1:2016/03/06(日) 22:53:30.31 ID:
例え世界が黙ったとしても―

歌えるのは君一人
2:2016/03/06(日) 22:55:38.16 ID:
世界の破滅っていうのは、突然やってくるのかもしれない―――

例えば…ディナーを楽しんだりしてるその時に



レストラン

客1「それでさ、ズンボガンボっていうのは結局……」

客2「へえー…」

ウェイター「お待たせしま……!」

ビュオーーン

客1「……!」

ウェイター(あれ…どうして?)

客1(声が…でない?)

客2(体が動かない…!)

ドカーン
4:2016/03/06(日) 22:58:16.47 ID:
ロイミュード軍団「グォォォ」

ドーン ドカーン

ロイミュード軍団「グアァ」バキッ

ツバサロイミュード、エレナロイミュード「ふふっ…」スタスタ



世界中から音が消えて――怪人たちが暴れだした

いわゆる『グローバルミュート』が起こったんだ



ドッカーン
6:2016/03/06(日) 23:02:47.26 ID:
あの日、私の音楽も止まっちゃった



コンサートホール

穂乃果「I Say……」♪

ワー キャー

穂乃果(よかった…。今日は私の歌手生活初めてのライブ…だけど)

観客たち「うぉぉ!」

ワー キャー ワー

穂乃果(こんなにたくさんの人たちが聞きに来てくれたんだね)

穂乃果「……よしっ!」

穂乃果「みんな聞いてー!次の曲は…って、あれっ?」
7:2016/03/06(日) 23:04:48.69 ID:
バチッ

ナンダ テイデン? ナニモミエナイ

穂乃果(停電?大変だ!)

ワー ナンダ ドウシタ?

穂乃果(このままじゃライブが台無しになっちゃう!)



ドッカーン

穂乃果「ば、爆発!?」

ワァーー キャアアアァー

穂乃果「みんな落ち着いて!」

穂乃果(お客さんたちがパニックになっちゃってる…そうだ!こんな時こそ私の歌で…)
8:2016/03/06(日) 23:07:18.30 ID:
穂乃果「……!…!」

穂乃果(あれ…?なんで…?)

穂乃果(声が…でない?)

穂乃果(何も見えない…何も聞こえない…)



ドッカーン


観客たち(きゃあーー!!)

バタンッ

観客「……!」ウルウル

穂乃果(どうして…?私のライブでみんなを笑顔にするはずだったのに…。どうしてこんなことになっちゃったの?)
9:2016/03/06(日) 23:09:40.73 ID:
穂乃果「……!…!」


ドカーン


観客(いやぁぁー!!)

穂乃果(やめて…。お願い、そんな顔しないで…)

