1:2016/01/26(火) 17:57:01.18 ID:
ーー部室ーー

海未「…」キョロキョロ

海未「…誰もいませんね」

海未「……コホン」

海未「ラブアロシュート!」ピキッ

海未(もっとこう…アイドルらしくと言いますか…もう一度です)

海未「ラブアローッ」ピキッ

海未「シューーート!」

パァァァァン ガシャンッ

海未「きゃっ!」
2:2016/01/26(火) 17:59:57.42 ID:
穂乃果「ごっめ~ん、遅れちゃった」ガチャ

海未「はわわわわわ…」

穂乃果「ん?海未ちゃん何やってるの?ってなにこれえぇ!」

海未「ち、違います!私ではありません!ガラスがひとりでに割れたのです!」

穂乃果「…海未ちゃん、この前穂乃果に『言い訳をしてはいけません!』とか言ったよねぇ…」

海未「誤解です!私はなにもしていません!」
3:2016/01/26(火) 18:01:51.85 ID:
穂乃果「でもひとりでに割れるなんてそんなバカな」アハハハ

穂乃果「ボールとか飛んできたんじゃないの?」

海未「いえ…ボールなどみかけませんでした」

穂乃果「えーっ変なのー、あっまさか妖怪の仕業だったりして!」

海未「そうかもしれませんね…」

海未(一体何だったのでしょうか)
4:2016/01/26(火) 18:04:45.02 ID:
ーー帰り道ーー

海未「はぁ…にこ…怒ってましたね」

穂乃果「こんな寒い日に窓ガラスが無いとか頭おかしいんじゃ無いの!」

ことり「あ、ちょっと似てるかもー」クスクス

穂乃果「でもなんで割れたんだろ」

海未「わかりません、私には勝手に割れたようにしか…」

穂乃果「またまたそんなこと言って~、やっぱり妖怪の仕業かも!」

ことり「や~んこわ~い」
5:2016/01/26(火) 18:05:49.92 ID:
ーー海未家ーー

海未(よく考えればガラスがひとりでに割れるなんてありえませんね)

海未(やはり私の見間違いでしょうか…)

海未(そういえばガラスのせいで決めポーズの練習ができませんでしたね)スクッ

海未「ラブアローシューーート!!!」

バァァァン

海未「!?……なっ…」
7:2016/01/26(火) 18:09:57.90 ID:
海未ママ「海未さん、なんですか今の音は」

海未「い、いえなんでもありません!」

海未ママ「そう、お静かにね」

海未(なぜ障子が吹き飛んで……まさかっ!)


海未「あそこのペットボトルに…ラブアローシュート!」グシャ

海未「新聞にも、ラブアローシュート!」ビリッ

海未(な………なっ………)

海未「なんですかこれはーーー!!!!」

海未ママ「うるさいですよ!」
8:2016/01/26(火) 18:13:06.90 ID:
ーー翌日ーー

海未(全く眠れませんでした…)テクテク

穂乃果「海未ちゃんおはよーっ」

海未「あぁ、穂乃果ですか…」 

穂乃果「どうしたの?元気無いよー?」

海未「えぇ、少し寝不足なもので」

穂乃果「ふーん、海未ちゃんにもそんなことあるんだねぇ」
9:2016/01/26(火) 18:17:30.95 ID:
ーー授業中ーー

先生「つまり、この範囲を満たす整数mは…」カッカッカッ

海未「……ラブアロ-シュ-ト」ボソッ

先生「さらに、定数分離法を…」パキッ

先生「おっと、失礼、新しいチョークを…」

海未「…」チラッ

海未「……ラブアロ-シュ-ト」ボソッ

先生「それではプリントをくば…あら?どうして破れてるのかしら?」

海未(ふむ、どうやら声量で威力はコントロールできるみたいですね…)
14:2016/01/26(火) 18:22:50.26 ID:
ーー部室ーー

花陽「んんーっ…ダメです….」

海未「どうしたのですか?」

花陽「瓶の蓋がかたくて...」

海未「貸してください」

海未(んんっ、かたいですね…そうです!)

