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:2015/05/19(火) 21:38:02.24 ID:
花陽「花陽花陽花陽♪ 花陽ーがーよろーこぶー♪」

絵里「…………」

希「…………」

花陽「さーぁー、みーんーなでー、お米ーをー食べーよぉ~♪」

花陽「お米は花ー陽を~~~~……待ってぇいる♪」

絵里「…………!」 ガタッ

希「…………!」 ガタッ

花陽「あ、あの……どうだった、かな……?」

絵里「……ッ! ……ッ!」 コクコク

希「……………………!」 パチパチパチパチ

花陽「な、何で二人とも立ってるのかな……?」

絵里「ハラ、ハラッショォ……!」

希「スピチュアル……スピチュアルやん……ッ!」
31:2015/05/19(火) 23:09:56.79 ID:
――1週間前 練習中

花陽「…………はぁー」

花陽(絵里ちゃんカッコいいなぁ……、あんなお姉ちゃん、欲しかったなぁ……)

花陽(身長高くてスタイル良くて……ロシアの血がそうさせるの? うう、羨ましい……亜里沙ちゃんが羨ましいよぉ!)

希「かよちん、そんな絵里ちのこと見つめてどうしたん?」

花陽「フェ!? あ、ああいや! 何でもないよ!」

希「ふーん? でも最近よく絵里ちのこと見つめてボーッとしてるやん?」

花陽「き、気のせいだよぉ……ほら、希ちゃんはいっつも絵里ちゃんといるし、そう見えちゃうだけじゃないかなぁ?」

希「そうなん?まぁ何もないんならいいけども、何かあったらちゃあんと、誰かに言ったりするんよ?何なら、うちでもいいしね」

花陽「あ、うん! 希ちゃん、ありがとう……」

希「したら、リリホワの練習に戻るね~」

花陽(……希ちゃん、よく気づくなぁ……優しいし、うん、こんなお姉ちゃんも欲しいな、希お姉ちゃん……)
32:2015/05/19(火) 23:15:26.72 ID:
花陽「……ぇへ」

希「突然笑い出してても何もないって言うん?」 ニッコリ

花陽「ピャア! の、希ちゃん! リリホワの練習に戻ったんじゃないの!?」

希「やっみーに、かーくれって、生・き・る~♪ うちはそんなスピチュアルな存在やからね」

花陽「……? よくわからないけど……」

希「あれ? やっぱり今の子は妖怪人間ベムなんて知らんのかなぁ……」

花陽「あはは、希ちゃんも今の子だよぉ」

花陽(……た、試しに話してみようかな……?)

希「まぁいいやん、もし気が向いたら、誰かに相談するんよ?」

花陽「あ、あの、希ちゃんっ!」

希「ん~?」

花陽「あの、練習、終わったら……少しお話してもいいかなぁ……?」

希「ん、ええよ~♪ じゃ、また後で」

花陽「うんっ!」
33:2015/05/19(火) 23:20:27.13 ID:
――練習後 部室

希「で、なしたん? 何かツライことでもあった?」

花陽「ううん、そうじゃなくて、その……」

希「うん」

花陽「さ、最近、絵里ちゃんがカッコいいなぁ……って、あれならやっぱりA-RISEにいても遜色ないし、歌も、ダンスも上手いし」

希「そうやね、絵里ちはカッコいいしかわいいもんなぁ♪」

花陽「嬉しそうだね」

希「うちの親友やから、そりゃあ褒められたら嬉しいよ~?」

花陽「で、あの、希ちゃんも優しいし、かわいくて素敵だなって……」

希「……」 ポカーン

花陽(あ、あ! 失敗しちゃった!?)

花陽「あの、あのあの! ……うぅ~……」

希「……んふ、かよちんもかわいいよー♪ ありがとね」
34:2015/05/19(火) 23:26:41.66 ID:
花陽「そ、そんなことないよぉ! 花陽なんて、全然、そんな……」

希「……」

希(なんこれ! なんこれ! かわいすぎる! 前々からかわいいのは知ってたけど、破壊力ヤバすぎるやん!)

希(アカン、このままだとにやけて変な顔になる……何とか口元を隠して、ちょっと険しい顔で誤魔化して……)

花陽「の、希ちゃん? どうしたの?」

希「何でもないんよ」

希(何でうち、碇ゲンドウみたいなポーズして険しい顔してるんやろ……)

希「で? 絵里ちがカッコよくてどうしたん?」

花陽「そ、それで……それで? 絵里ちゃんや希ちゃん見てたらいいなぁってなって……あれ? それだけ、かな……? えへへ」

希(守りたいこの笑顔)

希「花陽ちゃんの気持ちはよーくわかったよ……このスピチュアルのんたんに任しとき!」

花陽「えっ、えっ?」

希「期待して待っててな~♪」

花陽「な、何を……?」
37:2015/05/19(火) 23:33:01.43 ID:
――3日前 生徒会室

絵里「……ねぇ、希?」

希「んー? どしたん絵里ち」

絵里「最近……花陽のことなんだけど」

希(お? 鈍い絵里ちでもさすがにかよちんが絵里ちのこと見てたことに気づいたかな?)

絵里「かわいすぎると思うのよね……」

希「あ、はい」

絵里「ついつい甘やかしてしまうような、何て言うのかしら……妹感? 亜里沙とはまた別種の、近しいけど何か違う、そう! 受けオーラと言うか!」

希「……」

絵里「正直、見てたらどうにかなってしまいそうでコワいわ……」

希「あぁ、それはわかるなぁ」

絵里「でしょう? でも、ほら……私も逆にコワがられている気がして」

希「……うん?」

絵里「警戒してる小動物みたいな目で見られている気がするのよ……何故かしら?」
38:2015/05/19(火) 23:39:19.37 ID:
希(アカン、絵里ちがポンコツモードに入ってる……)

絵里「私はもっと愛でたいのよ! 花陽のことを、甘やかして甘やかして、溺愛したいの!」

希「これほど亜里沙ちゃんがいなくてよかったと思う場面もなかなかないね……仕方ないなぁ絵里ちは」

絵里「だってかわいいのよ!?」

希「知っとるよ~、うちもそれには同意見やし、撫で回したくなるよね?」

絵里「ふふ、さすが私の親友ね……」

希(今言われてもあんま嬉しくないなぁ……)

希「じゃあ、次の土曜日は練習もないし、花陽ちゃんを誘って遊びに行こっか」

絵里「ハラショー! とてもハラショーよ希! どこに行きましょうか! ロシア? ロシアね!?」

希「土日の休みで行くにはちょっとキツイなぁ……まぁ、うちからかよちんのことを誘っておくね」

絵里「ええ……ふふ、楽しみだわ♪ お願いね!」

希「うん、任しとき~」
41:2015/05/19(火) 23:48:20.00 ID:
――2日前 部室

花陽「え、次の土曜日?」

希「そ、土曜日! かよちん空いてる?」

花陽「うん、凛ちゃんも真姫ちゃんもお家の用事で遊べないから空いてるけど……どうしたの?」

希「こないだ言ってたア・レ♪ 絵里ちのことあったやん?」

花陽「はぅ……うぅ、ありましたぁ……」 セキメン

希(これだけで赤くなるん!? かわいい! 抱き締めたい!)

希「で、昨日絵里ちと話してたら、かよちんが絵里ちのことをコワがってるんじゃないかって、勘違いしちゃってて」

花陽「コワがってなんかいないですっ!」

希「もちろんうちは知っとるよ? でも、絵里ちが勘違いしてるんよ」

花陽「そ、そんなぁ~……花陽は、花陽はいったいどうしたら……」

希「だからね、遊びに行かん? うちと絵里ちと、ね?」

花陽「! 行きます! 土曜日、空いてるから! 空いてなくても!」

希「ん、それじゃ時間とか場所とか、適当に連絡するね~」

花陽「えへへ、ありがとう希ちゃん……」

希「礼には及ばないよ! 任しときって、言っちゃってしね?」
43:2015/05/19(火) 23:58:41.09 ID:
――4時間前 駅前

希「おーい、かよち~ん」

花陽「あ、希ちゃん、絵里ちゃん!」

絵里「待たせちゃったわね、ゴメンなさい」

花陽「ううん、時間前だし、大丈夫だよ!」

花陽(うわぁ、絵里ちゃん……細身のジーンズに黒いTシャツ、シンプルだけど似合っててカッコ良い……)

花陽(希ちゃんも、ワンピースにパステルカラーのカーディガン……似合っててかわいいなぁ……)

絵里(う、やっぱりこの目……私をコワがって……)

絵里(それにしても花陽、白青ボーダーのワンピースにタイトなデニムジャケットって、似合いすぎじゃない? 認められる、認められるわァッ!)

希「かよちんオシャレさんやね? とっても似合ってるよ♪」

花陽「え、あ、ありがと……」 セキメン

絵里「チカァ!」 ベシッ

希「いった! 何!? 絵里ちなしたの!?」

絵里「私も褒めたかったのに!」

希「知らんよ! 肩叩くことないやん!」
44:2015/05/20(水) 00:07:42.42 ID:
花陽「それで、希ちゃん? LINEでも、『うちに任しとき!』ってしか書かれてなかったけど、どうするの?」

絵里「そうね、私も希が張り切っているようだから、あまり考えてきてなかったんだけど」

希「ん~、一旦お昼時やし、ご飯でも食べようかなぁって思ってたけど」

花陽「あ、うん、まだお昼食べてないから、少しお腹空いてるし……」

絵里「……さすがに希が好きとは言っても、私はお昼からいきなり焼肉はちょっと……」

希「そんなこと考えてないよ! このへんにお米を使った料理を出してくれるカフェがあるみたいやから、そこに行ってみようかなって」

花陽「お米を使った! 賛成ですっ!」

希(おっ、良い反応)

絵里「希、当然そこではペリメニもあるのよね?」

希「いや、さすがにないと思うけど……」

絵里 シュン

花陽(わ、レアなかわいい絵里ちゃんだ……!)

希(だんだん絵里ちが心配になってきてるんやけど……)
45:2015/05/20(水) 00:17:41.57 ID:
――カフェ

花陽「わっ、わっ、わぁぁぁああ……すごい、すごいですよこのメニュー……!」

希「気に入ってくれたみたいで何よりやん?」

絵里「ねぇ希? このメニュー……ペリメニがないみたいだけど」 オロオロ

希「ないんやったらないんやない?」

花陽「うーんうーん……上から下まで全部……いや、それをすると後々海未ちゃんに怒られちゃうかも……うぅ、決められないよぉ~」

絵里・希(かわいい)

絵里「花陽はどれで迷ってるの?」

花陽「全部ですっ!」

希「せめて絞ってくれると嬉しいなぁ……」

花陽「あうぅ……じゃ、じゃあ、これとこれと……これ!」

絵里「じゃあ私はこれ」

希「うちはこれが良いなぁ……かよちんはこれやね? 店員さーん」

ハーイ

花陽「えっ、えっ?」
46:2015/05/20(水) 00:22:51.32 ID:
…………

花陽「は、はぁぁああ……スゴ、しゅごいですよこれはぁ!」

希(噛んだ!)

絵里(かわいい!)

花陽「い、いただきます!」

希「いただきまーす」

絵里「いただきます」

花陽「はぁぁあああおいしい、お米、お米おいしいよぉ~♪」

希「こっちもおいしいよ~、食べてみる?」

花陽「いただきます!」

希「はい、あーん♪」

絵里(!? いえ、花陽のことだから恥ずかしがって……)

希(恥ずかしがるかよちんもかわいいもんなぁ♪)

花陽「あ~~ん♪」

絵里・希「!?」
49:2015/05/20(水) 00:28:54.71 ID:
花陽「ふぁぁぁああ……蕩ける……♪」

絵里「は、花陽? こっちもおいしいわよ、食べてみる……?」

花陽「わぁぁいただきますー!」

絵里「あーん……」

花陽「あ~~ん♪」

希(こんなんずるい! もう戻れない! 戻れない!)

絵里(お米になりたい、エリーチカ将来お米になるッ!)

花陽「あ、もらうだけじゃダメだよね……絵里ちゃん希ちゃん、花陽のもどうぞ♪」

絵里・希「」

花陽「はい、あーん♪」

希「絵里ち、順番的にうちからやん?」

絵里「何言ってるのかしら、私が先に呼ばれたのよ? 認められないわぁ」

花陽「えっ、あれ?」

希「カードがうちに言うてるんよ、うちから食べるべきやって……スピチュアルやね?」

絵里「希、生徒会にも序列はあるのよ? 私が上、アナタは下よ」
50:2015/05/20(水) 00:38:05.32 ID:
花陽「…………」

希「絵里ち、年功序列って知ってる? うちの方が誕生日早いんやから、譲るべきやと思うなぁ」

絵里「希こそ背の順って知ってるかしら?」

希「ふふ、背の順やったら小さい順やから、うちが先やね♪」

絵里「え? あれ? ……み、認められないわぁ!」

花陽「……ケンカする人にはあげませんよ?」

希「してないよ!」

絵里「のぞえり仲良し!」

花陽「しょうがないなぁ、お行儀悪いけど、二人ともスプーン借りるね? 両手なら一緒に食べれるよね!」

絵里・希「!!」

絵里(何この子! 天使! 天使よ! ネロを連れてったアレとは似ても似つかない! 本物の天使!)

希(ミューズは九人の女神やけど、この子は一人でも女神! スピチュアルやん! 本物や!)

花陽「はい、あーん♪」

絵里・希「あ~~~~ん♪」
51:2015/05/20(水) 00:47:32.67 ID:
花陽「ね、花陽のもおいしいでしょ~♪」

希「絵里ち、うちら生きててよかったね……」

絵里「ええ、天使って本当にいたのね……翼なんて、なかったのね……」

花陽「えっ、えっ? ふ、二人ともどうしたのぉ……?」

希「ゴメンねかよちん、今は少しだけ幸せを感じさせてほしいんよ……」

絵里「優しさに、包まれたならー……きぃっとぉ~……♪」

花陽(な、何か悪いことしたかな……?)

絵里(……ひとまず、考えを改めるべきかしら……) キリッ

絵里(花陽は私をコワがってはいない……いえ、今はお米が目の前にあるから、気が緩んでるだけかも知れないわ!)

絵里(じゃあ常にお米があればいいの? どうしましょう、さすがに服にお米を付けておくのも気が引けるわ……) ムムッ

花陽(はぅっ! 真剣な絵里ちゃん……突然どうしたんだろ……でも、カッコいい!)

希(あ、かよちんが憧れの眼差しを……でもな、親友のうちはたぶん今絵里ちがスッゴい残念なこと考えてると思うんよ……)

希「でも、本当においしいねここ、かよちんの為にお米ってことで選んだけど……さすがうちやね♪」

絵里「そうね、さすが希よ。ハラショーだわ」

花陽(花陽の為……うぅ、なんだか申し訳ないけど、でも、やっぱり希ちゃんは優しいなぁ……)
53:2015/05/20(水) 01:06:17.91 ID:
花陽「はぁ……ご馳走様ぁ……♪」

希「ご馳走様でした~」

希(二重の意味で)

絵里「ご馳走様、とってもハラショーだったわ」

絵里(二重の意味で)

絵里「それで、この後はどうする予定なの?」

希「いやぁ、カードを引いたらあんま予定を立てない方がいいってことだったんよ」

花陽「えっと、つまり……?」

希「何も決めてない♪」

花陽「え、えぇ!?」

絵里「希、それはいくら何でも……」

希「いいやんいいやん! ちなみに、かよちんは普段外で遊ぶ時にはどんなことしてるん?」

花陽「えっと……凛ちゃんと真姫ちゃんとはゲームセンターとかカラオケとか……基本的に凛ちゃんが行きたいってところに行くことが多いかなぁ……」

絵里「凛が先導して行くってところがアナタたちらしいわね、真姫は嫌がりそうだけど」

花陽「あはは、最初は嫌がるけど、なんだかんだで行ったら楽しそうにしてるよぉ」
54:2015/05/20(水) 01:12:27.51 ID:
希「カラオケ、そう言えば久しく行ってないね?」

絵里「そうね……μ'sに入ってからあまり行かなくなったわね」

希「そうやねー……じゃ、カラオケに行こっか?」

絵里「まぁ、花陽が嫌じゃなければいいけど……」

花陽「私は、絵里ちゃんと希ちゃんに任せようかな……」

希「絵里ち絵里ち」 ボソボソ

絵里「……何か悪い顔してるわよ」

希「カラオケ、密室、薄暗い、距離感、近い」 ボソボソ

絵里「!!」

絵里「じゃあカラオケにしましょう!」

花陽「う、うん、急に乗り気になったね……?」

絵里「ハラショーよ希!」

希(絵里ちはチョロかわいいなぁ……)

希「たしかここの近くにあったハズだし、早速行こっか♪」

花陽(二人とカラオケ……うぅ、緊張するなぁ……)
73:2015/05/20(水) 22:52:13.02 ID:
花陽「あ、お会計……」

希「いいんよかよちん、後輩は先輩に奢られるもんやん?」

花陽「で、でもぉ……結局二人とも花陽の食べたいものを食べてたのに、その上でお金も出さないのは……」

絵里「いいのよ花陽、ここは希に出してもらいましょう?」

希「絵里ち? 『後輩は』、『先輩に』って言ったんやけど」

絵里「希は私より誕生日が早いものね」 ニッコリ

希「怒るよ?」

花陽「あぅぅ、ご馳走様です‥…」

希「いーっていーって、気にしないの~」

絵里「わかったわ」

希「」

絵里 キリッ

希「はぁ……それじゃ、お会計しておくから先に出てて、カラオケは絵里ち持ちやからね?」

花陽(希ちゃんって、なんだかんだで絵里ちゃんに甘いよね……)
75:2015/05/20(水) 23:03:03.34 ID:
――2時間前 カラオケ

希「さって、久しぶりやなぁ!」

花陽「うぅ~、緊張します……」

絵里「大丈夫よ花陽、ライブや練習でいつも歌ってるんだから」

希「そうやね、うちらはかよちんの歌をたくさん聴いてるんやから♪」

花陽「そ、そう言われると、余計に……」

希「……仕方ないなぁ、絵里ち?」

絵里「ええ、私たちが先に歌うから、花陽も歌いたくなったら歌ってね?」

花陽「……うん、ゴメンね……」

希「ま、じゃあ、うちと絵里ちでね、いつものやっとこうか」 ニコッ

絵里「任せて希、既にデンモクは私が持っているわ!」 ピピピピピ

花陽(最近は行ってないって言ってたけど、やっぱり二人はよく一緒に行ったりしてたんだろうなぁ……いいなぁ、花陽もその間にいるのは、許されるのかなぁ)

花陽(でも、いつものって、どんなの歌うんだろう)

絵里「行くわよ、希!」

希「任しとき絵里ち!」
76:2015/05/20(水) 23:07:18.74 ID:
~ 君 が 代 ~

花陽「!?」

希「はい、国家静聴!」

絵里 スッ

希 スッ

花陽「えっ、えっ?」

絵里「花陽、静聴よ?」

花陽「は、はいっ!」 スッ

希「…………」

絵里「…………」

花陽「…………」

花陽(な、何これ……? 何でこんなサッカー日本代表みたいな空間が生み出されてるのぉ!?)