穂乃果(うぅ……)ウルウル

穂乃果「……!」バンッ



その時、私はまだ知らなかった…
10:2016/03/06(日) 23:11:50.46 ID:
ドゴォ

ロイミュード軍団「グェッ?」

ビュン ドカッ

ロイミュード軍団「ギャアアァ」


ドッカーン


沈黙した時間の中で、世界を救うために立ち上がった戦士がいたことを――――


ブォォーーン キキーッ

スタッ

プロトドライブ「……」
11:2016/03/06(日) 23:15:26.13 ID:
――半年後

あれからずっと…町の人たちは今でもあの、音が消える感覚を怖がってる

「だんまり」って言うんだって

私の喉も、泥が詰まったみたいになっちゃって…



公園

穂乃果「……」

穂乃果「風が気持ちいい…。お昼寝でもしようかな…」

穂乃果「ふぅ…」スヤスヤ



ダダダダッ

「穂乃果!」
12:2016/03/06(日) 23:18:32.64 ID:
穂乃果「……うっ!」

穂乃果「…まずい」ササササッ

海未「逃がしません!」ギュッ

穂乃果「わっ!」ジタバタ

海未「穂乃果、さぼってないで行きますよ」

穂乃果「海未ちゃん、どうしてここが…?」

海未「わかりますよ。この公園はあなたがよくサボる場所の第一候補です」

穂乃果「へえー…よく知ってるね。海未ちゃん私のファン?」

海未「マネージャーです!」

穂乃果「うん…そうだよね」

海未「いいから行きますよ!」グイグイ

穂乃果「海未ちゃん、そんなに引っ張らないで……」
13:2016/03/06(日) 23:20:39.49 ID:
特状課 オフィス

ガチャ

海未「…遅くなりました」

真姫「やっときたわね」

穂乃果「……」

理事長「穂乃果ちゃん、あなたを待ってたのよ?いい話があるの」

穂乃果「理事長…」

花陽「おはよう穂乃果ちゃん」

穂乃果「花陽ちゃん、おはよう…」

真姫「それで理事長、話っていうのは?」

理事長「そうそう、なんとね…」

理事長「私たち特状課が、本格的にライブをすることが決まりました!」

穂乃果「……えっ?」
14:2016/03/06(日) 23:23:12.00 ID:
花陽「すごいです!合同ライブとはいえ、あのG3プリンセスやニンニンガールズと同じ舞台でライブができるなんて!」カタカタ

花陽「見てください!穂乃果ちゃんの名前も大きく出てます!」カタカタカタカタ

PC『高坂穂乃果 復活ライブ』

「「おぉー…」」

海未「穂乃果!やりましたね!」

穂乃果「……」

真姫「でも大丈夫なの?私たちみたいな弱小事務所がいきなりそんな大きな舞台でライブだなんて…」

理事長「何言ってるのよ真姫ちゃん。穂乃果ちゃんなら大丈夫よ」

穂乃果「……っ」
15:2016/03/06(日) 23:25:55.02 ID:
理事長「それに海未ちゃんの作った歌詞、真姫ちゃんの作った曲、花陽ちゃんのアイドル知識とマーケティング戦略が加われば怖いものなしじゃない?」

真姫「…まぁ、曲は完璧よね。なんたってこの私が作曲したんだから」

理事長「そうそう。スタッフ全員の力で穂乃果ちゃんの魅力を最大に引き出す。これがうちの必勝パターンよ!」

花陽「うんうん、穂乃果ちゃんならきっと天下を取れるよ」

理事長「そういうわけで穂乃果ちゃん、よろしく頼むわね」

穂乃果「……っ」

真姫「穂乃果…?」

穂乃果「ちょっと…考えさせてください」スタスタ


海未「穂乃果……」
16:2016/03/06(日) 23:28:03.25 ID:
―――

休憩室

穂乃果「はぁ…」

穂乃果「ライブ……か」

穂乃果(半年前のグローバルミュート…。あの日から、私は人前で歌うことが怖くなった)

穂乃果(あのライブのことを思い出すと、また音が聞こえなくなる気がして、声が出なくなる気がして――うまく歌えなくなっちゃった)

穂乃果(だから、もう歌手なんてやめようと思ってたのに…)

穂乃果(何故か理事長に誘われて…特殊状況下芸能音楽課に移籍になっちゃったんだよね)

穂乃果(特殊状況下芸能音楽課…通称『特状課』、それが今の私の事務所!)

