穂乃果「うみたそ～」

海未「ちょ、ちょっと、怖いですよ！」

穂乃果「うみたそ！」

海未「もう何を言っても聞かないですね…」

海未「ことりに相談しましょう」

海未「ことり、さっきから穂乃果がおかしいんです」

ことり「どうしたの？」

海未「さっきから『うみたそ～』ばっかり言って怖いんです」

ことり「？」

ことり「おーい、穂乃果ちゃん！」

穂乃果「うみたそ～」

ことり「うわ、ホントだ」

ことり「穂乃果ちゃん、どうしたの？海未ちゃん心配してるよ？」

穂乃果「うみたそ～」

穂乃果「うみたそ～」

穂乃果「うみたそ～」

穂乃果「うみたそ～」

ことり「うっ…あれ？なんだか、頭が」

海未「え？ことり、大丈夫ですか？」

ことり「だ、大丈夫…ぅ」

ことり「うっ…うわぁ！」

海未「！？」

海未「こ、ことり！いったい何が、大丈夫ですか！ことり！」

ことり「」

ことり「う、」

海未「う？」

ことり「うみたそ～」

海未「！？！？」

海未「た、大変です…ことりまで…」

海未「と、とりあえずμ'sのメンバーに…」ﾀﾀｯ

ー部室

海未「はぁはぁ」ｶﾞﾁｬ

絵里「どうしたの？海未？そんなに慌てて」

海未「た、大変なんです」

海未「穂乃果が、ことりが！」

絵里「海未、落ち着きなさい」

海未「あ、すいません」

絵里「落ち着いて、始めから説明してみて」

海未「はい、それが…かくかくしかじかで…」

絵里「ふむふむ…それで二人から逃げて来たのね」

絵里「わかったわ、このエリーチカがふたりを調べてくるわ」

海未「すいません。お願いします」

２０分後

部室

海未「絵里、遅いですね…大丈夫でしょうか？」

ｶﾞﾁｬ

海未「あ、絵里！おかえりなさい。どうでした？二人は」

絵里「うみたそ～」

海未「！？」

海未「そ、そんな…絵里まで…」

絵里「うみたそ～」

海未「ひぃぃ！」

海未「とりあえず逃げないと！」ｶﾞﾁｬ

ことり「うみたそ～」

穂乃果「うみたそ～」

海未「ひぃぃいいいいいいいやぁぁぁぁ」

海未「はぁはぁ」

海未「な、なんとか逃げ切れました…」

海未「今日は何処かに隠れて放課後までやり過ごしましょう…」

ｶﾞﾗﾗ

海未「音楽室…安全ですよね？」

海未「ふぅ、一息つきましょう」

ｶﾞﾗﾗ

海未「ひぃ！」

真姫「ｳﾞｪｪ！何！何なの？って海未ちゃん？何してんの？こんなとこで」

海未「よ、よかった。真姫ですか…」

真姫「何よ、どうしたっていうの？」

海未「いやそれがですね…かくかくしかじかで」

真姫「はぁ？何それ意味わかんない！」

海未「し、信じてください！」

真姫(う、う～ん…ホントなら全く信じられないんだけど、この海未ちゃんの怯えよう…)