希(とりあえずカラオケに来たら、このネタだけはやっとかんとなぁ)

絵里(ふふ、花陽……頭にたくさんハテナが浮かんでそうな顔してるわ、かわいい……)

花陽(あれ、これって歌ってないんじゃないかな……)
77:2015/05/20(水) 23:17:10.87 ID:
絵里「さて、これで一旦カラオケに来たって心構えになったわね」

希「心置きなく歌えるね、かよちん?」

花陽「わ、私にはまだちょっと難しかったかなぁ……?」

希(あれ、何か気ィ遣われてる気がする……)

絵里「何歌おうかしら……盛り上がるのがいいのよね……うーん」

希「絵里ちー、まだ決めてないんなら宇多田歌って宇多田!」

絵里「オッケーよ希、任せて!」

花陽「あ、たしかに絵里ちゃんって宇多田ヒカルとか似合いそう♪」

希「ね、似合うよね~♪ しかもお願いしたら歌ってくれんよ」

花陽「ノリノリな宇多田ヒカル、何を歌うのかなぁ」

希「絵里ちはあんまり新しいの知らんし、ん~……いつもの感じだと」

絵里「さ、歌うわよ!」

~ First Love ~

希「ノリノリどこ行ったん!?」

花陽「あ、でもこれ花陽好きですよ♪」
78:2015/05/20(水) 23:25:19.29 ID:
…………

絵里「いい曲よね、これ……タバコのフレイバーなんて知らないけど」

希「わかる~、最後のキスなんて知らんけど」

花陽「スゴく綺麗な曲だよねぇ、内容はよくわからないけど」

希「……アイドルとしては正解かも知れんけど、女子高生としてはどうなんやろうね、うちらって……」

絵里「仕方ないわよ、音ノ木坂は女子校なんだから」

花陽「あはは……でも花陽は、今の状況がスゴい好きだけどなぁ」

希「そうやね、うちもみんなといれるし、本当に今が幸せだと思うんよ」

絵里「そうね……ふふ、今はそんなことよりも、みんなといれる方が楽しいものね」

希(しかしかよちんはやっぱり天使やね、おかげでうちも絶対に今の方がいいって思うもん!)

絵里(こんなにいい後輩を持って、私たちは本当に幸せ者ね)

希「とりあえずガンガン曲入れちゃおっか、かよちんも気が向いたら入れてね!」

花陽「が、がんばります!」 グッ

絵里(かわいい!)

希(たまらん!)
79:2015/05/20(水) 23:33:37.18 ID:
希「~~~~♪」

花陽(…………)

絵里「~~! ~~~~! ~~♪」

花陽(楽しそうだなぁ……μ'sに入ってなかったら花陽は、絵里ちゃんも希ちゃんも、にこちゃん穂乃果ちゃん海未ちゃんことりちゃんも)

花陽(きっと遠くで見てるだけだったんだろうな、真姫ちゃんは同じクラスだから話してたかも知れないけど、あんまり関わったり出来なかったかも知れない……)

絵里「へい! へい!」

希「Fu-! Fu-!」

花陽(凛ちゃんは幼なじみだし、いつも花陽のことを助けてくれて……あの時も……)

花陽(……あれ? 何でμ'sに入った時のことを思い出してるんだろ)

希「イェーイイェイ!」

絵里「キャーノゾミー!!」

花陽(…………歌いたい) ウズッ

花陽(もしかして、μ'sに入って少し変われた……のかな?)

希「ちょっ、絵里ち、絵里ち! 休憩しようやん!」

絵里「希!? だってパーティー終わらないのよ!?」
80:2015/05/20(水) 23:39:12.77 ID:
花陽「…………」

希「かよちん? どうしたん?」

絵里「あ、もしかして私たち、はしゃぎすぎちゃったかしら……」

花陽「……、ます……」

希「?」

絵里「花陽?」

花陽「歌い、ます……歌いたいです、歌います!」

希・絵里「!」

希「絵里ち! ブレード! 一番いいブレード持ってきて!」

絵里「任せて! 今すぐ仕入れて来るわ!」

花陽「あ、あの! 一緒に歌ってくれませんか……?」 ウワメヅカイ

希・絵里 キュンッ

絵里「……希、言い値を払うから、花陽を……」

希「アカンよ絵里ちそれはシャレにならんから、うちはまだ絵里ちの親友でいたいから」

花陽「? ? あの、ダメ、かな……」
81:2015/05/20(水) 23:45:17.82 ID:
絵里「ダメな訳ないでしょう?」

希「はい、デンモク! わかる曲なら一緒に歌ったげる♪」

花陽「絵里ちゃん、希ちゃん……」

絵里「でも花陽がどんなのを歌うか、気になるわね……」

希「んー、やっぱりアイドルなのかな?」

絵里(三人……も、もしかしてBiBi!?)

希(リリホワだと嬉しいなぁ)

花陽「え、えっと、たぶん二人ともわかると思うから、入れるね?」

絵里「ふふ、何を入れるのかしら」

花陽「振り付けも、できれば一緒にやってほしいなぁ……」

希「いいよ~かよちんのお願いなら、やってあげる♪」

絵里(これはもうBiBiね……ゴメンね希、私が一歩リードしてしまうみたいだわ)

希(でもリリホワだと、ちょっとだけ絵里ちスネそうやなぁ……)

花陽「えいっ」 ピッ
82:2015/05/20(水) 23:51:42.10 ID:
~ Private Wars ~

希「」

絵里「」

花陽「えへへ、はい、希ちゃん絵里ちゃん、マイク……♪」

希「う、うん!」

絵里「ここでA-RISE……さすが花陽ね!」

花陽(……そう言えば、この二人とはユニットもデュオも一緒にやったことないや……)

希(初ユニット曲がA-RISE……うーん、話題性はありそうやけど、狙い過ぎって思われそうやね)

絵里(今度穂乃果に言ってみようかしら、他にもユニット組んでみないかって……)

花陽「じゃあ、一緒に歌お♪」 ニコッ

希(うわぁぁぁあああスッゴい嬉しそう! 浄化される! 魂が浄化される!)

絵里(あぁもう! 花陽、何でも好きなものを買ってあげる! 店の前で見てたあのトランペットも、ダースで用意するわよ!)

希「行くやん絵里ち!」

絵里「ええ! 花陽の為にも!」

花陽「大げさだよぉ!?」
83:2015/05/21(木) 00:02:44.00 ID:
――20分前

希「いい感じであったまってきたね……」

希(正直歌ってる時のかよちんがかわいくて仕方ない)

絵里「そうね、とてもハラショーな気持ちになってきてるわ」

絵里(この中毒性、まるで麻薬か何かみたいね……脳みそが溶けそうだわ)

花陽「花陽は、二人と一緒に歌えて満足だよ♪」

希「それじゃあだいぶ慣れてきたし、絵里ち、アレやろか」

花陽「アレ……って、何でしょう……」

絵里「生徒会の中で流行ってたんだけどね、適当な曲を自分の替え歌にして歌うのよ」

花陽「はぁ……替え歌……」

希「とりあえずうちと絵里ちが適当にやってみせるから、かよちんも思いついたら乗っかってみるといいんよ♪」

花陽「う、うん! やってみます!」

絵里「ちなみに、幼児向けの曲だと結構ハマりやすかったりするわよ?」

花陽「幼児向けの曲……うん!」

希「じゃあ絵里ち、ジャンケンでどっち先か決めよっか」
85:2015/05/21(木) 00:11:35.02 ID:
希・絵里「ジャンケンホイ!」

希 グー

絵里 チョキ

希「ふふ、先は譲ってあげるよ?」

絵里「そうやって、その間にネタを仕込むつもりね……」

花陽(どんな感じなんだろう……) ドキドキ

絵里「一番絢瀬絵里! だんご三兄弟の替え歌で、絢瀬三姉妹いきます!」

希「絢瀬三……姉妹!? あぁやられた!」

花陽「え、何が……?」

絵里「ちなみに次女は希、三女は花陽バージョンで!」

花陽「え、えぇ!?」

花陽(長女が絵里ちゃん、次女が希ちゃん、三女が花陽……? あれ、そしたら二人は花陽の、お姉ちゃん……ってことだよね……)

花陽(…………)

花陽「……ぅぇへ」

希・絵里「!?」
86:2015/05/21(木) 00:19:33.04 ID:
絵里(な、何今の反応……もしかして、満更でもない、ってことなの……?)

希(絵里ちに憧れてるのは聞いてたから知ってるけど……う、うちも入っていいの? うちもかよちんのお姉ちゃんに? えっ?)

花陽(あうぅ……想像したら思わずにやけちゃったよぉ……)

~~~~♪

希・絵里・花陽 ポーッ

~~~~♪

希「って絵里ち! 曲! 曲始まってるよ!」

絵里「ぁえ!? あ、あぁ、そうね曲ね! 歌う! 歌うわよ!」

花陽「きゃ、キャーエリチャーン!!」

絵里(……とりあえず)

絵里(花陽が私のことをコワがっている、って言うのは、私の勘違いってことできっといいのよね……?)

希(うーん、かよちんのお姉ちゃんか……スピリチュアルな何かを感じるなぁ♪)

花陽(うぅ……まだ恥ずかしいよぉ、お顔が熱い……)

絵里(亜里沙は、『お姉ちゃんが増えるわ』って伝えて、ちゃんと納得してくれるかしら)

希(うちの部屋、三人で住むにはちょっと狭いよね……)
87:2015/05/21(木) 00:26:39.28 ID:
――2分前

花陽「じゃ、じゃあ! 三番花陽! 歌います!」

希「ヒューヒュー、かよちんかわいいー♪」

絵里「ハラショーよ花陽! 応援してるわ!」

花陽(や、やりづらいっ!)

希「かよちーん、曲名はー?」

花陽「あ! え、えっと、おさかな天国の替え歌で、はくまい天国、ですっ!」

希(あぁ、たしかにかよちんは女神だから、女神がいるなら天国やね)

絵里(花陽は天使だものね、天使は天国にいるもの、当然の選択かも知れないわね)

花陽「何か二人とも、スゴく優しく微笑んでいる気が……」

希「気のせいじゃないかなぁ?」

絵里「いっつもこんな顔よ私たちは」

花陽(いっつもこんな孫を見守るおばあちゃんみたいな目はしてなかった気がする……)

希「がんばるんよ花陽ちゃん!」

絵里「大丈夫、私たちがついているわ!」
88:2015/05/21(木) 00:29:31.34 ID:
――現在

花陽「お米お米お米♪ お米ーをー食べーるとー♪」

花陽「花陽花陽花陽♪ 花陽ーがーよろーこぶー♪」

絵里「…………」

希「…………」

花陽「さーぁー、みーんーなでー、お米ーをー食べーよぉ~♪」

花陽「お米は花ー陽を~~~~……待ってぇいる♪」

絵里「…………!」 ガタッ

希「…………!」 ガタッ

花陽「あ、あの……どうだった、かな……?」

絵里「……ッ! ……ッ!」 コクコク

希「……………………!」 パチパチパチパチ

花陽「な、何で二人とも立ってるのかな……?」

絵里「ハラ、ハラッショォ……!」

希「スピチュアル……スピチュアルやん……ッ!」
89:2015/05/21(木) 00:38:34.52 ID:
花陽「二人とも、大げさだよぉ!?」

絵里「くっ、こんな、こんなに素晴らしいもの……滅多に見れるものじゃあないわ……!」

希「次のかよちんのソロはこの曲にするよう、うちから海未ちゃんに頼み込むからね……!」

花陽「ちょ、著作権の問題とかもあるし、花陽は真姫ちゃんの作る曲がいいと思うんだけど……」

絵里「うぁぁぁあああ! 何でこんなにいい子でかわいいのよ花陽はぁぁぁぁぁあああああ!」

花陽 「!!」 ビクッ

希「本当! 本ッ当それ! かよちんかわいいしいい子だし、うわぁぁぁあああ本物の女神やぁぁぁぁぁあああああ!」

花陽「大げさ過ぎるよ! そ、それに花陽は、かわいくないし……」

絵里「何言ってるの! かわいいわよ! かわいくてハラショーよ! 何、お昼のアーンなんてもう大罪レベルよ!」

花陽「あ、あれは! あれは、ちょっと恥ずかしいから、忘れてほしいなぁ……」 ジュルッ

希「忘れてほしいって言ってるのに自分はご飯を思い出して涎出てるとか! もうどれだけかわいくなればいいんよ! 天井知らず過ぎるやん!」

花陽「うぅぅううう……」 セキメン

花陽「だって、だっておいしかったんだもん……お米……」

希「そんなんうちらだってかよちんがかわいすぎるからやん!」

絵里「もっと自信を持って! 自覚して! アナタは本当にハラショーなんだから!」
93:2015/05/21(木) 01:53:36.99 ID:
花陽「う、うぅぅぅううう……」 マッカ

希(アカン、テンション上がりすぎた……)

絵里(いけない、いけないわ絵里……さすがに調子に乗り過ぎよ……)

希「えーっと、お……」

絵里「?」

希「お姉ちゃんだよー♪」

絵里「!?」

花陽「!?」

希「ほーらかよちーん? お姉ちゃんだよー甘えていいんだよー」

絵里(希、それはない、それはないわよ……これで嫌われたら、末代まで恨むわよ……!)

花陽「お……」

希(うーん、ダメかなぁ?)

花陽「お姉ちゃ、ん……♡」

希「」

絵里「」
94:2015/05/21(木) 02:03:45.82 ID:
花陽「えっと、希お姉ちゃん……?」

希「」

希(あがぁぁあああ幸せ最高至高究極人生の絶頂もう何もこわくない大天使降臨うぉあああああぁぁぁぁぁぁっ!!)

絵里「あ、あの……花陽……?」

花陽「何? ……絵里お姉、ちゃん」

絵里「」

絵里(きゃぁぁぁああああああっ! ダメよダメよ私以外はダメよ甘いよ甘いそんな装備じゃ逃げ切れるわけなかった! ダメでした!)

