2:2015/09/10(木) 20:28:43.86 ID:
ありがとうございます
結局ネタが思いついたのでえりうみです

前スレ:海未「この思いの行方は」
3:2015/09/10(木) 20:31:22.16 ID:
海未「何読んでるんですか?」


海未が私の本をを覗き込んでくる


絵里「えっと……哲学の本?」

海未「なんで疑問形なんですか……」

絵里「なんか売れてるって聞いて買ってみたんだけどちんぷんかんぷんで」


笑いながらそう言うと、海未も少し笑って


海未「絵里もそういうことあるんですね」

絵里「あら、分からないことの方が多いわよ?」

海未「そうかもしれませんね」


ここで少し確認


絵里「えっと……ねえ、海未?」

海未「なんです?」

絵里「私たちって……付き合ってるのよね?」

海未「そっ///そうですね……///どうかしましたか?」


……本当に、耐性ないんだから


絵里「ううん、その顔見たらなんでもなくなった」

海未「……そうですか?」

絵里「ん。そろそろみんなくるし先に練習の確認だけしましょうか」

これからするのは、初恋が終わったあとの、ちょっと甘いお話
4:2015/09/10(木) 20:35:19.18 ID:
……………

私と海未は付き合っている。こうやって帰り道一緒に歩くんだし、間違ってはいない……はず
なんではずなのかって言われたら……それは今の関係性にある

だって……

海未「え、絵里っ!」

絵里「ん?」

海未「て、手を……繋いでもいいですか?///」

絵里「はい」

海未「……///」

……これ
付き合ってそろそろ一ヶ月も経つのに、今だに手を繋ぐことすら海未にとっては大変なことみたい

絵里「まだ汗ばんでるし……」

海未「緊張してるんです仕方ないんです!///」

毎日こんなんばっか……そろそろ慣れて欲しいのだけれど……

照れた彼女の横顔に私もドキドキしてるから……おあいこね

でも少し、私は前に進みたいの。今のままは嫌なの
……わかってくれるかしら
8:2015/09/10(木) 20:43:27.54 ID:
……………

絵里「……と、いうわけでどうすればいいと思う?」

にこ「……なんであんたらは似たようなことを……」

穂乃果「まあまあにこちゃん」


あんたら?もしかして海未もにこたちに相談?
……まあ、知り合いで同姓の交際をしてるのなんて、2人くらいだし……仕方ない


絵里「参考までに……二人っていつしたの?」

にこ「……つーか不純異性交遊ダメなんじゃないの?」

穂乃果「そ、そうなの!?」

……忘れてた
9:2015/09/10(木) 20:48:16.36 ID:
そういえば、そんな話でにこのことからかってたんだった……

絵里「あ、あの時はごめんなさい!ちょっとからかったというか……」

にこは、ちょっときつい目つきをしていた
……まあ、それもそうか、散々からかったし……

にこ「……まあ、いいけど」

絵里「それで、二人はいつ?」

にこ「えーっと……」

穂乃果「初日だったよね?」

にこ「ちょっと穂乃果!?///」

……え?
11:2015/09/10(木) 20:56:24.11 ID:
絵里「えーと……初日?」

穂乃果「うん、初日」

にこ「……そうよ」

絵里「……ちょっと待って、初日?私たちなんてまだ手しか繋いでないのに?」

にこ「なに、悪い?」

絵里「悪くないけど……」

ずるい
多分穂乃果からでしょ?……それにしてもずるい

穂乃果「にこちゃんも甘えん坊さんだからねえ~……」

にこ「……うっさい」

絵里「……いいなぁ」
12:2015/09/10(木) 21:07:11.13 ID:
絵里「で、どんなシチュエーションだったの?」

にこ「……どうだったかしら」

穂乃果「覚えてないなぁ……結構その場のノリとかあるし」


……その場のノリなんて、海未と一緒にいて一回もないんだけど
多分この二人の恋愛と私たちのそれは違うものなんだ、きっとそうだ


絵里「……なんの参考にもならないわ」

にこ「参考にしてどうすんの?あんたも私も穂乃果も海未も違うじゃない、状況も全部違うでしょ」


……流石、私の友人は言うことが違う
普段バカなくせに……って失礼ね、でもたまに的確なことを言ってくれるにこは羨ましい


穂乃果「おおー、にこちゃんたまにはいいこと言うね!」

にこ「たまにって何よ!」


二人の掛け合いも羨ましい、あんな風に海未と話してみたいなあ……


にこ「まあ、そういうことだからなるようになるわよ」

絵里「うん、ありがとう」

穂乃果「のろけてばっかで何もしてないけどね~」


……本当にね!
13:2015/09/10(木) 21:13:34.79 ID:
……………

絵里「やっぱり、なんの参考にもならなかったわね……」


ノロケ話聞いて、差を見せつけられて終わっちゃって、すこし気分が沈む
どうやれば海未とあんな風になるの?申し訳ないけど、全く想像できない……


海未「何がですか?」

絵里「うわあっ!?」

海未「そ、そんなに驚かなくても……」


いや、驚くでしょバカ!
だって全く気づかないうちに背後に……ってそれじゃ忍者みたいじゃない!


