1:2016/01/14(木) 00:57:05.48 ID:
5:2016/01/14(木) 01:10:59.02 ID:
真姫「知ってる?鏡に話しかけ続けると私が私じゃなくなるんだって」


花陽「こ、怖い…」


凛「どういうこと?」


真姫「真姫が真姫じゃなくなるの」


凛「…よくわからないにゃ」


真姫「真姫なのに真姫じゃないのよ」


凛「もう!なぞなぞはおーしまい!早く屋上いくにゃ!」


真姫「そうね」
6:2016/01/14(木) 01:12:22.47 ID:
そのあとかよちんは怖い怖いってぶるぶるしてたにゃ


でも凛は好奇心が勝っちゃう


家に帰ってから早速試してみるにゃ!











凛の前に鏡を置いた


凛「鏡さーん...」
7:2016/01/14(木) 01:13:11.07 ID:
最初はちょっぴり恥ずかしかったにゃ


でも話しかけてるとなんか楽しくなってきた


凛「今日は真姫ちゃんから話を聞いて話しかけてみたにゃ!鏡さんー!」


凛が笑うと鏡も笑う



それが何か楽しいんだにゃ
9:2016/01/14(木) 01:15:00.75 ID:
「凛、もう寝なさーい!」


凛「はーい!」


正直もう目は重たいよ


凛「今日…は早く寝れそ…」





真っ暗な場所


でも少し赤っぽい場所


そこで誰か泣いてた


少しだけ素直じゃないけど大好きな人がいる純粋な子


凛は知ってるけど分からないや





*




10:2016/01/14(木) 01:15:59.98 ID:
凛「という夢を見たんだ!変な夢でしょ?」


真姫「ふふっ、ふふふふふ」


花陽「どうしたの?真姫ちゃん」


凛「不気味な笑いだにゃー!」


真姫「なんでもないわ!ふふっ」


花陽「今日はご機嫌なんだねぇ」


真姫「そうよっ」
11:2016/01/14(木) 01:17:27.10 ID:
真姫「…凛」コソコソ


凛「どうしたの?」


真姫「今日家に来てくれない?」


凛「え?なんで凛…」


真姫「…お願い、相談があるの」


凛「…わかったにゃ」


かよちんに秘密での相談ってなんだろ?


かよちんには申し訳ないけど…真姫ちゃんの期待に乗れるように頑張らないと。
12:2016/01/14(木) 01:18:09.84 ID:







真姫「ふふっ、いらっしゃい」


凛「お邪魔します!」


「お菓子用意するわね」


真姫「いいわよ。私もう用意してあるし」


「お友達が来るのが楽しみだったのね」


真姫「もうっ…!」
13:2016/01/14(木) 01:18:51.84 ID:
凛「えへへっ…今日はお邪魔します」


「ゆっくりしていってね」


そういって奥に行った真姫ちゃんのお母さん。


いつも思うけど凄い美人だにゃ…


ガチャッ


真姫「それじゃ…ってお茶忘れたわね。ちょっと待ってて」


凛「あ、うん!ありがとうにゃ」


バタンッ
14:2016/01/14(木) 01:19:52.83 ID:
ふふふ、真姫ちゃん家に怪しいものが無いかチェックにゃ!


ベッドの下には何も、棚には勉強道具…真面目だにゃぁ。


タンスの中には…


凛「ん?」


そこには赤い布が被さってる何かがあった


パサッ
15:2016/01/14(木) 01:20:39.79 ID:
凛「鏡?」


なんか綺麗だにゃ…


凛「鏡さん、凛は今真姫ちゃんの家にいるよ」


「り…たっ…」


凛「え…」


鏡が喋った


喋った…


「にげ…」


凛には何故か鏡さんが味方に見えた


「逃げて」って言ってる
16:2016/01/14(木) 01:22:09.11 ID:
「たすけ…」


凛「…鏡さん」


悲しそうで泣いてそうな鏡さんをほっとけないにゃ…


真姫「凛」


凛「ひっ…ま、真姫ちゃ?」


真姫「何してるの」


その時の真姫ちゃんの顔は怖かった


今まで見たことのない目で睨んでいた。
17:2016/01/14(木) 01:22:50.40 ID:
凛「ご、ごめっ…」


真姫「何してたの」


凛「かっ…」


鏡が喋ったということは話しちゃいけない


そう思った凛は少しだけ嘘を吐いた


凛「ま、真姫ちゃんが変なもの持ってないかなーって思って、なんか布が掛かっててこれは怪しいっ!って思ったから…」
18:2016/01/14(木) 01:23:31.28 ID:
真姫「…そう、それならいいわ」ニコッ


凛「…」


鏡さんは「逃げて」って言ってた


凛はその言葉を…信じたいよ


真姫「それより相談を…」


凛「あれ!?今って何時?」


真姫「えっ…3時だけど」


凛「にゃあぁああ!!マズイにゃぁっ!あの月1しか開かないラーメン屋がもう少しで閉まっちゃうにゃああ!」
19:2016/01/14(木) 01:24:24.09 ID:
真姫「それは…マズイわね」


凛「ごめんね!今日の所は帰るにゃ!」


真姫「あ、私も一緒に…」


凛「やめといたほうがいいにゃ。あそこの店はお客が怖いんだよ…真姫ちゃんには耐えられないかも」


真姫「そうなの?じゃあまた今度にしてもらおうかしら」


凛「本当にごめんね!それじゃ、お邪魔しました!」
20:2016/01/14(木) 01:25:25.62 ID:
ガチャッ


「あら、もう帰っちゃうの?」


凛「すみません、用事を思い出しまして…」


「そう…また今度も遊びに来てね?」


凛「はい!」


バタンッ


…すごく心臓がドクドク言ってる


凛ってあんなに嘘上手だったっけ


…でも今日は真姫ちゃんが怖くて


ごめんね真姫ちゃん。今日は家に帰るよ。
21:2016/01/14(木) 01:26:11.50 ID:





バタンッ


「おかえりなさい、凛。早かったね!」


凛「そうかにゃー」


「少ししたら早めにお風呂入っときな?」


凛「うん!」


バタバタ


ガチャッ
22:2016/01/14(木) 01:26:53.65 ID:
鏡さんの言う通りにしちゃったにゃ


凛「鏡さんが何か助けてくれたのかな?ありがとう…えへへ」


そして鏡も笑った


凛の顔が笑い返した


凛「…鏡好きだったのかな」


なんてつぶやいてみる


鏡は少し赤くなったような気がした


凛「えへへっ…照れてる?」


鏡からは何も返事はなかった
23:2016/01/14(木) 01:27:50.16 ID:
凛「…何やってんだろ」


「凛ー!!お風呂入りなさーい」


凛「はーい!」


ガチャッ


お風呂に入ると何故か少し狭い気がした


凛「うーん…」


なんでかはわからないにゃ


凛「お風呂気持ちいいにゃぁ…」
24:2016/01/14(木) 01:28:37.89 ID:





ガチャッ


凛「鏡さーん…」


鏡…


真姫ちゃんが言ってた話は本当なのかな


いや、違うにゃ


私が私じゃ無くなるなんて嘘だよ
25:2016/01/14(木) 01:29:16.57 ID:
凛「鏡さん…」


鏡「…」


凛「返事してほしいにゃー」


鏡「…」


まあしないよね


凛「ふぁあ…もう寝よう」


目覚ましセットして…


凛「おやすみにゃぁ…」


「おやすみ」
26:2016/01/14(木) 01:30:34.27 ID:





*





凛「おはよー!」


真姫「おはよう、凛」


凛「そういえば真姫ちゃんはにこちゃんと今どうなんだにゃ?」ニヤニヤ


花陽「最近そういう話しなくなっちゃったねぇ」
27:2016/01/14(木) 01:31:57.75 ID:
真姫「…なにが?」


花陽「え、え?」


凛「最近にこちゃんと距離詰めるって凄い張り切ってたのに…」


毎日毎日にこちゃんの話してたのにな。


真姫「…あぁ、頑張ってるわよ」


凛「そ、そっか!凛もサポートしよっかなー」


そういえばにこちゃんの話を最近聞いてないよ





凛は


気付いちゃったよ


「早くいきましょ」
28:2016/01/14(木) 01:32:34.97 ID:





*




29:2016/01/14(木) 01:33:12.91 ID:
凛「鏡さん、出てきてよ」


凛は怒ってる


その時は少し黒っぽかった


凛「…」


「凛ー!電話してないでもう寝なさい!」


凛「…はーい!」
30:2016/01/14(木) 01:34:26.57 ID:
これでバイバイだよ


凛「私は私じゃなくてもいい」


きっと皆そうだにゃ


皆がいれば凛じゃなくていいんだよ


凛「きっと皆こうなる」


「そうなの?」
31:2016/01/14(木) 01:35:11.84 ID:
凛「うん、信じてる」


「わかったにゃ、皆信じるにゃ」


凛「…私はそうにゃーにゃー言わないよ」


「そっか」


「それじゃ、おやすみ」


凛は1つの手がかりを残して寝た
32:2016/01/14(木) 01:35:51.17 ID:








凛は幸せだった


真姫ちゃんに会えて


手を繋いでくるくるしてる


真姫ちゃんも凛が来て嬉しそう


でも泣いてる


かよちんは笑ってる


真姫ちゃんは泣き笑い


凛も、泣き笑い
33:2016/01/14(木) 01:36:25.15 ID:
ガチャッ


「おっはようにゃー!」


「なんか元気ね凛」


花陽「おはよう、凛ちゃん」
34:2016/01/14(木) 01:37:01.53 ID:
「おはよう花陽ちゃん!」


花陽「は、花陽ちゃん?」


「…呼んでみただけだよ!」


花陽「あ、そ、そっか…!」


その瞬間凛は笑った


凛ちゃんの笑顔が不気味で怖かった
35:2016/01/14(木) 01:38:31.18 ID:
「ふふっ、ふふふ…」


「えへへ…」


怖いけど


でも2人は優しくて可愛くて…花陽の大事な友達。


花陽「えへへ…」
36:2016/01/14(木) 01:39:56.85 ID:
その瞬間私は目の前のものを疑った


「かよちんも」


花陽「行くよ」


「そうよね」
37:2016/01/14(木) 01:41:05.75 ID:
「あのね!」


花陽「ん?」


「私ね、鏡のやつやったんだよ」


花陽「…」


その瞬間私は目の前のものを疑った


「かよちんも」


花陽「行くよ」
38:2016/01/14(木) 01:41:49.74 ID:
花陽「…」





真姫「いらっしゃい、なんてね」


凛「かーよちん!」


花陽「えへへ…来ちゃった」


2人共笑ってた


私も一緒に笑った


この瞬間が嬉しくて笑った


凛「外はどうなってるんだろうね」


多分…


花陽「3人楽しく笑ってる」






おわり
39:2016/01/14(木) 01:42:57.25 ID:
短編ホラーみたいなの書きたかったけど難しいです...


とりあえずおわりです。ありがとうございました。