花陽「あ、何か、突然変な呼び方してゴメン……」

希「何言うてるの! もっと! もっと言ってほしいんよ! まるで祝福の鐘の音! 何度も聞いていたい!」

絵里「そうよ! 花陽! 私たちがアナタの姉よ! お姉ちゃんのことはお姉ちゃんって呼ばなきゃでしょ!」

花陽「あ、うん、絵里お姉ちゃん、希お姉ちゃん……」

希「絵里ち、今、うちの耳から脳みそとか溶け出てない?」

絵里「ええ、今のところは、まだ、ギリギリだけど、たぶん、うん」

希「人生って素晴らしいなぁ絵里ち……」

絵里「日本にいて、本当によかったって今思ってるの……」
110:2015/05/21(木) 23:08:43.98 ID:
花陽「…………」

花陽(あれ、今思ったら今、結構スゴいこと言ったんじゃ……)

希「絵里ち、今日はお赤飯炊こうね、うちの家で終わらないパーティー始めようね」

絵里「そうね、明日は日曜日だし、私たちのネバーエンディングステージよ」

花陽「…………」 ブルブルブルブル

希「って、うわっ!? かよちん!? 顔、スッゴイ真っ赤やん!」

絵里「しかもちょっと涙ぐんでるじゃない! 震えてるし! どうしたの!? 大丈夫!?」

花陽「あ、あ、あ、だって……うぅぅ恥ずかしい、ので…………」

希「は、恥ずかしいって、何が……?」

花陽「だって、お姉ちゃん、って…………」

絵里「それなら亜里沙も言うわ!」

花陽「亜里沙ちゃんは、血の繋がった妹だし……」

希「にこっちはこないだ、先生のことママって呼んでたし、問題ないやん!」

花陽「でも、でも……」

絵里「大丈夫! 私たちは魂で繋がってるから!」
112:2015/05/21(木) 23:19:04.21 ID:
花陽「恥ずかしいよぉ……」 グスッ

希(うわぁ、フォローも耳に入らんくらい混乱してる……どうしよ)

絵里(…………)

絵里「……花陽」 スッ

花陽「ひゃ……絵里ちゃん?」

絵里「あのね、花陽……先輩禁止って言って、みんなから先輩後輩の垣根が消えた時、私たちはより近づけたと思うの」

希「絵里ち……」

絵里「それは、たしかにお互いの呼称や触れ合い方って部分だけにはなるけど、それでも私たちの距離は縮まったと思うの……花陽はどうかしら」

花陽「それは……うん、花陽もそれだけで、絵里ちゃんや希ちゃん、にこちゃん穂乃果ちゃん海未ちゃんことりちゃんと、仲良くなれたと思ったよ」

希「うん、さん付けや先輩付けがなくなるだけで、友達みたいにかなり近づけたと思うよね?」

絵里「じゃあ、ふふ……それが家族の呼び方だったらどうかしら? 私や希が、花陽の姉だったら、花陽が姉と呼んだら、どう?」

花陽「……とても素敵なことだと、思います。友達よりももっと近い、姉妹みたいになれたら、花陽は嬉しいです」

希「ん、かよちん、恥ずかしくてちょっと緊張しちゃったから、ちょっと疲れちゃったやん? こっちにおいで」

花陽「は、はい……」

希「いい子いい子♪」 ナデナデ
113:2015/05/21(木) 23:33:43.42 ID:
絵里「だからね、花陽……もしもアナタさえ良ければ、私たちのことを本当に姉だと思って接してくれて構わないわ」 ナデナデ

希「でも、やっぱりみんなの前でそうやるのは恥ずかしいとかって思うなら、三人でいるだけとかでもいいよね♪」 ギュッ

絵里「あ、え!? 希! それはズルいわ、私も抱きしめたい!」

希「早い者勝ちやんな、かよちーん?」

花陽「…………」

花陽(二人とも、本当に優しい……希ちゃん、柔らかくて暖かい、気持ちいい……)

花陽(絵里ちゃんの手は冷たかったけど、優しかった……花陽は、二人とも困らせて、でもこうして助けてくれて)

花陽(いいなぁ、こんなお姉ちゃん、欲しかったなぁ……私にも、こんなお姉ちゃんがいてくれたらなぁ……) グスッ

花陽「う、あ……ふっ、ぅっううううう……希ちゃぁん、絵里ちゃぁぁん……」

絵里「花陽、違うでしょう? それとも、私たちじゃダメかしら……」

花陽「ふぁぁぁああ……お姉ちゃん、お姉ちゃぁぁん!」

希(かよちんって、基本的には強い子なんやと思ってたけど……穂乃果ちゃんの時だって、にこっちに付いてでもスクールアイドルを続けようとしてたし)

希(人前に出るのが苦手だけど頑張って人前に出て、運動も苦手だけど練習頑張って……でも、本当は甘えたいんよね)

希「かよちんは、ずっと頑張ってたんやし、うちらにたくさん甘えていいんよ? ほら、先に生まれてるんやから、お姉さんやし」

花陽「うん、うん……っ!」
114:2015/05/21(木) 23:40:48.76 ID:
希「はい、交代♪」

絵里「花陽、こっちにおい……希、ワンピースの色変わってるわよ……?」

花陽「あぁぁ! ご、ごめんなさい!」

希「あー、いーっていーって! ……それとも絵里ちは、服が濡れるからかよちんとくっつくのは嫌なん?」

絵里「そんな訳ないじゃない、ほら花陽? こっちに来なさい」

花陽「でも、絵里ちゃんの服が汚れちゃう……」

絵里「いいのよそんなもの、洗えば綺麗になるでしょ?」

希(うちは洗わんけど)

絵里(亜里沙が何と言おうと洗わないわ)

花陽「ゔぅぅ……絵里ちゃぁん……」

絵里「絵里ちゃん?」

花陽「うっ、絵里……お姉ちゃん……」

絵里「はい、よくできました♪」 ギュー

花陽「……あの、二人とも、ありがとう……」

絵里「気にしなくていいのよ、花陽はかわいい妹なんだから……」

希「そうやね、かよちんはうちらのかわいいかわいい妹やもんねー♪」
117:2015/05/22(金) 00:48:15.10 ID:
花陽「……嬉しいです、二人ともいいなぁって、最近ずっと思ってたから」

希「かよちんは絵里ちのことずっと見てたもんねー?」

絵里「えっ!?」

花陽「の、希ちゃん!?」

希「ちゃうよ、かよちん! 希お姉ちゃんやん?」

花陽「希お姉ちゃん……」

絵里「ちょっと希! どうして教えてくれなかったのよ!」

希「え、だっておもしろそうやったし、コワがってると勘違いしてて、ふふ」

絵里「むぅ……でも、コワがってなくてよかったわ」

花陽「ご、ゴメンね勘違いさせちゃって」

絵里「いいのよ、私が勝手にそう思ってただけなんだから、ね?」

希「そうやね、絵里ちが悪いと思うなぁ~」

絵里「はいはい、エリーチカが悪いわね、全く……」

希「まぁ、言わんかったのは悪かったやん」

花陽「えへへ、お姉ちゃん、お姉ちゃんかぁ……」
118:2015/05/22(金) 00:54:31.46 ID:
花陽「これから、よろしくお願いします、絵里お姉ちゃん、希お姉ちゃん♪」

絵里「ふふ、こちらこそ♪」

希「ん、よろしくね♪」

絵里「さ、もう湿っぽいのはおしまい!」

希「そうやね、せっかくやし、もう少しだけ歌ってから出よっか!」

花陽「はい!」

絵里「しかし、さっきの花陽はかわいかったわね……」

希「本当にね、あれだけで音ノ木坂を廃校から救えるかと思ったもん」

花陽「あの、それは言い過ぎじゃないかなぁ……?」

絵里「仕方ないわよ、希はシスコンだから」

希「いや、それは絵里ちに言われたくないんやけど……」

絵里「私は自覚してるから!」

希「胸張って言うことやないからね? まぁ、かよちんは自慢の妹やから仕方ないけど♪」

花陽「……二人も、花陽の自慢のお姉ちゃんだよ♪」
125:2015/05/22(金) 23:46:28.88 ID:
――退店後

希「いやー、歌った歌った!」

花陽「ちょっとはしゃぎすぎちゃったね」

希「ん~、かよちんが楽しそうだったからいいんやないかな♪」

花陽「う、うん、楽しかった、です!」

希(あの後あんなにもちゃもちゃに撫で回されたりしてたのに楽しかったって、やっぱ天使やね?)

絵里「……失敗した」 ボソッ

希「? 絵里ち?」

絵里「希、私は本当に賢いのかしら……?」

希「いきなりなしたん……正直、今日の様子を見てると自信を持って肯定はできないんやけど」

絵里「花陽は、かよって呼ばれることがあるじゃない?」

希「そうやね、うちもかよちんって呼んでるし」

絵里「何故、私はGOING STEADYの加代を歌わなかったのかしら……」

希「」

絵里「アレなら聴いていて勘違いした花陽顔真っ赤にして照れるって言う最高にかわいい姿を見れたかも知れないのに!」

希(!! 賢くはないけど天才やん! さすが絵里ちや!)
126:2015/05/22(金) 23:59:51.82 ID:
希「……かよち~ん、また、カラオケに行こうね?」 ニヤニヤ

花陽「はい!」

絵里「本当? 絶対よ? 約束よ? お姉ちゃんとの約束だからね?」 ウルウル

花陽「おね……! はい……」 テレテレ

希「絵里ち? ここ外やよ、まだかよちんが慣れてないんだから、場は弁えないとアカンよ~?」

絵里「む……そうね、ごめんなさい花陽、つい舞い上がっちゃったわ……」

花陽「ううん、いいんだよ絵里……ちゃん! だって、その……、花陽もうれしかったから……!」

希「うちもうれしかったよ~、一人っ子やからね、どうしても姉妹兄弟って憧れちゃうんよね」

花陽「うん、花陽にもお姉ちゃんがいたら素敵だなって、やっぱり絵里ちゃんや穂乃果ちゃん、にこちゃんの姿を見てると思っちゃうなぁ……」

希「せやね、にこっちなんかはスゴくいいお姉さんしてるもんなぁ……」

絵里「……希は私がいいお姉さんではないって言うのかしら?」

希「少なくとも今日の姿を見てたら言い淀んでしまうよね……」

花陽「そうかなぁ、絵里ちゃんはかわいいしカッコいいし、スタイルもよくて優しいし、勉強も出来るから、憧れちゃうけど……」

花陽「それに、希ちゃんもスゴいかわいいし、いろいろ気にかけてくれたり助けてくれるし、同じ一人っ子のハズなのに全然違うから、尊敬してるよ?」

花陽「……二人とも、花陽の本当のお姉ちゃんだったらいいのになって思うな、えへへ……」
127:2015/05/23(土) 00:12:15.84 ID:
絵里・希「」

花陽「あ! ゴメンね、変なこと言っちゃって……」

希(かよちんと本当の姉妹……アカンね、幸せ過ぎて召されてしまうよ)

絵里(こんな子がずっと近くにいたら、あまりのかわいさに動悸が止まなくて、命がいくつあっても足りなくなってしまうわ)

希「あのねかよちん、本当の、とかって言うのは、結局心持ち一つやと思うけどなぁ」

花陽「えっと、どういうこと……?」

希「んー、別に血が繋がってても疎遠だったりする場合もあるし、いがみ合ってる場合もあるやん?」

希「もちろん血の繋がりは大切だけど、繋がってないから姉妹じゃない、って考え方じゃなくて、心は繋がってるから姉妹、くらいの方が素敵やと思うんよ」

絵里「あら希、いいこと言うじゃない、私も同意見だわ……花陽、三国志はわかるかしら?」

花陽「あ、はい、中学校の頃にチラッと読んだことがあります」

絵里「なら話は早いわね、大昔に桃園の誓いと言うものがあったのだから、血が繋がってなくても姉妹としてしまうのは悪いことじゃないと思うわ」

花陽「桃園の……誓い……」

希「我ら三人、生まれし日、時は違えど~ってヤツやね」

絵里「だから、私は血なんて関係なく、本当に成れると思っているわ、ふふ♪」

花陽「そう、ですね……うん、そう、そうだよね!」
128:2015/05/23(土) 00:35:55.55 ID:
絵里「で、これからどうしましょうか、17時半……微妙な時間帯ね」

花陽「あ、それならちょっと行きたいところがあるんだけど……行ってもいいかなぁ……」

希「いいよ~、どこに行きたいん?」

花陽「あのね、にこちゃんがこっち側にいい感じのアイドルショップがあるって言ってたから、ちょっと行ってみたいなって……」

絵里「構わないわよ、それじゃあそこに行きましょうか。どの辺りにあるかはわかるの?」

花陽「う、実は……あんまりこっち側に来たことなくて……それに、あんまり大きいところじゃないらしいから見つけづらいかも……」

希「それじゃにこっちに確認する必要があるね、ちょっと聞いてみるから待っててくれるかな?」

絵里「了解、私たちはここで待ってるわね」

花陽「あ、ごめんなさい……」

希「いいんよ~、その代わりに今度うちのお願いも聞いてくれたらいいんよ♪」

花陽「う、うん!」

希 ピッピッピッ

にこ『にっこにっこにー♪ あなたのハートににこにこにー♪』

希「にこっち、電話の度にそれやるの疲れない?」

にこ『……アンタ、第一声がそれってどうなのよ』

希「ううん? にこっちには言われたくないなぁ……」
129:2015/05/23(土) 00:55:31.38 ID:
にこ『あーもー、ケンカ売る為にいきなり電話架けてきたの? 切るわよ?』 パンッパンッ

希「そんなんじゃなかったんやけど、にこっち、かよちんに教えたアイドルショップって覚えてる?」

にこ『はぁ? 花陽に教えたアイドルショップぅ? いくつかあるからいきなり言われてもわかんないわよ……」 パンッパンッパンッ

希「……にこっち? 何か音が聞こえるんやけど……」

にこ『今ハンバーグ作ってるのよ、ここあが食べたいって言ったから……ってそれはいいでしょ! 花陽に教えたってだけじゃ、どこのことかわからないんだけど」

希「んーと……あ、前に絵里ちと三人で行ったカラオケあるやん? そっちの方で、あんま大きくないところらしいんよ」

にこ『カラオケ? ……あー、……口で伝えるの面倒臭いわね、5分くらい待ってくれれば地図とあのカラオケからの行き方、送るけど」

希「本当? ありがとなぁにこっち、やっぱ持つべきものは友やね♪」

にこ『はいはい、っていうか何、アンタ今花陽といるの?』

希「うん、絵里ちとかよちんといるよ~! にこっちも来る?」

にこ『晩御飯作ってる最中だってば……まぁいいわ、送っておくから、ちょっと待ってなさい』

希「ありがと♪ 大変そうやけどお姉さんがんばるんよ~?」

にこ『別にアンタに思われるほど大変じゃないわよ、もうずっと姉なんだから……とりあえず、地図と行き方送るから、それじゃ』

希「うん、ありがとね! それじゃあまた」 プチッ

希「……妹に言われたから作るってあたり、にこっちっぽいなぁ♪」
139:2015/05/24(日) 00:00:08.35 ID:
――その頃

絵里(……よくよく考えてみたら)

花陽「うーん、でもどんなところなんだろう……たしかにこちゃん、ほとんどアイドルショップってわかんない感じとは言ってたけど……」

絵里(花陽と2人でって今までにあんまりなかったわね……)

花陽「はっ……! もしも悪い人とかがいっぱいいるようなところだったら……あ、でもにこちゃんが行くところならそんなことはないよね……?」

絵里「……ねぇ花陽?」

花陽「はい、何でしょう?」

絵里「花陽は何で私と希を姉にしたいと思ったの?」

花陽「えっ!? あ、え……? あの……」

絵里「いや、別に責めていたり嫌だったりする訳ではないんだけど、あんまり私たち……と言うより私って、そんなに花陽と絡んでなかったワケじゃない」

絵里「だから、冷静に考えたら何故だろうと思ってしまったの」

花陽「う、やっぱり、変でしたかぁ……?」

絵里「いいえ、私は花陽にそう言われて嬉しかったわ」
141:2015/05/24(日) 00:13:30.03 ID:
花陽「うう、理由は、さっき言った通りなんですが……」

絵里(遠くから見ていた分、憧れが肥大化してしまって……って言うところなのかしら)

絵里「でも、今日遊んでみて、振り返ってみるとアナタの憧れてるような部分だけじゃないって、見えてしまったりしてるじゃないかしら」

絵里(そうよ、さっきまで舞い上がっていたけど、そう思われてたっておかしくないわ、幻滅……されてたらさすがに嫌ね……)

花陽「はい! 絵里ちゃんの知らなかったところが見れて、とても嬉しかったです♪」

絵里「……?」

花陽「今までも素敵だなって思っていた人は、私の中ではとても手が届かないようなところにいる人だと思ってんだけど、近づいてみるととってもかわいい人でした」

花陽「あ、だからって今までにカッコいいって思ったところが勘違いだったってことではないんですよ? そこの面はそこの面で実際に見ているところだから……」

絵里「……さすがにちょっと照れるわね。正直今日遊んで、幻滅されてたらどうしようって、思っちゃったの」

花陽「! そんなことありえません!」

絵里「ええ、それはよくわかったから、とても安心したわ」 ニコッ

花陽「……ちょっとだけ、根も葉もないことを言っても、いいかな……?」

絵里「ええ、いいわよ? 私だってたくさん変なこと言っちゃったしね」

花陽「あの、私たちの入学式の時に、挨拶してたよね?」

絵里「ええ、あの挨拶は、あまり上手く出来たとは思っていないけどね……」
142:2015/05/24(日) 00:23:59.43 ID:
花陽「実は、一目惚れだったんですよ? あの時の挨拶で絵里ちゃんを見た時に、息を飲んでしまったんです、えへへ」

絵里「……え?」

花陽「挨拶してる時の絵里ちゃん、スゴくシャンとしていて、でも、暖かく迎え入れてくれている、本当に歓迎してくれているのがわかって」

花陽「ああ、素敵な人だな……って、私みたいなのでもこんな素敵な人になれたらなって、そう思ったんです」

絵里「あ、ああ……そういうことね……」

絵里(危うく先走って抱き着くところだったわ……)