窓「」コンコン

穂乃果「あれ?何だろう…?」
17:2016/03/06(日) 23:30:31.03 ID:
ガラガラ

ことり「ぴぃ!ぴぃ!」バサバサ

穂乃果「なんだ…鳥さんだったんだ。ダメだよことりさん、窓をつついちゃ。お母さんとはぐれちゃったの?」ナデナデ

ことり「ぴぃ!ぴぃ!」バサバサ

穂乃果「ことりさん…どうしたの?」

ことり「ぴぴっぴー♪ ぴぴっぴー ぴーぴーぴー♪」

穂乃果「えっ?」

ことり「♪~~~」

穂乃果「もしかして…歌ってるの…?」

ことり「♪~~~」♪

穂乃果「……きれいな声」

『♪~~~』

穂乃果「私も…あなたみたいに歌えたらな……」


「だったら歌えばいいんじゃないかな」
18:2016/03/06(日) 23:32:23.84 ID:
穂乃果「またこの声!?」キョロキョロ

穂乃果「やっぱり誰も…いない」

穂乃果「今の声、最近何回も聞こえてるけど…。聞き間違い?私、疲れてるのかな…」

「そろそろまた歌ってもいいんじゃないかな」

穂乃果「やっぱり聞き間違いじゃない…。でも、どこから声が…」チラッ

ことり「……」

穂乃果「もしかして、ことりさんが…?」ギュ

ことり「ぴぃ!ぴぃ!」

穂乃果「って、そんなわけないよね…」

ことり「痛い、痛いよ穂乃果ちゃん!」
19:2016/03/06(日) 23:34:20.06 ID:
穂乃果「うそ!?ことりさんが…しゃべった?」

ことり「…やっと気づいてくれたね」

穂乃果「ど、どういうこと…?」

ことり「まあ、私のことは気にしないで」

穂乃果「ええっ!?気になるよ!」

ことり「それより、今はライブに備えて練習しなくちゃ。私、ずっとずっと穂乃果ちゃんの歌を聞きたいと思ってたんだ」

穂乃果「…無理だよ」

ことり「無理じゃないよ。穂乃果ちゃんは超人だから」

穂乃果「…私はもう歌えない。ごめんね…」

ことり「……」

ガチャ

海未「穂乃果、少しいいですか」

穂乃果「海未ちゃん……」
20:2016/03/06(日) 23:36:25.29 ID:
―――――

ライブ会場

海未「理事長の力で、特別に本番と同じステージを借りることができました」

理事長「はーい。私すごいでしょ?」

穂乃果「……」

海未「穂乃果、私はあなたを信じています。私はあなたのマネージャーですが…本当は誰よりもあなたの歌のファンなんです」

海未「お願いします。もう一度歌ってください…」

穂乃果「海未ちゃん……」

海未「穂乃……!」


ビュオーーン


海未「…!……!」

穂乃果「……!」

穂乃果(こ、この感じ!)
21:2016/03/06(日) 23:37:56.90 ID:
真姫(まさか…)

花陽(だんまりキターーッ!)

穂乃果(あぁ……)

穂乃果(声が出ない…何も聞こえない…)

女「はぁ…またダメ」

穂乃果(あの人…だんまりの中で普通にしゃべってる…?何も聞こえないはずなのに…あの人の声だけが聞こえる。…どうして?)

女「ふん!」グォォォ

ロイミュード029「……」

穂乃果(か、怪物…!)

