1:2015/07/28(火) 01:25:25.91 ID:
絵里(15歳、あと1ヶ月足らずで華の女子高生になる亜里沙だけれど……)

亜里沙「あ!見て見てドラえもんが始まってるよ!ドラえもん!」

絵里(あのぐるぐる模様のぺろぺろキャンディーを舐めながらドラえもんを嬉々として視聴している我が妹……)

亜里沙「ふはは、あはは!」

絵里(ちょっと、幼いまますぎやしないかしら……)

亜里沙「ふへ、ふへへ、あっはっはっは!」

絵里(これは高校入学前になんとかし……ドラえもんってそんな笑うアニメかしら)

亜里沙「はーっはっはっ……ってあれ!?お姉ちゃん?どうしてテレビの電源切るの?」

絵里「あ、亜里沙。もう今日からドラえもんは観てはいけません!」

亜里沙「え、なんで……」ウルウル

絵里「なーんてウソよ~」ニヘラー ピッ

亜里沙「わーい!」

絵里(またやってしまった……)
3:2015/07/28(火) 01:30:40.19 ID:
亜里沙「……!…………!!」キャッキャ

絵里(ダメね……私じゃ亜里沙を甘やかす一方だわ。別に甘やかしてるつもりもないんだけど……)

絵里(少しは大人っぽくなってもらわないとダメね、もう高校生なんだもの)

絵里(……そうよ!もう高校生よ!いくら女子校に行くからといって……!)



妄想男子『ねーねーwきみかわうぃーね!なに?ハーフw』

妄想男子『いまから俺らと遊ばないw?』

亜里沙『うん!いくいくー』

雪穂『いくいくー』



絵里(な、なんてことになりかねない……!なりかねないわ……)ガタガタ

絵里(このままじゃダメ。このままじゃKKEの称号は与えられないわ)

絵里(いや、『かなり』『かわいい』『アリーチカ』なら……)