花陽「で、挨拶が終わってから、袖に戻って、希ちゃんと一緒になった時にはスゴい柔らかい表情になっていたから」

花陽「きっとあの人も、素敵な人なんだろうなって、希ちゃんも気になって、2人に惹かれて」

花陽「もしもあの中に花陽もいたら、スゴくスゴく素敵なことだなって、そう思ったんです……」

絵里「随分と長い間、見られていたのね……」

花陽「その後はちょっとコワい人なのかもって思ったりもしたけど、μ'sで一緒になって関わる内に、それも勘違いだってわかって」

花陽「花陽なんかじゃ釣り合わないってわかっていながらも、こんな素敵なお姉ちゃんたちがいたらいいなって、ずっと思っていました」

絵里「そんなに思われていたなんて、光栄だわ」

絵里「でもね花陽、私は今ちょっとだけ、アナタに怒っているのはわかるかしら」

花陽「え? な、何か悪いこと、言っちゃいましたか……?」
144:2015/05/24(日) 00:35:18.86 ID:
絵里「花陽、アナタは素敵な女の子よ。アナタは、アナタが思っているよりも強い……それに、かわいくて、努力も出来るし、自分の弱いところを認められる」

花陽「そ、そんなことないよぉ……」

絵里「いいえ、μ'sに入る時は自分に自信がなくて断っていた、凛と真姫にあんなに背中を押されるまで決意出来なかったアナタが」

絵里「穂乃果の一件の時には、にこに誘われたとは言え、しっかりと自分の意思でスクールアイドルを続けると決めていたわ」

花陽「それは、そうだけど……」

絵里「私や希もどうしようかと思っていたのに、アナタたちはそれでもアイドルを続けようとしていた、そんな強さで魅せてくれた」

絵里「……誰よりもアイドルらしくて、素敵だと思ったわ」

花陽「…………」

絵里「私の評価している人を、"なんか"って言われたことが一つ」

絵里「それと、例え花陽自身であったとしても、私は私の妹を悪く言われて怒らないワケがないじゃない……もちろん希もね?」

絵里「だから、もう"自分なんか"なんて、言わないで……それは自分を悪い方向に変えてしまうわ」

花陽「自分を、悪い方向に……」

絵里「ええ、もしも言葉が花陽を蝕んでしまうようなことがないようにする為にも、少しだけ胸を張ってほしいと、お願いしてもいいかしら……?」

花陽「う、うん……うんっ! がんばりますっ!」

絵里「ふふ、ありがとう、花陽」
145:2015/05/24(日) 00:44:35.89 ID:
希「で、もうそろそろうちも話に入ってもいいかなぁ?」

花陽「ピャッ! 希ちゃん!?」

絵里「希、遅いわよ?」

希「いや、戻ってたけどね? 2人ともいい雰囲気だったからついつい……」 ニヤニヤ

絵里「全く……で、場所はわかったの?」

希「ん、にこっちが地図と行き方を送ってくれるって言ってたから、それ待ちやね~」

希「あとね、かよちん、うちからもいいかな?」

花陽「は、はい、何でしょう……」

希「あんな、言霊って知ってる? 言葉には霊力、魂が宿るって考え方で、良い言葉を吐けば良いことが、悪い言葉なら悪いことが引き寄せられるってもんなんやけど」

花陽「あ、うん。言霊なら、花陽も知ってるよ」

希「ん、よかったよかった♪ だからね、さっきの絵里ちの話はあながち間違いやなくて、自分なんかって思ってしまうと、本当にそれに囚われてしまうよ?」

花陽「言葉に、囚われて……」

希「ほら、穂乃果ちゃんなんか良い例やと思うなぁ。実際にあの子は何とかするって口に出して、何とかしてしまったやん?」

希「だから、まぁとりあえずはにこっちみたいに、自分はかわいいって言うところから始めたらどうやろ♪」

花陽「い、いきなりハードル高いよぉ!?」
146:2015/05/24(日) 01:01:13.31 ID:
希「あと、絵里ちは一目惚れでうちは添え物みたいな感じやったんかなーかなしいなー」 ヨヨヨ……

花陽「ち、違うよ! 希ちゃんは希ちゃんで、おっとりとしたオーラがよかったもん! だから2人に惹かれたんですよ!」

希「んひひ、ありがとうねかよちん」 ナデナデ

希「と……天下の往来でこんな話してると恥ずかしいね? にこっちからも連絡来たし、とりあえず向かおうか」

絵里「結構歩く感じなのかしら、どのへんにあるの?」

希「よくよく見たらこれ、下に生徒会で人気のたこ焼き屋さん入ってるビルやん……5分10分も歩けば着くね」

絵里「ああ、みんながよく話している場所ね?」

花陽「た、たこ焼き……」 ジュルッ

希「4階にCDやレコードがあるのはそこだけやから、雰囲気は違ってもすぐわかるみたいやね」

絵里「そう、それじゃあ行きましょっか。いつ閉まってしまうかもわからないし」

希「そうやね、そう言う店はすぐに閉まっちゃうかも知れないし」

花陽「い、行きましょう! しまっちゃったら、次いつ来られるか……」

希「うちはそうなっても良いけどね、次また遊ぶ口実になるんやし♪」

絵里「……希、アナタは本当に天才だと思うわ……」

希「う、うーん……お褒めいただきどうも……?」
153:2015/05/24(日) 21:45:19.99 ID:
――ビル

絵里「ここね、今まで生徒会の子たちがオススメしてきたけど、食べたことはなかったのよね……」

希「おいしいよ? 中とろっとろで、外も柔らかいんよ~、あんまりこっち側じゃ見ないタイプだけどね」

花陽「ひ、一パックだけ買って行きませんか……!?」

希「かよちん、ダメやよ? 今からビルの中に入るのに、たこ焼きの匂いがしてたら他の人の迷惑になるんやから」

絵里「そうね、それじゃあ……食べてから行く?」

希「急いで食べるくらいなら、あとでゆっくり食べた方がおいしいと思うなぁ……それに、ここはまだまだ営業してるから先にショップに行った方がいいと思うんよ」

花陽「う、そうですね……たこ焼きを食べている間に閉まってしまったら、かなしいもんね……」

絵里「えーと、4階だっけ? エレベーターの場所もわからないし、エスカレーターの方が早そうね」 スッ

希「それじゃ、行こっか♪」 スッ

絵里「花陽? 早くエスカレーターに乗らないと置いて行くわよ」

花陽「あうぅ……」

花陽 スッ……スッ……

希「……もしかしてかよちんって」

絵里「エスカレーターに乗るの、苦手なの……?」
154:2015/05/24(日) 21:51:39.54 ID:
希「いちいち萌えポイントを爆上げしてくるね、かよちんは」

絵里「……ちょっと探して、エレベーターに乗った方がよかったかしら……」

花陽 スッ……

花陽「!!」 パァァ

希(スッゴイ嬉しそう! エスカレーターに乗れただけでスッゴイ嬉しそう!)

絵里(何!? 何なのこの子は! かわいいとかそういう次元じゃないわ! 概念そのものよ!)

花陽「ご、ゴメンなさいお待たせして……」

絵里「いいえ、大丈夫よ……エレベーターで行きましょうか」

希「あ、絵里ち? うちが何とかするから大丈夫やん」

花陽「へ?」

希「はい、かーよちん♪」 ギュッ

絵里「!!」

花陽「はぃ……えぇ!? の、希ちゃん!?」 アセアセ

希「かよちん、お姉ちゃんの手を離したらいかんからね?」 ニヤニヤ

花陽「は、はいぃ……」 セキメン

絵里(ハラッッッショオッ!!)
155:2015/05/24(日) 22:00:08.23 ID:
絵里「たしか、CDとかレコードがあるところがそうなのよね……」

希「うん、そう聞いてるんやけど……」

花陽「他にCDとかあるところってないんだよね……?」

希「っていう風に言ってたけど……」

絵里「じゃあ、モヒカンの男の人がいるところがその店なのかしら……」

希「大音量でロックな音楽が聴こえてるなぁ……」

花陽「で、でも! 海外では楽器が出来なきゃアイドルも務まらないって聞いたことがありますし、きっと問題ないよ!」

絵里「……ちょっと私が中を見て来るわ、違ったらきっと、にこの勘違いだったのよ」

花陽「え、絵里ちゃん?」

希「絵里ち、ヤバそうやったらすぐ連絡するんよ?」

絵里「ふふ、任せて……まぁビルの中だし、きっとそんな危ないことはないわよ」

花陽「絵里ちゃん……スゴい度胸だね……」

希「うちには、何となく絵里ちがそう言った理由がわかるけどね~♪」

花陽「理由……?」

希(わかるよ~絵里ち、かわいい妹の前では、カッコつけたいもんなぁ……やっぱうちの絵里ちはかわいいやん♪)
156:2015/05/24(日) 22:14:39.81 ID:
絵里「…………」

絵里(普通のCD屋さんね、取り扱っているものにアイドルはなさそうだし、客層もちょっとイカつい人が多くてコワイし、早めに出ましょう……)

絵里(って、このへんはHIPHOPなのね……ジャンルに統一性がなくて何とも胡散臭い店ね……)

店員「あ、ねぇねぇ、そこの金髪のアナタ?」

絵里「あ、はい、私でしょうか」

店員「うん、そうそう♪ アナタ、かわいいわね……じゃなくて、にこちゃんのお友達? さっき来るかも知れないって連絡をもらってたんだけど」

絵里「にこから連絡? じゃあ、ここがアイドルショップで間違いないんですか?」

店員「うん、厳密に言えばアイドルショップってワケではないんだけど、わかりづらくってゴメンなさいね? そこの棚の裏で細々とコーナーがあるわ」

店員「っていうか、アナタ、μ'sの絢瀬絵里ちゃんよね? にこちゃんがμ'sにいるのを見た時も驚いたけど、まさか私の推しが店に来てくれるなんて……」

絵里「え、推し……? あの、ありがとうございます」

店員「ふふ、推しって言うのは、とりわけ応援しているメンバーみたいなものよ。あの、本当に申し訳ないのだけれど、あとでサインもらってもいいかしら?」

絵里「そうだったんですか、サインなんて書いたことがないですし、私なんかでいいんですか?」

絵里(あ、今、私なんかって言っちゃったわね……)

店員「ええ、いいわよ。と言うより、是非にお願いするわ!」

絵里「わかりました、じゃあそのコーナーを見た後に、書かせていただきますね」
157:2015/05/24(日) 22:28:36.05 ID:
花陽「え、絵里ちゃん、大丈夫かなぁ……」

希「大丈夫やと思うよ、さっき絵里ちも言ってたけどビルの中やし、心配し過ぎやん♪」

花陽「うん……でも、これでやっぱりアイドルショップじゃなかったら、花陽のワガママのせいで迷惑かけちゃうよね……ゴメンなさい……」

希「その時はにこっちをワシワシしまーす」

花陽「え、えぇ!?」

希「う・そ♪ でも、これで違ってもかよちんは別に悪くないんやし、気にしなくていいと思うよ~?」

花陽「それでも花陽が言い出したんだから、やっぱり気にしちゃうよ」

希「んー、じゃあ、一個だけお願い聞いてくれる?」

花陽「はい、花陽に出来ることなら!」

希「よし、したら花陽ちゃん、今日はうちの家に泊まりやね♪」

花陽「はい!……はい?」

希「あ、でも服とかはあるから良いけど、替えの下着とか歯ブラシとか用意しないといけんね……どうしよっかなぁ」

花陽「あの、希ちゃんの家に、ですか?」

希「ん? そうやけど、ほら、うちって一人暮らしやし、人がいると嬉しいなって思うんよ。もちろん、絵里ちもいっしょにね?」

花陽「わ、わかりましたぁ……ご迷惑じゃなければ、お邪魔します!」
158:2015/05/24(日) 22:35:41.87 ID:
絵里「花陽、希ー?」

希「お、絵里ち、どやった?」

絵里「アイドルショップではないけど、アイドルコーナーはあるみたい。それに、にこが連絡を入れてくれてたみたいよ」

花陽「あ、よかった……じゃあ、行きましょう!」

希「にこっちも連絡入れてたんなら言ってくれても良いのになぁ……あ、そうや絵里ち?」

絵里「どうかした?」

希「いや、今日なんやけど、かよちんとうちに泊まりに来るとどうやろって思って」

絵里「!! 花陽と、希の家に泊まり……そ、それは二人と一夜を過ごすということ!?」

希「ゴメン、その通りなんやけど絵里ちが何を言ってるのかうちにはさっぱり……」

花陽「あはは……」

絵里「ハラショー、ええ、ハラショーよ希! もちろん行くわ! 今すぐ行くわ!」

希「うん、今からあの店に入るから、行くのはその後ね?」

絵里「ああ、そう言えば、店員さんがμ'sのことを知ってるみたいよ? と言うよりも、応援してくれてるみたい」

希「ほんまに? それはお礼を言わんといけんね」

花陽「ううん、何だか恥ずかしい気持ちになるけど、でも嬉しいね、そういうのって……」
160:2015/05/24(日) 22:46:59.73 ID:
店員「あら、絵里ちゃんの言っていた友達って希ちゃんと花陽ちゃんのことだったのね……ふふ、にこちゃんも含めてうちに四人もμ'sが来てくれるなんて、光栄だわ」

希「応援してくれてるって伺いました~、いつもありがとうございます~」

花陽「あ、あの! ありがとうございますっ!」

店員「うーん、絵里ちゃんもにこちゃんもだけど、二人もやっぱり近くで見るとかわいい♪ あ、アイドルコーナーはあの棚の裏だから、いろいろ見ていってね」

店員「とは言っても、あんまり数は豊富じゃないんだけど……その分、質には力を入れてるから、期待に応えられればと思うわ」

花陽「にこちゃんをうならせたと聞いていますので、期待してます……!」

絵里「そう言えば、どうしてここにアイドルコーナーを?」

希「そうやね、あんまり他を見ると客層とかが違うと思うんやけど……」

店員「ああ、私がアイドルを好んでいるからね。だから、店長から私のスペースをもらった時に、アイドルコーナーを作ったの♪」

店員「ほら、布教ってやっぱりファンとしては大事な活動でしょ? それに、実際に興味を持ってもらえたらうれしいし♪」

花陽「わかります! 私はたまにやり過ぎて引かれてしまいますけど、楽しいですし気に入ってもらえたらファンとしてはうれしいですよね!」

店員「ドルオタとは聞いていたけど、本当にそうなのね……素晴らしいわ、花陽ちゃん!」

花陽「光栄です!」

店員「もし気に入った物があったら言ってね? 既に予約済みの物だったりすると売れないけど……見てるだけでもきっとたのしいと思うから」

花陽「はい! ありがとうございます!」
161:2015/05/24(日) 23:06:03.75 ID:
花陽「ふわぁぁ! これ、このうちわって! 初期のツアーでしか売られなかったバージョンの!」

花陽「しかも、このメンバーが並んでいるシルエット……今はもう抜けてしまったメンバーがまだ入っている、レアなんてレベルじゃないですよ!」

花陽「ね、値段は……、……!!」

花陽 シュン

花陽「って、こっちはまだデビュー前の自主制作CD! アイドル楽曲のキャッチーさと反面、まだデビューも出来ていない状況のツラさが押し出された歌詞!」

花陽「ファンの間ではもう入手不可と言われていて、しかしその内容はデビュー後の曲すらも凌駕する神盤と言われている、伝説のCD!」

花陽 ネダンチラッ

花陽「う、うぅ、知っています、知っていますとも……プレミアの付いている物ですから、やはり値段はするのだと……」

希(テンション上げまくって夢中になったりシュンとしたりするかよちんかわいいなぁ……)

絵里(……こういう話を花陽と出来たら、きっと花陽はとても喜ぶのでしょうね……)

店員(この子、一人でわぁわぁしててかわいいし、よくよくアイドル好きなのね……)

花陽「う、うぅぅ……目の前に素晴らしいものがたくさんあるのに、手を出すことができません……」

花陽「よくよく考えてみたら、にこちゃんですら買っていないから、ここにあるんだよね……」

花陽「って、これは! これも、何でこんな、スゴい! すごすぎます! う、でもやっぱり値段、値段が……うー……」

花陽「花陽にもっと財力があれば……これほど自分の無力さを感じたのは初めてです……!」
172:2015/05/25(月) 21:48:15.54 ID:
店員「ゴメンなさいね、もう少し値下げ出来たらいいんだけど、やっぱりお店だから利益は出るようにって店長がね……」

花陽「いえ! こんな、絶対に現物を見るような機会なんてないと思っていた物を見れたんですから! それだけでも!」

店員「アナタもにこちゃんみたいなことを言うのね……」

絵里「でも、ただでさえ客層が違うのにレアグッズで値段が張るものばかりって、利益を出すのは難しいんじゃ……」

店員「そうなのよねー……うちって中古屋さんで、どうせお店のお金で仕入れるならと欲しいレアグッズ集めたらまぁ売れない売れない」 ケラケラ

希「それ割とアカン感じじゃないですか……」

店員「レコードならDJやっているお客さんとかも買ってってくれるんだけどね、サンプリングネタにするとおもしろいって」

店員「でも口コミで何人か常連さんも付いて買ってくれてるし、にこちゃんとかもね? 花陽ちゃんも見るのだけでも、好きならこれからも是非来てね♪」

花陽「はい! ちょっといつものルートとは外れちゃっていますが、こんな幸せな空間に来ないワケにはいかないですよ!」

店員「絵里ちゃんと希ちゃんもね?」

絵里「はい、またこちらに来ることがあれば寄ろうと思います。花陽も喜んでいるみたいですし」

希「そうやね、うちもこっちに来た際には、顔を出させてもらいます♪」

店員「あ、それで、三人にちょっとお願いがあるんだけど……お礼にいい物をあげるから、聞いてもらえないかしら」

花陽「私たちに出来ることであれば!」

絵里(いい物? グッズとかくれるなら花陽が喜ぶかしら)

希(かよちん、テンション上がってて何も考えずに話してるっぽいね……かわいいなぁ)
173:2015/05/25(月) 21:57:04.24 ID:
――ビルの外

希「なるほど~、たしかにいい物やねこれは♪」

花陽「は、恥ずかしかったです……」

絵里「でも、何かサインとか求められると嬉しいものね♪」

希(絵里ちとかよちんと三人のチェキ……これはたまらんよね!)