絵里「い、いや……今のは流石に驚くわよ?」


ばくばく鳴ってる心臓を必死に抑えて、すこし冷静な気持ちで答える
彼女も流石にバツが悪そうに


海未「す、すみませんでした……それで、何の話だったんですか?」

絵里「え、えーとねえ……そ、そう!この前の本が!」

必死に取り繕う。
キスのタイミングを相談してたの、なんて言ったら海未は卒倒しそうだったから

海未「あの本ですか……確かに私も読んでみましたがさっぱりで……」

絵里「そ、そうよねやっぱり!」


……なんとか誤魔化せたわね
15:2015/09/10(木) 21:23:16.15 ID:
海未「きょっ、今日はすこし寄り道しませんか!?///」

絵里「いいけど……なんか用事?」

海未「一緒にいたいんです……それじゃダメですか?///」


海未が目をぎゅっとつむる
……ああ、好きだなぁ


絵里「いいに決まってるでしょ」

海未「あ、ありがとうございます!」


でも、触れられるのが手しかないって、なんか理不尽……
……あ、そういえば


絵里「海未って破廉恥なの嫌いだったわね」

海未「……はい、ふしだらですから」


海未の固い表情を見る限り、壁は想像以上に大きそうだ
もしかして、キスしたい、なんて言ったら嫌われる……?
海未とキス……


海未「それがどうかしましたか?」

絵里「えーと……私戻るわね!また後で!」

海未「?は、はい……」


逃げ出すように走って、その場を後にした
ちょっと想像したら、顔の赤さを隠せなさそうだったから
17:2015/09/10(木) 21:36:59.80 ID:
……………

希「まだ午後始まってないのに、お疲れやね」

絵里「……なんか知らないけど、すごい疲れた……」

希「コーラ飲む?」


そう言って、希は未開封の缶をさしだしてくる


絵里「……ありがと」

希「……海未ちゃん?」

絵里「わかる?」

希「いやー、百戦錬磨のえりちにも、苦手なことがあったなんてねえ……」

絵里「未経験よ初恋よっ!///」

希「え、そうだったん?ウチてっきり……」


ああほら、すごいニヤニヤしてる
いっつもそう、いたずら好きの希は顔だけすっごくニヤニヤしながらこういうことをしてくる

絵里「……からかってもダメよ」

希「ばれた?」

絵里「どんだけ一緒にいると思ってるの?」


自分で言って、そういえば1年からって長いなぁ……って思った
希はまあまあ、なんて私をなだめようとしながら

希「それにしても、えりちにも浮いた話かぁ……なんか前まで想像できんかったわ」

絵里「私だって思ってなかったわ」


それも女の子
女子校は普通ってよく聞くけど……やっぱり自分がそうなるとちょっと驚いてしまう
21:2015/09/10(木) 23:00:33.93 ID:
希「でも、いいんやない?えりちも楽しそうやし、お似合いやん!」

絵里「ふふっ、ありがとう……でも」


希になら……本当の気持ち伝えてもいいわよね?


希「ん?」

絵里「……私だって、海未とイチャイチャしたい!いっぱいキスもしたいし、それ以上も……」


……しまった、言い過ぎた
流石に希も顔が引きつってる


希「へ、へえ~……」

絵里「えっと……引いてるわね?」

希「いや、大丈夫やよ?」


嘘つき。だってこっち見てないもの
笑顔も半分消えてるし……言わなきゃ良かったかも
22:2015/09/10(木) 23:40:50.61 ID:
希「……まあ、海未ちゃんもそういうタイプやないしなぁ……」

絵里「そうなのよね……きっと」

希「?」


婚前交渉はなしとか言いそうだなって思ったけど、本当に言いそうで、何と無く話したくなかった


絵里「い、いや、なんでもないわ」

希「そう?……うーん、とりあえず雰囲気作りからするのがええんと違う?」

絵里「雰囲気……例えば?」

希「んーと……夜景とか?」


夜景……悪くないわね……
でも、海未のことだから『こんなに人が多いところでなんて破廉恥です!』
……とか言いそう

とりあえず、希に変に思われないように


絵里「参考にさせてもらうわ」


と、一言だけ返すことにした
27:2015/09/11(金) 09:38:10.48 ID:
……………

少し早足で校門を出ると、すぐそこに海未がいた

絵里「あ、いたいた」

海未「お疲れ様です」

絵里「別に部室から一緒に帰ればいいのに……隠してるわけでもないんだから」


放課後に会う時は、いつもどっちかが先に校門で待つ事にしている
別にそう決めたわけじゃないけれど、いつの間にか暗黙の了解みたいになっていた


海未「だって、恥ずかしいじゃないですか……」


頬を染めながら海未はそっぽを向く
……別に恥ずかしがることでもないのになぁ


絵里「……仕方ないわね」

海未「すみません……」


そんな海未の顔を可愛いと思ったから、今のままでも別に良いかなって、そう思う
30:2015/09/11(金) 18:55:03.86 ID:
絵里「寄り道って言ってたけど……どこか行きたいところ、あるの?」