海未「ラブアロ-シュ-ト」ボソッ

カパッ

海未「開きましたよ」

花陽「わぁ、すごい!ありがとうございます!」

海未(この力、案外便利かもしれませんね)ニヤニヤ


16:2016/01/26(火) 18:26:36.65 ID:
海未「…」カキカキ

海未「………」カキカキ

海未「……なんか…違いますね、もっといい歌詞が…ラブアロ-シュ-ト」グシャッ ポイッ

海未「…」カキカキ

海未(この力にもようやく慣れてきましたね)

海未(……いつも小声で使ってますけど、 一体どれほどの威力が出るのでしょうか…気になります…)
17:2016/01/26(火) 18:31:31.15 ID:
ーーその夜ーー

海未(ものは試しです、公園なら迷惑もかからないはずですし)

海未(試しにあの砂場に…)

海未「…スゥゥゥッ」

海未「ラヴアロォォーーーーシューーーート!!!!」

海未「.....?」

海未(なにも起きませんね)

グラッ

海未「…ん?」


ドッバァアアアアアアアアアアアン  
19:2016/01/26(火) 18:41:39.66 ID:
ウ- ウ- ピ-ポ-ピ-ポ-

レポーター「えーこちら、爆発のあった現場です。あちらに見える公園を中心とした半径50m圏内の建物は全壊、または半壊しています。幸い死者は出ていないそうですが、重軽傷者合わせて6名ほどは病院へ搬送された模様です。警察はテロの可能性もあるとして…」



海未「はっ…はっ……」ダッダッ

海未(まさか…まさかこんなことになるなんて……)

海未(もう…やめましょう…ラブアローシュートは封印です………)





あの事件以来、私はラブアローシュートと言うことは無くなりました。またあのような事態を招いてしまうのではないかと恐れ、小声でも口に出すことはできませんでした。
22:2016/01/26(火) 18:46:54.72 ID:
ーー1ヶ月後ーー

海未「はいっワンツーワンツー」パンパンッ

海未「では、休憩にします」



絵里「みんな、ラブライブまで残された時間もあと少しよ、くれぐれも体調には気をつけること!」

一同「はーい」

絵里「それじゃあ今日の練習終わりっ!」
23:2016/01/26(火) 18:51:55.03 ID:
穂乃果「はぁ~疲れた~っ!」

穂乃果「うみちゃーんかーえろ!」

海未「はい、…ことりは今日いないのですか?」

穂乃果「なんか衣装の素材を買い足しに行くんだってー、ことりちゃん大変そうだねぇ」

海未「そうですか、では今日は2人ですね」
24:2016/01/26(火) 18:56:55.59 ID:
穂乃果「ってお母さんがさぁ~」

海未「まぁ、さすが穂乃果のお母さんですね」クスクス

穂乃果「あっ!海未ちゃん知ってる?ここの路地を通ると近道なんだよ!」

海未「へぇ、そうなのですか、知りませんでした」

穂乃果「今日はこっちから行ってみようよ!」

海未「えぇ…でもなんだか薄暗いですし…」

穂乃果「いーじゃーん!ほらっ!」グイッ
25:2016/01/26(火) 19:01:12.05 ID:
タンッ タンッ タンッ 

海未「案外長いのですね…」キョロキョロ

穂乃果「あれれー?海未ちゃん意外とこわがりぃ~」ニヤニヤ 

海未「こ、怖いなんてことはないですよ!」

穂乃果「いいんだよ~海未ちゃん、隠さなくても」

穂乃果「じゃあ穂乃果が面白い話してあげるね!」

ドカッ 
26:2016/01/26(火) 19:10:40.00 ID:
穂乃果「いっ…」ドサッ  

男A「ってえなおい」

海未「ほら、ちゃんと前を向いて歩かないから…すいません」ペコッ 

海未「穂乃果、大丈夫ですか?立てますか?」グイッ

穂乃果「う、うん…ありがと」

海未「行きますよ」スタスタ

男B「おい待てよこら」グイッ
28:2016/01/26(火) 19:16:17.31 ID:
海未「きゃっ!な、なんですかいきなり!」

男B「あ?Aさんにぶつかっといてなんだその態度は?なめてんのか」

男C「この女の心配ばっかしやがって、Aさんには何もなしかよっ!」ガッ

穂乃果「いやああぁっ!はなしてぇっ!」

海未「…っ!その子を離してください!それにちゃんと謝罪はしたつもりです!」

男B「あれが謝罪だぁ?調子乗んなよガキ、あんなの謝ったうちに入るわけねぇだろ」

海未「……じゃあどうすればいいのですか」

男A「そうだな、俺らと一緒に来てもらおうか、おいB、お前はその黒髪の方を連れて行け」
33:2016/01/26(火) 19:22:25.00 ID:
男B「と、言うわけだ、ついてこい」

海未「お断りします!その子を離しなさい!」

穂乃果「う…海未ちゃん!穂乃果の事はいいから、先に行って!」

男C「うるせぇぞクソ女っ」ガンッ

穂乃果「ぎゃぁっ……うっ….やめて…」

海未「…貴方たち……いい加減に……」プルプル

海未(どうすれば……はっ!ラブアローシュート……でももう加減も忘れましたし…またあのような惨事に…)
35:2016/01/26(火) 19:27:08.80 ID:
男B「ほらさっさと来いっ」グイッ

海未(くっ…どうすれば……しかし…)

