 23:32:57.84 ID:
にこ「うわあっ!ちょっと!ビックリさせないでよ!」

花陽「海未ちゃん…!ことりちゃん…!いつの間に……」

真姫「希より高いんじゃないの、ステルス性能」

凛「うう…こんな空気だけど続けて行くにゃー!エントリーNo.6は園田海未ちゃん!」
61:2016/03/28(月) 23:33:36.58 ID:
海未「園田海未と申します。学業の傍らスクールアイドルとして活動しおります。ですが今回、私がお話しすることは私のことではありません。」

凛「…?と、言いますと?」
62:2016/03/28(月) 23:34:13.56 ID:
海未「皆さん忘れてはいませんか。μ'sは誰が始め、誰と共に育って来たのかということを。」

凛「…?」
花陽「……!」
真姫「……!!」
63:2016/03/28(月) 23:34:54.69 ID:
海未「ええ、そうです。学校を救おうと1人で立ち上がり、私たちを口説き落とし、9人でチームになってからも誰より力強くμ'sを引っ張り続けてきた紛れもないリーダー!」

にこ「ダメよ海未!早まらないで!」
希「あかんにこっち!海未ちゃんはもう無理や!」
絵里「え、待ってなんのこと?」
64:2016/03/28(月) 23:35:35.24 ID:
海未「高坂穂乃果!私は穂乃果を、MVμ'sに推薦致します!」

1年生・3年生 (~~~~~っ!!!)




穂乃果「…へ?私?」
65:2016/03/28(月) 23:36:33.16 ID:
海未「ええそうです穂乃果。あなたはμ'sの創設者にしてリーダー。私たちの柱であり、看板であり、音ノ木坂を廃校から救った立役者です。」

海未「誰が一番という話はしたくありませんが、決める必要があるのであれば穂乃果が受賞して然るべきでしょう」
66:2016/03/28(月) 23:37:20.02 ID:
にこ (あー、言っちゃったかー。それ言っちゃったかー)

真姫 (まあみんなもそう思ってたけどね)

花陽 (創始者にして最初のメンバーの威光は圧倒的です…!)

希 (なんだかんだみーんな穂乃果ちゃんの真っ直ぐさにホレて着いてきてるからなあ)

凛 (勝負にならないからあえて審査員席に据える凛のカンペキな作戦が…!)

絵里 (ダスヴィダーニャ…おばあさま直行便……)
67:2016/03/28(月) 23:38:31.92 ID:
海未「いつだって穂乃果が私たちの女神(ミューズ)でした。もちろん私たちも穂乃果に負けないように精一杯輝こうと、一緒に走ろうとしてきました。その結果が今のμ'sなのだと私は思うのです。」

海未「誰が誰よりどうしたというわけではありません。しかし私たちが穂乃果にここまで連れてきて貰ったのもまた事実だと思います。」

穂乃果「うーん、そうかなあ。そうなの、かな…。」
68:2016/03/28(月) 23:39:31.89 ID:
穂乃果 「あのね、みんな私はね…」

ことり「ねえ、凛ちゃん。…いいかな。」

穂乃果「おかしいな、穂乃果が先に喋り出した気がするんだけど」
69:2016/03/28(月) 23:40:11.98 ID:
凛「え…ああ、うんうん。そうだったそうだった。えーっとこれで最後かにゃ?エントリーNo.7、ことりちゃん」

ことり「南ことりです。μ'sのみんなと一緒にここまで頑張って来ました。」
70:2016/03/28(月) 23:41:13.16 ID:
凛「それではMVμ'sとしてのアピールをどうぞー」


真姫 (なるほどね…)

花陽 (穂乃果ちゃんと始まりから一緒にずっとやって来た2年生…!)

にこ (それでいて衣装のデザインから作成まで大きく一手に引き受け続けている)

絵里 (ダンスも歌詞も考えたりできる子だし…)

希 (穂乃果ちゃんともかなりいい勝負…ってむしろことりちゃんの方が…?)
71:2016/03/28(月) 23:42:02.24 ID:
ことり「ううん、違うの。私も他の人を推薦しようかなあって思って。」

ことり「私は海未ちゃんが…園田海未ちゃんがMVμ'sにふさわしいと思います!」

海未「!?」
72:2016/03/28(月) 23:42:59.61 ID:
海未「わ、私ですか…?私よりも穂乃果の方が良いと思うのですが…」

ことり「ううん、ことりは海未ちゃんがいいと思うんだ。ほら、歌詞もずっと書いてくれるし、練習も見てくれるし…」

海未 「その程度のことでしたら他のみんなもやっていますし…その中でも私がやっていることは専門的な知識が必要なものではないですし……」
73:2016/03/28(月) 23:43:58.51 ID:
ことり「それにね、確かにホノカチャンが言い出して、ホノカチャンが始めたことだよ。」

ことり「でもね、ホノカチャンが1人だけだったら…ここまで来れたとホントに思う…?」

海未「そ、それはもちろん…」
75:2016/03/28(月) 23:44:55.94 ID:
花陽 (もちろん…! ……。)

真姫 (最近いい感じではあるけど…あのとき書かせたら歌詞は微妙そうね。)

凛 (えーっと、ダンスは考えられないからー。どこかのアイドルのコピーでもするのかにゃ?)