海未「実は……決めてませんでした」


やっぱり
海未はいつもこう、結局口実だから。一緒にいたいだけなら喜んで相手してあげるのに、理由を作らないとそういうことができないみたい


絵里「まあ、わかってたからいいわよ」

海未「……すみません」


こういう時、謝られても困るんだけど……それも彼女の性格なんだろうから仕方ない


絵里「じゃあ、ちょっとお茶しない?」

海未「はい、行きましょう」


そう言いながら海未の手がそわそわしてる
……別に、勝手にやってもいいのになぁ


絵里「はい」


仕方ないので、こっちから手を差し出す事にした
31:2015/09/11(金) 18:58:08.97 ID:
海未「……」


相変わらず顔が真っ赤、必死に握ってくれた手もやっぱり汗だらけだった

ああもう……可愛い

慣れてくれても嬉しいけど、こういうところを見るのも楽しい


絵里「じゃあ、行きましょうか」

海未「……はい」


握る手の温もりに、少し幸せを感じながら、他愛もない話で私たちは盛り上がった
35:2015/09/12(土) 10:15:18.33 ID:
適当な喫茶店に入って、少し練習について話をする

私は紅茶、海未は抹茶……抹茶?
海未らしくてすこし笑ってしまった

絵里「とりあえず明日はそんな感じで……そういえば今度デートしない?」

海未「デート、ですか?」

絵里「ええ、最近放課後ばかりじゃない?たまには休日たっぷり遊びたいなって」


海未は少し悩んでいるようだった


絵里「もしかしてなにか用事?」

海未「いえ、そういうわけではありませんが……」

絵里「じゃあなんなのよ?」


必死になにか考えているようだけど……


海未「またノープランで行くのはどうなのかなと……」

絵里「……ああ、なるほど」


前に私に言われてたことを気にしているのだろう
36:2015/09/13(日) 00:12:19.50 ID:
絵里「まあ、別にいいんじゃない?だらだら歩いて適当に目に入った店に寄って……みたいな感じでも」

海未「……それでいいのですか?」


海未が少し弱々しい目でこちらを覗き込んでくる
私はすこし微笑みながら


絵里「あの時は、相手の子に気に入られるなら……って思ってただけだし、もう付き合ってるんだからそんなことでいちいち気にしないわよ?」

海未「……絵里が言うならそうかもしれません」

絵里「いや、どうしてもって言うなら話は別だけどね?」

海未「いえ、やっぱり特に決まってないんです」


そう言うといつもの笑顔が戻ってくる

すこしウキウキ顏な彼女を眺めながら、私の頬も緩むのでした
37:2015/09/13(日) 00:25:25.97 ID:
……………

ちょっと昔の夢を見た

思いもよらない告白をされて、頭が真っ白になって、その場から逃げて

気付いたら涙が出てて、止まらなくて

止まるように必死で抑えても全然おさまってくれなくて

初めての恋が終わったって、思った瞬間だった


……………


ある意味、悪夢を見たような気がする……
あのあといろいろあって今に至るけど、なにか間違えれば多分こうなることはなかったと思う


(うわ、なにこれ……)


とりあえず支度をしようとして、鏡に映る自分の目が腫れていることに気付く


(夢の中で泣いてただけなのに……)