ロイミュード029「フン」ボコッ

穂乃果(あうっ!)
22:2016/03/06(日) 23:39:29.17 ID:
ことり「シフトCD’s集合!」

♪デデデデ デッデデン

CD「」ビュンビュン

バキン バキン

ロイミュード029「グワァァ」

穂乃果「……!」

CD「」ビュン

穂乃果(あのCD、私に向かってきて…)ガシン

穂乃果「わっ!」

穂乃果「あれ?声が出る…」

ことり「それがシフトCDの力だよ♪」
23:2016/03/06(日) 23:41:41.21 ID:
CD「」ビュンビュン ガキーン

ロイミュード029「…くっ、ここは退くか」

ササササッ


ことり「ふぅ…逃げられちゃったね」

穂乃果「今のCDは…?」

ことり「仲間だよ」

穂乃果「あなたの…?」

ことり「ううん、穂乃果ちゃんの」


ビュオーン


海未「だんまりが…収まったようですね」
24:2016/03/06(日) 23:42:35.70 ID:
花陽「…今、だんまり来たよね?」

真姫「そうね…」

穂乃果「ねえ花陽ちゃん、あの怪物は…」

花陽「怪物?何のこと?」

穂乃果「えっ…」

真姫「穂乃果、夢でも見てたの?」

穂乃果「……?」

ことり「ぴぃ!ぴぃ!」

花陽「あっ、どうしたのその鳥さん?穂乃果ちゃんのペット?」

穂乃果「あっ、ううん、ちょっとそこで声をかけられて…」

花陽「へえー、かわいい鳥さんだね」ソーッ

ことり「ぴぃ!」バサバサ

穂乃果「ど、どこ行くの!?」

海未「……」ジーッ
25:2016/03/06(日) 23:44:31.63 ID:
――――

ことり「」バサバサバサバサ

穂乃果「ま、待ってよ…」ヘトヘト

ことり「ごめんね、ちょっと二人きりになりたかったから」

穂乃果「はぁ…はぁ」

ことり「見てくれた?シフトCDがあればだんまりなんて怖くないよ」

穂乃果「…ねえことりさん」

ことり「なぁに?」

穂乃果「あの怪物って何なの?あと、花陽ちゃんも真姫ちゃんも怪物なんていなかったって言ってて…」

ことり「…うん、あれは機械生命体ロイミュード。普通の人の目にはロイミュードは見えないんだ。穂乃果ちゃんが見られたのはシフトCDのおかげだよ」

穂乃果「シフトCD…それって何なの?」

ことり「それはまだ秘密♪そのうち教えてあげるね」

穂乃果「……」
27:2016/03/06(日) 23:46:48.27 ID:
穂乃果「ねえことりさん、どうして私に…」

ガチャ

海未「穂乃果、こんなところにいたんですか」

穂乃果「海未ちゃん…」

海未「先ほどはトラブルがありましたが…まだ時間はあります。ライブのリハーサルをしましょう」

穂乃果「うん…」



―――
28:2016/03/06(日) 23:48:22.67 ID:
ステージ

♪♪~~~

穂乃果「……」

『ワー! キャー!』

スゥゥゥ

穂乃果(思い出すなー…初めてのライブ)

穂乃果(あのときは結局歌いきれなかった。でも、今ならできる…のかな)

穂乃果(今までずっと喉に詰まってた泥を…吐き出せそうな気がする…)

『私は穂乃果を信じてます』

穂乃果「…やってみようかな!」
29:2016/03/06(日) 23:51:04.67 ID:
穂乃果「I Say Hey,Hey,Hey Start Dash!」♪

海未「穂乃果……」

穂乃果「♪♪~~~」

花陽「すごい…これが穂乃果ちゃんのホントの実力…」

理事長「それはそうよ。穂乃果ちゃん、もともとは超エリートだったんだから。だってあの学校の声楽コースを首席で卒業したのよ?」

真姫「さすがね…」

海未「あんな穂乃果…初めて見ました」

花陽「私たち…穂乃果ちゃんのことを何にも知らなかったんだね…」


穂乃果「ふぅ…」
30:2016/03/06(日) 23:53:06.11 ID:
花陽「穂乃果ちゃん…すごかったよ!」

穂乃果「…ううん、まだまだだよ」

花陽「えっ…?」

穂乃果「海未ちゃん、まだ時間はある?」

海未「えっ?あと10分しかないのでそろそろ撤収した方が…」

穂乃果「あと一回だけでいいから…できないかな?」

海未「…わかりました。私が何とかします…」

穂乃果「ありがとう海未ちゃん…」
31:2016/03/06(日) 23:54:49.77 ID:
数日後

穂乃果「♪~~~」

穂乃果「ダメだ…ピッチが甘いよ」

花陽「そうかな…とっても良かったと思うけど…」

真姫「いや、穂乃果の言うとおりね。まだまだできるはずよ」

穂乃果「…うん!」

♪♪~~~

海未「穂乃果、そろそろ…」

穂乃果「まだダメ!」

海未「穂乃果…」

理事長「穂乃果ちゃん…気合が入ったみたいね…」
32:2016/03/06(日) 23:56:51.95 ID:
――

♪♪~~~

穂乃果「♪~~~」

穂乃果「うっ…こんなんじゃダメだよ!」バンッ

花陽「穂乃果ちゃん…」

海未「穂乃果、落ち着いてください」

穂乃果「でも…でも、もうライブまで時間が…」

海未「焦ったっていいことはありませんよ?それに、今の穂乃果はうまく歌おうと気を張りすぎています」

穂乃果「……」

海未「ストレッチでもして体をほぐしましょう。そうしたらきっと…うまくいきますよ」

穂乃果「海未ちゃん……うん、そうだね!」


海未「では行きますよ!イクササーイズ!!」
33:2016/03/07(月) 00:00:34.49 ID:
―――

ライブ前日 帰り道

穂乃果「はぁ…」

穂乃果(とうとう…明日がライブ。私に…できるのかな?)