絵里 (そうなるとネットへのオリジナルとしてのアップは無理そうね…)

にこ (心意気は買うけどなかなかにアイドルをナメた活動になりそうね)

希 (心が集まってないみんなを巡り合わせるのはちょっと難しいかもしれんなあ…)





海未 「無理でしょうね」
ことり 「だよねぇ」
穂乃果 「なんだろう、凄く胸が痛い」
76:2016/03/28(月) 23:45:47.61 ID:
穂乃果「待って待って、てっきり褒めてくれる流れかと思って待機してたら凄い勢いでダメージ受けてるよ穂乃果。」

ことり 「ホノカチャンは誰より力強いリーダーだけど、誰かがそばで支えてあげなきゃいけなかったと思うの。」

海未 「でしたら…でしたらことりが相応しいのではないのでしょうか。私は最初スクールアイドルに反対していましたし…。」

穂乃果「ねえお願いもう少しフォローが欲しい」
77:2016/03/28(月) 23:47:36.70 ID:
ことり「私は…ほら、みんなに隠し事してたから…。留学のことは結構前から話だけは出ていたし、3人で始めようってときには、もしかしたらいなくなっちゃうかもってわかってたから…。」

ことり「どこかで私はスクールアイドルをいつものホノカチャンのワガママくらいに思ってたんだ。それに比べて海未ちゃんは最初から、やると決めたときからずっと全力だった。」

ことり「だからホノカチャンも私もここまで頑張れたし、μ'sもここまで大きくなってきたんだと…そう、私は思うの」

海未 「ことり…。」







凛 「様相が混迷を極めてきたにゃ」
真姫 「どこで覚えたのよそんな言葉」
78:2016/03/28(月) 23:48:41.28 ID:
穂乃果「えーっと…いいかな、みんな」

凛「高坂審査員長、優勝者決まったの?」

穂乃果「ううん、そうじゃないんだ…。」

凛 「じゃあ穂乃果ちゃんのアピールタイム?今からエントリーする?」
79:2016/03/28(月) 23:49:36.34 ID:
穂乃果「あはは…最初はね、私じゃないのかな~ってなんてちょっとだけ思ってたんだ。でもみんなの話を聞いてるうちに『ああ、すっごい私は助けられてるんだなー』って思ったんだ。」

穂乃果「でも私が助けられてきたみんなもそれぞれ他の誰かに助けられてる。そんな誰かの助けに私もなれてる。9人で支えあって私たちは9人でμ'sとして頑張れてる。」

穂乃果「そう考えると私たちの中で誰が一番なんて決まるはずもないなって思えてきちゃった。えへへ、なんか違う感じになっちゃったけど…。」
81:2016/03/28(月) 23:50:37.94 ID:
穂乃果「でもね、支え合う私たち9人をμ'sとして外から支えて応援してくれたみんなは、μ'sの原動力そのものだったと思うんだ。」

穂乃果「私たちがここまで来れたのは私たち9人の全員の頑張りのおかげ。そして私たち9人がここまで頑張れたのはいつだって私たちを応援してくれたみんなのおかげ」
82:2016/03/28(月) 23:51:23.15 ID:
穂乃果「誰も見向きもしてくれなかったときもあった。応援してもらえないかもって不安になるときもあった」


穂乃果「あの夏から始まって…ラブライブにも出ることになって…海外でライブまでできるようになって…」



穂乃果「μ'sがここまで大きな繋がりになれたのもそうやって私たちと一緒に歩いてくれる大切な人たちがちょっとずつ、ちょっとずつ増えてきたからなんだなって」
83:2016/03/28(月) 23:52:02.60 ID:
穂乃果「エントリーNo.8 高坂穂乃果、高校2年。MVμ'sの称号は、ここにいるμ'sみんなと…そして特に10人目のμ'sに」



穂乃果「私たちのことを応援してくれる全ての人たちに贈りたい。そう思ってます。」
85:2016/03/28(月) 23:52:56.90 ID:
穂乃果「あ、あはは!ちょっとカッコつけ過ぎちゃったかな!うん、なんかすっごい恥ずかしいや!!あはは……。」






穂乃果「こういう感じで…どうかな?みんな…?」


海未「穂乃果っ!!」
穂乃果「ぅうっはい!!何でしょう!!」(ビクッ
86:2016/03/28(月) 23:54:23.69 ID:
海未「穂乃果、自分の発言にもっと自信を持ってください。穂乃果らしくありませんよ?」

穂乃果「海未ちゃん…。」

ことり「すっごくいいと思うっ!ことりもホノカチャンに賛成~」
穂乃果「ことりちゃん…!」
88:2016/03/28(月) 23:55:00.58 ID:
真姫「ま、こうなるだろうと思ってたけどね」

