1:2016/01/02(土) 23:14:11.46 ID:
初めて書いたまともに完結したSSです。
温かい目で見守ってやって下さいお願いですから

書き溜めあり
花陽ちゃんのキャラ崩壊(?)あり。苦手な場合はブラウザバックお願いします
2:2016/01/02(土) 23:18:21.33 ID:
~とある休日の待ち合わせ場所~
花陽「希ちゃーん、お待たせー!」タッタッ

希「お、来たねー花陽ちゃん」

花陽「遅くなってごめんね?服選びが長引いちゃって」ハァハァ

希「ううん。大丈夫やで。まだ待ち合わせの時間になってないし」

花陽「そっか。良かった。……この服、どう…かなぁ?///」ウワメ

希「うん。可愛いと思うよ?」

花陽「そう?えへへ、頑張った甲斐があったよ」テレテレ

希「ふふっ、なんか漫画でよく見るデートシーンみたいやんな」クスッ

花陽「で、デートなんて…照れちゃうよぅ//」

希「おやおや?ウチは大歓迎よ?花陽ちゃんとのデート」ニヤニヤ
3:2016/01/02(土) 23:19:46.76 ID:
花陽「そ、そっか///…うん!じゃあ行こ?私達の初デートだよ?」ニコッ

希「あ、あれ?意外と乗り気やね。もうちょっとオドオドしてくれるのを期待しとったんやけど」

花陽「もう、酷いよ希ちゃんってば…さ、行こ?」ギュッ

希「ひゃっ!?ちょっ、手!?」ビクッ

花陽「デートのときはこうやって手を繋いで行くんだよ?さぁ、出発です!」

希「ちょっと待って!せめて普通に手繋ごう!?恋人繋ぎは恥ずかしいってば!///」

花陽「デートのときはこうやって手を繋がなきゃなんだよ♪」

希「そ、そうじゃなくて、そういうのは本当に好きな人の為に取っとくもんよ!」

花陽「あ……ごめんね?花陽と恋人繋ぎなんて嫌だったよね…」シュン

希「あ、ちがっ、そういう訳じゃ無くて!」
5:2016/01/02(土) 23:21:05.75 ID:
花陽「ごめんなさい…ちょっとはしゃいじゃったみたい…もうしないから…」ウルウル

希「そ、そうじゃなくて…あぁっ、や、やっぱり手が冷えるし、手繋いで行きたいなー!」オドオド

花陽「! 本当に!?」パァァ

希「う、うん?本当だよ…?」

花陽「やった…嬉しいです!」ギュッ

希「うぅ…///」

花陽「さ、行こう?希ちゃん!」

希(なんか調子狂うなぁ…やっぱ恥ずかしい////)
6:2016/01/02(土) 23:21:35.61 ID:
~遊園地~
ワイワイガヤガヤ

花陽「着いたよー、って、やっぱり人も多いね…」

希「そやね…」

希(結局ここまでずっと恋人繋ぎ…途中何人かに見られたし…恥ずかしい///)

花陽「初めは何乗ろうか?」

希「うーんと…」ハッ

希(コーヒーカップや!ハンドルを回す時に自然と手を離せる!)

希「コーヒーカップとかええんや無いかな?」

花陽「うん!じゃあ行こう!」ギュッ

希(それまで我慢や…ウチ…///)

花陽「ふふっ♪楽しい♪」ニコニコ
9:2016/01/02(土) 23:24:19.87 ID:
希「あの、花陽ちゃん?」クルクル

花陽「なーに?希ちゃん」

希「コーヒーカップってこんなにゆっくり回るもんやっけ?」

花陽「ハンドル回してないから…片手だと重たくて」

希「…両手で回すと言う選択肢は?」

花陽「それだと手を離さないといけないから…」ギュッ

希「……さいですか」

花陽「そうなんです!」

希「ねぇ、花陽ちゃんは恥ずかしくないん?女の子同士でも…その、ウチと恋人に見られるかもなんよ?」

花陽「うーん…少し恥ずかしいけど、希ちゃんとなら良いかなって」ニコニコ

希「……そっか////」

花陽「希ちゃん、顔真っ赤っかだよ。ふふっ、可愛い♪」クスッ

希「もう勘弁したってよ…///」

花陽「だーめ♪普段意地悪な希ちゃんにはお仕置きです」ニコニコ

希「今日の花陽ちゃんのが意地悪やぁ…//」ナミダメ
10:2016/01/02(土) 23:26:03.16 ID:
花陽「ゆっくり回るコーヒーカップも結構楽しかったね♪」ニッコリ