穂乃果(ううん、私決めた!やるったらやる!)


「もう一度歌うって…決めたみたいだね」

穂乃果「あなた……」

ことり「ぴぃぴぃ」

穂乃果「ずっと見てたの?…私のこと」

ことり「ごめんね。でも、穂乃果ちゃんは私のバディになってくれるって信じてるから」

穂乃果「バディ?それって何のこと……ん?」

♪~~

穂乃果「何か聞こえる…路上ライブでもやってるのかな?」
35:2016/03/07(月) 00:03:40.83 ID:
「星空に 輝けギンガ」♪

「もう一度 君に会う為に」♪

観客「うぉい! うぉい! うぉい!」

穂乃果「すごい、盛り上がってるなぁ……」

メトロン星人「……」ブンブンブンブン

穂乃果「メトロン星人もあんなに楽しそうにペンライトを振ってる…」

メトロン星人「はぁ…ふふっ」ブンブンブンブン

穂乃果「私も…みんなを笑顔にしたい」

ことり(その気持ちだよ穂乃果ちゃん。私はそういうところに惹かれて…穂乃果ちゃんをドライブに選んだんだ)
36:2016/03/07(月) 00:06:39.88 ID:
―――

ライブ当日

ワー キャー

穂乃果「……」

穂乃果(あのときと同じ…ううん、それよりもっとたくさんの人が来てくれてる…)

穂乃果「こんなにたくさんの人の前で歌えるなんて…うれしいな」

海未「…穂乃果」

穂乃果「海未ちゃん……」

海未「お願いします。私に…最高のステージを見せてください」

穂乃果「…うん」

穂乃果「よーしっ!私やる!やるったら…」


ビュォーン


穂乃果「……!……!」
38:2016/03/07(月) 00:09:36.54 ID:
穂乃果(だんまり!?)

穂乃果(もしかして、あの怪人も…)

ドッカーン バキィ

観客「……!」

観客(なにこれ…?何も聞こえない…。体が動かない…)


ドッカーン


穂乃果(またライブが台無しになっちゃう…そんなの嫌だよ!)

CD「」ビューン ガシャ

穂乃果(あのCD…)スッ

穂乃果「声が……出る!」
39:2016/03/07(月) 00:11:11.08 ID:
穂乃果「今度こそ!私の歌で…」

ロイミュード029「グォ」バキッ

穂乃果「うわぁ!」

ボコッ

穂乃果「うぅ…」バタッ

ロイミュード029「フン」バキッ ドカッ

観客たち(うっ……)バタッ

穂乃果「私はまた…何もできないの?」

ロイミュード029「ゴォォ」

穂乃果(ダメ…やられる…)



「はぁ!」ビューン
40:2016/03/07(月) 00:12:43.95 ID:
矢「」グサッ

ロイミュード029「くっ…」

海未「何してるんですか穂乃果!」

穂乃果「海未ちゃん…?」

海未「また歌う気になったんでしょう?だったら戦ってください!ことりと一緒に!」

穂乃果「海未ちゃん?どうしてことりさんのことを…」

海未「はぁ!」ビューン

グサッ

穂乃果「……」

穂乃果「…ねえ、ことりさん」

ことり「やっぱり…さん付けはよそよそしいよ」

穂乃果「じゃあことりちゃん!私はどうしたらいいの!?」

ことり「変身しようよ!」

穂乃果「へ、変身…?」
41:2016/03/07(月) 00:14:44.49 ID:
ことり「穂乃果ちゃん、歌おう?」

CD「」ビュンビュン

穂乃果「わっ!」スッ

ことり「……」バサバサ

ストンッ

穂乃果「どうして私の頭の上に?」

ことり「ここがいいんだ。それより、CDをブレスにセットして!」

穂乃果「CDを…こう?」ガチャ

ことり「穂乃果ちゃんは前に…大切な時間を失ったよね。でも、今ならみんなを助けられる。笑顔にできる。私と仲間たちがいれば…このだんまりの中で、誰よりも大きな声で歌えるんだ」