絵里(って、亜里沙だからKKAよね!うっかりうっかり!)ニヤニヤ

亜里沙(なに一人でニヤニヤしてるんだろうお姉ちゃん……)
6:2015/07/28(火) 01:34:59.88 ID:
~翌日~

絵里「はい、えーというわけで。今日この3人に集まっていただいたのには訳があります」

ことり「わ、わけ……?」

真姫「どういうメンツよ」カミクルックル

海未「も、もしかして特別練習ですか……?私たちのダンスになにか……」

絵里「いえ、違うの!……そんなんじゃなくて、本当に個人的なことで申し訳ないんだけど」

真姫「……………?」

絵里「私の妹、亜里沙っているじゃない……?」

ことり「亜里沙ちゃん?亜里沙ちゃんがどうかしたの?」

絵里「あのね、亜里沙を……」

絵里「貴方達に亜里沙を、大人にして欲しいの!!」ドン

真姫「帰るわね」

海未「すみません、忙しいので帰ります」

ことり「あ、待ってウミチャン!一緒に帰ろう?」

絵里「待ちなさい!」
7:2015/07/28(火) 01:39:15.70 ID:
絵里「待ちなさい!……待ちなさい!」ガシッ

真姫「ちょ、離しなさいよ!なに!?今年一番イミワカンナイ!」

海未「申し訳ありませんが冗談には付き合っている暇がないのです」

絵里「待ちなさい!誤解しているわ!貴方達は何か誤解している!」

ことり「だって、大人にするって……///」

絵里「ちがーう!違うわよ!なんで可愛い妹に大人の階段登らせにゃならんのよ!ふざけないで!」

真姫「なにこの金髪イミワカンナイ!」

絵里「待って!……落ち着くのよ、一旦話を聞きなさい?」ハアハア

真姫「アンタが落ち着きなさいよ……」
8:2015/07/28(火) 01:44:54.31 ID:
絵里「かくかく」

海未「ふむ……」

絵里「しかじか」

ことり「あー」

絵里「……と、いうわけなのよ……つ、伝わってくれたかしら?」

真姫「まー、事情は分かったけど」

ことり「う~ん……」

絵里「なによ、歯切れが悪いわね」

海未「絵里、私は今の話を聞いて思うのですが……」

絵里「?」

海未「思うに、そういう……純粋なところが、亜里沙の良いところなのではないですか?」

ことり「そうだね。別に、取り立てて直すことでは……」

真姫「なまじアイドルやるなら、そういうとこは強みなんじゃないの?まあ心配する気持ちも分かるけど……」

絵里「……みんな………」

絵里「…………………………」

絵里「……みんな………分かってないぃ!」

こと海未真姫「!?」

絵里「分かってない!まるで分かってないわ!あの子がどれほど頭がお花畑なのか……!どれほど日本の常識が通用しないか……!」

海未「酷い言い様ですね」

絵里「……この間、こんなことがあったわ」
11:2015/07/28(火) 01:53:03.91 ID:
絵里『えーと、あとはあそこのスーパーに寄って……』

亜里沙『お姉ちゃん、亜里沙お腹が空いた!何か食べようよ!』

絵里『はいはい。じゃあ買い物の前になにか……』

刺青巨漢男『…………………』テクテク

絵里(やだ、ガラが悪そうな人ね……怖いわ、少し離れ)

亜里沙『わあー!お姉ちゃん、あれが怨霊信仰だね!?』ユビサシー

絵里『………!?……!!………!?』

刺青巨漢男『……あん?』

亜里沙『お勤め、ご苦労様です!』ニッコリ

刺青巨漢男『……嬢ちゃん……の、姉ちゃんか』

絵里『は、はいぃ!?』

刺青巨漢男『おらぁ別に構わんがよ……外人さんかい?日本の刺青は珍しいかい?』

刺青巨漢男『しっかり教えること教えとかんとよ……いつか怖い目に会っちまうぜ』ヘラヘラ

刺青巨漢男『……………………』テクテク 

絵里(……こええええええ!!!!!)

亜里沙『?』
14:2015/07/28(火) 01:57:49.38 ID:
絵里「今思い出しても寒気がするわ…」

ことり(やりそう)

海未(やりそうですね)

真姫(絵が浮かんでくるわ)

絵里「……とにかく!あの子は年齢に対して色々と幼すぎるのよ!そこが可愛いとこなんだけど!」

海未「は、はあ」

真姫「なんとかしなくちゃいけないのは分かってきたけど……それで?なんでこの3人を集めたのよ?そこが分からないわ」

ことり「たしかに……?」

絵里「さっき言ったでしょ?そんな亜里沙を、大人にしてほしいって」

海未「だからそれは///」

絵里「そうじゃなくて!……あなたたちは、私が見込んだ『大人力の高い3人』!μ's大人三人衆なのよ!」

真姫「要するに、私たちに亜里沙ちゃんを……」

絵里「そう!大人っぽくしてほしいのよ!」

海未「割と無茶なこと言いますね」
17:2015/07/28(火) 02:02:24.02 ID:
ことり「うーん、でもちょっと……」

絵里「?どうしたのことり?」

ことり「い、いや……真姫ちゃんや海未ちゃんは分かるけど……ことりは別に……それよりも」

絵里「それよりよ?」

ことり「希ちゃんの方がいいんじゃないかなあ、って。希ちゃん大人っぽいし……」

絵里「ダメよ」

絵里「高3にもなってタロットどうこう言ってる人間に、大人力は発見できないわ」

海未「ひどいですね」

絵里「……まあ、希はあれで結構お茶目なところがあるのよ。そこが可愛いとこなんだけど!」

真姫「なんなのよアナタ」

絵里「大丈夫よ!ことりは実はμ'sで一番大人っぽいって、私分かってるから!」ビシッ

ことり「エリチャン(・8・)」
18:2015/07/28(火) 02:06:12.22 ID:
絵里「ようし!それじゃああしたの放課後から特訓をお願いするわ!1日1人!亜里沙を3日間、ここに連れてくるから!」

海未「……分かりました。お力になれるかは分かりませんが、やってみましょう」

ことり「う~ん……でもどうしようかなー……」

真姫「……ちなみにだけど、それをやって私たちになにかうまみとかはあるの?」

絵里「………………え?」

絵里「あ、ああ。えーっと、あれ、あれよ。……ジュース奢るから!ね!」

真姫「……はあ、まあ分かったわ。やってみる」
22:2015/07/28(火) 02:09:46.65 ID:
~1日目、真姫vs亜里沙~

亜里沙「…………………」キョロキョロ

真姫「……………………」

亜里沙「……あ、あの?西木野真姫さん?」

真姫「真姫でいいわよ」

亜里沙「ま、真姫さん?……えーっと、お姉ちゃんに呼ばれたんですけど……」

真姫「お姉ちゃんは今日は来ないわ」

亜里沙「え?……え?」オロオロ

真姫(たしかに……あの絵里の妹とは思えないぐらい、幼いわね……)

亜里沙「………………?……?」オロオロ

真姫(……この子かわい………)

真姫「……って、そうじゃなくて!今日は私があなたに用があるのよ!」

亜里沙「え?真姫ちゃんさんが?」

真姫(真姫ちゃんさん!?なにそれ超かわいいんですけど!!)

