1: :2016/01/17(日) 21:47:16.99 ID:
※注意:「やよい軒神田店」は存在しません(神田北口店ならありますが)。
今日は1月17日。そう、花陽の誕生日です♪
今夜はμ’sのみんなが花陽のために誕生日パーティーをしてくれるということで、ソワソワしながら昨日買ったアイドル雑誌を見ていると。
「はーなーよーちゃーん!」
小雨の中、傘もささずに、雨なんか気にもしていない様子の、穂乃果ちゃんの元気な声に呼ばれて玄関に出ると。
「花陽ちゃん!もしお昼ごはんまだだったら、一緒に食べに行かない!?」
バッと花陽の目の前に差し出されたチラシ。それを見てみると――
『やよい軒 神田にOPEN!! OPEN記念にミニ唐揚げ無料サービス中☆』
驚きました…。やよい軒といえば、花陽が前から行きたいと思っていたお店。
その理由は…なんと…『白米食べ放題』なんです!
つい我を忘れて、えぇぇ!!なんて叫んじゃっていた花陽を、同じく興奮気味の穂乃果ちゃんがなだめてくれて。
「花陽ちゃん、今日誕生日だし!絶対いい記念になるよ!!」
…というわけで、今日の花陽は、『白米ファイター(戦っちゃダメだけど…)』として、あの「やよい軒」に突撃することにしました…!
今日は1月17日。そう、花陽の誕生日です♪
今夜はμ’sのみんなが花陽のために誕生日パーティーをしてくれるということで、ソワソワしながら昨日買ったアイドル雑誌を見ていると。
「はーなーよーちゃーん!」
小雨の中、傘もささずに、雨なんか気にもしていない様子の、穂乃果ちゃんの元気な声に呼ばれて玄関に出ると。
「花陽ちゃん!もしお昼ごはんまだだったら、一緒に食べに行かない!?」
バッと花陽の目の前に差し出されたチラシ。それを見てみると――
『やよい軒 神田にOPEN!! OPEN記念にミニ唐揚げ無料サービス中☆』
驚きました…。やよい軒といえば、花陽が前から行きたいと思っていたお店。
その理由は…なんと…『白米食べ放題』なんです!
つい我を忘れて、えぇぇ!!なんて叫んじゃっていた花陽を、同じく興奮気味の穂乃果ちゃんがなだめてくれて。
「花陽ちゃん、今日誕生日だし!絶対いい記念になるよ!!」
…というわけで、今日の花陽は、『白米ファイター(戦っちゃダメだけど…)』として、あの「やよい軒」に突撃することにしました…!
4: :2016/01/17(日) 21:50:52.34 ID:
穂乃果ちゃんと花陽のハイテンションに負けちゃったのか、雨は止んで。
―ピチャピチャ♪ 水たまりなんてお構いなしにスキップしながら歩く穂乃果ちゃん。
こうやって歩いてると…姉妹みたいです♪
さっきの雨の中駆けてきたせいで、びしょびしょの穂乃果ちゃんを、タオルで拭いてあげると、
「いや~つい嬉しくって…朝、このチラシを見た瞬間、花陽ちゃんの顔が浮かんで、走って来ちゃったからさ~…なんか穂乃果、花陽ちゃんの妹みたい♪」
えへへ…って笑いながらそう言う穂乃果ちゃんを見て。花陽はどっちかっていうと穂乃果ちゃんとだったら自分が妹になりそうだと思ってたのに、そんな逆の発想を聞いて、それもある意味面白いかも、って♪
そんな話をしてると戦じょ…じゃなくって、『やよい軒』に到着しました♪
―ピチャピチャ♪ 水たまりなんてお構いなしにスキップしながら歩く穂乃果ちゃん。
こうやって歩いてると…姉妹みたいです♪
さっきの雨の中駆けてきたせいで、びしょびしょの穂乃果ちゃんを、タオルで拭いてあげると、
「いや~つい嬉しくって…朝、このチラシを見た瞬間、花陽ちゃんの顔が浮かんで、走って来ちゃったからさ~…なんか穂乃果、花陽ちゃんの妹みたい♪」
えへへ…って笑いながらそう言う穂乃果ちゃんを見て。花陽はどっちかっていうと穂乃果ちゃんとだったら自分が妹になりそうだと思ってたのに、そんな逆の発想を聞いて、それもある意味面白いかも、って♪
そんな話をしてると戦じょ…じゃなくって、『やよい軒』に到着しました♪
5: :2016/01/17(日) 21:56:35.67 ID:
「じゃあ花陽ちゃん…行くよ…。」
何故かものすごく真剣そうな顔をしている穂乃果ちゃんを見て、いつの間にか花陽も気合を入れてお店に入ると、入り口のところに券売機があって…。