凛「真姫ちゃんさっきからそんなことばっかり言ってるじゃーん!」

花陽「アイドルたるものファンへの感謝を忘れずに!穂乃果ちゃんの言葉もメモしておくね…!」

穂乃果「えへへ…そんな大したものじゃ…」
89:2016/03/28(月) 23:55:35.80 ID:
にこ「もう!しょーーがないわねぇー!だったらほら、早く準備しなさい。そろそろよ。」

穂乃果「え、なにが…?」
90:2016/03/28(月) 23:56:18.05 ID:
希「あれれー?審査員長がルール忘れちゃったのかな~?」

穂乃果「えっとなんだっけ…ああ、そうか」










《《ではμ'sさんスタンバイお願いしまーす!》》


穂乃果「そうだったね…」
91:2016/03/28(月) 23:57:15.64 ID:
絵里「行きましょう穂乃果。10人目のμ'sに…。」
絵里「いいえ…私たちにも、MVμ'sの副賞を届けにいかないと!ね?」

穂乃果「うん。μ'sみんなが待ち望んだ、私たちの…僕らの最高のライブにしよう。」

穂乃果「いくよ、みんな。」
92:2016/03/28(月) 23:57:51.54 ID:
穂乃果「1!」
ことり「2!」
海未「3!」
真姫「4!」
花陽「5!」
凛「6!」
にこ「7!」
希「8!」
絵里「9!」
93:2016/03/28(月) 23:58:59.23 ID:
ついにここまで来たんだね。


もちろん、これで最後なんてことはない。


それでも、それでもやっぱりここは




穂乃果「ミューーーーーーーーーーーズ!!!」








叶え、私たちの夢







『『『ミュージック!スタート!!!!!』』』


94:2016/03/29(火) 00:01:36.14 ID:

いいssだった
96:2016/03/29(火) 00:13:40.23 ID:
ーーーーーーーおまけ
凛「えー、ゴホン。エントリーNo.9!星空にゃ!」
花陽「わーい!待ってましたー!」
穂乃果「いぇーい!ひゅーひゅー!」
97:2016/03/29(火) 00:14:21.97 ID:
凛「ふっふっふ、やっぱりMVμ'sに相応しいのは凛を除いて他にいないと思うんだよねー」

穂乃果「いぇーい!穂乃果もそう思う!そうだよね!」

花陽「え"エ"ェ"ッ!理由も聞かずにミトメチャウノォ!?」
98:2016/03/29(火) 00:15:21.65 ID:
凛「そうだよー、話はここからだから2人ともちゃんと聞いてー?」
穂乃果「はーい!」
花陽「はーい!」
99:2016/03/29(火) 00:16:03.27 ID:
凛「まずねー、凛が1番運動できると思う!足は凛が1番早いしー、ハンドスプリングとかバック宙とかみんなは出来ないと思う!わかんないけど!」

穂乃果「いぇーい!穂乃果は出来ないよ!」

花陽「昔から男子より運動できるからね、凛ちゃんは」
100:2016/03/29(火) 00:16:56.71 ID:
凛「それにねー、あと好き嫌いとかも実はない!μ'sの中でも手間がかからない!」

穂乃果「えっ、凛ちゃんお魚キライじゃなかったっけ?」

凛「ふっふっふ、アレは自己紹介欄を埋めるために書いたフェイク!お寿司でもツナパンでもなんでも来いにゃ!」

花陽 (凛ちゃん小骨のある魚とかは絶対食べようとしないけどね…ほぐして置いとくと食べてくれるけど……。)
102:2016/03/29(火) 00:17:44.83 ID:
凛「あとねー、あとねー、天気とか結構操れたりする!凛が頑張ろうとするといっつも雨降るし!」

穂乃果「いぇーい!さすが凛ちゃーん!!」

花陽「ええっ…それってプラス要素なのかな……もしかしてNo brand girlsのときも……」
103:2016/03/29(火) 00:18:37.45 ID:
真姫「3人とも、何してんのよ。そろそろ休憩明けるわよ?」
海未「そうですよ、いつまでも遊んでないで早く準備して下さい!」


穂乃果「うわあっ!もうそんな時間!?」

凛「かよちん着替え終わってる!?1人だけズルイにゃー!!」

花陽「ええっ…2人ともまだダッタノォ!?喋りながらも手は動かさなきゃダメだよぉ……」
104:2016/03/29(火) 00:19:48.99 ID:
穂乃果「よし終わった!凛ちゃんおっさきー!」

凛「あーっ!!穂乃果ちゃんまでぇー!!」






穂乃果「ふふっ…」

穂乃果「すぐ行くよ、みんな…!!」

108:2016/03/29(火) 00:28:18.86 ID:
凛ちゃんがらしい主役を演じてて新鮮だった
あとはポジショニング含めて王道だね
109:2016/03/29(火) 00:34:48.12 ID:
この冷静な穂乃果好き