とりあえず化粧で誤魔化しつつ、そそくさと着替えることにした
38:2015/09/13(日) 08:20:15.42 ID:
……………

希「あれ、えりち、いつにも増してお化粧張り切ってるね、どうしたん?」

やっぱり希には勘付かれてしまったみたい
夢を見て泣いてた、なんて言ったらからかわれるに決まってるだろうと思い


絵里「ちょっとねー」


とだけ返しておく
希もそこまで詮索するタイプではないので


希「そっか、でも元生徒会長がそんな濃いお化粧だとだめよ」

絵里「はいはい」


そう返しながら、鏡で自分の顔を見る。確かに先生によってはちゅういされそうなくらい濃いメイクになってしまっている。
とりあえず、海未にばれないといいけど……

そんな期待が無残に散って行くことを、今の私は知らない

朝方、始業の鐘に合わせて、すこし私の意識は微睡んだ
39:2015/09/13(日) 20:20:07.93 ID:
…………

絵里「ごめんごめん、待った?」

海未「いえ、私も今来たところです」


付き合い始めてから、お昼はなるべく一緒にしている


絵里「そういえば、新しい生徒会長さんはどう?」

海未「どうもこうもありませんよ……仕事はサボるし気付いたらいなくなるし……」

絵里「あはは、穂乃果らしいわね」

海未「どうして穂乃果だったのです?」


新生徒会長として穂乃果を推薦したのは私だ


絵里「確かにダメなところはあるけど、あの子は人の前に立つ素質みたいなの?があると思うの」


海未は「なるほど」と軽く相槌を打ちながら


海未「確かに、μ'sみたいな個性的なメンバーが上手くまとまってるのも穂乃果がいてこそってところはありますからね」


絵里「ええ、だからできる限りサポートしてあげて?」


軽くウィンクを飛ばす
海未は小さくため息をついて


海未「……仕方ありませんね」


と返してくれた
40:2015/09/13(日) 21:46:16.14 ID:
絵里「海未は今日パンなのね、珍しい」

海未「私にだってパンの気分くらいありますよ」


そう言って海未はランチパックを開く


絵里「おかずもらおうと思ったんだけどなぁ」

海未「絵里は思ったより多めのお弁当ですね」

絵里「海未とおかず交換しようと思って少し多めに作っちゃった」


海未は少し落胆してるようだ


海未「それは……すみませんでした」


私は軽く笑って「別にいいわよー」と返しながら


絵里「前持って連絡したわけじゃないしね……せっかくだしもらってよ」

海未「いいのですか?」

絵里「さすがに食べ切れないからね」
41:2015/09/14(月) 00:17:20.35 ID:
海未「それではこの玉子焼きを……」

絵里「ああ、ストップストップ」

海未「どうしたのですか?」


少しにやけ顔になりながら、私はお弁当箱から玉子焼きを取って


絵里「はい、あーん」

海未「なっ、何をっ!?///」

絵里「お姉さんが食べさせてあげようとおもって」

海未「べ、別にそんなことしてもらわなくても食べられます!///」


本当に予想通りの反応だった
いつもならここで引き下がるのだけれど……今日は少し悪ノリしてしまう


絵里「だーめっ、はいあーん」

海未「……うぅ///」
42:2015/09/14(月) 15:20:53.62 ID:
……これはもう少し押した方が良さそうだ
少し上目遣いになりつつ

絵里「……食べたくないの?」

海未「っ分かりました!食べます!///」

絵里「ふふっ、はい、あーん」

海未「あー……ん……///」

絵里「味はどう?」


海未は耳まで真っ赤で、つられてこっちも赤くなってしまう


海未「わ、わかるわけないじゃないですか!///」
44:2015/09/14(月) 22:05:20.52 ID:
絵里「えー、食べさせた意味ないじゃない」


少し口を尖らせる
これもからかってるだけだけど


海未「ふ、普通に食べさせてください!!///」

絵里「え、それはやだ……はい」

海未「……さっきから不思議でしたが貴女からかってますね!?」


あら、さすがにばれちゃった……
それでもまだ演技を通して


絵里「えー、そんなことないわよ?」

海未「まったくあなたはいつもそうやって……」

絵里「……嫌だった?」


さすがにこれは演技じゃない
相手の嫌なことをしてまでからかうのはさすがにできないから
すると、海未は少しうつむいて


海未「……じゃ……ないですか」

絵里「ごめん、何て言ったの?」

海未「嫌なわけないじゃないですか!恥ずかしいだけです!///」


……そんなこと言われると、抱きしめたくなっちゃうじゃない、海未のバカ
45:2015/09/15(火) 08:13:08.69 ID:
それでもなんとか冷静さを取り戻しつつ


絵里「じゃあ、嬉しい?」

海未「……はい……///」


だから、そんな俯いて照れないで欲しい。どうにかなったらどうするんだろう、この子は
少し深めに息をして


絵里「なら、食べて欲しいな?」

海未「今回だけですよ、まったく……///」


そう言って、海未は少し顔をこちらに差し出してくる
……その光景を眺めてたら、なんだか……


海未「……絵里?」

絵里「……なんでも、ない、わよ……///」


こっちが少し、恥ずかしくなってしまうのでした
47:2015/09/15(火) 08:26:20.44 ID:
……………

希「あれ、えりち、その顔どうしたん?」

絵里「……なんでもない……///」


海未と別れてから、熱が引かない
だって……あんなの……反則だと思う、顔をこっちに突き出して、目をぎゅっとつむって……
まるで、キスするみたいな……


希「……海未ちゃん?」

絵里「……///」


小さく頷く
さっきの光景が頭から離れてくれなくて、顔から火が出そうだった
何やら希は悟ったような顔をして


希「あーあ、ついにウチの元生徒会長サマまで……ほんと盛り付いたじょしこーせーこわいわー」

絵里「ちょっと希!?」

希「え、違うの?」

絵里「違うから!///」


必死に否定する
だって……私が恥ずかしくてそんなことできるわけがない
48:2015/09/15(火) 08:28:23.88 ID:
希「なんや、にこっちと一緒でえりちもヘタレかぁ……」