男C「おらっ!」ググッ

穂乃果「うみ…ちゃん……」

海未「…っ!」

海未「………ラ…………ラ………」

海未「ラブアローシューーート!!」

バァァァン バキャッ
37:2016/01/26(火) 19:33:55.97 ID:
男B「っ……一体なんだ!」

男C「……うぅ……あぁぁ……」

男B「なっ…!」

男A「Cの手足が…変な方向に…」

海未「あ…あぁ……………」タジッ

男A・B「うわぁぁぁぁぁぁ!」ダッダッダッ

穂乃果「う……み…ちゃん……一体何を……」

海未「ち、違うんです……違うんです!」ダッ

穂乃果「海未ちゃん!」


39:2016/01/26(火) 19:42:51.51 ID:
あれからどれぐらい歩いたのでしょうか。気づけば全く知らない街に私はいます。帰りましょうか………しかし、穂乃果に合わす顔も…


海未(穂乃果、怯えているように見えました…)

海未(当然ですよね、人をああも簡単に半殺しにしてしまっては…)

海未「…」チラッ

海未(ネットカフェですか…)ジャラッ

海未(8000円と少しありますね…とりあえずここに入りましょう)ウィィン
42:2016/01/26(火) 19:53:27.00 ID:
海未「……んんっ」パチッ

海未(思わず寝てしまいました…今何時でしょうか…)

海未「えーっと…11時!?」

海未(もうすっかり昼じゃないですか)

海未(帰りましょうか…でも、今日は土曜日…)

海未(とりあえずコンビニに行って食べ物でも…)
43:2016/01/26(火) 19:58:20.27 ID:
アリガトウゴザイマシタ- 

海未(これからどうしましょうか…あっそうです、携帯…)スッ

海未(メール23、着信78………)

海未(お母様、穂乃果、それにμ'sの皆さん…穂乃果が皆に話したのでしょうか…)

海未(心配かけて申し訳ありません…しかし私は………)ピッ
44:2016/01/26(火) 20:07:27.66 ID:
海未「…」モグモグ

海未(パソコン…ですか…普段あまり使わないですしよくわかりませんね…)ポチ

海未(へぇ…こんなサイトが…)カチカチ



海未「はっ…」

海未(また寝てしまいました…)

海未(20時……)グ-

海未(コンビニ行きますか…)
45:2016/01/26(火) 20:11:11.90 ID:
ーー翌朝ーー

海未「…んっ」パチッ

海未(コンビニ……)



海未「…」カチカチ

海未(面白くないですね…)

海未(休みも今日で終わりですか…)

海未「…」チラッ

海未(22時…コンビニ……)
47:2016/01/26(火) 20:19:57.79 ID:
ア-シタ-ッ

海未(もうお金もないです…帰るしか…)フラフラ

男D「おい」

海未(はぁ…)

男D「おい聞いてんのか、女」

海未「……?」

男D「お前がA達をやったっていう女だな」

海未「……だったらなんなんですか」

男D「ちょっと面かせや」グイッ

海未(なんなんですか…)ズルズル
50:2016/01/26(火) 20:27:26.68 ID:
男D「よし、ここなら誰もこねえな」

男D「俺はな、Aの野郎を潰してやりたいと前から思ってたんだよ」

男D「つまり、奴をやったお前をやれば実質俺の勝ちってわけだ」

海未「…」

男D「悪いな、歯ァ食い縛れよっ!オラッ!」

海未「ラブアローシュート」

バァァン バキャッ
51:2016/01/26(火) 20:33:30.02 ID:
男D「がはっ……」ピクピク

海未「…」

海未(……あっ、財布…)スッ カパッ

海未(おぉ、2万も入っているではないですか)

海未(まだネットカフェにいれそうですね)
53:2016/01/26(火) 20:39:43.40 ID:
ーー翌日の夜ーー

アザ-シタ-

海未「…」スタスタ

男E「よお」

海未(またですか…)


男F「こいつが強いって噂の奴か?」

男E「そうだ…こいつをやれば俺らがトップも同然」

男G「がははは!そうか!ならさっさとやっちまおうぜ!!」

海未「ラブアローシュート」


55:2016/01/26(火) 20:49:40.94 ID:
男H「お前が噂の」

海未「ラブアローシュート」




男F「てめぇが」

海未「ラブアローシュート」




こうして結局、私は1週間このような生活です。もうアイドルとしてお客さんの前に立つ資格も、みんなの元へ帰る資格もありません。
57:2016/01/26(火) 20:56:40.83 ID:
海未「ラブアローシュート」

バギャッ

海未「…」

海未(帰って寝ましょう……)

ダッダッダッ

ガシッ

海未(しつこいですね…)

海未「ラブアロー…」

「海未ちゃん!」
59:2016/01/26(火) 21:04:46.89 ID:
穂乃果「海未ちゃん!」ハァハァ

海未(……えっ?)