ことり「それが…戦士ドライブ」

穂乃果「ドライブ……」

穂乃果「だったら…。今ここで歌って、みんなを助けられるなら!」
42:2016/03/07(月) 00:17:11.61 ID:
ロイミュード029「グォォ」

観客たち(うわぁーーー!!)

穂乃果「……」ガチャガチャ

穂乃果「…変身!!」

ことり「ドラァイブ タイプステレオ!」

テッテテー テーレテレーレ


ドライブ「……」バーン


ロイミュード029「…何だお前は?」

ドライブ「悪いけど私も知らないんだ…。これが初ライブだからね!」

ドライブ「行くよ、怪人さん」

ドライブ「ひとっ曲付き合ってよ!」

タタタッ
43:2016/03/07(月) 00:19:17.13 ID:
ドライブ「たぁ!」ドカッ

ロイミュード029「フン」ボコッ

ガキン バシン

ことり「穂乃果ちゃん、お客さんたちを巻き込まないように外で戦おう!」

ドライブ「うん!…えいっ!」

バゴーン



海未「穂乃果…」

海未「トゥモロウ、ハレーション、穂乃果を助けてあげてください…っ!」ブン

CD「」ビュンビュン
44:2016/03/07(月) 00:21:37.43 ID:
会場の外

ロイミュード029「グアァァ」シュゥゥゥ ボンッ

エネルギー弾「」ビュン

ドライブ「わっ!危ない!」スッ

ボンッ ボンッ

ドライブ「うわぁ!」シュッ シュッ

ことり「さすが穂乃果ちゃん、うまく避けたね」

ドライブ「でもどうしよう?このままじゃ近づけないよ!」

ことり「大丈夫♪」

CD「」ビューン
45:2016/03/07(月) 00:24:47.50 ID:
ことり「シフトCDを切り替えれば、ドライブの能力も変わるんだ!」

ドライブ「…いいね。歌声に幅が出るよ」

ギュイーン

ことり「CDコウカーン!」

ことり「ススメ→トゥモロウ」

ドライブ「だって可能性感じたんだ そうだ…ススメ!」♪

ビュゥゥン シュン シュン

ロイミュード029「弾が全部奴の体を避けてしまうぞ!?」

ドライブ(すごい…体が軽い!今なら道路に飛び出したって車をよけられる…そんな気がする)
46:2016/03/07(月) 00:26:34.64 ID:
ことり「穂乃果ちゃん!今だよ!」

ドライブ「よーし……うりゃああ!」バシィン

ロイミュード029「グァァァ」

ことり「このまま一気に決めよう!」

ドライブ「うん!」ガシャッ

ことり「CDコウカーン!」

ことり「Snow halation」

ドライブ「届けて 切なさには」♪

シュゥゥゥゥ カチンカチン

ロイミュード029「グワアアア!」カチカチ

海未「ロイミュードの下半身が氷漬けになりました!穂乃果、チャンスです!」
48:2016/03/07(月) 00:29:07.03 ID:
ガシャガシャ

ことり「ヒッサーツ!」

ドライブ「はぁぁぁ……」

ことり「フルボリューム! ステレオ!」

CD「」ブルンブルンブルンブルン

ドライブ「はぁ!やぁ!たぁ!だぁ!とぁ!」

バシン ドシン ドカン バキン ドゴォ!