希「もう嫌ぁ…///」カオマッカ

花陽「でも、手を離さずにいてくれる優しい所、花陽は大好きだよ?」

希「……//////」

花陽「ふふっ、やっぱり希ちゃんは優しいね」ニコニコ

希「…花陽ちゃん…にこっちよりも小悪魔キャラ向いとるよ…///」

花陽「えへへ…そうかなぁ」ポリポリ

希(別に褒めてないんやけどなぁ…精一杯普段のウチを演じたつもりやったのに…)

花陽「次はどうしよっか。ジェットコースター?メリーゴーランド?」

希(メリーゴーランドなら馬に掴まるし…手も離せる…と言うか手を繋いだままとかメリーゴーランドとか拷問や…)

希「じゃ、じゃあメリーゴーランドにしよう!」
11:2016/01/02(土) 23:26:38.12 ID:
希(今度こそは…ウチから嫌じゃ無いって言ったんやし…まぁ嫌ではないんやけどな?やっぱり恥ずかしいやん?)

希(……誰に言い訳しとるんやろ)

花陽「うん!じゃあ行こっ!」グイッ

希「あっちょっ、引っ張らんといてー!」

花陽「あ、ご、ごめんなさい…」ピタッ

希「え?あ、ううん。良いんよ。痛くも無かったし」

花陽「そっか…良かったぁ…」ホッ

希(こういう所は普段通りなんやけどなぁ…)

花陽「じゃあ気を取り直して、行こ?」

希「…そうやね」ニコッ

希(何か吹っ切れたかも?折角やし、楽しまんと損やね!精一杯楽しんだる!)
12:2016/01/02(土) 23:27:30.66 ID:
希(と、意気込んだものの…)

希「何でこうなるんよぉ…///」

花陽「? どうかしたの?」

希「いやね、メリーゴーランドで馬車に乗るのって、小っちゃい子の付添いのお父さんとかお母さんだけって勝手に思ってたからさ…//」

希(動かすスタッフさんも手繋いでるウチ達見てめっちゃニヤニヤしてたし…)

花陽「じゃあ、二人で乗ってる今の花陽達は夫婦かな?」ニコニコ

希「は、花陽ちゃんと夫婦とか…///あぁ……う、ウチはそんなん違うし!私はどっちかと言えば専業主婦希望だから!/////」ボンッ

花陽「…そんなに強く否定しなくても…」シュン

希「うあぁ…や、その…」オドオド

花陽「花陽じゃ希ちゃんの立派な旦那さんにはなれません…フラれちゃった…」シクシク←目薬
13:2016/01/02(土) 23:27:58.12 ID:
希「い、いや、今のはそういうのじゃなくてね?えっと、そう!あれやん!尽くしてあげたいタイプって言うの?」アセアセ

希「だからほら!家事とか色々はウチがやって支えてあげたいんよ!……」

希(流石に苦しすぎた…?)チラッ

花陽「……そ、そっか…えへへ、なんか恥ずかしいね///」テレテレ

希(花陽ちゃん思ったよりもちょろい!え?と言うか恥ずかしがるポイントそこなん?)

花陽「ふふ…どうしよう///ニヤニヤが止まらないよぅ//」フニャリ

希(…あ、メリーゴーランド止まった……あの女の子めっちゃこっち見てる…)

花陽「えへへ…もう///冗談だって分かってるのに…ふふっ///」クネクネ

希「ちょっ、花陽ちゃん!見られてるから!次ジェットコースター行こう!ね!///」グイグイ

花陽「希ちゃん激しいよぅ…//」ニヘラ

希「花陽ちゃん帰ってきてー!」ユサユサ
14:2016/01/02(土) 23:28:30.22 ID:
花陽「ご、ご迷惑をお掛けしました…///」

希「うん。めっちゃ恥ずかしかった…///」

花陽「えっと、その…お詫びって言うか、ジュースご馳走するね?」

希「あ、いやええよ。後輩に奢られるとかかっこ悪いやん?」

花陽「でも、花陽が誘ったんだから…元からそのつもりで準備だってしてきたし…」

希「いやいや、ここは“先輩”の顔を立てるという事で。な?」

希「というかお詫びならこの手を…何か変な汗かいた気がするし…」

花陽「……そっか。ごめんね?我が儘言って振り回して…」スッ

希「あ…」

希(なんか、手を離しただけなのに…これが普通なのに、ちょっと寂しいなぁ…)
16:2016/01/02(土) 23:29:16.57 ID:
花陽「ごめんなさい…希ちゃんは優しいから…きっと自分から手を離すことは無いって、分かってたのに」