絵里(好きな二人に挟まれてのチェキなんて……これは家宝にするしかないわね……)

花陽「サインも写真も恥ずかしかったけど、これをもらえたのは嬉しいです……♪」

絵里「ふふ、私もよ。亜里沙に見せたら喉から手が出るくらい欲しがりそうだわ♪」

希「さて、うちの家に行くんやけど、二人ともどうしよっか? 一旦解散する?」

絵里「こっちからなら私は家に寄ってから希の家に行けるけど、花陽はどうする?」

花陽「う、うーん……でも、せっかく二人といるのに、それはもったいない気がして……」

絵里・希 キュンッ

希「はぁ~、かわいいなぁうちの妹はもぅ~♪」 ナデナデ

絵里「ね、ねぇ花陽? うちの子に、絢瀬の家の子にならない? ならないの?」 ソデツカミ

花陽「ピャァア!? ふ、二人とも、落ち着いてぇ!」 オロオロ
174:2015/05/25(月) 22:16:07.30 ID:
希「うーん、それじゃあかよちんの家に寄ってから絵里ちの家、その後にうちに向かう感じでいいんかな?」

花陽「う、うん……ゴメンなさい……」

絵里「謝ることないわ、私もせっかく二人といるのに離れるのは、イヤだったもの」

花陽「あと、もう一つワガママ言ってもいいかな……?」

希「いいよ~、お姉ちゃんたちに何でも言うといいんよ?」

花陽「あの、たこ焼き……冷めないうちに食べたいです……」 カァァ

希(かわいい)

絵里(激マブ)

花陽「ダメですか……?」

希「絵里ち! 公園! いや、ベンチがあれば何でもいいんや! 探して! すぐ!」

絵里「任せて希! たぶんだけどあの辺にある予感がするわ! ほら、公園っぽい入り口がある! よく公園の前にある変なのが二つある!」

希「ナイスや! ほら行くよかよちん! 美味しいたこ焼き食べよ! すぐ! すぐ食べよ!」

絵里「さぁ花陽! あの公園よ! 行くわよ今すぐ! さぁ! 私の手を取って!」 ガシッ

希「ズルい絵里ち! うちもかよちんの手を握りたい! ズルい!」

絵里「希! 花陽の腕は二本! そして私たちは二人! これはもう運命よ!」

希「スピリチュアルやん! 最高! かよちん公園に行こうやん!」 ガシッ

花陽「え、え、えぇぇええ!? ちょ、ううぅ……ダレカタスケテー!!」
176:2015/05/25(月) 22:24:19.95 ID:
――公園

花陽「二人とも、わかってるかな?」

絵里「ええ、ええ……重々承知しているわ……」

希「面目ない……つい、テンションが上がってしまい、カッとなってやってしまったんや……」

花陽「花陽は怒っています、非常に、もう、その……そう、怒っています」

希(ボキャ貧かよちんかわいい……) ニヨニヨ

絵里(プリプリしてる花陽も間違いないわね……) フニャ

花陽「二人とも、ちゃんと聞いていますか?」

希「聞いてます……絵里ち、何笑ってるん……」

絵里「希こそ、今笑ってたじゃないの……」

花陽「そこまでだよ、本当にビックリしたし、焦ったんだからね?」

希「海よりも深く反省しています……」

絵里「どうかお許しください花陽……」

花陽「もう……反省しているなら、この件は不問としますが……次からはちゃんと優しく引っ張ってほしいな……」

絵里・希(天使! 大天使!)
177:2015/05/25(月) 22:33:31.50 ID:
花陽「ほら、たこ焼き冷めちゃうとせっかく二人とも急いでくれたのにもったいないから、食べよ?」

希「うぅ、かよちん、かよちん食べようなぁ、たこ焼き……あったかい内に食べようなぁ……」

絵里「本当、本当にいい妹を持ったわ……亜里沙に花陽……私は今、自分の人生が誇らしいわ……」

花陽「あの、もう少しだけ落ち着いてほしいかな……」

希「ん、よし! じゃあかよちん、はい、あーん♪」

花陽「う、ん……」

絵里(やっぱりお昼のアレはお米だったからかしら……)

希(うーん、お米、お米じゃないとダメかぁ……)

花陽「あ、あーん……」

希「!」

絵里(ハラショ!)

花陽「はふ、はふふー……あつ、あ、でも、熱いけどこれ美味しい……♪」

希「アカンよ絵里ち、うちもうかよちんなしじゃ生きていけない体になってもうたよ……」

絵里「さすが親友の希ね、私も今日一日でハッピーメーカー花陽のおかげでハッピーメーターが振り切れているの……」

花陽(え、今日ちょくちょく二人が変だったのは花陽のせいだったの……?)
179:2015/05/25(月) 23:29:36.68 ID:
絵里「ほら、花陽? 私からも、あーん」

花陽「うう……あ、あーん……」

希「よくできました~、かよちんはかわいいなぁ♪」

絵里(ちょっと餌付けしてるみたいね……)

希(今日のことバレたら海未ちゃんに怒られそうやね……)

花陽「じゃ、じゃあ花陽からも! あ、順番ですからね? 希ちゃんから……あ、あーん?」

希「ん、あ~ん♪」

花陽「はい、絵里ちゃんも……あーん!」

絵里「いただくわ、あーん♪」

花陽(恥ずかしい……恥ずかしい……!)

希「なぁなぁ絵里ちー?」

絵里「はふ、は、ふぁに、のほぉみ」

希「熱がりすぎやん……今、かよちんは同じ爪楊枝を使ったね?」

絵里「ん、ふぅん、んっ……そうね?」

希「間接キスやね♪」

絵里「んぶっ、な、何言ってるの突然!?」
180:2015/05/25(月) 23:35:49.54 ID:
希「かよちんも、お昼に引き続き間接キスしちゃったやんなー?」

花陽「な、な、な、か……!?」 マッカ

絵里「コホン……よくよく考えたら、別によくしてることだったわ……」

希「えー? 絵里ち、冷静になるの早すぎやん、せっかく焦っててかわいかったのに~」

絵里「まったく……花陽?」

花陽「あれ、でも、よく凛ちゃんとも真姫ちゃんとも……だってみんな、だって、え? あれ?」

希「あれ、予想以上に混乱しとる……」

絵里「希が変なこと言うからじゃないの……花陽? 花陽ー?」

花陽「ううー……ううぅー……」

希「ご、ごめんごめんかよちん! ちょっとふざけ過ぎたね? 許してほしいなぁ……」

花陽「もぉ! もぉ希ちゃん! うううぅぅー!」

絵里(犬っぽいわ……)

希(わんこかよちん……)

花陽「さっきに引き続き、花陽は怒ってます!」

希「ゴメンて! 本当に悪かったです! 反省してます!」
183:2015/05/25(月) 23:55:29.15 ID:
花陽「これはもう、何かしらの謝罪の気持ちを表現してもらわなければいけないと思っているよ!」

希「五体投地でいいかな?」

絵里「うーん、 花陽がそれでいいならいいと思うけど」

花陽「求めてないよぉ!? ……えーと、花陽、おいしいものが食べたいなー!」

希「絵里ち、このたこ焼き全部かよちんにあげてもいい?」

絵里「そうね、たしかにおいしかったし、私は構わないわ」

花陽「それはみんなで食べます! ほら、えっと、えっと……甘いもの! 食べたいなぁ、食べたいなぁー!」

絵里・希(楽しい……)

希「たしかまだ駅前のケーキ屋さんやってたよね? かよちん一人分ならワンホール……ホールケーキっていくらくらいやったっけ……」

絵里「この時間に買えるかしら……まぁ足りなかったら私も出すわよ」

花陽「みんなで! みんなで甘くて冷たいおいしいものが! 食べたいなぁー!」

絵里「……んぶ、ふ……」 プルプル

希「くひ……ふ、んひひ……」 プルプル

花陽「! ま、また、そうやって花陽をからかって! ううー……」

希「ゴメンなぁかよちん、帰りにアイス買って、うちの家に着いたらみんなで食べようなぁ♪」
185:2015/05/26(火) 00:17:42.37 ID:
――花陽邸前

花陽「じゃ、じゃあ、ちょっと待っててね……?」

希「うん、いってらっしゃい♪」

絵里「急がなくていいからね?」

希「さて、絵里ち……これでもかよちんは絵里ちのことをコワがってると思うん?」

絵里「いえ、思わないけど……っていうかそれスッカリ忘れてたわ」

希「な、うちはちゃんと覚えてたのにぃ……」

絵里「希こそ、よかったじゃない? アナタ、ずっと下の子がいるの羨ましいって言ってたじゃないのだから」 クスクス

希「……よくそんなの覚えとるね、まぁ、今はμ'sのみんなが下の子みたいやと思ってたけど、やっぱりこれだけ距離の近い子だとなおいいね♪」

絵里「ふふ……今日は誘ってくれてありがとう、楽しかったわ」

希「えー? まだ今日はおわってないんやから、もうちょっと楽しんでってよ♪」

絵里「そうね、希の家に着いてからも、じっくり楽しませてもらうわ。よろしくね?」

希「んふ、こちらこそよろしくね、絵里おねえちゃん♪」

絵里「なっ……!」

希「絵里ちの曲だとうちが次女なんやもんね~?」
192:2015/05/26(火) 23:19:34.29 ID:
絵里「希の姉……希の……いや、ちょっと無理があるんじゃない?」

希「ちょっと待って、絵里ちが言ってたんよ?」

絵里「姉、うーん……だからと言って希が私の姉って言うのも何となく違うのよね……」

希「さすがにヒドイと思うんやけど……」

絵里「希……お母さん……母……」

希「怒るよ?」

絵里「……妻?」 ハッ

希 ボッ

絵里「あ、何かしっくり来たわ! うん!」

希「……あ、あの、絵里ち?」 カァァ

絵里「どうしたの? スゴい顔真っ赤だけど……」

希「いっぺん自分の言った言葉を反芻してみ! もぉ!」

絵里「何、何なのよ……い、ったい……?」

絵里「!!」 ボッ

絵里「あぅ、あぁぁああっ!」 カァァ
195:2015/05/26(火) 23:31:42.49 ID:
絵里「で、でもでも! そうなると花陽は娘ね!?」 アセアセ

希「そ、そうやん! それじゃよくないね! うん!」

絵里・希「……」

…………

花陽『あの、今……す、スクールアイドル! は、はじめまして……その、ら……ライブに、来てほしいな……って』

花陽『お父さん、お母さん、花陽、今日も練習がんばりました……♪』

花陽『ほ、本当に来ちゃったのぉ!? うぅ……恥ずかしいけど、がんばります! 見ててね!』

花陽『あ、ご飯……うん、食べる……。ミスしちゃって、花陽、やっぱり向いてないのかな……』

花陽『あれ……今日のお米、もしかして、花陽の好きな新米の新潟産コシヒカリ……ど、どうして……?』

花陽『……うん、お父さんとお母さんには全部お見通しなんだね……本当に、スゴい落ち込んでたんだけど』

花陽『も、もう少しだけ、スクールアイドルがんばってみます……! ありがとう、二人とも……♪』

…………

希「うおおおぉぉぉはなよハピネス! なんやこれ! なんやこれ! 見つめていたいの毎日あなたを朝から晩までぇぇぇぇぇえええ!」

絵里「あぁぁぁあああラブハナヨス! ハラショー! ハラショー! 全編たぶんハートフルストーリー花陽の為に書いてみたのぉぉぉおおおおお!!」

花陽(出ずらい……っ!)
197:2015/05/26(火) 23:38:54.24 ID:
花陽「あ、あの、二人とも……近所迷惑になっちゃうから、もう少しだけ小さい声でね……?」

希「戻ってきたんねうちの娘!」

花陽「娘!?」

絵里「大丈夫だから! 心配しなくてもお父さんとお母さんに任せてくれれば大丈夫だから!」

花陽「え!? ど、どうしたの絵里ちゃん! 希ちゃんも! シッカリ! 気をシッカリ持ってぇぇ!」

希「うちはかよちんに、『お母さんのお弁当、嬉しいなぁ……♪』とかって言われたいだけなんよ!」

花陽「は、話が見えないよぉ!」

絵里「私だって花陽に、『他の子はお父さんと洗濯物を別にするらしいんだけど、どうしてなんだろうねぇ?』って言われたいだけなんだから!」

花陽「お願いだから二人とも落ち着いてぇ!」

希「はぁ、はぁ……」

絵里「はぁ……ふぅ」

花陽「えっと、二人とも……?」

希「すいっっませんでしたッ!!」

絵里「もう本っっ当にすいませんでしたッッ!!」

花陽「う、うん、順を追って話してほしい、かな……?」
198:2015/05/26(火) 23:45:56.37 ID:
希「えーと、絵里ちがうちのことを妹とも姉とも見れないって言って」

花陽「何の話してたのぉ!?」

絵里「それで、希にピッタリハマるのが、その……つ、つ、つ、妻……だったのよ……」 カァァ

希「もう、絵里ちったら……」 カァァ

花陽「う、うん、本当にお似合いだと思うよ……」

花陽(でも、希ちゃんと絵里ちゃんの夫婦かぁ……)

…………

絵里『それじゃあ希、仕事行ってくるわね?』

希『絵里ち、ネクタイ曲がってるで?」 ナオシナオシ

絵里『うーん、イマイチ上手く結べないのよね……』

希『それじゃあうちがいないと絵里ちがネクタイ結べないやん』

絵里『ふふ、でも希はいなくならないでしょ?』

希『うーん、まぁ、そうやねぇ』 クスクス

…………

花陽(みたいな!? みたいな!? ピャァァアアアアア!! のぞえり! 二人が花陽を変えたみたい! 本当の自分に出会えたよぉ!)
199:2015/05/26(火) 23:55:21.06 ID:
絵里「……花陽? 花陽!」

花陽「ぅえへ……? ぅえへへへ、絵里ちゃん、希ちゃん……♪」

希「かよちん、その恍惚とした笑顔はかわいいんやけど、アイドルやからそんな笑い方したらアカンよ? ほら、涎拭かんと」 フキフキ

花陽「希ちゃんは、絵里ちゃんにもそうやってやるんですよね……♪」

希「えっ」

絵里「えっ」

花陽「……え?」

絵里「別に、されたことないけど……たぶん」

希「うちもしてないと思うなぁ……たぶん」

花陽「……あ、あううぅ……! ご、ごめんなさい! 花陽、今、完全に……! 希ちゃんと絵里ちゃんの夫婦生活を、ついつい妄想してしまいました……!」 アタフタ

希「う、うちと絵里ちの……?」 カァァ

絵里「あ、あの、恥ずかしいから言わないでほしかったわ……」 カァァ

希「もちろんかよちんは娘やったんよね……?」

花陽「えっ」

絵里「ライブに私たちを誘ってくれるのよね?」

花陽「えっ、えっ?」
200:2015/05/27(水) 00:06:54.18 ID:
花陽「……でも、花陽はやっぱり、娘よりも二人の妹がいいかなぁ……」

希「かよちん……?」

花陽「だって、二人とも大好きだし、花陽は花陽のお父さんもお母さんも大好きだから……♪」

絵里「……ふふ、そうね。私も父と母は大好きよ、一緒ね?」

希「そうやね、うちも離れて暮らしてるけど、会えるなら会いたいもんなぁ」

花陽「はい、お姉ちゃんたちといっしょです♪」

絵里「……娘もいいけど、妹属性よねやっぱり」

希「同感やね、かよちんのお姉ちゃんほど中毒性あるものもあんまないよ♪」

花陽「あ、二人とも、お待たせしました! 用意、終わったので、行こっか?」

希「ん、それじゃ、次は絵里ちのとこやね?」

絵里「ええ、行きましょうか」

希(お母さんもお姉ちゃんもいいなぁ、え、絵里ちの妻……も)

絵里(希のだ、旦那……花陽の父親、お姉ちゃん……ふふ、今日はいろんな立場になるわね)

花陽(娘、妹……うーん、どっちになっても幸せそう♪)

絵里・希・花陽(んふふ……♪)
202:2015/05/27(水) 00:25:43.03 ID:
――絵里邸前

絵里「それじゃ、チャチャッと用意してくるわ」

希「ほーい、いってらっしゃい♪」

花陽「待ってます!」

希「で、かよちん、今日はどうやった?」

花陽「楽しかったです……♪」

希「ん、楽しんでくれてよかった! うちも楽しかった♪ まぁ、まだ終わりやないんやけどね?」

花陽「はい! 希ちゃんも絵里ちゃんも、本当に本当の花陽のお姉ちゃんだったらよかったのになぁ……」

希「うちもそう思うけど、でも、そうじゃないからよかったんやないかな?」

花陽「えっと、それって?」

希「例えば、さっきみたいなもしもって想像、たぶん本当の姉妹だったらできないやないかなぁ……」

希「どうしてもこの人はうちの姉だから、って、そうやって考えそうやし」

花陽「あぁ、たしかにそうかも知れないです……」

希「デッショー?」

花陽「何それ、真姫ちゃんのマネ?」 クスクス

希「ふふ、似てた? 似てた? 自信あったんやけど」 ニヤニヤ
203:2015/05/27(水) 00:33:54.65 ID:
花陽「でも、本当の真姫ちゃんが言ったら、もうちょっと自信ありげだよ? もっと語尾が上がる感じというか」

希「お、じゃあかよちん、見本見してもらえる?」

花陽「え、えぇ!?」

希「普段から同じ教室で真姫ちゃんを見てるかよちんの、一世一代、真姫ちゃんのモノマネ!」

花陽「大げさすぎるよぉ! え、えーっと……じゃあ、はい……やります!」

希「いよっ、かよちん♪」

花陽「デッショー↑↑?」

希「っふは、かよちん、思ったよりヘッタクソって言うか、似合ってないっていうか」 ケラケラ

花陽「む、むー……で、でも! 凛ちゃんのする真姫ちゃんのマネはうまいよ!」

希「それ、もうかよちんのネタじゃなくただ凛ちゃんを推したいだけやん!」

花陽「えへへ、実は……そうなんです♪」

希(かっわいいなぁ! もう!)