あまり慣れてない券売機に戸惑いながらも、穂乃果ちゃんはあっさりと「洋風ハンバーグ定食」を買っていて。花陽も早く決めなくっちゃ…って焦ったのですが…
「全部美味しそうで選べないよ~…!」
だって、『鯖の味噌煮定食』なんて絶対ご飯に合うし、『彩定食』も色味があって綺麗、しかもおかずが全部とてもご飯に合いそう…、でも『茄子味噌と焼き魚の定食』も…。
いけない…入り口でずっと迷ってるから、中の店員さんが凄くニコニコしながらこっちを見てる…。
それからもしばらく悩んで…悩んで。花陽は結局、「鯖の味噌煮定食」を注文して。
席はもちろん…中にはキラリと光ったお米さんたちの入る炊飯器の目の前。
目をキラキラさせながら料理が来るのを待っていると、お腹が鳴っちゃって…。
「花陽ちゃんもお腹空いてるよね~…まだかな、まだかな♪」
そんな穂乃果ちゃんを見ていると、やっぱり穂乃果ちゃんは妹みたい…?穂乃果ちゃんが妹だったら…
何故かものすごく真剣そうな顔をしている穂乃果ちゃんを見て、いつの間にか花陽も気合を入れてお店に入ると、入り口のところに券売機があって…。
あまり慣れてない券売機に戸惑いながらも、穂乃果ちゃんはあっさりと「洋風ハンバーグ定食」を買っていて。花陽も早く決めなくっちゃ…って焦ったのですが…
「全部美味しそうで選べないよ~…!」
だって、『鯖の味噌煮定食』なんて絶対ご飯に合うし、『彩定食』も色味があって綺麗、しかもおかずが全部とてもご飯に合いそう…、でも『茄子味噌と焼き魚の定食』も…。
いけない…入り口でずっと迷ってるから、中の店員さんが凄くニコニコしながらこっちを見てる…。
それからもしばらく悩んで…悩んで。花陽は結局、「鯖の味噌煮定食」を注文して。
席はもちろん…中にはキラリと光ったお米さんたちの入る炊飯器の目の前。
目をキラキラさせながら料理が来るのを待っていると、お腹が鳴っちゃって…。
「花陽ちゃんもお腹空いてるよね~…まだかな、まだかな♪」
そんな穂乃果ちゃんを見ていると、やっぱり穂乃果ちゃんは妹みたい…?穂乃果ちゃんが妹だったら…
6: :2016/01/17(日) 22:07:24.85 ID:
そんな想像していると、料理が来て。美味しそうな鯖の味噌煮…そして、美味しいお米独特のご飯のいい香り…。でも、こういう時、がっついたりしないように、って注意をしながら…まずはご飯を…ぱくり。
「お、美味しいです…!流石100%国産の『金芽米』を使っているやよい軒…!」
そんな興奮している花陽を見て、少し驚いた様子の穂乃果ちゃんが
「きんめまい…?」
花陽の興奮は冷めることなく
「金芽米というのは、これまで、玄米を白米に精米する段階で糠として取り去ってしまっていた「糊粉層」と「胚芽」の一部を特殊な精米技術で残した
“玄米のような性質を持ちながら、白米のおいしさを味わえる”無洗米のことで、
この金芽米は一般のお米よりもふっくら炊きあがり、
且つ通常お米を研ぐ段階で失われるおいしさや栄養成分を保つことができるという、まさに夢のお米のことなんです!!」
つい早口で語りすぎた花陽を見て、ポカーン…ってしてる穂乃果ちゃん。
「あっ、ご、ごめんなさいっ、つい夢中になっちゃって…!!」
気付いた時には、あわわ…としどろもどろしている花陽に目もくれずに穂乃果ちゃんもご飯の魅力に取り憑かれてて…って、いつの間におかわりを!?
「お、美味しいです…!流石100%国産の『金芽米』を使っているやよい軒…!」
そんな興奮している花陽を見て、少し驚いた様子の穂乃果ちゃんが
「きんめまい…?」
花陽の興奮は冷めることなく
「金芽米というのは、これまで、玄米を白米に精米する段階で糠として取り去ってしまっていた「糊粉層」と「胚芽」の一部を特殊な精米技術で残した
“玄米のような性質を持ちながら、白米のおいしさを味わえる”無洗米のことで、
この金芽米は一般のお米よりもふっくら炊きあがり、
且つ通常お米を研ぐ段階で失われるおいしさや栄養成分を保つことができるという、まさに夢のお米のことなんです!!」
つい早口で語りすぎた花陽を見て、ポカーン…ってしてる穂乃果ちゃん。
「あっ、ご、ごめんなさいっ、つい夢中になっちゃって…!!」
気付いた時には、あわわ…としどろもどろしている花陽に目もくれずに穂乃果ちゃんもご飯の魅力に取り憑かれてて…って、いつの間におかわりを!?