真姫「え、ええ」
24:2015/07/28(火) 02:10:31.31 ID:
>>23
それじゃPKAだろ
29:2015/07/28(火) 02:14:06.26 ID:
真姫「えーっと……あれよ。あなた、もうすぐここに入学するそうじゃない」

亜里沙「あ、はい!お世話になります!」ニコッ

真姫「アイドル活動もするって?」

亜里沙「は、はい!」

亜里沙(もしかしてこれって……部活動のシゴキ、ってやつかな?)ドキドキ

真姫「……ま!そういうことなら……ね。今後関わりも深くなるわけだし……今のうちに親睦を深めておこうと思って」

亜里沙「………………!」パアア

亜里沙「はい!ぜひお願いします!亜里沙も仲良くなりたいです!真姫ちゃんさん!」

真姫「ヴェエエ///!?」チョロロロローン
32:2015/07/28(火) 02:17:25.21 ID:
亜里沙「あ、あの!」

真姫「えっ///!?」チョロ

亜里沙「実は私、真姫ちゃんさんのこと、すっごく綺麗で素敵だなって思ってて!」

真姫「えええ///!?」チョロロ

亜里沙「踊りも格好よくって、PVでもずっと見てました!」キラキラ

真姫「……///!…………///!!!」チョロロロ

亜里沙「わああ……!真姫ちゃんさんと、すっごく仲良くなりたいです!」

真姫「ヴェエエ///!!!?」チョロロロロ

亜里沙「あ、真姫ちゃんさん……なんて、馴れ馴れしかったですよね……ごめんなさい、つい……」モジモジ

真姫「」チョロロロロロロロロロロロロロロロロロロロローン
37:2015/07/28(火) 02:22:27.91 ID:
~数時間後~

絵里「……で?」

真姫「……あの、遊んでました……」

絵里「なにして……?」

真姫「オセロ……」

絵里「亜里沙は強かったかしら?」

真姫「オセロなのに小動物を相手にしてる気分になるくらい弱かったわ」

絵里「……それで、あんなに楽しそうに2人でキャッキャしていたと」

真姫「すみません…………」

絵里「見ましたよ。確かに。天使のような笑顔で帰っていく亜里沙を。いい事です。とてもいい事です」

真姫「あの子なんなのよ……耐えられないわよ、あれ」

絵里「……大人っぽくって行ったでしょー!!」

真姫「ほんとすみません……」

絵里「トマトジュースをご所望だったわね?」

真姫「……!はいっ!」

絵里「マウンテンデューで十分よ!!」ポイッ

真姫「そんな……」

絵里「それでも海未なら……!海未ならなんとかしてくれる……!」
41:2015/07/28(火) 02:28:51.84 ID:
~2日目、海未vs亜里沙~

海未「いいですか、亜里沙。あなたはまだ中学生、それも私の2つ下です」

亜里沙「は、はいっ!」

海未「それも未経験者……本来はそう厳しい稽古をつける気はありません」

亜里沙「お、おすっ……?」

海未「……まあ、実を言うとですね。あなたの姉の絵里はあなたを心配しているのです。このまま子供っぽいままでいいのか、もう少し強くなってはくれないか……と」

亜里沙「え、そうなんですか……?」

海未「そこで!私に頼み込んできたわけです。……私ができることといえば、このくらいしかありませんが」

亜里沙(お姉ちゃん……亜里沙のこと心配してたんだ……)

海未「今日一日!剣道の稽古をつけましょう!厳しくいきますよ!」ビシッ

亜里沙「は、はいっ!(かっこいい……)」
43:2015/07/28(火) 02:32:57.98 ID:
海未「これはあなたの剣道の腕を上げるための稽古ではありません。……そもそも武道とは、そんな一朝一夕で上達するものではありませんからね」