花陽「でも、今日は本当に誘ってくれてありがとう、おかげさまで二人とたくさん話せて、花陽はうれしいです!」

希「なーんも気にせんでいいんよ、うちもかよちんと遊べて嬉しかったし」

花陽「うん、花陽も希ちゃんと遊べて、うれしかったです♪」
206:2015/05/27(水) 22:27:54.84 ID:
希「そう言ってもらえるならうれしいね、また一緒に遊ぼっか♪」

花陽「はい! 絵里ちゃんも一緒に、またお出かけしましょう!」

希「あと、そうやね。うちも絵里ちもあんまり他の一年生の子と遊びに行くことってないし、凛ちゃんや真姫ちゃんも一緒にね?」

花陽「じゃあにこちゃんも呼んじゃいましょう! それに、海未ちゃんとも遊んでみたいです……♪」

希「そうやね、うちは穂乃果ちゃんとことりちゃんとも遊んでみたいなぁ!」

花陽「って、それじゃμ's全員になっちゃうね?」

希「仕方ないよ、だってうち、μ's大好きやし♪」

花陽「うん、花陽も……みんなみんな大好きです……♪」

希「もっとみんなと遊べたらいいんやけどね~」

花陽「でも、練習もあってたくさん一緒にいれてます!」

希「そうやけど、ほら、お洋服とか見ながらはしゃぐみんなとか、見たくない?」

花陽「……み、見たいです……」

希「いろんな服を試着して悩むみんなとか、見たくない?」

花陽「見たい……です……!」

希「下着屋さんで、ちょっと背伸びした下着を恥ずかしながらも見てるかよちんを、見たいと思わんの?」

花陽「み……! み!? 何言ってるの! その手には乗せられないよぉ!?」

希「うーん惜しい」 ニヤニヤ
208:2015/05/27(水) 22:43:40.13 ID:
花陽「もー……希ちゃんはすぐに花陽をからかおうとする……」

希「ゴメンー、かーよちん、ゴメンってばー、拗ねるとうちが悲しむやーん」

花陽「う、希ちゃんが悲しむのは……イヤだなぁ……」

希 キューン

希「かよちん、かよちんは本当に天使やね……おぉよしよし……」 ナデナデ

花陽「な、何!? どうしたの希ちゃん! 天使なんて恥ずかし……」

希 ナデナデ

花陽「え、えへへ、恥ずかしいよぉ……♪」

希(癒される……) ナデナデ

花陽「く、くすぐったいよぉ……♪」

希(マイナスイオン……そう、マイナスイオンとか自然発生しとる絶対、パワースポット的な、スピリチュアルな) ナデナデ

花陽「んー……希お姉ちゃん……♪」

希(一家に一ぱな……いや、各個人に一ぱなとかなら、戦争はきっとなくなり、ジョン・レノンの夢見た世界平和も実現できる……) ナデナデ

絵里「希、私は花陽を独占することを許した覚えはないわよ……?」 ギリギリ
209:2015/05/27(水) 22:53:12.80 ID:
希「ヒッ!? 絵里ちいつの間に!?」

花陽「絵里ちゃん、おかえりなさい!」

絵里(言われたい! 毎日花陽におかえりなさいって、言われたい!)

絵里「で、希? 最後に言い残すことは何かあるかしら……?」

希「コワイ! 絵里ち、ちょっと本気でコワイから! その目やめ、やめて!」

絵里「キューティーパンサわったっしー……♪」

希「違うんよ! だって! だってかよちんがかわいすぎるから!」

絵里「わーたし、わーたし……す・ば・や・く 逃 が さ な い ー ……♪」

花陽「え、絵里ちゃん! 落ち着いて! 絵里ちゃん!」

絵里「ええ、わかったわ花陽」 ニコッ

希(た、助かった……)

絵里「誰といるの……? ダメよダメよ……」

希「わかってないやん! その虚ろな目でうちのこと見ないで!」

花陽「絵里ちゃん! け、ケンカはよくないと思うなぁ!」

絵里「安心して花陽、これはケンカじゃないわ……一方的なジェノサイドよ」

希「余計に悪いんやけど!?」
210:2015/05/27(水) 23:04:54.70 ID:
花陽「え、絵里ちゃんもやめてくれたら! の、希ちゃんと同じように、その、してもいいよ……?」

絵里「やめるわぁ! エリーチカ一方的なジェノサイドやめる! ほら花陽、こっちにいらっしゃい♪」 パァァ

希「はぁ、はぁ……あんな絵里ちの目、初めて見た……」

絵里「ほーら花陽、花陽花陽♪」 ナデナデ

花陽「え、絵里ちゃん……んぅ……♪」

絵里(平和の象徴はハトなんかじゃないわ、絶対、ハトなんかじゃない) ナデナデ

花陽「ふぁぁ……うぅん……♪」

絵里(地球一周分譲ってあれが平和の象徴だとしたら今ここにいる花陽は一体何? 概念? 平和そのもの?) ナデナデ

花陽「絵里……ぇへ、絵里お姉ちゃぁん……♪」

絵里(なるほど、世界平和とはつまり花陽が世界にその存在を知らしめた時に起こる現象ね……) ナデナデ

希「はい! やめー! やめー! 絵里ち、それ以上やるとうちより長くなるからやめー!」

絵里「ちょ、ちょっと希? ここからがいいところじゃないの!」

希「ダメでーす! 認められませーん! これで平等やん! はいちゃんちゃん!」 ギュー

絵里「待ちなさい希! どさくさに紛れて花陽のこと抱きしめてるじゃない! ズルい!」

花陽「えっ? えっ? えっと……ううーん、まぁいいやぁ……♪」
211:2015/05/27(水) 23:12:01.80 ID:
亜里沙「……はらしょぉ」

亜里沙(な、何かとんでもないものを見ちゃった気がする……)

亜里沙「これが、ユリ……ってことなのかしら……雪穂に聞いてみなきゃ……」

亜里沙 ピッピッピッ

雪穂『亜里沙? どうしたのー?』

亜里沙「雪穂! ちょっと聞きたいことがあるんだけど……いい?」

雪穂『うん、どしたの?』

亜里沙「あの、お姉ちゃんが花陽さんのことをナデナデしてて」

雪穂『う、うん……?』

亜里沙「その後、希さんが花陽さんのことを抱きしめてて……」

雪穂『ゴメン、えっと、何……』

亜里沙「かと思ったらお姉ちゃんがそのまま希さんと花陽さんを抱きしめてたの!」

亜里沙「もしかしてこれがユリってことなの……? この、昂りが……」

雪穂(何してんだろあの人たち……)

雪穂『あー、でもたぶん高校生だとフツーなんだよ、うん、フツーフツー』

亜里沙「はらしょー、そうなのかしら……」

雪穂『いや、だってそうじゃなかったらうちのお姉ちゃんが百合になっちゃうから……違うって思いたいから……!』
212:2015/05/27(水) 23:21:41.63 ID:
――コンビニ

希「さて、花陽ちゃんの言っていた罰ということで、うちこと東條希が……アイスを買ってあげるんよ!」

絵里「さすが希ね、私はこのチョコのカップアイスにするわ!」

絵里(そしたらあーんできるから!)

希「うちはー……うーん、このチョコミントのカップにしようかなぁ」

希(そしたらあーんできるやん!)

花陽「じゃ、じゃあ花陽は……えっと……あ、ピノがいいなぁ」

花陽「そしたら、みんなで分けられるもんね……♪」

絵里・希「」

花陽「あ、あれ? 絵里ちゃん? 希ちゃん?」

絵里「ダメよ花陽! こんな心の汚れた私たちに話しかけちゃダメ!」

希「浄化されてまう! 己が欲深き心の醜さにかよちんが神々しすぎて溶けちゃうやん!」

花陽「え、えぇ!? で、でも花陽は二人とお話したいよぉ……」

絵里「あぁぁぁあああゴメンなさいお祖母様ぁぁぁっ! エリーチカは自分の愚かさを知りましたぁぁぁああ!」

希「うぅぅぅううう神さんすいませんでしたぁぁぁっ! うちは、うちは何てアホやったんやぁぁぁああ!」

花陽「あ、あの! 店内ではお静かに! だよ!」
213:2015/05/27(水) 23:40:22.23 ID:
――希宅

希「はー、ただいまー」

絵里「おかえりなさい、希」

花陽「おかえり希ちゃん」

希「」

絵里「……どうしたの希?」

花陽「な、何か変だったかな……?」

希「……いや、何か、うん……」

希「昔からの癖で一人暮らしになった今もただいまって言ってしまうんやけど……」

希「やっぱり、おかえりって返ってくるのって、いいなぁ……って思って」 ニコッ

絵里「希……」

希「絵里ちとかよちんも、おかえり♪」

絵里「ふふ、ただいま希……おかえり、花陽」

花陽「えへへ、ただいまっ! 希ちゃん、絵里ちゃん♪」

希「んふふ、何か、変な感じやね♪」
215:2015/05/28(木) 00:09:56.88 ID:
希「今お茶入れるから、適当に椅子に座って待っててー」

絵里「相変わらずキレイにしてるわね」

花陽(わぁぁ希ちゃんの家、希ちゃんの匂いがする……♪)

花陽 グゥゥ

絵里・希「!」

花陽「あ、は、ひゃ……ふぁぁぁああ!」 ボッ

希「あっれーおかしいなーコンロがうまく付かないー火が付かないー」 チッチッボッチッチッ

絵里「えー大変ーそれは大変だわー私もキッチンに行くわー」

花陽「うぅぅぅうう……」 カァァ

希「絵里ち、聞いた?」 ヒソヒソ

絵里「ええ、かわいいお腹の音だったわ」 ヒソヒソ

希「それに見て、絵里ち、こっからやとかよちんの恥ずかしがってる姿が丸見えやん?」 ヒソヒソ

絵里「ハラショーよ希……耳まで真っ赤にして、ふふ、かわいいわね」 ヒソヒソ

希「まじえんじぇー?」 ヒソヒソ

絵里「まじえんじぇー」 ヒソヒソ

花陽(き、気を遣わせてしまいました……!)
216:2015/05/28(木) 00:25:21.38 ID:
…………

希「はい、絵里ち、かよちん。もう少ししたらご飯にしよっか」

絵里「ありがとう、そういえば私たち、お昼の後ってたこ焼きしか食べてないものね。花陽は何か食べたいものとかある?」

花陽「あ、ありがとうございます! 私は、お米があれば何でもいいかなぁ♪」

希「お米はあるけど、うち、そんなにいろいろ作れるほどレパートリーないんよ……」

絵里「私も手伝うわよ?」

花陽「花陽もがんばりますっ!」

希「ん、ありがと♪ でもお客さんの手を煩わすのも申し訳ないやん?」

絵里「お客さん? 何を言っているのかしら、次女の希ちゃん♪」

希「あー、ちょっと絵里ちの言ってた意味、わかったかも。姉……? って気分になるね、これは」

絵里「えっ!? 私は、実際に妹がいるんだけど!!」

花陽「花陽は、二人と一緒にキッチンに立ちたいなぁって、思ったんだけど……」

希「! か、かよちぃん……素敵や、素敵やんかよちん……!」

絵里「私と希はお互いに姉と妹に違和感を感じているけど、花陽……アナタが私たちの妹であることは間違いないわ……」
222:2015/05/28(木) 23:36:06.98 ID:
絵里「っていうか花陽、お腹空いているでしょう? 今からご飯を炊いてってなると、結構かかるわよ……?」

花陽「う……そ、そうですね……美味しく炊くには、一時間半は必要ですし……せっかくなら土鍋で炊きたいですし……」

絵里「い、一時間半!?」

希「な、何でそんなかかるん!?」

花陽「え? だって、お米洗ってから漬け置きして、ザルに揚げてから少し待ちますよね……?」

絵里「何、そのやり方……」

希「知らん、そんなやり方うち知らんよ」

花陽「えぇ!? で、でも花陽のお家はいつもこうやってるよ!」

絵里「そもそも土鍋を使って炊くって、話でしか聞いたことがないわよ」

希「何か、エラい手のかかる炊き方してるんやね……?」

花陽「で、でも、おいしいんだよ? 本当に……」

花陽「あ、今度一緒に炊いてみますか?」 ニコッ

絵里・希「ッ!」

絵里「炊く!」

希「かよちんとお米炊く!」

花陽「えへへ、楽しみです♪」
223:2015/05/28(木) 23:44:53.16 ID:
花陽「でもやっぱりお米はほしいところ……炊飯器の早炊きで炊けばそんなに時間かからないよね?」

絵里「あら、意外ね。てっきり花陽は早炊きは使わないと思っていたわ」

花陽「そんなことないよぉ、炊き方次第で、早炊きでもとっても美味しく出来るんだから!」

希「そうなん? じゃあ、ちょっと見せてもらおうかな♪」

花陽「あ、でも、ミネラルウォーターがあれば、使わせてほしいなぁ……」

絵里「ミネラルウォーター……?」

花陽「そうだよ! お米って、一回水を吸い込むとその水を取り除けないから、浄水した水かミネラルウォーターがいいの」

希「あー、それなら冷蔵庫に2Lペットがあったと思うなぁ」

花陽「本当!? あの、使ってもいいかな……?」

希「構わんよ~。その代わり、美味しいお米にしてね♪」

花陽「任せて!」

絵里(元気系花陽……ありね)

希(イキイキしてるなぁ……♪)

花陽「えへへ、腕によりをかけて炊きますね♪」
224:2015/05/28(木) 23:54:24.40 ID:
絵里「じゃあ、何を作ろうかしら」

希「うーん、ご飯系に合うオカズかぁ……何が作れるか冷蔵庫を確認してみよっか」

絵里「あら、結構野菜とかもちゃんとあるわね」

希「μ'sに入ってから、体力つける為にもちゃんとした食事を採れるように、とは思ってるからね♪」

絵里「ふんふん、割といろいろ作れそうだけど……何がいいかしら」

希「薄味? 濃い味?」

絵里「ご飯に合う、って考えると濃い味かしら……中華とか?」

希(ボルシチとか言われなくてよかった……)

希「でも、中華はいいなぁ。一応豚肉も鶏肉もあるけど……」

絵里「牛は?」

希「牛さんは高いからね、ちょっと手が出せなかったんよ」

絵里「じゃあ豚にしましょう、あとは調味料かしら」

希「あ、っていうか中華なら素があるんやけど……ちゃんと調味料から作った方がおいしいんかな?」

絵里「いえ、別にそんなことないわよ? それに、素をなめてはいけないわ」

絵里「素って聞くと手抜きに感じるけど……中華に関しては素は確実よ? 各世代が美味しいって感じるような、絶妙な味加減にしなくちゃいけないんだから」
225:2015/05/29(金) 00:00:36.56 ID:
…………

花陽「ご飯、炊けましたぁ♪」

絵里「ん、こっちもオカズできたわよ」

希「うちもお味噌汁できたよー♪」

希「しかし、この狭いキッチンに三人はキツかったね……」

絵里「うふふ、一緒に料理してるって感じがして、私はよかったけど?」

花陽「花陽も、二人と一緒にご飯を炊いてる気がして、嬉しかったです……♪」

希「……そうやね、ふふ♪」

絵里「さ、お腹も空いたし食べましょうか……結局結構かかっちゃったわね」

希「うーん、ゴメンねかよちん、お腹空いてたのに……」

花陽「全然! むしろ、花陽も気を遣わせちゃってゴメンね……」

絵里「気にすることないわ、私たちもお腹が空いていたんだから」

希「さ、お皿持ってきたよー! 早く食べようやん♪」

花陽「う、うん! 楽しみです♪」

絵里「花陽のご飯、期待してるわ!」
227:2015/05/29(金) 00:26:18.66 ID:
希「さ、いただきまーす♪」

花陽「いただきます♪」

絵里「いただきます」

希「んー、かよちんの炊いたご飯おいしい!」

絵里「……本当においしいわね、これ……さすが花陽ね」

花陽「えへへ、ありがとう♪ 希ちゃんのお味噌汁も、絵里ちゃんの青椒肉絲もおいしいよぉ♪」

希「んふ、ありがと、かよちん」

絵里「よろこんでもらえて、何よりだわ」

希「あとかよちん? ずっと思ってたけど、違うんやない?」

花陽「ふぇ? 違うって、何が?」

絵里「そうね、私も希と同じことを考えていたわ……花陽、それでいいのかしら?」

花陽「え、絵里ちゃんも……? 何のことかわからないよぉ……」

希「そっか、もうかよちんはうちらを姉として見てくれてないんやね……」

絵里「仕方ないわ、希……いずれはそうなるものだったのよ……」

花陽「あ、え? あ……うぅ~……」 カァァ
228:2015/05/29(金) 00:34:19.24 ID:
花陽「ご、ゴメンね……希、お姉ちゃん、絵里お姉ちゃん……」

絵里・希(ぃよっっしゃぁぁぁあああ!)