穂乃果「やっと見つけた…」

穂乃果「海未ちゃん…グスッ……心配したんだよぉお!」ガバッギュウウ 

海未「……っ!」バッ

海未「ダメです」

穂乃果「え…海未ちゃん?」
63:2016/01/26(火) 21:10:49.31 ID:
海未「私は……もう…あなたの知っている園田海未ではありません…」

海未「もう…あなたに合わせる顔など…」

穂乃果「バカ!何言ってるの!!」

海未「…っ!」ビクッ

穂乃果「海未ちゃんは…海未ちゃんだよ!穂乃果の………穂乃果の大好きな海未ちゃんなんだよ!」

海未「穂乃果……」

穂乃果「お願い!戻ってきて!」

海未「しかし…」
64:2016/01/26(火) 21:14:40.06 ID:
穂乃果「みんなの海未ちゃんを待ってるよ…家族の人も…μ'sのみんなも….」

穂乃果「海未ちゃんは…穂乃果を助けてくれたんだよね…穂乃果があんな道に誘ったのがいけなかったのに…」

穂乃果「海未ちゃんは何も悪くないよ…悪いのは穂乃果!私!」

海未「……」
65:2016/01/26(火) 21:21:09.26 ID:
穂乃果「ねえ、もうすぐラブライブなの知ってるよね…」

穂乃果「私、海未ちゃんと一緒に歌いたい、一緒にラブライブに出たい!」

海未「……」

穂乃果「μ'sには………穂乃果には、海未ちゃんが必要なの!」

穂乃果「だから……だから、一緒にラブライブに出よっ!!」

海未「……………………うぅ…」

海未「……こんな私を..……許してくれるのですか…?」
66:2016/01/26(火) 21:28:37.56 ID:
穂乃果「許すも何も海未ちゃんは悪いことしてないもん」

海未「いえ…それは穂乃果が知らないだけで……」

穂乃果「海未ちゃんは…みんなと一緒にステージに立ちたくないの……?」




海未「…………立ちたい」




海未「立ちたい!出たいです!ラブライブに、みんなと一緒に!!」グスッ
67:2016/01/26(火) 21:36:53.79 ID:
穂乃果「うん!だったら戻っておいで!」

海未「ほのかぁ~~っ!」ガバッ

海未「…うっ……うわぁぁぁぁん!」

穂乃果「よしよし…辛かったんだね…」

海未「ごめんなさあぁぁい、穂乃果あ゙ぁぁ……うわぁぁん!」

穂乃果「さあ、帰ろ?」


69:2016/01/26(火) 21:44:32.15 ID:
私は本当に帰ってよかったのでしょうか。でも、みんなは暖かく迎え入れてくれました。それに…



海未「そういえば、なぜあの時私の居場所がわかったのですか?」

穂乃果「噂で聞いたんだぁ、隣町にすごい強い人がいるって、ラブ…ラブなんだっけ、そういうセリフを言う人って聞いて海未ちゃんかなーって」

海未「ラブアローシュートですね」

海未「……」

海未「……はっ!いけません!穂乃果離れて
っ!」

穂乃果「ん?なんで?」

海未「……あれ?」

穂乃果「海未ちゃんなにおかしなこと言ってるのー」アハハハ

海未「は…はぁ…」



あの力はいつの間にかなくなっていました。結局なんだったのでしょうか。分かりませんが、今では決めポーズの練習もはかどります。日常的な毎日がとても楽しいです。
70:2016/01/26(火) 21:49:07.51 ID:
海未「…」キョロキョロ

海未「ラブアローッ」

穂乃果「やっほーっ!」ガチャ

穂乃果「って、海未ちゃんまた決めポーズの練習してるー!」

ことり「かわいいーっ♪ねぇ~もう一回やって見せて~」ニヤニヤ

海未「なっ!やめてください!」カァァァ


本当、楽しいです。


77:2016/01/26(火) 22:33:09.34 ID:
隕石から地球を守るぐらいまではやってほしかった
78:2016/01/26(火) 22:37:47.41 ID:
ありがとうございました。
バッドエンドは書かない主義です。
ハッピーエンドね
79:2016/01/26(火) 22:45:50.68 ID:
ハッピーエンドで安心した
82:2016/01/27(水) 00:25:34.34 ID:
おつおつ
面白かったけど能力なくなった理由くらいはあってもよかった!
84:2016/01/27(水) 00:30:43.36 ID:
ラブライブの会場で全力「ラブアローシュート」で吹き飛ぶオチだと思ってた
87:2016/01/27(水) 01:39:05.25 ID:
10ハラショー