ドライブ「やぁあああ!!」ドシーン


ロイミュード029「ウッグゥワ…」

ロイミュード029「まさか…お前は、仮面ライバー…」

ドライブ「仮面ライバー?」

ロイミュード029「ギャァァアア!」



ドッカーーン
50:2016/03/07(月) 00:31:08.00 ID:
穂乃果「ふぅ…」

ことり「ナイスドライブだったよ」

穂乃果「みんなを…助けられた」

ことり「うん♪穂乃果ちゃんのおかげだよ」

海未「穂乃果、急いでください!今ならまだライブに間に合います!」

穂乃果「…ライブ、そうだ!」



ライブ会場

ワー キャー

サッキダンマリキタヨネ スグナオッタシダイジョウブデショ

ソレヨリライブタノシミ!
51:2016/03/07(月) 00:32:54.12 ID:
穂乃果「どうも!高坂穂乃果です!」

ワーキャー

穂乃果「私の新曲…聞いてください!」


穂乃果「SURPRISE-DRIVE」

♪~~~~

ことり(穂乃果ちゃん…やっぱりすごいね。穂乃果ちゃんと一緒ならきっと、ロイミュードなんてすぐに……)



――――
52:2016/03/07(月) 00:34:54.43 ID:
――――

海未「……」スタスタ

穂乃果「ねえ海未ちゃん、どこに行くの?」

バチッ

穂乃果「えっ?」

扉「」ウィーン

穂乃果「こ、これって…」

CD「」ズラーッ

ことり「ここはドライブプレーヤー。私たちの秘密基地だよ」

穂乃果「そっか…海未ちゃんもことりちゃんの仲間だったんだね」

海未「隠していてすみません。しかし、このことは特状課のみんなにも知られてはいけない秘密なんです…」

穂乃果「…まあ、何となくわかる気がするよ…」
53:2016/03/07(月) 00:36:27.42 ID:
穂乃果「そうだ海未ちゃん、仮面ライバーって知ってる?」

海未「仮面…ライバー」

穂乃果「うん、あの怪物が私のことをそう言ってたんだけど…」

海未「ロイミュードが穂乃果を…仮面ライバーと?」

海未「…ふふっ」

穂乃果「あれ海未ちゃん、どうして笑ってるの?」

海未「笑ってません」

穂乃果「ええっ?今笑って…」

海未「笑ってません」

穂乃果「でも…」

海未「笑ってません」

穂乃果「…まあいいや」


ことり「いい感じだね…♪仮面ライバー…ドライブ」



――――
54:2016/03/07(月) 00:38:09.02 ID:
ツバサ「見損ねたわね…。新しい友達を」

エレナ「バカな…。029、彼女ほどの力を持ったロイミュードを倒せる者なんているはずが…」

ツバサ「いいえ、心当たりがないわけじゃない」

ブォォォンン キキー

スタッ

ツバサ「来たのね、にこ」

にこ「今度は…誰を倒せばいいの」

Break up!!


魔進ニコニー「……」バーン

ツバサ「…ふふっ」



仮面ライバードライブ 序章

おわり
55:2016/03/07(月) 00:45:32.35 ID:
予告

真姫「できたわ!マイク銃よ!」

ことり「クールに行くんだよ穂乃果ちゃん!」

にこ「私は……一体…」

エレナ「何をしているんだ貴様ー!」

ツバサ「友達が復活する」



凛「久しぶり、海未お姉ちゃん!」

海未「凛!?どうしてここに…?」

凛「追跡、撲滅、いずれも!」

アンジュ「すべてはツバサ様のために」
56:2016/03/07(月) 00:46:27.41 ID:
理事長「花陽ちゃんが二人!?」

白花陽、黒花陽「はいっ」

真姫「どっちが本物なのよ!?」

花陽「穂乃果ちゃんにはわからないよ…。あんまりお米とか炊かないでしょ?」

穂乃果「いいお米だよね」



凛「凛は認めないよ!」

海未「にこ…凛を助けてください。たった一人の…家族なんです」

にこ「人を笑顔にさせることは…私の本能よ!変身!」
57:2016/03/07(月) 00:46:46.55 ID:

特撮ネタが結構あって面白そう
続きも期待して待ってます
58:2016/03/07(月) 00:48:49.50 ID:
特報

希「仮面ライバーの名前、確かにいただいたやん」

仮面ライバーが盗まれた!?