絵里「あと三年は戦えるわね、希」

希「間違いなく、勝利の女神はこちらに微笑んでいるね?」

花陽「な、何の話……?」

希「いや、でも本当においしいよかよちん、同じお米を使ってるのに、うちの炊いた時と全然違うし、やっぱり水なん?」

花陽「あ、うん、水は一番大事だよ! さすがに漬け置きはしてないけど、研ぎ方もたぶん違うんじゃないかなぁ?」

絵里「そうなの……? でも、そんなものでそんなに変わるものなのかしら」

花陽「 そ ん な も の ……?」

絵里「あ、いえ、失言だったわ……」

希「いや、でも実際に全然違うよこれ、うちやともうちょっと、うーん……薄い、って言えばいいんかな……」

花陽「あ、あと炊く時に氷を入れてるんです♪」

絵里「氷? 何で?」

花陽「えっと、水温を下げることでお米の吸水がゆっくりになるから、粘りが強くなるんだよ♪」

希「なるほど……かよちん、今度本当に炊き方教えてくれん? ちょっと、うちもコレ炊けるようになりたいわ」

花陽「よろこんで♪ よろしくね、希お姉ちゃん!」
229:2015/05/29(金) 00:43:27.14 ID:
花陽「でも、花陽は絵里お姉ちゃんみたいに上手に青椒肉絲を作れるようになりたいなぁ……」

絵里(クッ、やはりこの破壊力……只事じゃないわ……!)

希(ええね、この、この空間、幸せ空間、たまらんよ……)

絵里「って、え? これ素を使ってるから、別に私は特別なことしてないわよ?」

花陽「あの、恥ずかしながら……こんなに綺麗に切ったり出来なくって……」

希「あー、たしかに切り方で味の染み方も全然違ったりするもんね」

絵里「そうね、青椒肉絲って結構タレとの絡み方で味の感じは変わるかも……でも、細切りってそんなに難しくないわよ?」

花陽「えっと、上手く太さが揃わなくって……もしよかったら、教えてほしいなぁ……」

絵里「ふふ、構わないわよ? じゃあ、希にお米の炊き方を教える時にでも、私も花陽に教えるわね?」

花陽「はい! ありがとう、絵里お姉ちゃん……」 セキメン

絵里「気にしなくていいわ、花陽は私の妹なんだから」

希「そうやね、絵里お姉ちゃん♪」

絵里「……やっぱり違和感があるわね、オマエ」

希「……んもー、アナタったら♪」

絵里・希(こ、コレはキッツイ……!)

花陽(ピャァァアアア! す、す、す、素敵だよぉ……!) ボッ
230:2015/05/29(金) 00:49:14.07 ID:
…………

希「はー、ごちそうさまでした!」

花陽「ごちそうさまでした……♪」

絵里「ごちそうさま、希、お皿洗うわね?」

希「あー、いいって絵里ち! かよちんも、漬けておいてくれたらうちがやるんやから」

花陽「そ、そんなワケにいかないよぉ……」

絵里「そうよ、せめてこのくらいはするわ」

希「ううん……何だか申し訳ないなぁ……」

絵里「あ、じゃあ希、お願いがあるのだけど……」

希「ん、じゃあ代わりにそれを聞こうかな♪ なしたの?」

絵里「お風呂、いただいてもいいかしら……」

花陽「あ、花陽も入りたいです……」

希「ああ、構わんよ~、用意しておくね?」

絵里「悪いわね」

希「いいって、うちも入るつもりやったしね~」
238:2015/05/29(金) 23:00:44.28 ID:
…………

希「おーい、お風呂湧いたよ~」

絵里「…………」 ドキドキ

花陽「…………」 ゴクリッ

希「? おーい、二人ともー?」

絵里「…………!」

花陽「…………はぁぁ……」

希「ちょっと? 絵里ちー? かよちーん?」 カタポンッ

絵里「フゥァラッ!?」

花陽「ピャァアッ!?」

希「わ! ビックリした……お風呂湧いたよって、何をそんな夢中になってたん?」

絵里「あ、あぁ、今ちょうど流れていた映画を観ていたのよ……」

花陽「ちょっと古い映画だけど、おもしろくって……えへへ」

希「フランス映画とはまたベタな……しかもこれ、コッテコテな内容の作品やん……」

絵里「ついつい、夢中になってしまってたわ……」
240:2015/05/29(金) 23:11:18.86 ID:
希「まぁいいんやけど、お風呂、どうする? 映画観てるつもりならうちから入ってもいいんやけど、うち、長いよ?」

絵里「あぁ、それは構わないわ。むしろ、希の家なんだからそこは気を使わなくていいんだし」

希「いや、うち本当に長いし……だから、みんなが眠る頃に入ろうかなって思ってたんよ」

絵里「別にそんなこと気にしなくても……希が言うなら、私は別にいいのだけど」

希「かよちんはどう?」

花陽「…………」

絵里「花陽? 花……」

希「何、何なん二人……」

花陽「…………」

絵里「…………」

希「…………」

TV『~~、~~~~! ~~~~~』

花陽「はわわわ……」

絵里「…………ゴクリッ」

希「……!」
241:2015/05/29(金) 23:24:35.77 ID:
TV『…………チュッ』

花陽「ピャァァアアア! こ、こんな、こんな素敵な大人の、ううぅ!」

絵里「ハラショー……大人ってこんなロマンティックな恋をしているのね……」

希(アカン、あと少しでこの場にそぐわない感想を漏らすとこやった……)

希(しかし、この二人……ピュアッピュアでかわいいなぁ……♪)

花陽「あ、えっと、希……お姉ちゃん、お風呂……?」

希「うん、お風呂湧いたよ~、かよちんは映画優先する?」

花陽「ううん、あ、でも、お姉ちゃんたちから入っていいよ? 花陽は一番最後でいいもん」

希「うーん、うち、お風呂長いんよ……だから二人から入ってほしいと思ったんやけど」

絵里「私はいつでもいいわよ? 希と花陽で決めた順番に従うわ」

花陽「花陽は、うーん……」

希「かよちん先入る?」

花陽「あ、あの……お願い、聞いてもらえるかなぁ……」

希「ん、いいよぉ~♪」

絵里「私たちで答えられる範囲ならね」 ニコッ
243:2015/05/29(金) 23:33:56.30 ID:
花陽「あ、あの! 合宿の時みたいに、みんなで入りたいなぁ……」

絵里「」

希「……は? えっ?」

花陽「あぅぅ……やっぱりダメ、かなぁ……?」

絵里(いいわよいいわよ花陽入りましょう一緒に硝子の花園しましょう花陽ユメのお風呂ユリのお風呂)

絵里「チカ」

希「ゴメン、絵里ちがちょっとショートしたみたいやん」

花陽「しょ、ショート……?」

希「まぁ絵里ちは置いておいて……うちのお風呂、さすがに二人以上で入るにはちょっと狭いと思うんよ」

花陽「で、出来ればでいいんだけど、その、せっかくだしなぁって」

花陽「ダメかなぁ……」 ウルウル

希「」

希(いいんよいいんよかよとん入ろうね一緒に硝子の花園しようねかよちんユメのお風呂ユリのお風呂)

希「スピ」

花陽「の、希お姉ちゃん……?」
244:2015/05/29(金) 23:35:16.08 ID:
花陽「あ、あの! 合宿の時みたいに、みんなで入りたいなぁ……」

絵里「」

希「……は? えっ?」

花陽「あぅぅ……やっぱりダメ、かなぁ……?」

絵里(いいわよいいわよ花陽入りましょう一緒に硝子の花園しましょう花陽ユメのお風呂ユリのお風呂)

絵里「チカ」

希「ゴメン、絵里ちがちょっとショートしたみたいやん」

花陽「しょ、ショート……?」

希「まぁ絵里ちは置いておいて……うちのお風呂、さすがに二人以上で入るにはちょっと狭いと思うんよ」

花陽「で、出来ればでいいんだけど、その、せっかくだしなぁって」

花陽「ダメかなぁ……」 ウルウル

希「」

希(いいんよいいんよかよちん入ろうね一緒に硝子の花園しようねかよちんユメのお風呂ユリのお風呂)

希「スピ」

花陽「の、希お姉ちゃん……?」
245:2015/05/29(金) 23:42:45.21 ID:
絵里「希、ハラショーだわ、今すぐに入りましょう」

希「絵里ち? うちの話聞いてた?」

絵里「狭いからみんなでくっ付けるって話よね?」

希「まるでスゴいポジティブなことかのように……」

花陽「…………」

花陽(そうだ、今こそあの技を……)

ことり『かよちゃんなら使いこなせると思うから、教えるね?』

花陽(まず、相手のパーソナルスペース、懐に入る……)

ことり『この時、顔は相手のお腹あたりを見る感じで俯きながら、口はギュッと結んで、相手の名前を呼ぶの』

花陽「……希お姉ちゃん」 ズイッ

希「な、何、かよちん……?」

ことり『そしたら、両手を不安そうに胸の前に置いて、顔を上げると共に泣きそうな顔で、渾身の……!』

花陽「……!」 ギュッ

花陽「おねがぁいッ」 ウルウル

絵里・希 ズキューーン
246:2015/05/29(金) 23:50:29.00 ID:
絵里「わかったわ花陽、私に任せて」 クラクラ

希「仕方ないなぁかよちんはもうまったく」 クラクラ

絵里(何? 今、何が起きたの……? 有無を言わせずに首肯してしまうような、強制的に頷かされたような……)

希(アカン、頭がクラクラする、全然物を考えられん……うち、脳みそ溶け出したりしてないよね……?)

花陽(わっわっ、スゴいよことりちゃん、本当に頷かせちゃった……!)

ことり『でも、あんまりやると脳みそが溶けちゃうから、無闇につかっちゃダメだよ?』

花陽(えぇ!? 危険過ぎるよことりちゃん!)

絵里「それじゃ、三人で入りましょうか……」

希「そうやね、でもその前に、少し休ませて……」

花陽「う……何かごめんなさい……」

希「何も気にすることないよ? 妹は、お姉ちゃんに甘えるもんやからね♪」

絵里「そうよ、花陽はお願いしただけ、それだけよ」

花陽「う、うん……じゃあ、少し休憩したら入ろ?」

絵里「ごめんなさい、私も少しだけ休むわ」

希「本当に少しだけ、少しだけ休ませて……」
247:2015/05/29(金) 23:57:15.75 ID:
…………

希「本当、狭いからね? 覚悟だけしておいてね?」

希「あと、入るのは少しだけ時間ズラして入らないと、一人一人シャワー待ちになっちゃうから、順番に入ること」

希「なるべくうちも長くならないようにするから、うちから入るね」

絵里「わかったわ、入ってもいいタイミングになったら声だけかけてもらえる?」

希「ん、わかったやん」

花陽「ご、ゴメンねワガママ言って……」

希「気にすることないよ♪ じゃ、お先~」

希 スルッ……スルスルッ

希「…………」

絵里「…………」

花陽「…………」

希「あの、そんなに見られると恥ずかしいんやけど……」

絵里「相変わらず綺麗な体よね……」

花陽「うぅ、大きい、大きいよぉ……」

希「ちょっと!? 本当に恥ずかしいからやめて! やめてや!」
259:2015/05/30(土) 11:37:21.89 ID:
…………

シャワァァァ

希(結局、ずっと見てたやん……)

希(しっかし、今日はいろいろあったけど、楽しかったなぁ♪)

キュッ

希「……ふんふーん♪」 フキフキ

希「こっち見てる? こーっち見ないで、ワナワナワナ・ワッナッナンダー♪」 ワシワシワシ

希「っと、トリートメントしたから、タオルタオル……」

絵里・花陽「……」 ジーッ

希「ヒィっ!? こっち見てる!?」

絵里「こっち見ないで!」

希「こっちのセリフやん!」

花陽「こ、こっちこない?」

希「無理に繋げんでいいから! もうちょい待って! タオル巻いたら入っていいから!」

希「あー、ビックリした……」 タオルマキマキ
261:2015/05/30(土) 11:46:06.36 ID:
絵里「巻いたわね?」 ガチャ

希「もうちょい待てって言わんかったっけ!?」

絵里「真夏のせいなのよ……」

希「はぁ……いや、何か……はぁ……」

絵里「希、それ、ちょっと傷つくからやめてもらえないかしら……」

希「うちが傷つく可能性も少しだけ考慮してもらえんかな……? まぁ、もう湯船入るからいいんやけど……」

絵里「あら、希ってシャンプーとかこの種類使ってたっけ? 高かった気がするんだけど……」

希「あぁ、こないだ激安の殿堂行ったらかなり安く売ってたんよ! 1セットまでやったけど、うちの髪もよろこぶかなって♪」

絵里「使わせてもらってもいい? 気にはなってたのよ……」

希「ん、構わんよ!」

絵里「ふふ、ありがとう」

希「これで絵里ちとうちが同じ香りするから、まるで同棲してるみたいになるね?」

絵里「ンブッ! な、ゲホッ、何言ってるのよ……」

希「んー、仕返し♪」

絵里「まったく……」
262:2015/05/30(土) 11:52:16.64 ID:
花陽「スゴイ……絵里ちゃん、堂々と入って行った……」

花陽(あ、また絵里ちゃんって……うぅ、どうしても呼び慣れてる方で呼んじゃうよぉ……)

『キャッキャッウフフ』

花陽「……楽しそうだなぁ……♪」

花陽「…………っていうか」

プニッ

花陽(ううぅぅぅぅぅお腹! お腹! 二人ともあんなにスタイルいいのに! 花陽! 花陽だけ! お腹! うううううぅぅぅぅぅぅ!!)

花陽「は、恥ずかしくなってきました……」

『オーイ、カヨチーン』

花陽「あ、はいぃ!」

『モウイイワヨー』

花陽「は、はい……!」

花陽「…………」 ドキドキ

花陽(……は、恥ずかしい!!)

花陽「え、えい!」
263:2015/05/30(土) 11:57:43.43 ID:
希「いらっしゃーい♪」

絵里「ゴメンね、遅くなって」

花陽「あ、いえ、全然……」

花陽「え、これ三人無理じゃ……」

希「いや、うち言ったよねそれ……」

絵里「大丈夫よ花陽、ちょっと窮屈になるけど、入る方法はあるわよ?」

希「ふ~ん、じゃあ、その方法って?」

絵里「まず、私と希が足をガッと開くわよね?」

希「いやいやいや! ストップ! ストップ!」

花陽「そ、そんなのダメだよぉ!」

希「恥ずかしすぎるよそんなん! 却下!却下!」

絵里「え、じゃあどうやって入るの?」

希「……頭痛くなってきた……」

花陽「う、うぅ……とりあえず、洗いますね……」

絵里「仕方ないわ、その間に方法を考えましょう?」

希「出るって選択肢ないん?」
264:2015/05/30(土) 12:02:42.78 ID:
…………

花陽「ご、ゴメンね? 窮屈になっちゃうよね……」

絵里「大丈夫よ、ちょっと落ち込んで湯船に浸かってると思えば、問題ないわ」

希「しかし、体育座りってこんなにスペース空けれるんやね……知らなかったやん……」

花陽「ふぅー……」

希「……うち、気づいたんやけど」

絵里「ん?」

希「今ここに、μ'sの胸が大きいトップ3が揃ってるんやね……」

絵里「……何かちょっとその言い方されると恥ずかしいわね……」

花陽「…………」 カァァ

希「スピリチュアルやね?」

絵里「スピリチュアルではないわよ……」

希「そっかぁ……」 シュン

絵里(かわいい)

花陽(かわいい)
265:2015/05/30(土) 12:08:27.12 ID:
希「そうや、かよちん? うちもかよちんにお願いがあるんやけど……」

花陽「! は、花陽に出来ることであれば!」

希「本当? ありがとう♪ じゃあ、早速……」

花陽「ヒッ、希、お姉ちゃん……その手は何でしょうか……」

希「ワシワシやけど?」

絵里「希! それはさすがにいけないわ!」

希「何で? 生ワシワシしたいやん!」

絵里「したいわよ!?」

花陽「えぇ!?」

絵里「でも、ダメなのよ! そんな邪な気持ちで、花陽に触れちゃいけないのよ!」

希「コレハ、衣装のサイズが変わっていると困るので、そのためのチェックデース」

絵里「」

絵里「それなら、仕方ないわね。サンプルは多い方がいいし、私も測るわね?」

花陽「ちょ、えええ絵里ちゃん!?」

絵里「お姉ちゃんよ?」

花陽「え、絵里お姉ちゃん!?」

希「律儀やね……」
268:2015/05/30(土) 13:46:07.72 ID:
花陽「そ、それはダメです!」

希「うーん、残念やなぁ……ダメなら仕方ないけど」

絵里「そうね、ダメなら仕方ないわね……」

花陽(あれ、何か花陽が悪いみたいになってる……?)