真姫「わ、わかったわ…信じます！」

海未「真姫…」

真姫「と、とにかく、色々わかんないことだらけだけど、状況を分析しましょう」

真姫「ことりは穂乃果と会話してる内にその状態になったのよね？」

海未「そうですね、まあ会話とは言えるようなものではありませんでしたが…」

真姫「そして、絵里は二人を調べるといって部室を出て、そして帰ってきた時には…」

真姫「こ、これはつまり、伝染病みたいなものかしら」

海未「そう考えるのが妥当ですね…」

海未「しかし、一体これは…」

真姫「まあとにかく、原因を特定しないことにはどうしようもないわ」

真姫「私は情報収集をするわ！」

真姫「その間海未ちゃんはここにいて」

海未「真姫、無事でいてくださいよ」

真姫「わかってるわ、感染することがわかってる今、エリーみたいなヘマはしないわ」

真姫「あと、残りのメンバーにも説明してほのことえりに近づかないように連絡して」

海未「わ、わかりました。後武運を」

海未「とりあえず連絡しないと」

電話

海未『にこ！無事ですか？』

にこ『はぁ？なんなの？』

海未『それが…かくかくしかじかで』

にこ『ふーん…まあ海未が冗談いってるようにも思えないしねぇ…わかったわ。その三人に近づかなければいいんでしょう？』

海未『はい、よろしくお願いいたします』

海未「次は凛に…」ﾌﾟﾙﾙﾙ

凛『もしもしー、海未ちゃんどうしたの？』

海未『今、全員に伝えてるのですが…』

凛『全員？それなら、かよちんも一緒にいるよ～』

海未『丁度よかった…では聞いてください』

海未『いいですか？穂乃果、ことり、絵里に近づいてはいけません』

凛『？……あっ、ちょっとまって！おーい！ことりちゃーん！』

海未「！？」

海未『駄目です！凛！ことりに近づいては！』


りんぱな『うわあああああああああああ』

海未「クソッ！遅かった…」

海未「ハッ！希にも一刻も早く伝えなければ！」ﾌﾟﾙﾙﾙ

海未「出ない…」ﾌﾟﾙﾙﾙ

海未「もうっ！希はこんなときに何を！」

ﾋﾟﾛﾋﾟﾛ

海未「？真姫からですか…」

海未『真姫！何かわかったんですか！』

真姫『えっとね、目撃情報があったわ、やっぱり絵里は穂乃果、ことりと接触していたみたい…』

真姫『ごめんなさい…これ以上はまだ…』

海未『そうですか…実は凛と花陽が…』

真姫『なんてこと…』

真姫『…悔やんでも仕方ないわ、私は引き続き調査を続けるわ』

海未『そうですか、わかりました。』

一方その頃

にこ「あー！おーい、凛に花陽ー！」

にこ「なんかね、海未が～……」

にこ「あれ？あんたたちどうしたの？」

にこ「えっ？まさか……！」

真姫「皆の移動経路を辿るに、他のメンバーを探してるように見えるわ」

真姫「もうちょっと、近づいてみようかしら…」ｻｻｯ

ﾀﾞｷｯ

真姫「！？」

にこ「」ﾀﾞｷｯ

真姫「に、にこちゃん！？ちょっと！」

真姫「海未ちゃんから連絡いったでしょ！今は出歩いちゃ駄目！」

真姫「あれ、どうしたの？にこちゃん…」


にこ「うみたそ～」


真姫「ハッ！」

海未「うぅっ」

海未「一人では…心細いです…」

海未「希には繋がらないし、真姫からの続報はありません…」

ﾋﾟﾀﾋﾟﾀ

海未「！？」

海未「何か音が…」

ｶﾞﾗﾗ

海未「は、入ってきた…」

海未「だ、誰でしょう」ﾋﾟｮｺ

海未「あれは、…」

花陽「」ｳﾐﾀｿ

海未「花陽！？」

海未(このまま隠れてやり過ごせますかね？)

花陽「」ﾃｸﾃｸ

海未「」ｶﾞﾀｶﾞﾀ

花陽「」ﾃｸﾃｸ

ｶﾞﾗﾗ

海未「ふぅ、なんとか…」

ｶﾞﾗﾗ

海未「！？」

絵里「うみたそ～」

海未「ひぃぃ！」

海未「腰が…抜けて…」

ﾃｸﾃｸﾃｸﾃｸﾃｸﾃｸ

ことり「うみたそ～」

凛「うみたそ～」

真姫「うみたそ～」

にこ「うみたそ～」

花陽「うみたそ～」

海未「あ、ああ…」ｼﾞｮﾜｰ

うみたそ～うみたそ～うみたそ～

海未(もう駄目です……)