亜里沙「ぶ、ブドウ……イッチョウイッセキ?」

海未「言い方は悪いですが……これからやる稽古は、シゴキだと思ってもらっても構いません。少し面白くない思いをするでしょう」

海未「しかし!絵里のあなたを想う気持ちを思えば……私は鬼になりましょう!覚悟はいいですか!?」

亜里沙「は、はいいっ!」

海未「決してあなたの心配はしません!音をあげても竹刀を振り下ろします!……エイッ!!」バシッ

亜里沙「わっ!!いたた……!」

海未「大丈夫ですか!!?」
48:2015/07/28(火) 02:41:43.12 ID:
亜里沙「うー……あ!だ、大丈夫です!まだまだいけます!」スタッ

海未「…………………………!」


この瞬間、園田海未は悟ってしまった
剣道部……鬼の園田海未とまで言われ(そうになっ)た彼女は悟ってしまった
なぜこの子がこの歳にして、これほどまでに幼いのかを
どうしてあれほど鬼になると決めた自分が、竹刀一振りでこの少女の身をこれほどまでに案じてしまうのかを


世の中には、弱者に生まれたもののがいる
そういう星のもとに生まれた者がいる
弱者と言って軽んじるわけではない
むしろ、その者達は強い身体、心をもっているかもしれない


そういうことではない
弱者に生まれた者……違う
『なんか弱者っぽく見えてしまう者』!!
世の中には、そんな人間がいるのである!(例:狩野英孝)





海未(こ、この子をしごくのは……この子しごくのは………)

亜里沙「……?海未さん?」

海未「ムリです……」ガクッ

亜里沙「海未さん!?大丈夫ですか!?お腹痛いんですか!?」
50:2015/07/28(火) 02:48:03.85 ID:
~数時間後~

絵里「……あのね、海未」

海未「はい………」

絵里「私もお願いしてる身だから?あまり偉そうなことは言えないのよ……言えないのだけど」

海未「はい………」

絵里「ババ抜きは剣道場でやるものじゃないと思うの」

海未「その通りです……」

絵里「強かった?亜里沙」

海未「いえ、顔に出るとかいうレベルじゃありませんでした。『わっ!そこ取られたらまずいよお!』って……声に出てました」

絵里「なるほど、声に出ちゃってたのね」

海未「はい」

絵里「……んなこたどうでもいいのよ!妹とババ抜きなんか姉の義務でしょ!とっくに知ってるわよそんなこと!!」

海未「あの……報酬の綾鷹は……」

絵里「マウンテンデューでも飲んでなさい!」ポイッ

海未「炭酸は飲めませんって!」

絵里「最後はことりね……頼むわよ、ダークホース……もといダークバード……!」ゴゴゴ
53:2015/07/28(火) 02:54:55.96 ID:
ことり「せーのっ♪」

