1:2013/04/17(水) 21:36:28.50 ID:
凛「穂乃果ちゃーん!」

穂乃果「あっ!凛ちゃん、おはよ!」

凛「穂乃果ちゃんぎゅー!」

穂乃果「えへ、凛ちゃんぎゅー!」

凛「ぎゅー!」

花陽「…」
2:2013/04/17(水) 21:38:15.08 ID:
凛「あ、かよちんおはようにゃー」

花陽「おはようー」

凛「早く学校行かないと遅刻にゃー」

花陽「…うん」

花陽「…私にも…ぎゅ…」

凛「かよちんどうしたの?」

花陽「ううん、なんでもないよ!」

花陽(どうして私には…)
4:2013/04/17(水) 21:40:38.50 ID:
放課後

真姫「…ちょっと凛!聞いてるの!?」

凛「なんか言ったかにゃ」

真姫「勉強教えてって言ったのは誰よ!」

凛「しらな~い」

真姫「キィーッ!」
7:2013/04/17(水) 21:43:51.48 ID:
凛「真姫ちゃんはからかいがいがあるにゃ~」

真姫「ちょ、ちょっと!くっつかないで!」

凛「とってもいいにおいがするにゃ」

真姫「もう…」

花陽(…)

凛「あれ、かよちん元気がないみたいだにゃ」

花陽「えっ?」

凛「ごはん食べて元気だすにゃー」

花陽「…うん」

真姫「…」
8:2013/04/17(水) 21:45:31.82 ID:
真姫「ちょっと、かよちん」

花陽「真姫ちゃん?どうしたの?」

真姫「このままでいいの?」

花陽「えっ?」

真姫「えっ?じゃない!凛のことよ!」

真姫「好きなんでしょ!?」

花陽「えっ、えっ!?」
10:2013/04/17(水) 21:48:05.80 ID:
真姫「気づいてないと思ったの?バレバレよ!」

真姫「それにこのままじゃ…誰かに盗られちゃうかもしれないわよ!」

花陽「えっ…?」

真姫「だから、えっ?じゃない!いいの?」

花陽「…いやだよぉ…」

真姫「じゃあ、自分からいきなさいよ!」

真姫「アイドルになろうとした時の気持ちを思い出して!」

真姫「その情熱で迫れば楽勝よ!」
11:2013/04/17(水) 21:49:43.27 ID:
花陽「…真姫ちゃんって恋愛経験豊富なの?」

真姫「えっ?…あ、当たり前よ!」

真姫「…オクテなかよちんに、かわいい真姫ちゃんがアドバイスしてあげるわ」

真姫「そう、その…恋愛において大切なのは…嫉妬よ!」

真姫「凛の嫉妬心を煽れば、きっと花陽ちゃんに振り向くわ」

花陽「でも…どうやって?」

真姫「そ、それは…私と仲良しなところを見せつける!」

真姫「それでさらに!凛に冷たくすれば完璧ね!」

花陽「えー…ほんと?」

真姫「だ、大丈夫よ!まかせなさい!」

花陽「真姫ちゃん…ありがとう」
13:2013/04/17(水) 21:51:26.09 ID:
翌日、通学路

真姫「いい?うまくやりなさいよ」

花陽「う、うん」

真姫「ほら、来たわよ。予定どおりにしなさい」


凛「かっよちーん!おはようにゃー」

凛「あれ、真姫ちゃんもいるなんて珍しいにゃ」

真姫「そうかしら?凛が知らなかっただけよ」

真姫「かよちん、行きましょ」

花陽「う、うん!マッキー!」

凛「ま、マッキー?」

花陽「り、凛ちゃんが居ない間にとっても仲良しになったの」

花陽「じゃ…じゃあね!先に行くから!」

真姫「そういうこと!」

凛「かよちん…?…行っちゃった」
14:2013/04/17(水) 21:52:19.34 ID:
花陽「はぁ…はぁ…」

真姫「…ふぅ、いい感じだったわ」

真姫「しばらくはこの調子で行きましょ」

花陽「本当に大丈夫かなあ…」

真姫「次はお昼よ!」
15:2013/04/17(水) 21:53:59.01 ID:
お昼休み

凛「かよちーん、いっしょにご飯たべるにゃー」

花陽「凛ちゃん、ごめんね」

凛「え?」

花陽「花陽、今日は真姫ちゃ…マッキーと約束があるから」

凛「ま、真姫ちゃんともいっしょに食べるにゃ」

花陽「ごめんね、二人で食べたいの」

凛「…わかった」


真姫「いいかんじよ!ここまでは完璧ね」

花陽「凛ちゃん、元気なくなっちゃったよ?」

真姫「それでいいの!心を鬼にしなさい!ここで甘えさせたらダメよ!」

真姫「いいわね?」

花陽「わ、わかったよー」
17:2013/04/17(水) 21:56:44.89 ID:
放課後

凛「か、かよちん!一緒に帰ろう!」

花陽「その、ごめんね。今日マッキーと二人で帰るから」

凛「な、なに言ってるにゃ」

真姫「ちょっと凛。じゃましないでよ」

真姫「さあ花陽、帰るわよ」

凛「よ、呼び捨て…」

凛「…かよちーん…」

花陽「ううぅ…真姫ちゃん!早く帰ろうよ!」

真姫「そうね」

凛「…」
19:2013/04/17(水) 21:58:36.03 ID:
真姫「フッ…あの時の凛の顔見たわよね?」

真姫「『かよちーん…捨てないでにゃ…』って言ってたわ!」

花陽「え?」

真姫「もう凛の心は花陽しか見えてないわ!」

花陽「は、早くない?」
20:2013/04/17(水) 22:01:22.83 ID:
真姫「いーい!猫はかまってほしい時は自分から来て、遊び飽きたら勝手にどっか行くわ」