8: :2016/01/17(日) 22:09:45.07 ID:
―花陽がずっと行きたいって思ってたお店、「やよい軒」。
ご飯が美味しいだけじゃなくて、きちんと素材にも拘っているこのお店は全国的に有名で。花陽の『鯖の味噌煮定食』を取ってみても、お魚の美味しい油ののった鯖に、ばっちり味のついたお味噌。
どちらも、ご飯の相棒にはピッタリです…♡
美味しそうにさっきからすごい勢いで食べてる穂乃果ちゃんを見るのも…ご飯の相棒にはピッタリですね♪
でも、「やよい軒」がすごく人気のある理由、花陽は知ってるんです。勿論、安かったり、多くのお店がとても立地のいいところにあったりということもあるのですが…。
やはり「やよい軒」は『お米』と『おかず』の二人が主役で、お互いを引き立てあってることが、人気の理由なのです…!
『お米』と『おかず』、どっちも手を抜くことなく、こだわりを持って作られてて…。
ご飯が美味しいだけじゃなくて、きちんと素材にも拘っているこのお店は全国的に有名で。花陽の『鯖の味噌煮定食』を取ってみても、お魚の美味しい油ののった鯖に、ばっちり味のついたお味噌。
どちらも、ご飯の相棒にはピッタリです…♡
美味しそうにさっきからすごい勢いで食べてる穂乃果ちゃんを見るのも…ご飯の相棒にはピッタリですね♪
でも、「やよい軒」がすごく人気のある理由、花陽は知ってるんです。勿論、安かったり、多くのお店がとても立地のいいところにあったりということもあるのですが…。
やはり「やよい軒」は『お米』と『おかず』の二人が主役で、お互いを引き立てあってることが、人気の理由なのです…!
『お米』と『おかず』、どっちも手を抜くことなく、こだわりを持って作られてて…。
10: :2016/01/17(日) 22:15:59.28 ID:
そんなことを考えながら…お米を一粒一粒味わいながらもぐもぐと食べていると。
「は、花陽ちゃん…?まだ食べるの…!?もう…9杯目だけど…」
わわわ…いつの間にか鯖の味噌煮はあっさり食べ終わってしまい…。ずっとひたすらお米「だけ」を…。
「こ、これが最後だから…!これで…終わりにしないと…。」
って言ってふとテーブルを見回してみると…花陽はイケナイモノを見つけてしまいました…。お漬物。
残念ながら、花陽もお漬物さんの誘惑には負けて…ご飯の上にお漬物を乗せて一緒に、ぱくり。
「は、花陽ちゃん…?まだ食べるの…!?もう…9杯目だけど…」
わわわ…いつの間にか鯖の味噌煮はあっさり食べ終わってしまい…。ずっとひたすらお米「だけ」を…。
「こ、これが最後だから…!これで…終わりにしないと…。」
って言ってふとテーブルを見回してみると…花陽はイケナイモノを見つけてしまいました…。お漬物。
残念ながら、花陽もお漬物さんの誘惑には負けて…ご飯の上にお漬物を乗せて一緒に、ぱくり。
11: :2016/01/17(日) 22:21:27.22 ID:
「あぁ…美味しい…。」
花陽がつい緩んだ顔をしていると、メニューを手に取った穂乃果ちゃんが、ふと
「わぁ~!ここ、デザートもあるよ♪」
なんてメニューを見せてきて…また…花陽に新たな誘惑が…。
『卵焼き』
『やよい軒』のことが書かれていた掲示板に書いてあった…。
『やよい軒に行ったら卵焼きはマストだよね。』という書き込みを思い出して。
つい…追加注文を。
卵焼き、というとお家でも作れる簡単な料理だけど…。ここの卵焼きは少し違っていて。
高級ホテルの朝食で出てくる卵焼き…いえ、それを超えるクオリティの、深い味わいの卵焼きなのです…。
卵焼きを少し切って、ご飯の上に乗せ、また…ぱくり。
口の中を駆け回る玉子焼きの味わい深い出汁の風味…そしてそれを何十倍、いや何百倍にも引き立てているお米…!素晴らしいです…。
花陽がつい緩んだ顔をしていると、メニューを手に取った穂乃果ちゃんが、ふと
「わぁ~!ここ、デザートもあるよ♪」
なんてメニューを見せてきて…また…花陽に新たな誘惑が…。
『卵焼き』
『やよい軒』のことが書かれていた掲示板に書いてあった…。
『やよい軒に行ったら卵焼きはマストだよね。』という書き込みを思い出して。
つい…追加注文を。