にこ「私を巻き添えにしないでよ!?」


もう、こうなった希は二人では止めることができない


絵里「……どーせ私はヘタレよ」


なので、おとなしくからかわれることにした

希のいじりは、お昼が過ぎて先生がくるまで続いた
49:2015/09/15(火) 08:38:53.48 ID:
……………

校門を出ると、いつもみたいに海未がそこにいた


海未「お疲れさまです」

絵里「お、お疲れさま」

海未「絵里、どうしたのです?」


海未が顔を覗き込んでくる
思わず目を逸らしてしまった


絵里「……な、なんでもない」


海未の顔が、見れない……
さっきのこともあって余計意識してしまう


海未「調子が悪いなら少し早めに帰りましょう」


……この子が鈍感で、本当に良かった
多分希とか、ことりだったらすぐに気が付かれてしまいそうだ
落ち着いて深呼吸する


絵里「なんでもないわ、大丈夫」


なんとか平静を取り戻して、いつもの調子が戻ってくる


海未「なら、いいのですが……」


それでも心配してくれるこの子はやっぱり優しいと思う
……私は今、すごい不純な事を考えていたのに
50:2015/09/15(火) 08:43:59.92 ID:
絵里「本当に大丈夫だってば」

海未「なんかあったら怒りますよ?」


なんかあるというか、なんかしたいんだけど……ここは適当に相槌を打って誤魔化すことにした
海未はあ、と声を出して


海未「そういえば、で、デート……で行きたいところがあるんです」

絵里「どこ?」

海未「それは秘密です」

絵里「えー、教えてよー」

海未「内緒ですー、人のことをからかう絵里には教えませんっ」

絵里「けち」

海未「けちで結構です」


クスリと笑って、はにかんだ海未を見て、この子が私を好きでよかったって、私がこの子を好きだって良かったって思いながら、帰り道に影を二つ落としていった
52:2015/09/15(火) 21:00:12.31 ID:
……………

そんなこんなあって、ついにデート当日……なのだけれど、外はあいにくの大雨だった

海未はメールで
「雨でもたまにはいいじゃないですか」
と返してくれた

……確かにピクニックとかではないけど……少し憂鬱

いつもの待ち合わせ場所、向かうと海未はもう来ていたみたいだ


絵里「ごめんごめん、待った?」

海未「私も今来たところです」


そんなこと言ってるけど、前に一時間早く来たらそれより早く待っていたことを私は知っている
でも、あくまで知らないふりをして

絵里「なら良かったわ、さ、行きましょうか」

海未「あ……」


海未が暗い顔をしている
傘を差していて、手が届かないからだ
そんなところも可愛いなあって思う
53:2015/09/15(火) 21:04:29.30 ID:
ふと、あることに気がついた


絵里「相合傘する?」


海未はぎょっとなって


海未「そ、それは無理です!!///」

絵里「いいじゃない、付き合ってるんだし」

海未「ダメです!///」

絵里「なんでよー」


子供のように口を尖らせる
海未はうつむいて


海未「ちかい、じゃないですか……」

絵里「付き合ってるからそれくらい……」

海未「だ、段階を踏ませてください!」

絵里「……えい」


たまらず海未から傘を取り上げる


海未「ぬ、濡れてしまうじゃないですか!返してください!」

絵里「じゃあはいれば?」


傘を差し出す
海未はもう茹で上がったみたいに赤くなっている


海未「……うう///」


結局、折れたのは海未の方だった
54:2015/09/15(火) 21:10:50.66 ID:
海未「……やっぱり、恥ずかしいです」

絵里「確かに、ちょっと照れるわね」


これは嘘
本当は逃げ出したくなるくらいには恥ずかしいし、胸はさっきからうるさいくらい高なっている

海未「……絵里はずるいです、全然恥ずかしがらないで……」


……そんなこと、無いんだけどな
意地が張って、そんなこと素直に言えなかった


絵里「……さて、どこ行こっか?」

海未「前に行った、あのお店がいいです」

絵里「何か欲しいの?」

海未「そんなところです」


クスッと笑う海未にまたドキッとしてしまう
近いからだ、きっとそうだ
56:2015/09/15(火) 21:26:34.83 ID:
…………

絵里「で、何買うの?」

海未「ちょっと、気になるものがありまして」

絵里「教えてくれないんだ?」

海未「買うまでのお楽しみです」


さっきから、海未が頑なに買うものを教えてくれないから、変に気にしてしまう
……そこまで秘密にしなくてもいいのに
思わずふくれっ面をした私のことに気づいた海未が


海未「きっと、喜んでくれると思いますよ」

絵里「……ふーん」


たどり着いたのは食器コーナー
……本当に、何を買うんだろ


海未「ああよかった、まだ残っていました」


海未が取り出したのは


絵里「……マグカップ?」


ペアのマグカップだった
なんだ、マグカップか……と安堵と少しの落胆が混じったため息を漏らしたら


海未「これ、よく見てください」

絵里「ん?……あ」


絵柄が夏と冬
海と雪の装飾が施されていて、とても綺麗だった
57:2015/09/15(火) 21:29:00.56 ID:
海未「まるで私たちみたいじゃないですか?」