花陽「って、騙されません!」

希「んふ、じゃあやめておこうかな」 ニヤニヤ

花陽「もぉ! ううぅ……」

絵里(それにしても、花陽ってスゴくキレイな肌してるわね……。キメが違う、スベスベしてそう)

希「……」

プニッ

花陽「ピャアッ! の、希ちゃん!?」

希「お姉ちゃんやよ?」

花陽「の、希お姉ちゃん! ダメって言ったよ!」

希「えー? お腹プニプニは何も言われてないもーん♪」 プニプニ

花陽「い、言ってないけど、聞かれてないしぃ……」
269:2015/05/30(土) 13:54:53.41 ID:
希「はぁ~、気持ちいいこれ……♪」

絵里「……」 ウズッ

花陽「うう……」

絵里「二の腕……」 モチッ

花陽「ピャァア! え、え、絵里、お姉ちゃんも!?」

絵里「ごめんなさい花陽……でも仕方ないのよ、仕方なかったのよ!」 モチモチモチ

花陽「恥ずかしいよぉ! だーれーかー!」

絵里「いいじゃないのいいじゃないのいいじゃないの」 モチモチモチ

希「んふー、スベッスベ、プニップニ♪ 柔らかくて気持ちいいし、最高やんこれズルい♪」

花陽「でも、花陽も練習したりして、ちょっと引き締まってきてるもん……」

絵里「花陽、引き締まってればいいというものではないわよ?」

希「そうやで、やっぱり女の子は柔らかい方がいいやん!」

花陽「でも、やっぱり海未ちゃんや真姫ちゃんみたいに、スラッとしてた方がかっこいいもん……」

絵里「え? 花陽はカッコいい系じゃないでしょう……?」

花陽「ガーン!」
270:2015/05/30(土) 14:01:40.32 ID:
希「でも、その分かわいい♪」 プニプニ

絵里「そうね、穂乃果や凛もかわいいけど、あの子たちは元気系のかわいさだし」 モチモチ

希「系統的にはことりちゃんと同じ方向なんだけど、ちょっとタイプは違うよねぇ」 プニプニ

絵里「うーん、そう考えるとやっぱりμ'sって不思議なグループね……」 モチモチ

希「みんな違ってみんないいんよ♪」 プニプニ

絵里「ええ、本当にかわいい子たちばかりで、ハラショーだわ♪」 モチモチ

花陽「さ、さ、触りすぎだよぉ! もう、もうダメです!」

希「えぇ~、かよちん、もうちょっとだけー」

絵里「あ、ダメかしら……あと本当、少しだけ……」

花陽「ん、うぅ……むぅうう」

花陽「じゃあ、あと少しだけですよ……?」

希(チョロかわいい)

絵里(やっぱりかわいいわ)

希「じゃあ、少しだけ、少しだけね♪」

絵里「ありがとうね、花陽♪」
271:2015/05/30(土) 14:09:05.75 ID:
…………

絵里「ふぅ、いいお風呂だったわ……」ツヤツヤ

花陽「うぅ……あんなことやこんなことを……うぅ……」

絵里(さすがにやりすぎたかしら……)

希「はーい絵里ち、かよちん! お待ちかねのアイスやよ~♪」

花陽「わぁ! アイス、アイス♪」

絵里(え、それで機嫌治るの?)

希「ほい、チョコのカップアイスは絵里ちやね? かよちんはピノ」

花陽「ありがとうございます♪」

絵里「ありがとう、希はチョコミントよね?」

希「うん、一口食べる?」 アーン

絵里「いただくわ、んっ」

花陽「」

絵里「んー、チョコ、チョコって何でこんなおいしいのかしら♪」

希「かよちん? どうしたん固まって」
272:2015/05/30(土) 14:17:05.42 ID:
花陽「あ、いえ! えっと! ごちそうさまです!」

絵里「まだ一つも食べてないじゃない……それより花陽?」

絵里・希「はい、あーん♪」

花陽「い、いっぺんに!?」

絵里「希、いきなりチョコミントはちょっとスースーしてしまうんじゃない?」

希「ゴメン絵里ち、それはよくわかんない……でもうち、絵里ちにあげたのにまだもらってないなぁ~あーぁ」

絵里「くっ……じゃあ先に、希に……あーん……!」 アーン

希「ほら、かよちん! この隙にあーん!」 アーン

花陽「え? え? あ、じゃ、じゃあ絵里お姉ちゃん! あ、あーん!」 アーン

絵里・希「!」

希(小さい……うちらはなんて小さかったんや……これは、かよちんは、こんなにも大きい……) パクッ

絵里(これが、人と天使の違いなのかしらね……私たちは、人は、とても悲しいものね……) パクッ

花陽(うぅ……二人とも自然にやるから、見てるこっちが恥ずかしいよぉ……) パクッ

花陽「えっと、じゃあ希お姉ちゃんも、あーん」 アーン

絵里「花陽もね? はい、あーん♪」 アーン

希「ん、ありがと♪」
273:2015/05/30(土) 14:24:45.32 ID:
…………

希「それじゃ、明日も休みだし、どうするかは明日決めよっか♪」

花陽「あ、明日は他の人も誘って見ませんか? せっかくなら、みんなでも遊びたいなって……」

絵里「ええ、そうね。じゃあ、ちょっと連絡してみようかしら……穂乃果と海未には私から連絡しておくわ」

花陽「あ、花陽は真姫ちゃんと凛ちゃんに連絡してみます!」

希「んー、じゃあうちはにこっちとことりちゃんに連絡してみるね♪」

希「ん? そういえば今日誘った時に、凛ちゃんと真姫ちゃんは家の用事ってかよちん言ってなかったっけ?」

絵里「そうなの?」

花陽「うん、今日は家の用事って聞いてたけど、明日もそうかはわからないんだよね……」

絵里「まぁ、無理だったら無理だったで仕方ないわよ」

花陽「うん……でもせっかくなら、来て欲しいなぁ……」

希「その分、次に絶対来たくなるようにしようやん?」

絵里「そうね、たくさん楽しんで、羨ましがらせちゃいなさい♪」 ニコッ

花陽「う、うん! えへへ……」
274:2015/05/30(土) 14:30:45.86 ID:
希LINE -にこ-

希『にこっちー』

にこ『何』

希『電話と対応違いすぎやない……? まぁいいや、明日ってヒマしてる?』

にこ『時間と場所による』

希『お昼くらいからかな? みんな今誘ってる最中だから、遊びに行こ♪』

にこ『わかったわ』

にこ『時間と場所決まったら教えて』

希『ほーい了解♪』

希「時間と場所決めてなかったね、どうしよっか?」

絵里「お昼に駅とかでいいんじゃない? 11時くらいとか」

希「ん、了解ーにこっちに伝えちゃうね♪」

花陽「わ、私も、二人にそれで伝えちゃいます!」

希『11時くらいに駅で! 大丈夫ならいつもので返して!』

にこ『にっこにっこにー♡』
275:2015/05/30(土) 14:36:00.32 ID:
絵里LINE -穂乃果-

絵里『穂乃果、起きてる』

穂乃果『絵里ちゃん!』

絵里『明日、遊びに行かない? 今みんな誘ってる最中なんだけど』

穂乃果『わーいいねいいね! 穂乃果も行くよ!』

穂乃果『(よくわからないスタンプ)』

絵里『了解よ。それじゃあ、明日の11時に駅に来てね』

穂乃果『(変なスタンプ)』

絵里『えっと、これは何?』

穂乃果『わかんない! 無料だったからダウンロードしちゃったんだ!』

絵里『とりあえず、遅刻には気をつけてね?』

穂乃果『(驚いてる変なスタンプ)』

穂乃果『(焦ってる変なスタンプ)』

穂乃果『がんばるよ!』

絵里(何なのかしらこのキャラクター……)
276:2015/05/30(土) 14:42:12.45 ID:
希LINE -ことり-

希『こーとーりーちゃん♪』

ことり『希ちゃん! こんばんは♪』

希『こんばんはことりちゃん♪』

ことり『どうしたの? 珍しいね(・・)』

希『ことりちゃん、明日ってヒマ?』

ことり『うん』

ことり『何も予定がないから、どうしようかなーとは思ってたけど(-_-)』

希『そっかそっか、じゃあ遊びに行かない?』

希『今みんな誘ってる最中なんやけど』

ことり『わぁ、いいねぇ♪ ことりも行くよ♡』

希『じゃあ、明日の11時に駅で待ち合わせね!』

ことり『はーい(^-^)/』

希「にこっちとことりちゃん来るって!」

絵里「こっちも、穂乃果が来るわ。海未には今から聞くからわからないけど、たぶん来ると思うわ」
277:2015/05/30(土) 14:47:07.27 ID:
絵里LINE -海未-

絵里『海未、まだ起きてる?』

海未「えり、どうしましたか。』

絵里『明日遊びに行かない? みんなを誘っているの』

海未『そうですか。わかりました。』

絵里『来れそう?』

海未『はい。』

絵里『よかった! それじゃあ明日、よろしくね』

海未『えひ』

海未『えり。』

絵里『どうしたの?』

海未『時間と場所をおしえてほしいです。』

絵里『あ、ごめんなさい……11時に駅で待ち合わせよ』

海未『わかりました』

絵里「こっちも穂乃果、海未どちらもオッケーよ!」
278:2015/05/30(土) 14:52:53.16 ID:
花陽LINE -一年生-

花陽『二人とも、まだ起きてる?』

凛『かよちん!』

真姫『何?』

凛『かよちーん!』

花陽『明日も、家の用事あるのかな?』

花陽『凛ちゃん!』

真姫『明日はないわ、何もないし、どうしようかと思っていたところよ』

凛『明日何もない! 凛はヒマだよ! 遊ぼ!』

真姫『花陽』

花陽『今希ちゃんと絵里ちゃんと、みんな誘って遊びに行こうって言ってて』

花陽『じゃあ、凛ちゃんは決定だね♪』

凛『うん!』

花陽『真姫ちゃんどうしたの?』

凛『(猫のスタンプ』)
279:2015/05/30(土) 14:57:02.17 ID:
真姫『私もちょうどヒマだったから、行こうかしら』

凛『(猫の変なスタンプ)』

真姫『凛』

花陽『ん、じゃあ真姫ちゃんも決定で』

凛『真姫ちゃん! 怒らないで!』

真姫『どこに、何時に行けばいい?』

凛『変なの送ってゴメンなさい!』

真姫『怒ってないわよ……』

花陽『11時に駅で待ち合わせだよ!』

花陽『真姫ちゃん!』

凛『怒ってないの? 何で名前呼ばれたの?』

凛『あ』

真姫『わかったわ、よろしくね』

凛『真姫ちゃん真姫ちゃん真姫ちゃーん!』

花陽『真姫ちゃん!』
280:2015/05/30(土) 15:05:27.60 ID:
花陽「一年生、全員参加です♪」

希「結局全員おっけやったね♪」

絵里「あ、着替えどうしましょう」

花陽「も、持ってきてないんですか……?」

絵里「何で持ってこなかったのかしらね……」

希「んー、じゃあ明日行く前に一回絵里ちの家に行こっか。かよちんは大丈夫?」

花陽「はい、持ってきました!」

絵里「ごめんなさい、面倒かけさせて……」

希「いいんよ~、うちらは姉妹? 夫婦? だからね! にひひ♪」

絵里「ふふ、その上で親友なの?」

花陽(……いいなぁ、二人とも……やっぱり、今日一緒にいられて、よかったなぁ)

絵里「もちろん、花陽も妹だから姉妹ね?」

希「うちらのかわいい妹ちゃんやもんねー♪」

花陽「は、はい♪」

希「それじゃ、ちょっと早いけど、明日もあるし、今日はもう寝よっか?」
281:2015/05/30(土) 15:20:06.43 ID:
…………

希「……あの、ちょっと、狭いんやけど……」

花陽「うぅ、ごめんなさい……」

希「絵里ち、暑い……」

絵里「ごめんなさい……」

希「違う、あの、え? 何で同じベッドに入ってきてるん? 布団敷いたよね?」

花陽「何か、もったいなくって……一緒に寝たいなぁって……」

希「う、うーん……まぁ、かよちんがいいならいい、かな……? で、絵里ちは?」

絵里「花陽が、三人でって言うから……」

希「言ったん?」

花陽「う、うん……」 カァァ

希「……はぁ、仕方ないなぁ……暑いかもしれないけど、我慢してね二人とも」

花陽「! う、うん!」

希「それじゃ、おやすみなさ~い♪」

絵里「おやすみなさい」

花陽「おやすみなさい……♪」
282:2015/05/30(土) 15:22:24.40 ID:
…………





希「……すー……すー……」





絵里「……んぅ……ふぅ……すー……」





花陽「むにゃ……んっ……」





.
283:2015/05/30(土) 15:24:04.73 ID:
花陽「……んぅ……う?」 ムクッ

希「すーっ……すーっ……」

絵里「んん……すぅ……」

花陽「…………?」 ボーッ

花陽「…………あ、ここ、希ちゃんの家だっけ」

花陽.(……目、覚めちゃいました)

.花陽(二人に挟まれながら、寝てたんだね、今)

花陽.「二人とも、かわいい寝顔だなぁ……♪」

花陽(本当は写メ撮りたいけど、音も出ちゃうしフラッシュで起きちゃうかも知れないから、ダメだよね?)

希「んぅ~~……」 ソデギュッ

花陽「ん、希ちゃん♪」 ナデナデ

絵里「んぅ……む……」 コシギュッ

花陽「えへへ、絵里ちゃん……♪」

花陽(物としても残したいけど、でも、絶対に忘れられないように、今はこのままで……)

花陽(うん、絶対に忘れない為に、忘れられないけど、忘れられないように……)
284:2015/05/30(土) 15:27:52.69 ID:
花陽「うん、がんばらなきゃ……ね?」

 もしかしたら、二人とも、それか……どちらか片方は気づいているのかな……?
たしかに、突然姉になってほしいとか言われたら、おかしな話だと思うと思うし、何かあったのかって思っちゃうよね。

花陽(でも、だって、あと少ししかないんだもん。あと、どれくらいって、見えちゃっているんだもん……)

 ラブライブが終わったら、その結果が何であっても……三年生のみんなはそれから少ししたら、いなくなってしまう。当然、卒業があるから……。
せっかく一緒になれて、こんなに素敵な人たちといられたのに、そのままお別れなんて悲しいから。
だから、花陽は二人ともっと一緒にいられたらって、そう思いました。

 にこちゃんは、何となくその後も頻繁に会えそうな気はするけど、この二人は、そう簡単に会えない気がして。
だから、たぶん私はこの二人の妹になりたいだなんて、思ったんじゃないかと思います。
今より少しでも強い繋がりになるように、離れても放れようがない、姉妹って関係にしたかったんじゃないかって。

花陽「……うぅ」 グスッ

 もちろん、わかっています。私たちμ'sはそうすぐに切れてしまうものではなく、しっかり繋がっているだろうってことも、知っています。
それに、小学校中学校と卒業していますから、必ず別れが来ることも、それが抗いようのないことであるとも。
それでもやっぱり、嫌なものは、嫌だと思ってしまうのです。

花陽「嫌だぁ……嫌だよぉ……ぅぁああ、ふっ……ぐぅううう」

 すぐの話ではありません。でも、きっと今が楽しくって、あっという間にすぐになってしまいます。
いつかそれすらもバカバカしい話だと感じてしまえるようになるのでしょうか。……でも、それはちょっと嫌だなぁ。

 今は、せめて、もう少しだけ、こうして関わっていられる間は、その間だけでもいいから、
こうして一緒にいたってことが分かるように、くっ付いて、たくさんくっ付いて――――、

花陽「……大好きです、希お姉ちゃん、絵里お姉ちゃん♪」 スンッ

 離れることがないように、離れても忘れることがないように、こうして甘えさせてね? お姉ちゃん♪
285:2015/05/30(土) 15:31:25.57 ID:
日々の出来事で穢れた心がみるみる浄化されてゆく
ありがとう
288:2015/05/30(土) 17:01:19.40 ID:
最後寂しいな
289:2015/05/30(土) 23:05:03.37 ID:
乙です
291:2015/05/31(日) 09:44:20.31 ID:


終わらないものって無いんだな…
1年ズのラインのやりとりが可愛くて仕方がない