穂乃果「伝説の怪盗スピリチュアル・ルパン…」

怪盗ルパン襲来!?

ことり「やっぱり…大変なことに……」

今、ルパンの本当の正体が明かされる!


バキュゥン

穂乃果「ああっ…」ガクッ

ことり「穂乃果ちゃん、ルパンを止めてね……」

ことり「」ブチィ


穂乃果「ことりちゃーん!」



劇場版 仮面ライバードライブ ルパンからの挑戦状
60:2016/03/07(月) 00:51:34.76 ID:
特報2

歴史の闇に葬られた

史上最強の仮面ライバー

「私はμ’sをサポートするために生まれた」

スクフェスちゃん「仮面ライバー…スクフェス」

仮面ライバースクフェス登場!

仮面ライバーの 歴史が狂う!

変わってしまった世界

ハラショッカー戦闘員「「イーッ!」」

絵里「子供たちの未来を守り、希望の光を照らし続ける…それが仮面ライバーよ!」
61:2016/03/07(月) 00:52:14.48 ID:
海未「あなたも平和を守る仮面ライバーなんです!」

彼女は正義か悪か!?

絵里「少なくとも、私の知ってる歴史にはスクフェスちゃんなんてライバーはいなかった」

スクフェスちゃん「勝てば正義、負ければ悪」

穂乃果「見てて下さい…私の、トップギア」

今、史上最大のライバーバトルが始まる!

スクフェスちゃん「ダンスで私に勝ったら勝負してあげる」



スクールアイドルフェスティバルGP 仮面ライバースクフェス
62:2016/03/07(月) 00:53:14.12 ID:
特報3

2035年 世界は滅亡する 

「みなさんに残念なお知らせがあります♪」

すべての黒幕は―――

ことり「仮面ライバードライブは正義じゃありません♪」

ことりちゃんだった!?

ダークドライブ「Start our mission」

未来の仮面ライバー出現!?

穂乃果「…あなたは?」

雪穂「私は高坂雪穂。未来から来たあなたの娘だよ」

救世主は未来から来た娘
63:2016/03/07(月) 00:54:02.04 ID:
穂乃果「そんな!?恋人もまだいないのに」

雪穂「そのうちできるよ!」

雪穂「CDの不調は故障じゃない。真の悪はことりさんだったんだ」





ことり「」バサバサバサ

穂乃果「あなたのせいで最悪な未来が来る……」

ことり「殲滅だ!すべてを焼き尽くせ!」バサバサ

穂乃果「うわああああ!」ブン

ことり「」ブチィ



劇場版 仮面ライバードライブ サプライズ・フューチャー
64:2016/03/07(月) 00:54:28.28 ID:
続きはない
66:2016/03/07(月) 00:56:35.46 ID:
最近クウガといいフォーゼといいライダークロスSSが多いな
68:2016/03/07(月) 03:36:03.72 ID:

特オタとしてたまらなく面白かった

そういえば最初に「仮面ライダードライブ」の文字を見た時はCD/DVDドライブにディスクを入れるのかな?なんて思ってたな
69:2016/03/07(月) 07:33:33.85 ID:
CDドライブで変身するライダーもありそうですよね
ディスクアニマルみたいな

中途半端に設定をいじった感じになっちゃったんですが、もっとドライブそのままにするか
逆にラブライブ要素をもっと盛り込むかした方がよかったかな?
70:2016/03/07(月) 12:43:23.63 ID:
チェイスは絵里のほうがイメージ合ってるも思う
71:2016/03/07(月) 13:19:38.08 ID:
キャラ的には絵里の方がチェイスっぽいよね

穂乃果より先にアイドルをやってたっていう
プロトドライブ的な意味でにこをチェイスにしたけど
72:2016/03/07(月) 13:32:47.87 ID:
マジでおもしろい
73:2016/03/07(月) 13:33:27.25 ID:
仮面ライバーか