絵里「……そうね」


思わず顔が緩んでしまう
……これは、確かに欲しくなる


海未「次に来て、もし残ってたら買おうと思ってたんです……」

絵里「……そういうこと、ね」


ひと月前の事を、私も思い出した

好きな人ができたって言われたしばらく後、海未にデートの予行演習に誘われたこと

本当は、他に好きな人ができたって話は嘘だったこと

……初めて想いが通じ合ったこと

その時に、確かにここに来ていた
58:2015/09/17(木) 00:10:09.78 ID:
絵里「うん、いいと思う……買いましょう」

海未「はい、ではレジに……」

絵里「あ、ちょっと待って、ここは先輩の私が払う方が……」


さすがに年下に物を買わせるのはプライドに反する
しかし、海未はそんな私の制止を振り切って


海未「先輩禁止でしょう?でしたら関係ないはずです」


……痛いところをつかれた
ここでは無効、なんて今更言えず、おとなしく海未に従うことにした
59:2015/09/17(木) 20:05:26.21 ID:
絵里「なんだか嬉しそうね、海未」

海未「欲しいものが買えましたからね」


海未は本当に嬉しそうだ
つられてこっちも笑顔になる


絵里「さて、次はどこにいこうか?」

海未「うーん……」


ぐう~


海未「……絵里?」

絵里「ち、違うのよ?これは……」


ぐう~
……やってしまった
顔は確認しなくてもわかる位真っ赤になってしまっている
海未は笑いを堪えながら


海未「ふふっ、絵里の元気な返事も聞けましたし、それではご飯にしましょうか」

絵里「……ばか」


私をからかいながら歩く海未に対して、ふくれっ面をするので精一杯なのでした
61:2015/09/18(金) 18:44:14.06 ID:
海未「絵里、怒っていますか?」

絵里「……別に」


確かに怒っているわけではないけど……
ここに来るまでに散々海未にからかわれて、すこし不機嫌になっているのは確か


海未「まあまあ、こうして良さげなところに着いたことですし、機嫌治してください」

絵里「……ばーか」


なんてことだろう、これでは私が子供みたいじゃない
心なしか海未もなんか歳上みたいになってるし……これでは面目が丸潰れだ
67:2015/09/20(日) 03:53:11.90 ID:
海未「絵里、怒っていますか?」

絵里「……別に」


確かに怒っているわけではないけど……
ここに来るまでに散々海未にからかわれて、すこし不機嫌になっているのは確か


海未「まあまあ、こうして良さげなところに着いたことですし、機嫌治してください」

絵里「……ばーか」


なんてことだろう、これでは私が子供みたいじゃない
海未も流石にこの様子に不安を覚えたのか少し弱々しい声で


海未「……怒ってますか?」


なんていうものだから、機嫌の悪さも何処かに行ってしまった


絵里「ちょっと恥ずかしかっただけだから大丈夫よ」

海未「なら、よかったです……」


まさに胸を撫で下ろした海未のことを、料理がくるまで眺めていた
69:2015/09/21(月) 09:34:30.36 ID:
絵里「思ったより美味しかったわね」

海未「はい、結構お腹いっぱいです」


時刻は午後2時。街中は人混みで溢れていた


絵里「少しフラフラしない?」

海未「いいですよ」


そう言って、海未はおもむろに手を差し出す
……あれ?
思わず首を傾げてしまった、これがいけなかったと、今ではそう思う


海未「あ……す、すみません!///」


案の定顔を真っ赤にして、海未は手を引っ込めてしまった
海未はごく自然に手を繋ごうとした、いつもは必ずこちらに断りを入れていたのに
私もこれにはバツを悪くして


絵里「ご、ごめんなさい……いつもは声かけてからだったから……ほら、繋ぎましょ?」

海未「……はい」


あ、海未が少し悲しそう……
いつもより汗をかいていない手に少しだけ不安を感じながら、ちょっと気まずい私たちは人混みに流れて行った
71:2015/09/22(火) 00:16:27.80 ID:
海未「……」

絵里「……」


……気まずい
かれこれ10分くらい、無言のまま手だけ繋いで歩いている
始めは愛想笑い的にごまかしていたけど、時間が経つにつれてどんどんこっちの表情も暗くなってきた
どうしてこんなことになったんだろ……いやまあ、私のせいなんだけど
少しの沈黙の中、口を開いたのは海未の方だった