ことり「おかえりなさいませ♪ご主人様♪」

亜里沙「え、えっと………えへへ///」

ことり「もー!照れちゃダメだよお?ほらもう一回♪せーのっ」

ことり&亜里沙『おかえりなさいませご主人様♪』

亜里沙「ハラショー!」

ことり「わー!亜里沙ちゃんかわいーん♪とっても似合ってるよお♪」

亜里沙「は、恥ずかしいです……///」


カランコロンカラン


ことり「あ、お客さんだ♪……おかえりなさいませ♪ご主人様♪」

絵里「ただいまメイド」

ことり「こちらのお席へどうぞ♪ほら亜里沙ちゃん、案内♪」

亜里沙「え、えっと……」

絵里「………………」

絵里「ことり、クビ」
54:2015/07/28(火) 02:55:53.37 ID:
少し訂正



~3日目、ことりvs亜里沙~

ことり「せーのっ♪」

ことり「おかえりなさいませ♪ご主人様♪」

亜里沙「え、えっと………えへへ///」

ことり「もー!照れちゃダメだよお?ほらもう一回♪せーのっ」

ことり&亜里沙『おかえりなさいませご主人様♪』

亜里沙「ハラショー!」

ことり「わー!亜里沙ちゃんかわいーん♪とっても似合ってるよお♪」

亜里沙「は、恥ずかしいです……///」


カランコロンカラン


ことり「あ、お客さんだ♪……おかえりなさいませ♪ご主人様♪」

絵里「ただいまメイド」

ことり「こちらのお席へどうぞ♪ほら亜里沙ちゃん、案内♪」

亜里沙「え、えっと……」

絵里「………………」

絵里「ことり、クビ」
55:2015/07/28(火) 02:59:21.33 ID:
ことり「な、なんでぇ~」ピイー

絵里「なんでじゃないでしょ!大人っぽくしてって言ったのになにメイド喫茶でバイトさせてるのよ!人生で初めてだわこんな経験!」

亜里沙「お、お姉ちゃん……?お姉ちゃんメイド喫茶とか来るの……?」

絵里「ち、ちが……、今日はほら、亜里沙が働いてるから、ね?」アタフタ

亜里沙「本当!?嬉しい!亜里沙がんばる!」ニコッ

絵里「っはうあーー!!!かわいい!」

店長「ミナリンスキーくん、あの子これからも来れないのか?今日一日の体験だけじゃもったいないよ」

ことり「ですよねえ♪」

絵里「黙りなさいミナリンスキー!」

ことり「(;8;)」
56:2015/07/28(火) 03:06:16.20 ID:
絵里「やれやれ……結局、あの3人は全滅ってわけね……」

亜里沙「ご注文はなににしますかー?」

絵里「そうね……じゃあホットココアを1つと……」チラッ

ことり「………………………」

絵里「お冷をお願いするわ」

ことり「あれ!?ジュースは!?」

亜里沙「かしこまりました!少々お待ちください!」






絵里「……はあ。まあ薄々分かってはいたけどね……そんなに簡単に性格を変えられたら、苦労しないわよね」

ことり「んー?……絵里ちゃんは、最初と比べて変わったと思うよ?」ニヤニヤ

絵里「からかわないの」

ことり「でもことりは、やっぱりムリに変える必要はないと思うなあ」

絵里「そう思う?」

ことり「うん!だって亜里沙ちゃん、あのままですっごく可愛いもん!」

絵里「確かに」
57:2015/07/28(火) 03:11:29.30 ID:
絵里「でもね、やっぱり私はあの子の姉だもの……色々と心配しちゃうのよ」

ことり「絵里ちゃんは、亜里沙ちゃんと一緒に高校生活……送れないんだもんね」

絵里「まったく、穂乃果が羨ましいわ」

絵里「……………………………」

絵里「……ねえ、ことり?」

ことり「ん?」

絵里「しっかりと面倒見てよね、亜里沙のこと」

ことり「もちろん!だって、かわいい後輩だもん!」

絵里「そう、なら安心ね」クス





亜里沙「お待たせいたしましたー!こちらホットココアと、お冷がなかったのでマウンテンデューを持ってきました!」

ことり「どんな状況!?」

亜里沙「……それと、これは」

絵里「……?パンケーキ……?」

亜里沙「いま、作ってきたんだ!お姉ちゃんに食べさせてあげようと思って!」

絵里「亜里沙……パンケーキなんて作れたの?」

亜里沙「えへへー、凄い?」
60:2015/07/28(火) 03:16:48.51 ID:
亜里沙「ねえ、お姉ちゃん。お姉ちゃん、亜里沙のこと色々心配……してたんでしょ?」

絵里「え?…………」チラッ

ことり「い、言ってないよお!?」

亜里沙「あのね……いっつも色々心配かけてごめん!亜里沙、あんまりしっかりしてないから……」

絵里「亜里沙……」

亜里沙「でも、亜里沙頑張るよ!音ノ木坂で、お姉ちゃんみたいにすっごくかっこいいスクールアイドルになるから!」

絵里「あ、あり……亜里沙…………」

絵里「アリーチカあああ!!」ウオオオン

亜里沙「ちょっ、苦しいよ~………苦し……………ちょ」

ことり「うんうん♪やっぱり姉妹って、素敵だね~♪」

絵里「うおおおおおん!!」











真姫「亜里沙ちゃんへ……今度の土曜空いてるかしら……もし良かっただけど、色々と高校生活について教えてあげるわよ…………と」

真姫「こ、こんなとこかしらね……」ドキドキ


62:2015/07/28(火) 03:22:08.72 ID:

癒されました
67:2015/07/28(火) 03:42:44.58 ID:
これは面白かった! 最初から最後まで一切無駄がなくてきれいな流れのSSだった!
70:2015/07/28(火) 03:52:15.74 ID:
ほっこりした
72:2015/07/28(火) 04:17:04.03 ID:
ハラッセオ!!
73:2015/07/28(火) 04:20:21.06 ID:


マウンテンデューが飲みたくなったがどこにも売ってるの見たことない
74:2015/07/28(火) 05:56:23.23 ID:
巧妙なことえりではないだろうか
80:2015/07/28(火) 08:32:56.11 ID:
亜里沙好きの俺得過ぎるSSだった