花陽「でも、花陽はズルいから…その優しさを利用するみたいな事になっちゃって…本当にごめんなさい」シュン

希「そんな事無いよ?ウチだって本当に嫌やったら嫌だって言うもん」

花陽「…そっか。やっぱり希ちゃんは優しいね」ニコッ

希(……そんなに寂しそうに笑わないでよ…)

希「あはは、なんかそんな面と向かって優しいとか言われると照れるやん」アハハ

花陽「……うん。ごめんなさい」

希「……」

希(…………先輩、なんやし。ウチが頑張らんとやな……)グッ

希「…よしっ!花陽ちゃん、ここで待っててな!」タッ

花陽「え?ちょっと、希ちゃん!?」

花陽「……どうしよう…」ウツムキ
19:2016/01/02(土) 23:31:11.23 ID:
>>15 確かに自分でもそう思ったので反省しようと思いました(糞真面目)
レスありがとうございます
20:2016/01/02(土) 23:31:48.04 ID:
~数分後~
希「お待たせ、花陽ちゃん」ダンッ

花陽「ぴゃぁっ!?」ビクッ

希「あ、ごめんな?怒ってる訳じゃ無いって言うか、二人分のジュースとクレープはさすがに持ちにくくて…」

花陽「そ、そんな!良かったのに!」

希「あ、クレープはチョコとイチゴから好きな方選んでなー」

花陽「自分の分は自分で出すよ!そんなに甘えられないし…」

希「いやぁ…美味しそうやったからついつい買いすぎちゃって、食べきれそうにないから手伝ってくれると嬉しいなー、なんて」

花陽「……ズルいよ、希ちゃん」

希「さっきまでのほんのお返しやん?さ、食べよう?」

花陽「……うん。頂きます…」パクッ

希「うん。じゃあウチも♪」カプッ
22:2016/01/02(土) 23:35:37.85 ID:
花陽「……」mgmg

希「………お、やっぱりチョコの方も美味しそうやね。一口もーらいっ!」カプッ

花陽「ひゃっ!?の、希ちゃん!?///」

希「うん!美味しい!///今度絵里ちも連れてきてあげんとやね!//」テレテレ

花陽「…………わ、私だって!」パクッ

希「ありゃ、やられちゃったかぁ」ニコニコ

花陽「…うん。美味しい///」エヘヘ

希(やっぱり、花陽ちゃんの笑顔、可愛いなぁ…)ポーッ

花陽「すっごく…甘くて、美味しいよ…」

希「せやろ?やっぱりウチのチョイスも捨てたもんじゃないってことやね」フフン

花陽「……敵わないなぁ」ボソッ

希「さて、これ食べ終わったらジェットコースター行って、その後はお化け屋敷!まだまだ楽しんでこー!」

花陽「うん!」
23:2016/01/02(土) 23:36:23.69 ID:
ガタゴトガタゴト…

希「これ、結構高くまで上がるんやね…あ、あれって音ノ木坂やないかな!」

花陽「…そうだね」ブルブル

希「…ふぅ…すーっ、はーっ…よし…」ボソッ

ギュッ

花陽「!」

希「大丈夫。ウチが付いてるから」

花陽「…希ちゃん…」

希「…………だから、死ぬときは一緒だよ」フルフル

花陽「希ちゃん!?」

ゴォォォォォォォ

希「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

花陽「ダレカタスケテェェェェェェェェ!!!!」

イヤァァァァァァァァァァ………
24:2016/01/02(土) 23:37:03.90 ID:
希「いやー、まさかあんなに高いとはねぇ」

花陽「もうっ!てっぺんで死ぬなんて言わないでよ!本当に怖かったんだよ!?」プンスコ

希「まぁまぁ、ウチも花陽ちゃんがおってくれたら本望やって思ったんよ。ごめんなー」ナデナデ

花陽「うぅ…」

希(……この後お化け屋敷ってのもちょっと酷かな…)