？「そこまでや！」

海未「ｸﾞｽｯ……！？」

のんたん「海未ちゃん、うちが来たからには安心や！」

海未「のぞみ！近づいてはいけません！」

のんたん「大丈夫やで、うちはスピリチュアルやからな」

のんたん「それより、一時撤退するで、海未ちゃん」

海未「は、はい」ｸﾞｲｯ

屋上

のんたん「ここなら大丈夫やろ、鍵も掛けたし」

海未「希、あなたは事態を把握しているのですか？」

のんたん「してるで」

海未「お願いします！今μ's何が起きているんですか！」

のんたん「うちもスピリチュアルな占いによって、さっき分かったやけどな」

海未「教えてください！」

のんたん「わかったよ！海未ちゃん、この事態はな、科学的な伝染病やないんやで」

海未「な、なんですって？」

のんたん「これはもっとオカルトでスピリチュアルなもんや」

海未「原因がわかるのですか？」

のんたん「ああ、わかるで。この騒動の原因も解決法もな」

海未「本当ですか！？」

のんたん「ああ、本当や」

海未「教えてください！今何が起こってるのか！」

のんたん「ああ、この騒動の原因は穂乃果ちゃんや！」

海未「え、ええ……」

のんたん「穂乃果ちゃんの思いがこの騒動を引き起こしたんや！」

海未「思いですか？」

のんたん「そうや。海未ちゃんは今日が何月何日でどんな日かわかるか？」

海未「……今日は3月15日で…って、あっ！」

のんたん「そう海未ちゃんの誕生日や！」

のんたん「誕生日に大好きな海未ちゃんに思いを伝えたい」

のんたん「そんな穂乃果ちゃんの思いが暴走したんやろな」

海未「そ、そんな…」

のんたん「海未ちゃんはどうするんや？穂乃果ちゃんは今苦しんでるんやで」

海未「私は…」

海未「私は穂乃果を助けたいです！」

海未「私も大好きな穂乃果に会いたい！」

海未「希、教えてください。穂乃果を救う方法を」

のんたん「よく言った、海未ちゃん。うちも全力でサポートする」

海未「ありがとうございます！」

のんたん「それで方法なんやけど、」

海未「はい！」

のんたん「簡単やで！飛んでいって、抱き締めてやればええねん！」

海未「わかりやすいです！」

のんたん「ほな、いくで！」

ー廊下

海未「希！穂乃果の居場所はわからないのですか！？」

のんたん「ちょっとまってや、まだ占ってるんや」

海未「っ…そうですか、」

ｳﾐﾀｿｳﾐﾀｿ

海未・のんたん「！？」

絵里「うみたそ～」

のんたん「えりち……」

絵里「うみたそ～」

のんたん「アカン！うちは占い中や！うち、占い中やと力が落ちるんや！逃げるんや！」ﾀﾀｯ

海未「は、はい！」ﾀﾀｯ

ー踊り場

にこまき「うみたそ～」

のんたん「しまった……集まってきたわ」

海未「こっちへ逃げましょう」ﾀﾀｯ

ー一階廊下

りんぱな「うみたそ～」

海未「こっちからも…どうしましょう……」

のんたん「でた！占いの結果がでた！穂乃果ちゃんは今講堂にいる！」

海未「講堂ですね……わかりました！」

ﾋｮｲ

ことり「うみたそ～」ﾀﾀﾀｯ

海未「！？ことり！？あっ！しまっ…」

のんたん「危ない！」ﾀﾞﾝ

ことり「うみたそ～」

のんたん「くっ…、」

海未「のぞみぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃいいいいいい」

海未「希！希！大丈夫ですか！」

のんたん「いや！うちはもうアカン…はよ…先にいくんや…」

海未「そんなぁあ！希を置いてなんて行けないです！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

のんたん「アホ言ったらアカンで海未ちゃん…何のためにここまで来たんや」

のんたん「好きな女抱き締めるために来たんやろォ！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

のんたん「うちなら大丈夫や…穂乃果ちゃんが戻れば全て元通りになるってカードが言ってたんや…」

のんたん「せやからはよ行くんや！モタモタすんな！」

海未「希…」

海未「私…行きます！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

のんたん「行きよったわ…頼むで海未ちゃん、海未ちゃんに掛かってるんやで、」

のんたん「ああ、もう…意識が…」

海未「希…ありがとう…」

海未「穂乃果…待っててください！」

ｶﾞｼｬｰﾝ

海未「！？」

絵里「うみたそ～」

希「うみたそ～」

海未「絵里に、希…」

海未「それでもぉ！私は！たどり着いてみせる！」

ｶﾞﾊﾞｯ

ー講堂

海未「穂乃果…」

穂乃果「うみたそ～」

穂乃果「うみたそ～」

海未「穂乃果…会いたかったですよ…」ﾀﾞｷｯ

穂乃果「う、うみ…たそ…」

海未「穂乃果大丈夫ですよ、私が側にいるから」

穂乃果「う、うみ…ちゃん」

穂乃果「うみちゃん…うみちゃん！」ｷﾞｭ

穂乃果「あのね…穂乃果、海未ちゃんが大好き！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

海未「私も大好きですよ、穂乃果」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ﾊﾞﾀｯ

のんたん「あれ…意識がもどった？」

のんたん「って海未ちゃん！やったんやなぁ」

絵里「うーん？あれ…なんで私こんなところに…」

のんたん「えりちも目ぇ覚めたか…」

穂乃果「あのね、私、海未ちゃんのことずっと考えてたらなんだかおかしくなっちゃって…」

海未「ふふっ…知ってますよ、穂乃果がどれだけ私の事考えてるかなんて♪」

穂乃果「えぇ～？なにそれ～？」


のんたん「海未ちゃんの思いが奇跡を呼んだんやなぁ」

海未「穂乃果！結婚しましょう！」

おわり
うみたそ～