海未「絵里は、いいですよね……」

絵里「?なにが?」


すかさず聞き返す。なにが良いんだろう


海未「絵里は普通に手を差し出しても違和感がなくて、私がやったら変なだけですよね……」

絵里「……そんなことないわよ?」


顔に出ないだけで、今だって心臓が暴れるようにドキドキしているのに


海未「……そうでしょうか」


……まったく、この子は鈍感だなぁ


絵里「……ちょっとだけ、遠くに行ってみない?」

海未「?……はい」


目の前の鈍感少女に、私の気持ちを少し、思い知らせてやることにした
72:2015/09/22(火) 23:29:51.34 ID:
海未「……ここって」

絵里「もう一ヶ月近く経つのよね」


私たちは、少し街から離れた丘にやってきた
ここで海未の気持ちを聞いて、私の気持ちを伝えて……
いろいろ思い出のある場所だった


海未「どうしてここに来たんですか?」

絵里「……気持ちの再確認、かな?」

海未「……?」


海未が首を傾げる


絵里「ねえ、海未」

海未「は、はい……?」
73:2015/09/23(水) 19:45:02.02 ID:
絵里「……海未、好きよ」

海未「……は、はい///」


案の定、海未の顔が真っ赤に染まる
でも、伝えたいことはこんなことじゃない


絵里「……海未ってさ、私がこういうこと言っても平気って思ってない?」

海未「……え?」

絵里「手を繋いだりこういうこと簡単に言えるって思ってる?」

海未「そ、その……」


海未の目が泳ぐことを見るに、どうやら図星みたいだった


絵里「……本当はね、そんなことないのよ?」

海未「え、えっと……?」
74:2015/09/23(水) 19:53:05.71 ID:
そろそろ、プライドとか捨てて本音で海未に伝えたい


絵里「本当はこういうこと言うのも恥ずかしいって思ってるし、海未が笑ってくれるとすごくときめいたりするのよ?」

海未「全然、そんな風に見えませんが……」

絵里「だって顔に出ないように必死なんですもの、当然よ」

海未「そうだったのですか……」

絵里「だからね、私ばっかり平気じゃないことはわかってほしいな」

海未「……はい、わかりました」


海未の顔が明るくなる
……でも、伝えたいことはこれでもない
ここからが本当の本番


絵里「……あのね、海未。もしも、もしも私が……キス、したいって言ったら、どうする?」


流石に隠しきれなくて、顔が真っ赤になってしまった
75:2015/09/23(水) 19:57:35.65 ID:
海未「え、あの……?」


海未も動揺している
こっちは心臓がうるさくて今すぐ止めたいくらいなのに


絵里「ごめんなさい、いきなりこんなこと……でも、その……」


どうして一回言い始めた言葉って、自分でも止まらなくなるんだろう


絵里「私は、海未ともっとイチャイチャしたいの、くっついたり、キスしたり……その、もっと先も……///」


ああもう、こんなこと言うつもりじゃなかったのに
ただそろそろキスとかもしてみない?……って軽く聞こうとしただけなのに


絵里「海未ってそういうの好きじゃないかなって思ったんだけど……その、嫌……?」

海未「……」


海未はうつむいて固まってしまった
私もつられてうつむいてしまう
77:2015/09/23(水) 22:31:38.38 ID:
海未「嫌なわけ……ないに決まってるじゃないですか!」

絵里「……へ?」

海未「私だってそういうこと、してみたいです……」


顔を上げると、海未は泣きそうな顔をしていた


海未「でも、私から伝えて、絵里になんて思われるだろうって考えたら怖かったんです……そういうことばかり考えてるダメな子だって思われたくなかったんです……」

絵里「……そんなこと、ないわよ」


海未に歩み寄って、そっと頭を撫でる
だって、嫌になるどころか、こんなに嬉しいんだから
ましてや誘ったのは私なんだから


絵里「付き合ってるんだもの、私たち……そろそろそういうことしたいって考えるのは私だって同じだったんだから」

海未「……はい」

絵里「もしかしたら、ずっと一緒じゃないかもしれないけど、いつか遠い日の思い出になるかもしれないけど……私は今、貴女が好きなの……だから海未とキスしたいって、そう思ったのよ」

海未「……はい、私も同じです」

絵里「その……目、瞑ってもらえる?」
78:2015/09/23(水) 22:36:42.10 ID:
海未「……っ///」

絵里「あの、海未……?それじゃキスできないんだけど……」

海未「す、すみません……恥ずかしくて……///」


海未はぎゅっと目を瞑って……うつむいてしまった
……こういうところもかわいいなって思うあたり、私はダメかもしれない
海未が少し顎を上げてくれる。改めて思うことは……こちらもすごい照れる