希「さて、割と良い時間やし、次で最後にしよっか。何乗る?」

花陽「あ…」

花陽「……」グッ

花陽「か、観覧車!に…乗りたい……かな…」

希「え?大丈夫なん?さっきの見る限り高い所…」

花陽「でも、それでも観覧車が良いの…」

希「…そっか。じゃ、行こうか」
25:2016/01/02(土) 23:37:43.89 ID:
希「あ、もうちょっと上がれば穂むらとか見えるんや無い?」

花陽「……」

希「あ、真姫ちゃん家見えたよ!やっぱり大きいなぁ…」

花陽「……」

希「……」

花陽「……」

希「……」スッ

ギュッ

花陽「……ありがとう。希ちゃん」

希「大丈夫。ウチが付いてるから」

花陽「…うん」

希「…もうちょっとで頂上だよ」

花陽「…うん」
27:2016/01/02(土) 23:38:51.75 ID:
希「……」

花陽「ふぅ…」

のぞぱな「「あのっ」」

希「あ、あぁ…ごめんな。お先にどうぞ」

花陽「い、良いよ。希ちゃんの方から」

希「そっか。じゃあえっと。コホン…今日はありがとう。本当に、心から楽しかった。だから、花陽ちゃんは何も考えなくていい」

希「ウチは言ったはずやん?嫌な事は嫌だって言えるから。だから今日一日、何も嫌な事は無かった。すごく良い思い出が出来た」

希「だから、ありがとう。花陽ちゃん」

花陽「……ふふっ、あははっ…」

希「えっちょ、ウチ、自分でもまぁまぁ恥ずかしい事を覚悟して伝えたつもりなんやけど…」アセアセ
28:2016/01/02(土) 23:39:47.63 ID:
花陽「ううん…違うの。花陽は、確かに今日希ちゃんに嫌な事しちゃったかもだけど、それは楽しくって忘れちゃってて」

希「え?」

花陽「花陽がずっと黙ってたのは、反省とか、高いのが怖いからじゃなくて、緊張しちゃってたからなの」

希「……緊張?ウチ怒ったりせんよ?」

花陽「ふふっ、絵里ちゃんの言ってた通り、自分の事になると気が回らなくなっちゃうんだね」クスクス

希「?」

花陽「ふぅ…よしっ」

花陽「希ちゃん、私は、女の子同士だけど、それでも関係ないって思えるくらい希ちゃんが好きです。大好きです!」

希「……えぇぇぇ!?//」
29:2016/01/02(土) 23:40:37.39 ID:
花陽「だから、花陽と付き合ってくれますよね?」ニコッ

希「………こんな私で良ければ、宜しくお願いします」

花陽「…良かった。あぁ緊張した……//」

希「……ズルいなぁ…そんな言い方されると、はいとしか言えんやんか」

花陽「別の言い方だと、花陽はフラれちゃってたのかな?」

希「本当、今日の花陽ちゃんはズルいわ…」

花陽「えへへ、こんな花陽の事は嫌い?」ウワメ

希「……また言わすつもりですか///」

花陽「何度言われても嬉しいものは嬉しいの♪」

希「まぁ、ジェットコースターの後は素が出てしまってたけど…」

花陽「……あれは本当に怖くて…」
30:2016/01/02(土) 23:41:11.60 ID:
~帰り道~
希「いやぁ、楽しかったねぇ」

花陽「そうだね。無事に恋人にもなれたし…」

希「花陽ちゃん、恥ずかしがってこういうの受け身やと思ってたのになぁ」

花陽「……すごく頑張ったのは否定しません」

希「そっかそっか。ウチの為に頑張ってくれた花陽ちゃんにはご褒美をあげよう」

ギュッ

花陽「え?な、なんで…ジェットコースターでも観覧車でも手を握るだけだったのに…」

希「もう恋人同士なんやから、恥ずかしがることも無いかなーって//」

花陽「……こっちの方が恋人っぽいよ」ギュッ

希「なるほど…腕組みかぁ///」
31:2016/01/02(土) 23:41:42.78 ID:
花陽「なんか、朝に比べて反応が薄い気が…」

希「慣れてしまったんよ…まだちょっと恥ずかしいけど…//」

花陽「……なら、こうすればドキドキしてくれるかな?」

希「え?次は何…んっ!?」チュッ

花陽「えへへ、流石に恥ずかしいかも////」カオマッカ

希「ほんと、これから花陽ちゃんと付き合うの、骨が折れそうやね////あー、顔熱い…//」

花陽「いっぱいドキドキさせてあげるんだから、覚悟してね?」

希「うん。楽しみにしとく……ただね」

花陽「ほぇ?」

希「…」チュッ

花陽「んっ!?」

希「ウチがいつまでも振り回されてると思わんことやね」ウインク
32:2016/01/02(土) 23:42:21.79 ID:
この後の主導権は常に希ちゃんの元にありましたとさ
39:2016/01/03(日) 00:22:38.67 ID:

可能性を感じるよ!また読ませてなっ!
53:2016/01/04(月) 00:48:24.89 ID:

コミケでのぞぱな本を見つけて狂喜乱舞した俺にとってタイムリーなssだった
54:2016/01/04(月) 01:00:25.60 ID:
のぞぱなに目覚めたばっかりの俺にタイムリーなssだった
55:2016/01/04(月) 06:19:54.28 ID:
作りが丁寧でよかった
次回作期待しております