真姫「でも、かまってほしい時にかまってくれなかったら…どうなるかしら?」

花陽「わ、わかんないよ」

真姫「もう!かまってくれるまでついてくるの!」

真姫「今の凛はそれとおんなじ!」

真姫「つまり、もうちょっとよ!」

花陽「え、ええ?本当?」

真姫「フッ…真姫様を信じなさい」
21:2013/04/17(水) 22:03:12.06 ID:
翌日

真姫「さあ、もうすぐ凛が来るわ」

真姫「昨日と同じく、仲のよさを見せつければ…」

真姫「放課後には凛はかよちんのモノよ!」

花陽「えへへ…ねえ、真姫ちゃん。その…ありがとう」

真姫「な、なによ」

花陽「だって、花陽のためにこんなしてくれて…」

真姫「い、いいのよ!だって…私たち…」

真姫「と、友達…なんだから」

花陽「うん!」

真姫「さあ、来たわよ!」

真姫「…あれ?穂乃果もいるわね」
23:2013/04/17(水) 22:05:35.25 ID:
 
  
穂乃果「凛ちゃん、大丈夫だよ。お姉さんにまっかせなさい!」

凛「…穂乃果ちゃんのこと、信じてるにゃ」


穂乃果「あ、真姫ちゃん、かよちゃん。おはよう!」

真姫「お、おはよう…で、二人はなんで手をつないでるのかしら」

穂乃果「えー?なんでだろうねえ?」

凛「かよちんには教えないにゃ」

凛「穂乃果ちゃん、もう行くにゃ」

穂乃果「ふふ、そんながっつかないで」

花陽「り…凛ちゃん…」

凛「知らないにゃ」
24:2013/04/17(水) 22:07:33.50 ID:
昼休み

花陽「ま、真姫ちゃあん…」

真姫「くっ、おかしいわ…」

真姫「も、もしかして…昨日こんなことが…」

真姫「『穂乃果ちゃん、かよちんがかまってくれなくて寂しいにゃ…』」

真姫「『あらかわいい子猫ちゃん。寂しいのね、なぐさめてあげる』」

花陽「イヤああああー!!」

真姫「お、落ち着きなさい!こうなったら…奪いとるの!」
25:2013/04/17(水) 22:08:57.90 ID:
真姫「お、落ち着きなさい!こうなったら…奪いとるの!」

真姫「もうまどろっこしい手はやめよ!」

真姫「…今日、告白しなさい」

花陽「え、えええええ!?」

真姫「もしかしたら…まだ間に合うかもしれないわ」

真姫「いいわね!」

花陽「で、でも…」

真姫「凛が穂乃果のものになってもいいのね」

花陽「…」
26:2013/04/17(水) 22:10:34.09 ID:
真姫「…あんたの凛が好きって気持ちはそんなもんなのね」

真姫「じゃ、もういいわ」

花陽「!わ、私、凛ちゃんが好き!」

花陽「凛ちゃんがだい好き!この気持ちは絶対、絶対誰にも負けない!」

真姫「…それでいいのよ。じゃ、今日の放課後決行ね」

花陽「うん!私…がんばるから!」


穂乃果(かよちゃん、がんばれ!)
27:2013/04/17(水) 22:11:40.94 ID:
放課後

凛「あ、穂乃果ちゃんからメール…」

穂乃果『今日、きっといいことがあるよ』

凛「…かよちん…」
28:2013/04/17(水) 22:13:18.52 ID:
花陽「凛ちゃん」

凛「…なに?早く真姫ちゃんと一緒に帰ったらどうにゃ」

花陽「あとで屋上に来て」

凛「…行きたくない」

花陽「絶対来て!」

凛「わ、わかったにゃ」

花陽「待ってるから」
29:2013/04/17(水) 22:15:11.79 ID:
屋上

凛「かよちん、来たにゃ」

花陽「…うん」

凛「…用事がないなら帰るにゃ」

花陽「待って!…花陽は…好きな人がいるの!」

凛「…聞きたくない」

花陽「最後まで聞いて!私の好きな人は、凛ちゃんなの!」

凛「えっ…」

花陽「凛ちゃんは、穂乃果ちゃんが好きなのかもしれないけど…」

花陽「花陽は凛ちゃんが好き!大好きなの!」

花陽「誰にも渡したくないの!」

凛「…り、凛も」

凛「凛もかよちんが好きにゃ!」

花陽「り、凛ちゃん!」

凛「かよちん!」
30:2013/04/17(水) 22:16:15.74 ID:
凛「かよちんはあったかいにゃ~」

花陽「恥ずかしいよ~…」

凛「おっぱいも大きいし…」

花陽「り、凛ちゃんてば…」

凛「にゃ~にゃ~」
31:2013/04/17(水) 22:17:15.63 ID:
凛「…そういえば、かよちんは真姫ちゃんと、と~っても仲良しのはずにゃ」

花陽「そ、それは…演技なの」

凛「演技?」

花陽「その…凛ちゃんを寂しがらせて振り向かせようって…真姫ちゃんがね」

凛「なんだ…穂乃果ちゃんの言ったとおりだったにゃ」

花陽「え?」

凛「…いじわるなかよちんには教えてあげないにゃ!」

おわり