海未「その……絵里?」

絵里「ご、ごめんごめん……心の準備が欲しくて」

海未「……ふふっ」


ああもう、また笑われちゃった
……まあ、いいか
海未の肩に手を乗せて、少しずつ顔を近づける

……ちゅ
79:2015/09/23(水) 22:43:52.94 ID:
歯が当たらないかな、とかさっき食べたお昼の臭いしないかなって考えは、唇の甘さの中に溶けていった

大体3秒くらいして、ゆっくり唇を離す

顔がまともに見られない……それくらい恥ずかしかった

少しの沈黙の後、言葉を発したのは海未の方


海未「あの……もう終わってしまいましたか?」

絵里「え?……う、うん」

海未「……もう少し、していたいんです、けど……///」


……もう、嬉しい事言ってくれるわね、この子……
顔が爆発しそうなくらい真っ赤になりながら


絵里「……ばか」

と、かろうじてつぶやき、もう一度海未と口付けを交わす

そのあとは、海未のわがままが治まるまで、二人で唇を重ね合った
80:2015/09/23(水) 22:54:21.90 ID:
絵里「それじゃ、またね」

海未「はい……まだ顔が赤いですよ、絵里」

絵里「海未の方が赤いわよ」

海未「そんなことありません、絵里の方が赤いです」


そんな話を何度も続けて、まだ手は離れてくれなかった


絵里「そろそろ離してくれないと、帰れないわよ」

海未「知りません、第一絵里が離してくれないんじゃないですか」

絵里「……だって離れなくないんだもの」

海未「私もです」


明日もあるのに、何度でも繋ぐ機会があるのに、私たちは今日が終わる寂しさを感じていた
多分、忘れることは無いと思う、だからこそこの手を離したくない


絵里「でも、駄目よね……明日は来るんだから」

海未「はい、今日はお別れです」


お互い、手を離す
残っている温もりが、少しだけ寂しい


絵里「また明日ね、海未」

海未「はい、今日はありがとうございました」

絵里「私の方こそ、今日はありがとう」


明日ももっと好きになる
そう確信して、私は海未に背を向けた
81:2015/09/23(水) 23:00:23.76 ID:
絵里「今日の練習も結構ハードだったわねー」

海未「涼しい顔してこなしていたのは誰でしたか?」

絵里「あれ、そうだったっけ?」


あれから、特に私たちの関係はそんなに進展していない
こうして放課後校門前で待ち合わせるのも、いつも通りだ
……あ、そうそう、一つだけ、新しいことが増えた


絵里「それじゃ、今日はこの辺ね」

海未「……はい」


海未が目を瞑って、それを合図に私は顔を近づける

……ちゅ

これが、帰り道の日課になったことだ


絵里「じゃあ、行きましょう?」

海未「……はい」


海未が手を差し出して、それを受け取る
こういうことも、自然に出来るようになった
82:2015/09/23(水) 23:10:47.64 ID:
そのうち、こういうことだけじゃなく、キスも、その先だって、当たり前になる日がくるのかしら?


海未「みてください、夕日が綺麗ですよ」

絵里「明日もいい天気になるといいわね」

海未「なりますよ、きっと」

絵里「……そうね」


それでも想いが重なったあの瞬間を、私たちは忘れることはないと思う


海未「明日も明後日も何度でも、絵里とこうして綺麗な夕日を眺めていたいです」

絵里「……そうね、私もそう思う」


綺麗な夕焼けで良かった
海未はあんなにまっすぐな目をしてるのに、私はこんなに顔が熱い、その表情を上手く隠してくれてるから


海未「……赤くなってますね」

絵里「な、なってないわよ?」


……どうやらばれてたみたいだ
本当は隠すこともないけど、少し悔しい

少し強く手を握ってみたら、海未もそれに応えてくれた


絵里「……これからも一緒にいましょう」

海未「……はい」


こんな風に甘い時間は、そう長くは続かないと思う
それでも今は、この気持ちを大事にしようって、優しく微笑む彼女に誓うことにしたのでした
83:2015/09/23(水) 23:11:31.23 ID:



84:2015/09/23(水) 23:30:24.52 ID:
乙、最高だった
海未が最後ちょっと素直になれてるのとかいい!
85:2015/09/23(水) 23:36:26.00 ID:
終わってしまったか…おつ!
87:2015/09/24(木) 00:22:15.06 ID:
初恋のアフターってことでえりうみは終わりです

次はどうしよう、別世界にしてまきぱな書きたい気もするし終わりって自分で言ったくせにほのにこ書きたい気もする
ネタが思いついたらまた会いましょう
89:2015/09/24(木) 00:41:07.86 ID:
乙ですた
90:2015/09/24(木) 00:44:43.71 ID:

うみえりの雰囲気好き
92:2015/09/24(木) 02:38:36.86 ID:
乙です
初々しい二人が愛おしくてたまりませんでした
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