卵焼き、というとお家でも作れる簡単な料理だけど…。ここの卵焼きは少し違っていて。
高級ホテルの朝食で出てくる卵焼き…いえ、それを超えるクオリティの、深い味わいの卵焼きなのです…。
卵焼きを少し切って、ご飯の上に乗せ、また…ぱくり。
口の中を駆け回る玉子焼きの味わい深い出汁の風味…そしてそれを何十倍、いや何百倍にも引き立てているお米…!素晴らしいです…。
14: :2016/01/17(日) 22:27:35.47 ID:
「ふう…もうお腹いっぱい…幸せ…♪」
穂乃果ちゃんは相変わらず…恐ろしいモノを見てるかのように花陽を見てて…。
「ほ、穂乃果ちゃん…?」
少し心配しながら穂乃果ちゃんにそう言うと。
「花陽ちゃん…自分が何杯食べたか…覚えて…る…?」
無我夢中になって食べていた花陽は、そんなこと覚えられるはずもなく…首を傾げると。
「14杯…。」
穂乃果ちゃんは相変わらず…恐ろしいモノを見てるかのように花陽を見てて…。
「ほ、穂乃果ちゃん…?」
少し心配しながら穂乃果ちゃんにそう言うと。
「花陽ちゃん…自分が何杯食べたか…覚えて…る…?」
無我夢中になって食べていた花陽は、そんなこと覚えられるはずもなく…首を傾げると。
「14杯…。」
17: :2016/01/17(日) 22:38:58.72 ID:
重くなってしまった体を引きずるように歩きながら、今日のパーティー会場の「凛ちゃんのお家」へ向かっていると、鼻歌を歌いながら笑顔で信号待ちをしている海未ちゃんを見つけて。
あまりにも楽しそうで、声をかけるか迷っていると、穂乃果ちゃんが海未ちゃんに向かって全力疾走…。
「穂乃果に花陽、どこかへお出かけですか?」
花陽はこの瞬間、嫌な予感がしたんです。
今日のことは、絶対に『海未ちゃんに』言っちゃダメ…そう思っていたら
「花陽ちゃんと一緒に、『ごはん食べ放題』のお店に行ってきたんだよー!!すっごい美味しくて、花陽ちゃんなんて14杯もご飯を…!!」
…やっぱりでした……。
私と穂乃果ちゃんは、その日、海未ちゃんに怒られました…
でも、穂乃果ちゃん、また一緒に行こうね♪
おしまい
あまりにも楽しそうで、声をかけるか迷っていると、穂乃果ちゃんが海未ちゃんに向かって全力疾走…。
「穂乃果に花陽、どこかへお出かけですか?」
花陽はこの瞬間、嫌な予感がしたんです。
今日のことは、絶対に『海未ちゃんに』言っちゃダメ…そう思っていたら
「花陽ちゃんと一緒に、『ごはん食べ放題』のお店に行ってきたんだよー!!すっごい美味しくて、花陽ちゃんなんて14杯もご飯を…!!」
…やっぱりでした……。
私と穂乃果ちゃんは、その日、海未ちゃんに怒られました…
でも、穂乃果ちゃん、また一緒に行こうね♪
おしまい
19: :2016/01/17(日) 22:45:15.92 ID:
やよい軒行ってみたくなった
20: :2016/01/17(日) 22:46:12.71 ID:
やよい軒とか言うコーヒーの代わりにごはんで時間潰す喫茶店
21: :2016/01/17(日) 23:00:46.51 ID:
乙。
読んでてお腹空いてきたんで近所のファミレスにご飯食べに来ちゃったわ……
読んでてお腹空いてきたんで近所のファミレスにご飯食べに来ちゃったわ……
25: :2016/01/18(月) 00:26:46.99 ID:
味噌カツ煮定食のコスパの良さは異常
28: :2016/01/18(月) 01:05:29.32 ID:
???「もやし定食がオススメですよぉ」
29: :2016/01/18(月) 01:51:05.14 ID:
おかずスティーラー矢澤
30: :2016/01/18(月) 04:31:35.20 ID:
SIDみたいな文章でよかった
乙乙
乙乙
コメント
コメント一覧 (5)
卵焼きは素晴らしい 俺はいつも和風ハンバーグ定食と卵焼き、そして漬物を基本的になくなるまで食べて、補充してもらったやつをさらになくなるまで食べます
やよい軒は素晴らしい!はなよちゃん!素晴らしいよね!
さすがやよい軒
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